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第三章 魔王の真実
第99話 優勢の冒険者たち
しおりを挟む弓の使い手はA級冒険者2人、B級冒険者10人。
弓の[武技]による範囲攻撃で1度に十数匹へ攻撃をすることができる。
12人の攻撃1回分で3~40体倒していると感じられるが、実際は10分の1程度。
十数体倒したかというところで、前線の冒険者にかなり近づいてきた。
蟻のモンスターは岩山の壁も登ってきている。
距離が縮まったところで、攻撃魔法使いが蟻を狙って攻撃をする。
矢によるダメージがあるので、ほとんど一撃で倒せている。
しかし、サソリのモンスターが厄介な相手。
B級のサソリ型のモンスター、メタルスコーピオンのもつスキル【ミラーシールド】が魔法を反射するのだ。
++++++++++++
【ミラーシールド ★★★★】・・魔法攻撃を反射するシールドを生成する。相手の魔力が使用者の1.2倍を超えると反射できない。
++++++++++++
バフのかかっているメタルスコーピオンの魔力を1.2倍すると900を超える。
A級冒険者の攻撃魔法使いが魔力50%UPとバフをかければ無効化できるが、B級冒険者では反射されてしまう。
しかも、メタルスコーピオンは耐久力が高く、A級冒険者の物理攻撃でも一撃では倒せない。
おまけにC級のサソリ型モンスター、棘サソリの棘には毒があり、【麻痺針】のスキルも使ってくる。
さらに、【カウンター】のスキルと棘攻撃により手痛いダメージを受けるため、接近戦で戦うのも難しい。
++++++++++++
【カウンター ★★★】・・相手の攻撃にタイミングよくカウンター攻撃をすることで、相手の攻撃のダメージ量を使用者の攻撃に上乗せすることができる。
++++++++++++
メタルスコーピオンも毒も持っており、遠距離・接近戦どちらもかなり厳しい戦いとなる。
蟻の物量やサソリの【ミラーシールド】で接近を許し、接近戦になれば毒や麻痺を使いながら戦う。
ただ攻めてくるだけでなく戦略を持った戦いになるのは、魔族が扇動しているからである。
これで最初のナマハゲワシにより、一部でも状態異常にかかっていればすでにかなりの劣勢になっていただろう。
しかし、冒険者側も当然モンスターのスキルはある程度把握している。
【ミラーシールド】対策に、ロックが名乗り出た。
ギルドで聞いた情報から、バフをかけた状態なら範囲攻撃の[武技]でも一撃で倒せると判断。
ダメージも通らない力量差がありそうだったので、ミラの[ハイシールド]で攻撃を防げば毒ももらわない。
ロックが岩山を駆け下り、モンスターの群れに突っ込む。
弓部隊はロックがいる辺りより後方のモンスターを攻撃。
攻撃魔法部隊は登ってきた蟻や、ロックの周りのモンスターを狙う。
ロックは範囲攻撃の[武技]を駆使し、メタルスコーピオンに近づき、倒す。
メタルスコーピオンがいなくなったら攻撃魔法部隊が集中砲火。
それでも突破してきた蟻や棘サソリは近接攻撃部隊が倒す。
作戦が功を奏し、今のところは被害もなく完封できている。
しかし、本番はこれから。
「A級モンスターが来たぞ~~~!!!」
【気配察知】部隊が本命のA級モンスターを察知。
まずは先ほどと同じように鳥型のモンスターが先行してやってくる。
A級モンスター、ヘルコンドルとナマハゲワシの混合チームだ。
ヘルコンドルのスキルは【上級攻撃魔法】、それに【魔力50%UP】。
空を飛んでいるためこちらの攻撃は当たりにくく、しかも魔法が超強力。
特殊魔法よりも射程が長いうえに、ナマハゲワシよりさらに素早い。
ロックは再び岩山を登る。
近くにいたメタルスコーピオンは全て倒したため、しばらくは魔法を反射される心配がない。
下はなんとか持ち堪えられるだろう。
ヘルコンドルは3匹、ナマハゲワシは10匹やってきた。
ロック側の岩山にやってきたナマハゲワシ達を迎え撃つのは、ティナ。
ロックはヘルコンドルに集中するため、手を出さない。
ティナは【全能力50%UP】を発動。
素早さや器用さも上がるため、ナマハゲワシを一撃で仕留めていく。
仕留めきれない分も、動きが鈍るため他の弓使いが倒していく。
先程同じ戦法を取らなかったのは、【全能力50%UP】が最大MPの3分の1を消費し、30分という時間制限があるためだ。
ロックはティナの姿に頼もしさを感じながら、ヘルコンドルに狙いを定める。
岩山からでも距離がまだあるため、飛び上がってヘルコンドルに近づく。
そして、【スキルスナッチ】を発動。
ヘルコンドルが素早いといっても、ロックの方が圧倒的にステータスが上のため、捉えることは難しくない。
ロック側の岩山にやってきたヘルコンドルは【上級攻撃魔法】を奪われ、事実上無力化される。
続いて、下側に向かおうとしていたヘルコンドルのスキルも奪う。
【スキルスナッチ】の射程範囲は20m。
岩山と岩山の間は40mほどで、ちょうど中間を降りて行こうとしたヘルコンドルをロックが捉えた。
スキルを奪われたヘルコンドルは直接攻撃を試みたが、弓部隊に倒された。
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