99 / 314
本編
コレが最高の場…
しおりを挟む
やって来ましたー!ついにレオンとアシュナ、そして私が話し合う日が!!エリック隊長の言う最高の場は、、、がっつりお城でした。まぁレオンも王子だし、簡単に出かけられないから仕方ないと納得はしてるんだけどさ、ココお城の中にある訓練場なんだよね。意味不明じゃない?観客席みたいに簡易的な椅子が用意されていてガル様たちが座ってるんだよね。ちなみに訓練場の中央にて罪人かのように立たされているのはレオンだよ。
「なかなかいい感じだな!」
「どこがですの!?」
エリック隊長の呟きに反射で返すアシュナ。私もアシュナに1票。
それにね、流石にレオンが可哀想なんだよ。百歩譲って訓練場は許そう。しかしだ!周りを見てほしい。ガル様やセルーナ様は絶対来るだろうとは思ってたけどね、他にも観客がいるんだよ。ガル様たちが来るって事は必然的にお付きの人たちも来るわけでしょ?それで彼らに今から起こる事を見ても良いって許可してるんだよ!!普通ダメでしょ。一国の王子の謝罪会見を見せるってアウトだよ。
「信頼のおける者たちしか居ないからそう心配するな。」
「ガル様!?私の心勝手に読まないで!?」
「そんな事出来ないからな!?ただティアの顔に書いてあっただけだ。あ、文字がと言うわけではないぞ?表情に出ていたと言う意味でだな…」
馬鹿にしてるのかな?それぐらい意味分かるからね。
「それぐらい意味分かるもん!!」
「あら、ダメじゃないガル。ティアちゃんのご機嫌損ねるなんて許さないわよ?……そうだわ!!ガル、あなたもレオンハルトの所に行ってらっしゃいよ。親子揃ってあそこに立つのよ。ふふふ面白いわね~」
良い事思いついたみたいに言ってるけど、それガル様にとっては悪い事だよねセルーナ様。
「はっ!?絶対に嫌だぞ。あんな公開処刑のような場に立てるか!私はこれでも王だ。王としての威厳というものが…」
「あらあら公開処刑のような場だなんて。そんな事ないわよ。ここは訓練場。そんな事も忘れてしまったの??ボケるのが早いわよガル。それに、ほら見なさい。あなたの言う公開処刑のような場に立っているのは誰?レオンハルトよ?あそこに立つのが王としての威厳に関わると言うのならレオンハルトはどうなの?王子としての威厳がどうとかって事になるのかしら?それを棚に上げて何を言っているのかしら。それに比べ文句も言わず、あそこに立つレオンハルトはまだ立派よね~。ねぇ?そう思わないかしらガル?」
セルーナ様キラキラの笑顔で怖い事をさらっと言ってるよ!?
「わ、私はまだボケてなどいない!!」
「いや、そこ!?」
他にも言う所あったよね?それ前半の部分しか言ってないよ?後半の内容の方が重要だと思うけどな!!これには側にいた近衛の騎士たちも笑いを堪えている。
「お?まだ始まってなかったみたいだな!よかった良かった。なぁデュース?」
「……別に」
およよ?まだ誰か来たみたい。
「あれは第2騎士団のバン隊長よ。それと第2魔法師団のデュース魔法師長よ。」
「アシュナ!教えてくれてありがとう!」
「べ、別にティアの為に言ったわけじゃないわ!そ、そう!これは私の独り言なのよ!」
きっと、私が知らないから教えてくれたんだろうな。本当、アシュナって優しい。
「お?噂のティア嬢だな!俺はバンだ!よろしくな!」
おぉう。びっくりした。声大きいな。なんか熊さん見たい。いや、みたいじゃなくて熊の獣人さんなんだ。
「…デュース…ティア嬢が怯える…あと煩い。……また泣かれるよ……」
「あ。そ、その俺は怖くないぞー??」
今度は声を小さくしてしゃがんで私を見る。いや顔がちょっと怖いな。たぶん、私ぐらいの子どもは泣くね。大人でも顔が引き攣るレベル。アシュナは何でもないかのように立ってるけど足震えてるよ?ある意味凄いよ。でも顔が怖いだけだもん。本当の怖さとは違う。本当の怖さは顔じゃないもん。
「えへへ。バンさんの事怖くないよ?少し驚いただけだよ。」
「っ!!デュース、見たか!お、俺に笑いかけてくれているぞ。この俺に!!夢じゃないよな?」
「……現実。……これは想定外。」
え?感動でバンさん泣いてる!?
「プッ!良かったなバン!!だから言ったろ?ティアはお前なんかを怖がったりしないって。」
「あぁ。こんな事初めてだ。嬉しすぎて泣きそうだ。」
「…もう泣いてる…」
エリック隊長は大笑いし、熊さんは涙を流し、デュースさんは面倒くさそうにしている。
うん…早く内容に入ろうよ!!!
「なかなかいい感じだな!」
「どこがですの!?」
エリック隊長の呟きに反射で返すアシュナ。私もアシュナに1票。
それにね、流石にレオンが可哀想なんだよ。百歩譲って訓練場は許そう。しかしだ!周りを見てほしい。ガル様やセルーナ様は絶対来るだろうとは思ってたけどね、他にも観客がいるんだよ。ガル様たちが来るって事は必然的にお付きの人たちも来るわけでしょ?それで彼らに今から起こる事を見ても良いって許可してるんだよ!!普通ダメでしょ。一国の王子の謝罪会見を見せるってアウトだよ。
「信頼のおける者たちしか居ないからそう心配するな。」
「ガル様!?私の心勝手に読まないで!?」
「そんな事出来ないからな!?ただティアの顔に書いてあっただけだ。あ、文字がと言うわけではないぞ?表情に出ていたと言う意味でだな…」
馬鹿にしてるのかな?それぐらい意味分かるからね。
「それぐらい意味分かるもん!!」
「あら、ダメじゃないガル。ティアちゃんのご機嫌損ねるなんて許さないわよ?……そうだわ!!ガル、あなたもレオンハルトの所に行ってらっしゃいよ。親子揃ってあそこに立つのよ。ふふふ面白いわね~」
良い事思いついたみたいに言ってるけど、それガル様にとっては悪い事だよねセルーナ様。
「はっ!?絶対に嫌だぞ。あんな公開処刑のような場に立てるか!私はこれでも王だ。王としての威厳というものが…」
「あらあら公開処刑のような場だなんて。そんな事ないわよ。ここは訓練場。そんな事も忘れてしまったの??ボケるのが早いわよガル。それに、ほら見なさい。あなたの言う公開処刑のような場に立っているのは誰?レオンハルトよ?あそこに立つのが王としての威厳に関わると言うのならレオンハルトはどうなの?王子としての威厳がどうとかって事になるのかしら?それを棚に上げて何を言っているのかしら。それに比べ文句も言わず、あそこに立つレオンハルトはまだ立派よね~。ねぇ?そう思わないかしらガル?」
セルーナ様キラキラの笑顔で怖い事をさらっと言ってるよ!?
「わ、私はまだボケてなどいない!!」
「いや、そこ!?」
他にも言う所あったよね?それ前半の部分しか言ってないよ?後半の内容の方が重要だと思うけどな!!これには側にいた近衛の騎士たちも笑いを堪えている。
「お?まだ始まってなかったみたいだな!よかった良かった。なぁデュース?」
「……別に」
およよ?まだ誰か来たみたい。
「あれは第2騎士団のバン隊長よ。それと第2魔法師団のデュース魔法師長よ。」
「アシュナ!教えてくれてありがとう!」
「べ、別にティアの為に言ったわけじゃないわ!そ、そう!これは私の独り言なのよ!」
きっと、私が知らないから教えてくれたんだろうな。本当、アシュナって優しい。
「お?噂のティア嬢だな!俺はバンだ!よろしくな!」
おぉう。びっくりした。声大きいな。なんか熊さん見たい。いや、みたいじゃなくて熊の獣人さんなんだ。
「…デュース…ティア嬢が怯える…あと煩い。……また泣かれるよ……」
「あ。そ、その俺は怖くないぞー??」
今度は声を小さくしてしゃがんで私を見る。いや顔がちょっと怖いな。たぶん、私ぐらいの子どもは泣くね。大人でも顔が引き攣るレベル。アシュナは何でもないかのように立ってるけど足震えてるよ?ある意味凄いよ。でも顔が怖いだけだもん。本当の怖さとは違う。本当の怖さは顔じゃないもん。
「えへへ。バンさんの事怖くないよ?少し驚いただけだよ。」
「っ!!デュース、見たか!お、俺に笑いかけてくれているぞ。この俺に!!夢じゃないよな?」
「……現実。……これは想定外。」
え?感動でバンさん泣いてる!?
「プッ!良かったなバン!!だから言ったろ?ティアはお前なんかを怖がったりしないって。」
「あぁ。こんな事初めてだ。嬉しすぎて泣きそうだ。」
「…もう泣いてる…」
エリック隊長は大笑いし、熊さんは涙を流し、デュースさんは面倒くさそうにしている。
うん…早く内容に入ろうよ!!!
209
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の妾腹の子ですが、義母となった公爵夫人が優しすぎます!
ましゅぺちーの
恋愛
リデルはヴォルシュタイン王国の名門貴族ベルクォーツ公爵の血を引いている。
しかし彼女は正妻の子ではなく愛人の子だった。
父は自分に無関心で母は父の寵愛を失ったことで荒れていた。
そんな中、母が亡くなりリデルは父公爵に引き取られ本邸へと行くことになる
そこで出会ったのが父公爵の正妻であり、義母となった公爵夫人シルフィーラだった。
彼女は愛人の子だというのにリデルを冷遇することなく、母の愛というものを教えてくれた。
リデルは虐げられているシルフィーラを守り抜き、幸せにすることを決意する。
しかし本邸にはリデルの他にも父公爵の愛人の子がいて――?
「愛するお義母様を幸せにします!」
愛する義母を守るために奮闘するリデル。そうしているうちに腹違いの兄弟たちの、公爵の愛人だった実母の、そして父公爵の知られざる秘密が次々と明らかになって――!?
ヒロインが愛する義母のために強く逞しい女となり、結果的には皆に愛されるようになる物語です!
完結まで執筆済みです!
小説家になろう様にも投稿しています。
愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。
しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。
オリバーはエミリアを愛していない。
それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。
子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。
それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。
オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。
一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
愛人の子を寵愛する旦那様へ、多分その子貴方の子どもじゃありません。
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵家の令嬢だったシアには結婚して七年目になる夫がいる。
夫との間には娘が一人おり、傍から見れば幸せな家庭のように思えた。
が、しかし。
実際には彼女の夫である公爵は元メイドである愛人宅から帰らずシアを蔑ろにしていた。
彼女が頼れるのは実家と公爵邸にいる優しい使用人たちだけ。
ずっと耐えてきたシアだったが、ある日夫に娘の悪口を言われたことでとうとう堪忍袋の緒が切れて……!
ついに虐げられたお飾りの妻による復讐が始まる――
夫に報復をするために動く最中、愛人のまさかの事実が次々と判明して…!?
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる