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本編
ウォンの変化に戸惑う獣人組
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「だーかーらー!ティアは絶対にダメだって言ってるだろう。」
「なんでーー!」
アルは絶対にダメだと言う。エリック隊長やニールさん、バンさんにデュースさんを見ても同じような反応だ。
「あのな、今俺たちが追ってる敵はもしかしたらティアを狙ってるかもしれないんだ。もし手伝える事があるとしたら安全な場所で無事に待っていてくれる事だ。それが俺らの安心に繋がり、早期解決への一歩になるんだぞ。」
え、、、私が狙われてるかもしれない?だからピリピリしてたのか。
「……わかった。」
本当は私にも出来る事があるんじゃないかって思うけど、邪魔にはなりたくないもん!
「なら、ウォンだけでも手伝わせてあげて」
エリックをはじめ、アルベルタもあまりいい顔をしない。
「ティアのお願いならなんでも叶えてあげたいが、場を乱して足を引っ張るような奴は困るんだ。士気に関わるしな。」
暗に迷惑だとウォンに伝えるエリック。
「アルベルタ様、ビス様、シャーグ分隊長お願いします。その…エリック、、、様たちもどうかお願いします。俺も加えて下さい。」
頭を深々と下げたウォン。
「あのウォンが人族であるエリックさん達に頭を下げただけでなく、敬語まで……あぁ、幻覚幻聴の症状が出てきたようです。アルベルタ様、申し訳ありませんが医者に診てもらって来てもいいですか?すぐに戻りますので。」
「あ、安心しろビス。俺も同じ症状だ。この際、俺も一緒に診てもらうとしよう。」
「アルベルタ様、ビス様、大変言いづらいのですが自分も同じ症状を発症した模様です。これは伝染する類のものかと。」
シャーグ以外の青薔薇メンバーも同様に頷く。
「なんか面白い事になってんな笑笑」
テルボーはわはははと笑いながら続ける。
「たしかにあの刺々しい感じが無くなったみたいだな。俺ら人族を初見で敵視していたのに落ち着いている。何より会話が成り立ってるしな!これなら救出隊に入れてもいいんじゃないかエリック?」
考えるようにして黙ったエリック。そしてウォンに向きなおり問う。
「……ウォン、俺は人族だ。テルボーさんもデュースも。その他今回加わる仲間は獣人族だけではない。むしろ人族の方が多いはずだ。お前は協力ができるのか?先走って敵と味方の判断も出来ない行動をされちゃ困るどころの話じゃないんだ。お前ひとりの行動がいくつもの命を左右する。」
エリックの鋭い眼光にウォンは物怖じせず、すぐさま目を見て返す。
「大丈夫です!」
ウォンの瞳にはエリックがしっかり映っており、そこに人族に対する憎悪など感じられない。
「……はぁ~。アルベルタいいか?」
ウォンはアルベルタに軽口で話すエリックにピクリと反応するが、アルベルタに気にした様子はない。最後はアルベルタが許可するかどうかにかかっている。
「ウォン、人族をどう思う?」
アルベルタによる最終審査とも言える問いだった。
「正直、心の整理がついたのかと言われるとまだ時間はかかると思います。だけど人族という括りではなく1人の人格を持った存在として見ることで感情的になる事はないと思います。それを教えてくれた存在を裏切る事は出来ませんから。」
そう言って私を見て微笑んだウォン。
「ふっ…いいだろう。シャーグの指示に従え。」
「…ッ、ありがとうございます!!」
こうしてウォンも加わる事になった。
「なんでーー!」
アルは絶対にダメだと言う。エリック隊長やニールさん、バンさんにデュースさんを見ても同じような反応だ。
「あのな、今俺たちが追ってる敵はもしかしたらティアを狙ってるかもしれないんだ。もし手伝える事があるとしたら安全な場所で無事に待っていてくれる事だ。それが俺らの安心に繋がり、早期解決への一歩になるんだぞ。」
え、、、私が狙われてるかもしれない?だからピリピリしてたのか。
「……わかった。」
本当は私にも出来る事があるんじゃないかって思うけど、邪魔にはなりたくないもん!
「なら、ウォンだけでも手伝わせてあげて」
エリックをはじめ、アルベルタもあまりいい顔をしない。
「ティアのお願いならなんでも叶えてあげたいが、場を乱して足を引っ張るような奴は困るんだ。士気に関わるしな。」
暗に迷惑だとウォンに伝えるエリック。
「アルベルタ様、ビス様、シャーグ分隊長お願いします。その…エリック、、、様たちもどうかお願いします。俺も加えて下さい。」
頭を深々と下げたウォン。
「あのウォンが人族であるエリックさん達に頭を下げただけでなく、敬語まで……あぁ、幻覚幻聴の症状が出てきたようです。アルベルタ様、申し訳ありませんが医者に診てもらって来てもいいですか?すぐに戻りますので。」
「あ、安心しろビス。俺も同じ症状だ。この際、俺も一緒に診てもらうとしよう。」
「アルベルタ様、ビス様、大変言いづらいのですが自分も同じ症状を発症した模様です。これは伝染する類のものかと。」
シャーグ以外の青薔薇メンバーも同様に頷く。
「なんか面白い事になってんな笑笑」
テルボーはわはははと笑いながら続ける。
「たしかにあの刺々しい感じが無くなったみたいだな。俺ら人族を初見で敵視していたのに落ち着いている。何より会話が成り立ってるしな!これなら救出隊に入れてもいいんじゃないかエリック?」
考えるようにして黙ったエリック。そしてウォンに向きなおり問う。
「……ウォン、俺は人族だ。テルボーさんもデュースも。その他今回加わる仲間は獣人族だけではない。むしろ人族の方が多いはずだ。お前は協力ができるのか?先走って敵と味方の判断も出来ない行動をされちゃ困るどころの話じゃないんだ。お前ひとりの行動がいくつもの命を左右する。」
エリックの鋭い眼光にウォンは物怖じせず、すぐさま目を見て返す。
「大丈夫です!」
ウォンの瞳にはエリックがしっかり映っており、そこに人族に対する憎悪など感じられない。
「……はぁ~。アルベルタいいか?」
ウォンはアルベルタに軽口で話すエリックにピクリと反応するが、アルベルタに気にした様子はない。最後はアルベルタが許可するかどうかにかかっている。
「ウォン、人族をどう思う?」
アルベルタによる最終審査とも言える問いだった。
「正直、心の整理がついたのかと言われるとまだ時間はかかると思います。だけど人族という括りではなく1人の人格を持った存在として見ることで感情的になる事はないと思います。それを教えてくれた存在を裏切る事は出来ませんから。」
そう言って私を見て微笑んだウォン。
「ふっ…いいだろう。シャーグの指示に従え。」
「…ッ、ありがとうございます!!」
こうしてウォンも加わる事になった。
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