レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第三章 魔王の真実

第98話 モンスターの大群、襲来

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「来たぞーーーー!!!!
 モンスターだーーー!!!」」


見張りが鐘の音で緊急事態を街中に知らせる。


地鳴りが響き、砂煙とともに遠くにモンスターたちの集団が見えてくる。


冒険者たちに緊張が走る。

B級モンスターが主力の時でも、犠牲者は出る。

それがA級モンスターまでいるとなれば、当然だ。

ロックたちも初めて見る数百体のモンスターの群れを前に、息を呑む。


「ナマハゲワシが先行してきます!
 特殊魔法使いのB級モンスターです!」

「状態異常に耐性のある遠距離攻撃タイプ、前に出ろ~!」


遠距離タイプはあらかじめ一本道の両側の岩山にに登っている。

その中で状態異常に強いものがナマハゲワシを待ち構える。

と言っても、状態異常耐性があるものはごくわずか。

ほとんどは耐性なしの冒険者だ。


スキルを奪うためロックたちも前線に出る。


「特殊魔法を使うために奴らは近づいてくる!
 弓使い・攻撃魔法使いは近づけないように攻撃だ!」


部隊長の役割をする冒険者から指示が飛ぶ。


特殊魔法の射程はあまり遠くなく、弓や攻撃魔法の方が遠くまで攻撃できる。

攻撃魔法よりも弓の方が射程が長い。


ナマハゲワシが近づいてきた。

鬼のような顔をした派手な色のハゲワシだ。

数は7匹。


バフをかけられた弓使いたちが矢を射る。

[武技]を使うB級冒険者の弓攻撃が直撃すれば、一撃でナマハゲワシのHPを半分ほど削ることができる。

しかし、相手はかなり素早さが高いモンスター。

しかも地上から打つ矢はなかなか当たらない。


ナマハゲワシが急降下し、状態異常魔法を唱えてくる。


(<スキルスナッチ>!)


射程範囲に入ってきたナマハゲワシの【上級特殊魔法】を奪うロック。

ロックの攻撃なら一撃で倒すことができるが、剣の[武技]では射程範囲外。


冒険者たちには、ロックが狙う動作をしたモンスターは、後回しにする作戦が周知されている。

他の冒険者はロックの狙っていないナマハゲワシを集中して攻撃。


ロックが3体のナマハゲワシのスキルを奪った。


反対側の岩山にはA級の弓使いが2人、攻撃魔法使いが1人おり、3体を葬った。


攻撃魔法は純粋なダメージ量では同級の[武技]に劣るが、魔法によっては命中しやすい。

[武技]と違ってフレンドリーファイアが発生しにくい複数攻撃を繰り出すこともできる。

使用者のイメージとスキルのすり合わせが重要で、想像力次第で応用が利きやすい攻撃手段である。


スキルを奪われた3体は魔法が使えなくなって動揺したところを突かれ、あっさりと倒すことができた。


残り1体はロックと同じ側の岩山に配置されたB級冒険者やティナの攻撃で倒された。


状態異常になってしまった冒険者もいたが、回復魔法使いが控えていたためすぐに回復できた。


「よし!
 良い調子だ!」


先行してきたナマハゲワシに続いて、いよいよモンスターの群れ本体が接近してきた。

まずはB級・C級モンスターの混合した集団。

サソリと蟻、蛇のモンスターが地面を這う大きな波のように近づいてくる。

蛇のモンスターはエシアドの崖で戦った虹蛇だ。

まだA級モンスターはきていないようだ。


「弓で攻撃だーー!!」


アプテロザル砂漠のB級・C級モンスターの遠距離攻撃はナマハゲワシの特殊魔法攻撃くらい。

弓の[武技]による範囲攻撃で先制攻撃を行う。


ところが、敵もただやられはしない。

蟻のモンスター、軍隊アリとアスカトルの数が5倍以上に膨れ上がる!


どちらも【分裂】のスキルを持つモンスター。

無限ガエルのように【起死回生】を持っていない上に、本体が隠れる場所もないので着実に減ってはいるはずだが、攻撃している側には無限に増えていくように感じる。


C級モンスターはA級冒険者がステータスを上昇させた状態で上級弓術の[武技]を使えば範囲攻撃でもなんとか一撃で倒せる。

B級モンスターはA級冒険者でも一撃では倒せない。

B級冒険者に上級弓術を使えるものはいなかったので、C級モンスター相手でも複数回の攻撃が必要といった具合だ。


あくまでも直撃した時、だが。


蟻のモンスターが1度に分裂できるのは5~6匹だが、分裂体がやられたらまた分裂するため、結局その倍ほど倒さなければならない。

知能も低くないので、本体に矢が当たらないよう分裂体が盾となっているようだ。



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