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本編
ラムにメロメロ
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「とりあえず今日は解散するとするか。俺は領主のところと商業ギルドの方にも話の詳細を改めて伝えに行かないとな。ギルドの方でも合図をまだ知らない奴とかいるだろうし、詳細は伝えずとも取るべき行動については知っといて貰わないとだしな。どうせ数日の間で動きがあるだろうし、敵側に多少は話が漏れていても対処できるだけの状態にはしておきたい。」
テルボーはよっこいせと席を立つと伸びをする。
「あぁ、そうだ。青薔薇もこの部屋から出て自由に過ごしていいぞ。連絡はすぐ取れるようにはしてて貰わなきゃだがな。保護して治療中の子らの傍にでも行って安心させてやってくれると有難い。」
「感謝します。」
頭を下げるシャーグ率いる青薔薇。
「それじゃあ俺らも宿に戻るとするか!それから昨日の続きだな?」
ウィンクしてそう言うエリック隊長。昨日の続き…あっ!!パッチーナ巡り!!
「うん!!」
「お、俺も一緒に宿に戻るんだからな!ティア、いいだろう?」
くっ!!必死なアピールをするお耳と尻尾に負けないなんて無理に決まってる!バンさんもそうだけど獣人のお耳と尻尾はズルいと思うんだ!!もともと断るつもりも無いけど、こんなの断れる強者では私はない!
「アルも一緒だよ!」
ガーンという表情を浮かべているだろうエリック隊長たちが視界の端にチラチラ映るが見なかった事にしよう。ごめんね!私、アルとも遊びたいの!それにアルには聞きたい事があるしね。
みてよ、このパタパタしたお耳!顔は澄ました風を装っているけどお耳は忙しなく動いてるの!
「アルベルタ様、耳すごいですよ笑笑」
ビスさんに言われて気付いたアルは耳を押さえていた。可愛くてまだ見たかったのに~
でも、恥ずかしそうに耳を押さえるのも可愛いから良しとする。
キュキュッ♪
そんなアルの様子に笑うかのような声が…私のもふもふLOVEセンサーに反応あり!!がばっと首を回して探す。そこにはリスに似た可愛いもふもふちゃんがいた!
「か、か、可愛い~!!!」
キュキュ?
そんなに見つめてどうしたの?って言わんばかりの仕草にもうキュンキュンと胸がときめく。
「こいつはラムと言ってうちのサブマスの相棒なんだ。」
ぴょこぴょこと寄ってきて見つめられる。手を近くに持っていくとスリスリと擦り寄られた。
「はわわわぁ!!」
スリスリ~スリスリ~ってもう可愛すぎない?
「ラムはティアちゃんをかなり気に入ったみたいだな。懐かれたな笑笑」
「へぇ~ラムって言うの?可愛いね~」
私はラムにメロメロだ。スノウとアルが仲良くラムに威嚇していたのを私は知らない。
「ほらティア、時間が無くなるぞ?」
「うぅ~。離れがたいけど、、、、、またねラム!」
キュキュ~ゥ
ラムも心なしか残念そうに鳴いた。
「青薔薇さんたち、ばいばーい!あっ、ウォンを宜しくお願いしま~す。」
「おいっ、俺を宜しくお願いしますってなんでだよ!?」
青薔薇さんたちは優しい笑顔で手を振って見送りしてくれる。ウォンはシャーグさんに掴まれ騒いでいた。ラムもキュキュッと片手を器用に振って挨拶をしてくれるのだった。
テルボーはよっこいせと席を立つと伸びをする。
「あぁ、そうだ。青薔薇もこの部屋から出て自由に過ごしていいぞ。連絡はすぐ取れるようにはしてて貰わなきゃだがな。保護して治療中の子らの傍にでも行って安心させてやってくれると有難い。」
「感謝します。」
頭を下げるシャーグ率いる青薔薇。
「それじゃあ俺らも宿に戻るとするか!それから昨日の続きだな?」
ウィンクしてそう言うエリック隊長。昨日の続き…あっ!!パッチーナ巡り!!
「うん!!」
「お、俺も一緒に宿に戻るんだからな!ティア、いいだろう?」
くっ!!必死なアピールをするお耳と尻尾に負けないなんて無理に決まってる!バンさんもそうだけど獣人のお耳と尻尾はズルいと思うんだ!!もともと断るつもりも無いけど、こんなの断れる強者では私はない!
「アルも一緒だよ!」
ガーンという表情を浮かべているだろうエリック隊長たちが視界の端にチラチラ映るが見なかった事にしよう。ごめんね!私、アルとも遊びたいの!それにアルには聞きたい事があるしね。
みてよ、このパタパタしたお耳!顔は澄ました風を装っているけどお耳は忙しなく動いてるの!
「アルベルタ様、耳すごいですよ笑笑」
ビスさんに言われて気付いたアルは耳を押さえていた。可愛くてまだ見たかったのに~
でも、恥ずかしそうに耳を押さえるのも可愛いから良しとする。
キュキュッ♪
そんなアルの様子に笑うかのような声が…私のもふもふLOVEセンサーに反応あり!!がばっと首を回して探す。そこにはリスに似た可愛いもふもふちゃんがいた!
「か、か、可愛い~!!!」
キュキュ?
そんなに見つめてどうしたの?って言わんばかりの仕草にもうキュンキュンと胸がときめく。
「こいつはラムと言ってうちのサブマスの相棒なんだ。」
ぴょこぴょこと寄ってきて見つめられる。手を近くに持っていくとスリスリと擦り寄られた。
「はわわわぁ!!」
スリスリ~スリスリ~ってもう可愛すぎない?
「ラムはティアちゃんをかなり気に入ったみたいだな。懐かれたな笑笑」
「へぇ~ラムって言うの?可愛いね~」
私はラムにメロメロだ。スノウとアルが仲良くラムに威嚇していたのを私は知らない。
「ほらティア、時間が無くなるぞ?」
「うぅ~。離れがたいけど、、、、、またねラム!」
キュキュ~ゥ
ラムも心なしか残念そうに鳴いた。
「青薔薇さんたち、ばいばーい!あっ、ウォンを宜しくお願いしま~す。」
「おいっ、俺を宜しくお願いしますってなんでだよ!?」
青薔薇さんたちは優しい笑顔で手を振って見送りしてくれる。ウォンはシャーグさんに掴まれ騒いでいた。ラムもキュキュッと片手を器用に振って挨拶をしてくれるのだった。
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