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本編
神器 1
しおりを挟む〈それにしてもマズイよね〉
⦅あぁ、マズイなコレは。予想よりクソ野郎の干渉がひどい。血眼になって探してる証拠だな。⦆
ぶつぶつと話すスノウとグラム。あのふたりあんなに仲良かったっけ??
「漆黒の魔石と魔核だったか?やべぇ力と引き換えに本来在るべき生物ではない何かに変わってしまう…適合すれば並大抵の強さではなくなり、適合しなければその力に身を滅ぼされ朽ち果てる。魔物はもとより魔石が体内にあり、それを変質させることで適合が可能と。………なんにしたって厄介な代物だな!」
⦅いいかエリック、お前はその厄介な代物の適合者とやり合うんだ。適合した奴は、カッターマンティスのように少し魔石に攻撃が当たれば誰でも倒せるなんてことはないからな?適合した奴の場合、魔物でも人でも漆黒の魔石・魔核に直接攻撃を入れてもそう簡単には死なない。硬度が並じゃないぞ。完全に割れて砕けるまで相手は動けると思え。適合した奴を葬る唯一の手段のは魔剣である俺様しかいないぜ。⦆
〈いや、僕もいるし!アティス様の眷属である僕だって少なからず神力を持ち合わせているわけだから対抗できるし!〉
「今回はエリックさんにヤヤの相手を任せるしかないとして、今後の事を考えるとやはりグラムさんやスノウさんに頼らざる得ないままというのは困りますね。漆黒の魔核・魔石を持つもので我々に相手できるものもいるとは言え、確実に息の根を止める手段がないとなると苦戦を強いられる瞬間が訪れた際、危険ですからね。」
〈……アティス様にこの件が片付いたら相談してみる?直接会うことは難しいだろうけど声なら聴こえるかもしれないし。〉
「…あぁああ!!!!」
「「「⁉︎⁉︎⁉︎」」」
突然のティアの声にびっくりする一同。
「なんだ!どうしたティア!」
「私、良いもの持ってる!!スノウ、その漆黒の魔石や魔核を持つものを倒すのって、今は神力があるスノウやなんかよく分かんないけどすごいグラムだけなんだよね?」
⦅おい、ガキ!なんかよく分からないって何だよ!?俺様が凄いって認めたことは褒めてやるがなんだその枕詞!!俺様は神やこの世界の力の漏れや歪みから生まれた特別な剣なんだぞ!⦆
なるほど、グラムはパパたち神力の残りカスや世界の溜まった魔力溜まりによる歪みから生まれたんだね。
「なら、これって使えないかな?」
そう言って私が無限収納から取り出したのは、パパお墨付きの武器だよ。
【武器】
長剣・短剣・弓・槍
「ふふん!ドヤッ!」
私がそれらの武器を出すと鼓膜を破る勢いの断末魔をあげたグラム。
⦅ギャァアアア!!⦆
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テッテレー♪○○~♪と言いながら出したいものです。笑笑
ティアには秘密兵器的な武器です。お蔵入りにしていたアイテムをここにて登場!
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