転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

エリックご乱心である

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「あーっと、つまり、ティアは話の邪魔にならないように隣の部屋で待機していたと…」


「あぁ。この馬鹿はノコノコ俺の後に部屋に入ってきたぞ。」


 今!!いま私の事バカってウォンは言ったよね!?


「なるほど。それでティアちゃんは隣でウォンと仲良くなったと……この問題児と仲良くなるなんて相変わらず予想外過ぎるよ!あははは。さすがティアちゃんだ!」


 ビスさん大笑いしすぎだからね。ヒィヒィ言い過ぎだと思う。


「なぁ、ティア?機嫌なおしてくれよ?な?頼むよ。俺、ティアに嫌われたら生きていけない…………よし、死のう。」


「いやいや待て待てエリック!剣から手を離そうか!?」


⦅おいおいエリック、俺様の使い方間違ってんぞ!⦆


 
 テルボーは剣を自身に向けようとしているエリックを慌てて止める。冗談なんかじゃなく本気の雰囲気に剣本体であるグラムもビビり慌ててエリックへ呼びかける。


 私もギョッとしてウォンの胸元から顔をあげて声を掛ける。


「エリック隊長、今ここで死んだらそれこそ嫌いになるからね!!」


 その瞬間、ぴたっと動きをとめたエリック隊長。そして私を見てボロボロと涙を流す。


「ちょっ、エリック隊長!?」


「嫌いにならないでくれぇ。ティア~」


「「「ガチ泣き…」」」


 全員がドン引きレベルだ。ウォンはどうにかしろよと私に言う。私はウォンから離れるとエリック隊長に駆け寄る。


「エリック隊長、、、エリック隊長??」


「ズビッ…ズビッ…」


 ちらっと周りを見るが皆んな目を逸らす。手に負えないから私に任せるということか。


「ねぇ、エリック隊長~………お父様??私、お父様に抱っこして欲しいなぁ???」


「グハッ……あぁ勿論、ティアが望むなら!さぁ、お父様の腕の中へおいで!」


 久しぶりのお父様呼びにデロデロな笑みを浮かべるエリック隊長。皆んな、今度は違う意味でドン引きしている気がする。


「すーはー。すーはー。ティア~」


 幸せそうなのはなりよりだけど、ちょっと変態になりかけてないかなエリック隊長…


〈これ以上、ティアとベタベタしないでくれないかな変態!!〉


 スノウが唸っている。スノウの唸り声に正気に戻ったエリックは、周囲を見渡し罰が悪そうな表情だ。


「…………で、なんの話だったっけ?」


 ははは…と力なく笑うエリック隊長。何の話をしていたのか忘れてなんかいないのに誤魔化そうとしたのだろう。優しい彼らはエリックの誤魔化しを受け入れた。


「私とウォンにも何か手伝える事ないかって聞きにきたんだよ!!」


 だよね?とウォンを窺うとニコリと返された。


「「「ウォンが笑った…」」」


 アルやビスさん、青薔薇さんたちは別人でも見ているかのようにウォンを見ている。それもそうだろう!ウォンは先程までのウォンと違うのだから!!


「アルベルタ様、お願いです。俺も…俺にも関わらせて下さい。」


「ダメだと言ったはずだが?」


「はいはーい!!私も何か手伝いたいでーす!」


「ティアはもっとダメだからな!?」


 アルにウォン以上にズバッと却下されてしまった。解せぬ!!!

















 







 

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