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2話
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めんどくさくて書かないが、あの後4人から色々な文句を言われたので仕方なく普通の電車を運行した。
「俺達がワガママみたいに言うんじゃねーよ」
十分ワガママだろ。作者の俺にだってこんなに反抗的だしな。
『!!』
なに驚いてるんだ?
『作者が男口調になってる!』
ふっふっふ。作者はジェンダーレスだから男にも女にもなれるのさ!
『キモい』
お前達の返しはヒドい。
俺が泣いている中4人が到着したのは小説高校。ここが今日から4人が通う高校だ。
「名前がヒドいな」
「適当すぎ」
「ないわね」
「あはは………」
4者4様の反応をしていると、近づいてきた1人の少女。
「君達は新入生?」
『はい』
「そう。私は2年で生徒会長をしている夏よ。よろしくね」
そして、これから4人と深い関わりを持つ人物でもある。
『……………』
ただただ俺を見つめるだけの5人。
何?その沈黙は?
沈黙はさらに数秒続くと5人は俺を見るのを止めた。
なんだ?
俺が首を傾げていると、4人は夏に頭を下げた。
『よろしくお願いします』
あっ、無視しやがった。
「そんなに堅苦しくしなくていいよ。この学校はそういう上下関係がユルい学校だからね」
顔を上げた4人に夏は満面の笑顔を向けた。
『はい』
4人も笑顔になった。
「そういえば、夏先輩は2年生なのに生徒会長なんですね」
公に先輩と呼ばれた夏は軽く目を見開いて固まったかと思うと、「先……輩……」と反復するように呟いた。直後、夏の顔はわかりやすいぐらいに緩みきっていた。
「え~と、夏先輩?」
予想外の反応に公が戸惑っていると、夏は慌てて表情を引き締めた。
「ごめんね。私こんな身長だから中学の時から先輩なんて呼ばれたことがなかったからつい嬉しくてね」
ちなみに、夏の身長は134センチで、普通に小学生に間違えられるレベルだ。そのくせして胸は桜より大きいというロリ巨乳。
けしからん!
「きゃっ!」
可愛い悲鳴をあげながら夏は胸を隠すが、背の低い夏の腕や手は短くて小さいので隠しきれずにだいぶはみ出ている。
その光景に公は少し、暁はかなり顔を赤らめていた。
☆
「ふぅ。眼福眼福」
『さ~く~しゃ~』
その声と殺気に後ろを振り返るとそこには桜と楓が拳を握りしめて俺を睨み付けていた。
「ちょっと待て!ここは俺が許した時にしか入れない特殊な空間のはずなのになぜ2人がいるんだ!」
『問答無用!』
迫りくる2人の拳。唐突のことに避けることもできずに、
「ギ、ギャー!!」
…………………………………………………。
……………………………………。
………………………。
…………。
。
《マスターが執筆不能になったため、執筆代行AIのロマが執筆させていただきます》
☆
《そういうわけで、皆さん、よろしくお願いします》
『お願いします』
挨拶が終わると、楓が手を上げました。
《なんでしょうか?》
「夏先輩の設定を変えることはできないのかしら?」
《私が出来るのは執筆作業のみで、設定変更はマスターにしか出来ません。お役にたてずに申し訳ありません》
「ロマが謝る必要はないわ」
「マトモに執筆してくれるだけでもありがたいからな」
公が笑顔でそう言ってくれました。他の皆さんも頷いてくれています。
《では、その期待に答えましょう》
「2年の私が生徒会長をしているのははめられたからよ」
予想外の物騒な言葉に4人はただただ驚いています。そんな後輩達の姿に夏が苦笑していると、
「なっちゃんみ~つけた」
どこからともなく現れた少女が夏を後ろから抱き締めました。
「秋先輩!離してください!」
「離したらなっちゃんまた逃げるじゃない。まだ特訓の最中なのに」
「あんな特訓意味ありませんよ!」
「結果が出る前から諦めないの」
夏はジタバタもがいてどうにか秋の拘束から逃げようとしますが、身長(秋の身長は168センチ)の差から逃げ出すことが出来ません。そこへさらに少年がやって来ました。
「あーちゃん先輩。夏捕まえましたか?」
「この通り」
おとなしくなった代わりに夏は頬を膨らませてブーたれています。
「にぃちゃん」
少年に声をかけたのは暁です。
「おっ、暁。それに公達ももう来たのか?」
「廻。その新入生達のこと知ってるの?」
それには興味があった夏は、ブーたれていた頬を引っ込ませて問いかけました。
「弟の暁と友達だよ」
「へぇ~」
秋は興味津々に4人を見ました。
「ふむふむ」
秋は意味深に頷きました。
秋の興味が公達に向いたので、チャンスとばかりに夏は拘束から逃げ出して逃走をはかりましたが、今度は廻に捕まってしまいました。
「夏。逃げるな」
「ブー」
夏の頬がまた膨らんだので、秋は微笑みながらその頬をつつきだした。
「もうクラス表は貼り出されているはずだから暁達はそれを確認したらゆっくりするといい」
「それよりも、時間まで生徒会室に来ない?教室で待ってても暇でしょうし」
秋の提案に公は順に3人の顔を見ていきました。桜と楓は苦笑気味で、暁にいたっては小さく顔を振っていました。
「申し出はありがたいのですが、入学式の日にいきなり生徒会室はハードルが高いので遠慮します」
「そう。なら仕方ないか~。でも、気が向いたらいつでも来ていいからね。生徒会室の扉はいつでも開かれていて、君達が来るのを待ってるから」
「はいはい。あーちゃん先輩。それ以上暁達を困らせないであげてください」
廻は夏を小脇に抱え、秋の襟を掴んで引きずりながら去っていきました。廻達がいなくなった後、顔を見合わせた4人は苦笑を浮かべました。
「おもしろい先輩達だったわね」
「あぁ。楽しい高校生活になりそうだな」
「とりあえずクラス表を確認しよ~」
「そうね。そうしましょ」
作者ふっかーつ!
『………………』
ん?なに?この微妙な雰囲気は?
「はぁ~。復活するなよ」
「まためちゃくちゃにされるわよ」
「勘弁してほしいわね」
「不安だな~」
あれ?なんでそんな反応なのかな?
《マスターの今までの執筆内容を考えれば妥当な反応だと思います》
『うんうん』
えっ?マトモに執筆していたけど?
《……………………》
『……………………』
あれ?私側のはずのロマからも冷ややかな視線を向けられるのはなぜなの?というか、そんな目で見ないでよ。興奮するじゃない。
『作者が女になっているうえに変態だー!(よー!)』
私は変態じゃないよ~。
《変態じゃないのなら冷ややかな視線を受けて興奮しません》
変態じゃないよ。ただのドMだよ。
《……………………》
『……………………』
……………………。
《『ド変態だったー!』》
だからドMなだけなんだって。それより、今はどこまで話が進んでいるのかな~。
私が進み具合を確認していると、4人と少女姿のアバターで物語の中に入りこんだロマが集まってヒソヒソ話を始めていた。
「ホントにこんな作者でこの物語は大丈夫なのか?」
「不安すぎるな~」
《我がマスターながら、ここまでの変人とは………》
「ロマも苦労しているのね」
「もっと念入りに殴っておけばよかった。そしたらもっと長くロマの執筆で進行できたのに」
「今からでも遅くないんじゃないか?」
「そうね。もう1度作者には眠ってもらいましょうか」
《そのための手引きはわた………》
はい。ロマの仕事はここまでだからもう休んでいいよ~。
『ロマー!』
ロマの姿が消えたことで4人は叫び声を上げた。
そんなに叫ぶことないでしょ。もともと私の代筆のためのAIなんだから。それに、そんな物騒な会議しないでよね!
「俺達の平穏な日常を守るために必要な会議なんだよ!」
*
ドーン!
公の背後で爆発が起きた。
「なっ!?」
慌てて近くの物陰に隠れる4人。その手には銃が握られており、周りの風景も学校の校門から市街地の戦場へと変化していた。
「くそっ!また作者がめちゃくちゃしてるのか!」
「どうするの!」
フハハハハ!作者という圧倒的な存在の前に登場人物なんてちっぽけな存在など無力!撃てー!
《作者が楽しみすぎて執筆作業をしないので私が執筆します》
作者の号令で戦車が火を吹き、進行の邪魔になっている建物を吹き飛ばしました。
「俺達の武器は?」
「銃が4丁にバズーカ2丁、手榴弾が10個に地雷5個だよ~」
暁の報告に公は考えます。
"敵は1台とはいえ戦車。銃なんて効かないしバズーカも効果があるか微妙だ。1番効果がありそうなのは地雷。あとは、戦車の足さへ止めれれば手榴弾とバズーカでどうにかできそうなんだけど"
そこへ、屈強な兵士が5人やって来た。
「公、桜、楓、暁、生きていたか」
「ボブ。あぁ、なんとかな」
初めて会ったにもかかわらず、公は兵士の名前を知っていました。
"くそ!これも作者の仕業か!しかし、今は仲間が増えるからよしとしよう!"
「状況は?」
「今バズーカ部隊が奴の側面に回って一斉射を行おうとしている」
ドーン!
近くに着弾したことで襲ってきた風圧と破片を公達は固まってどうにかやり過ごしました。
「くそ!好き勝手してくれやがって!」
兵士の愚痴に公達4人は心から同意します。
「奴の進路は?」
「Aー3からBー5へ移動中」
桜の問いに兵士が地図を出して戦車の進路を指差します。
「バズーカ部隊はどこで攻撃を仕掛けるつもりなのでしょうか?」
「Bー5に入ったここの位置だ」
楓は顎に手をあてて考えました。
「ボブ。バズーカ部隊をBー2のここに移動するように伝令を頼めるでしょうか?」
楓は地図の1ヵ所を指差します。
「どうしてそこに移動させるんだ?」
ボブの問いに楓はさらにもう1ヵ所を指差しました。
「まず……………………。その後に一斉射で仕留めようと思いますわ」
楓の作戦を聞いたボブは少し考えてから頷きます。
「わかった。お前達は後方に下がれ」
「なんでですか!?」
「お前達はまだ若い。こういうのは俺達みたいな老い先短い者がするもんだ」
「しかし、作戦を考えたのは私ですわ。なので、最後まで見届ける義務がありますのよ」
引かない楓にボブは額に手をあてました。
「わかった。しかし狙撃部隊と一緒にいろ。これ以上の譲歩はしない」
『了解』
4人が納得したのでボブは兵士達に指示を出し始めました。
それから10分も経たずに作戦の準備が出来、4人は狙撃部隊とともにビルの屋上から道路を見下ろしています。
「うまくいくといいのだけど」
「楓が考えた作戦だから大丈夫だよ~」
暁の笑顔に楓も笑顔になりました。そこへ車と戦車の音が聞こえてきました。その音にこの場にいる全員に緊張が走ります。
ハハハ!ようやく出てきたと思ったら逃げるだけですか!
"聞こえてくるはずのない作者の声が聞こえてきたんだけど、どう考えてもドSのセリフじゃねーか!"
車は戦車の砲撃を食らわないようにジグザグに走って逃げています。そのままポイントまで逃げてきた車はポイントを過ぎるとジグザグに走るのを止めて真っ直ぐ走り、一気にスピードを上げました。
直後、ポイントを通った戦車の下で爆発が起きました。埋められた地雷によるものです。
爆発による砂ぼこりが晴れると、戦車は爆発でできた穴に落ちて身動きがとれない状況になっていました。
そこへ手榴弾が一斉に投げ込まれて大爆発をおこし、止めのバズーカによる一斉射でとうとう戦車は大破しました。
アハハハハ!今回はやられたけど、次はこうはいかないからね!
どこからともなく聞こえてきた作者の捨て台詞に公・桜・楓の3人は盛大に舌打ちをしました。
*
無事に4人は校門に帰ってきました。
「はぁ。作者はあのまま死んでくれればよかったのに」
「しぶといね~」
「困ったものね」
「楓。また殴りにいきましょう」
「えぇ。今度はもっと念入りに殴っておきましょう」
《マスターがご迷惑をおかけしてすいません》
「ロマが謝ることじゃないよ」
ホントだね。
「作者。あなたはみんなに謝りなさい」
「土下座してね」
楓と桜に睨み付けられるが、
当然拒否するよ~。
《ダメなマスターでホントにすいません》
「俺達がワガママみたいに言うんじゃねーよ」
十分ワガママだろ。作者の俺にだってこんなに反抗的だしな。
『!!』
なに驚いてるんだ?
『作者が男口調になってる!』
ふっふっふ。作者はジェンダーレスだから男にも女にもなれるのさ!
『キモい』
お前達の返しはヒドい。
俺が泣いている中4人が到着したのは小説高校。ここが今日から4人が通う高校だ。
「名前がヒドいな」
「適当すぎ」
「ないわね」
「あはは………」
4者4様の反応をしていると、近づいてきた1人の少女。
「君達は新入生?」
『はい』
「そう。私は2年で生徒会長をしている夏よ。よろしくね」
そして、これから4人と深い関わりを持つ人物でもある。
『……………』
ただただ俺を見つめるだけの5人。
何?その沈黙は?
沈黙はさらに数秒続くと5人は俺を見るのを止めた。
なんだ?
俺が首を傾げていると、4人は夏に頭を下げた。
『よろしくお願いします』
あっ、無視しやがった。
「そんなに堅苦しくしなくていいよ。この学校はそういう上下関係がユルい学校だからね」
顔を上げた4人に夏は満面の笑顔を向けた。
『はい』
4人も笑顔になった。
「そういえば、夏先輩は2年生なのに生徒会長なんですね」
公に先輩と呼ばれた夏は軽く目を見開いて固まったかと思うと、「先……輩……」と反復するように呟いた。直後、夏の顔はわかりやすいぐらいに緩みきっていた。
「え~と、夏先輩?」
予想外の反応に公が戸惑っていると、夏は慌てて表情を引き締めた。
「ごめんね。私こんな身長だから中学の時から先輩なんて呼ばれたことがなかったからつい嬉しくてね」
ちなみに、夏の身長は134センチで、普通に小学生に間違えられるレベルだ。そのくせして胸は桜より大きいというロリ巨乳。
けしからん!
「きゃっ!」
可愛い悲鳴をあげながら夏は胸を隠すが、背の低い夏の腕や手は短くて小さいので隠しきれずにだいぶはみ出ている。
その光景に公は少し、暁はかなり顔を赤らめていた。
☆
「ふぅ。眼福眼福」
『さ~く~しゃ~』
その声と殺気に後ろを振り返るとそこには桜と楓が拳を握りしめて俺を睨み付けていた。
「ちょっと待て!ここは俺が許した時にしか入れない特殊な空間のはずなのになぜ2人がいるんだ!」
『問答無用!』
迫りくる2人の拳。唐突のことに避けることもできずに、
「ギ、ギャー!!」
…………………………………………………。
……………………………………。
………………………。
…………。
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《マスターが執筆不能になったため、執筆代行AIのロマが執筆させていただきます》
☆
《そういうわけで、皆さん、よろしくお願いします》
『お願いします』
挨拶が終わると、楓が手を上げました。
《なんでしょうか?》
「夏先輩の設定を変えることはできないのかしら?」
《私が出来るのは執筆作業のみで、設定変更はマスターにしか出来ません。お役にたてずに申し訳ありません》
「ロマが謝る必要はないわ」
「マトモに執筆してくれるだけでもありがたいからな」
公が笑顔でそう言ってくれました。他の皆さんも頷いてくれています。
《では、その期待に答えましょう》
「2年の私が生徒会長をしているのははめられたからよ」
予想外の物騒な言葉に4人はただただ驚いています。そんな後輩達の姿に夏が苦笑していると、
「なっちゃんみ~つけた」
どこからともなく現れた少女が夏を後ろから抱き締めました。
「秋先輩!離してください!」
「離したらなっちゃんまた逃げるじゃない。まだ特訓の最中なのに」
「あんな特訓意味ありませんよ!」
「結果が出る前から諦めないの」
夏はジタバタもがいてどうにか秋の拘束から逃げようとしますが、身長(秋の身長は168センチ)の差から逃げ出すことが出来ません。そこへさらに少年がやって来ました。
「あーちゃん先輩。夏捕まえましたか?」
「この通り」
おとなしくなった代わりに夏は頬を膨らませてブーたれています。
「にぃちゃん」
少年に声をかけたのは暁です。
「おっ、暁。それに公達ももう来たのか?」
「廻。その新入生達のこと知ってるの?」
それには興味があった夏は、ブーたれていた頬を引っ込ませて問いかけました。
「弟の暁と友達だよ」
「へぇ~」
秋は興味津々に4人を見ました。
「ふむふむ」
秋は意味深に頷きました。
秋の興味が公達に向いたので、チャンスとばかりに夏は拘束から逃げ出して逃走をはかりましたが、今度は廻に捕まってしまいました。
「夏。逃げるな」
「ブー」
夏の頬がまた膨らんだので、秋は微笑みながらその頬をつつきだした。
「もうクラス表は貼り出されているはずだから暁達はそれを確認したらゆっくりするといい」
「それよりも、時間まで生徒会室に来ない?教室で待ってても暇でしょうし」
秋の提案に公は順に3人の顔を見ていきました。桜と楓は苦笑気味で、暁にいたっては小さく顔を振っていました。
「申し出はありがたいのですが、入学式の日にいきなり生徒会室はハードルが高いので遠慮します」
「そう。なら仕方ないか~。でも、気が向いたらいつでも来ていいからね。生徒会室の扉はいつでも開かれていて、君達が来るのを待ってるから」
「はいはい。あーちゃん先輩。それ以上暁達を困らせないであげてください」
廻は夏を小脇に抱え、秋の襟を掴んで引きずりながら去っていきました。廻達がいなくなった後、顔を見合わせた4人は苦笑を浮かべました。
「おもしろい先輩達だったわね」
「あぁ。楽しい高校生活になりそうだな」
「とりあえずクラス表を確認しよ~」
「そうね。そうしましょ」
作者ふっかーつ!
『………………』
ん?なに?この微妙な雰囲気は?
「はぁ~。復活するなよ」
「まためちゃくちゃにされるわよ」
「勘弁してほしいわね」
「不安だな~」
あれ?なんでそんな反応なのかな?
《マスターの今までの執筆内容を考えれば妥当な反応だと思います》
『うんうん』
えっ?マトモに執筆していたけど?
《……………………》
『……………………』
あれ?私側のはずのロマからも冷ややかな視線を向けられるのはなぜなの?というか、そんな目で見ないでよ。興奮するじゃない。
『作者が女になっているうえに変態だー!(よー!)』
私は変態じゃないよ~。
《変態じゃないのなら冷ややかな視線を受けて興奮しません》
変態じゃないよ。ただのドMだよ。
《……………………》
『……………………』
……………………。
《『ド変態だったー!』》
だからドMなだけなんだって。それより、今はどこまで話が進んでいるのかな~。
私が進み具合を確認していると、4人と少女姿のアバターで物語の中に入りこんだロマが集まってヒソヒソ話を始めていた。
「ホントにこんな作者でこの物語は大丈夫なのか?」
「不安すぎるな~」
《我がマスターながら、ここまでの変人とは………》
「ロマも苦労しているのね」
「もっと念入りに殴っておけばよかった。そしたらもっと長くロマの執筆で進行できたのに」
「今からでも遅くないんじゃないか?」
「そうね。もう1度作者には眠ってもらいましょうか」
《そのための手引きはわた………》
はい。ロマの仕事はここまでだからもう休んでいいよ~。
『ロマー!』
ロマの姿が消えたことで4人は叫び声を上げた。
そんなに叫ぶことないでしょ。もともと私の代筆のためのAIなんだから。それに、そんな物騒な会議しないでよね!
「俺達の平穏な日常を守るために必要な会議なんだよ!」
*
ドーン!
公の背後で爆発が起きた。
「なっ!?」
慌てて近くの物陰に隠れる4人。その手には銃が握られており、周りの風景も学校の校門から市街地の戦場へと変化していた。
「くそっ!また作者がめちゃくちゃしてるのか!」
「どうするの!」
フハハハハ!作者という圧倒的な存在の前に登場人物なんてちっぽけな存在など無力!撃てー!
《作者が楽しみすぎて執筆作業をしないので私が執筆します》
作者の号令で戦車が火を吹き、進行の邪魔になっている建物を吹き飛ばしました。
「俺達の武器は?」
「銃が4丁にバズーカ2丁、手榴弾が10個に地雷5個だよ~」
暁の報告に公は考えます。
"敵は1台とはいえ戦車。銃なんて効かないしバズーカも効果があるか微妙だ。1番効果がありそうなのは地雷。あとは、戦車の足さへ止めれれば手榴弾とバズーカでどうにかできそうなんだけど"
そこへ、屈強な兵士が5人やって来た。
「公、桜、楓、暁、生きていたか」
「ボブ。あぁ、なんとかな」
初めて会ったにもかかわらず、公は兵士の名前を知っていました。
"くそ!これも作者の仕業か!しかし、今は仲間が増えるからよしとしよう!"
「状況は?」
「今バズーカ部隊が奴の側面に回って一斉射を行おうとしている」
ドーン!
近くに着弾したことで襲ってきた風圧と破片を公達は固まってどうにかやり過ごしました。
「くそ!好き勝手してくれやがって!」
兵士の愚痴に公達4人は心から同意します。
「奴の進路は?」
「Aー3からBー5へ移動中」
桜の問いに兵士が地図を出して戦車の進路を指差します。
「バズーカ部隊はどこで攻撃を仕掛けるつもりなのでしょうか?」
「Bー5に入ったここの位置だ」
楓は顎に手をあてて考えました。
「ボブ。バズーカ部隊をBー2のここに移動するように伝令を頼めるでしょうか?」
楓は地図の1ヵ所を指差します。
「どうしてそこに移動させるんだ?」
ボブの問いに楓はさらにもう1ヵ所を指差しました。
「まず……………………。その後に一斉射で仕留めようと思いますわ」
楓の作戦を聞いたボブは少し考えてから頷きます。
「わかった。お前達は後方に下がれ」
「なんでですか!?」
「お前達はまだ若い。こういうのは俺達みたいな老い先短い者がするもんだ」
「しかし、作戦を考えたのは私ですわ。なので、最後まで見届ける義務がありますのよ」
引かない楓にボブは額に手をあてました。
「わかった。しかし狙撃部隊と一緒にいろ。これ以上の譲歩はしない」
『了解』
4人が納得したのでボブは兵士達に指示を出し始めました。
それから10分も経たずに作戦の準備が出来、4人は狙撃部隊とともにビルの屋上から道路を見下ろしています。
「うまくいくといいのだけど」
「楓が考えた作戦だから大丈夫だよ~」
暁の笑顔に楓も笑顔になりました。そこへ車と戦車の音が聞こえてきました。その音にこの場にいる全員に緊張が走ります。
ハハハ!ようやく出てきたと思ったら逃げるだけですか!
"聞こえてくるはずのない作者の声が聞こえてきたんだけど、どう考えてもドSのセリフじゃねーか!"
車は戦車の砲撃を食らわないようにジグザグに走って逃げています。そのままポイントまで逃げてきた車はポイントを過ぎるとジグザグに走るのを止めて真っ直ぐ走り、一気にスピードを上げました。
直後、ポイントを通った戦車の下で爆発が起きました。埋められた地雷によるものです。
爆発による砂ぼこりが晴れると、戦車は爆発でできた穴に落ちて身動きがとれない状況になっていました。
そこへ手榴弾が一斉に投げ込まれて大爆発をおこし、止めのバズーカによる一斉射でとうとう戦車は大破しました。
アハハハハ!今回はやられたけど、次はこうはいかないからね!
どこからともなく聞こえてきた作者の捨て台詞に公・桜・楓の3人は盛大に舌打ちをしました。
*
無事に4人は校門に帰ってきました。
「はぁ。作者はあのまま死んでくれればよかったのに」
「しぶといね~」
「困ったものね」
「楓。また殴りにいきましょう」
「えぇ。今度はもっと念入りに殴っておきましょう」
《マスターがご迷惑をおかけしてすいません》
「ロマが謝ることじゃないよ」
ホントだね。
「作者。あなたはみんなに謝りなさい」
「土下座してね」
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当然拒否するよ~。
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