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第16章 -勇者 VS 魔王-
†第16章† -39話-[大魔王城前:後編]
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「盟主、今回は何か言葉はないんですか?」
全員が配置に着いた時点で魔法使いアネスが宗八に問いかけた。
宗八達が介入する際に宗八はそれなりに気合いの入る号令を掛けていたのだが、今回は流れで作戦が開始されそうだったので、アネスは代表して問い掛けたのだった。
「いや……、俺もあんまり号令が得意という訳じゃないから……」
宗八の言い訳に皆が不満の視線を浴びせた。
大魔王戦の主役が勇者プルメリオだとしても、自分達【七精の門】が動くからにはそれなりのスタートを切りたいわけで……。
「……わかったよ」
期待が込められた嫁や弟子や仲間の視線を一身に受けた宗八は、ついに白旗を上げた。
元の世界でオタクであったからと言って、恰好付けた恥ずかしい言葉を素面で言えるかと言えばそんなことは無い。
出来れば言いたくは無いのだが、立場上組織のトップが宗八なのだ。仲間が期待するなら言わざるを得ないだろう。
「———諸君!勇者プルメリオが人の世を救うまで間近に迫った!我ら七精の門はそのサポートとはいえ、魔神族由来のオベリスクと瘴気を相手にするところは変わらないっ!勇者を五体満足で送り届けろっ!オベリスクは全て砕き、瘴気の敵は根絶やしにしろ!それが貴様らが生きる理由だっ!使命と知れっ!清浄なるその手で大魔王を勇者の前に引き摺り出せ!各々の精霊樹武器に誓い、この世界に穢れた手で介入して来た奴らに制裁を下せっ!さぁ……、出陣だっ‼」
* * * * *
各々の身体が光を纏って、五人は大魔王城に続く道に並んでいた。
宗八の模索した神力の運用が結実した結果、彼らの精霊の胸の収まる精霊核は神霊核へ進化し、少量ではあるが神力を扱える様になっていた。
その中でも宗八だけが別格だった。四人は縁をなぞる光であるのに対し、その総量の差が如実に表れ炎のように大きく揺れ動いている。
「「≪———明星ノ輝清祓光≫」」
二人の光精使いが空に双子の清浄成る惑星を打ち上げた。
巨大光球を中心に、周囲をぐるりと囲う十枚の三角板が光を透過し全方位に満遍なく浄化の帳を垂れ下げる。
「まずはっ!」
「城までの通路を確保しますっ!」
同じ動作で二人が天へと伸ばした腕を振り下ろすと、カシャカシャと三角板が向きを変え全方位だった浄化の光は収束して大魔王城の前広場を強く照らし出す。
二つの天体が放つ強力な浄化の光は、見る間に高濃度瘴気を干上がらせていく。
視界が開けた先からは、無数のオベリスクが林立した現れた。
「行きますっ!」
魔法戦よりも近接戦を得意とするディテウスは、自身の役割を相違なく理解していた。
真っ直ぐに駆け出したディテウスとは裏腹に後方から大弓を構えるトワインが弦に指を掛けた。
「≪フラッシュ・モーメント≫!」
番えた矢は、魔法で生み出した巨大な鋼の矢だった。
オベリスクの魔力減退を無視する為、魔力を抜いて質量物質を飛ばす物理攻撃を実行する。
放たれた矢は数十を超え、先を走るディテウスを光の速度で追い抜きオベリスクへ逸早く着弾した。
鈍重な衝突音が低く響く。
一本の矢が超速で衝突したにも関わらず、オベリスクは折れるに至らず円形の細かいヒビが走る。
続けて二本目の矢が間髪入れず一本目を押し込む形で着弾し、その衝撃は一部の隙も無くオベリスクに伝えられ、へし折られた半分が宙を舞う。それも複数がほぼ同時に折られて、その効果を無効化した。
その脇を駆け上って来るディテウスが、トワインが狙った対象以外のオベリスクに六尺棒で一突きする。
「はああああああっ!」
トワインとは正反対に甲高い音が響き、折れたオベリスクが舞った。
が、それが落下する間に次のオベリスクへの攻撃に動いたディテウスは、結局一本目が地面に落ちるまでの間に三本を砕く成果を上げる。
「旦那様、私も行ってきます」
後方に残ったままだった集団からサーニャが宗八に一言掛け走り出そうとした時だった。
宗八の索敵に不気味な感があり、彼女の腕を咄嗟に掴んで動きを止めた。
「旦那様?」
「サーニャの明星を右に傾けてくれ」
宗八の視線の先には、まだ濃い瘴気が漂い視界を塞いでいた。
指示に従い明星が傾くと、更に広範囲の瘴気が干上がり——瘴気に隠れていた”異形の化け物”の姿が暴かれる。
身体を引き摺り、どこからか呻く声を発しながらディテウスに向かっている姿に名状しがたい怖気がサーニャの背筋を撫でた。
「あれは……禍津屍の異形種でしょうか?」
確かに全身に黒い皮膜が広がっている。しかし、異形が過ぎた。
巨大な肉塊でありながら———各所に人間の部位が生えている。
大きな口が二つ付いているのに———複数の小さな口がずっと何かを呻いている。
立派なドレイクの尻尾———だけでなく、アナコンダのような長い尻尾も蠢いている。
「心臓核が見当たらない……。ちっ、ここに来て新種か……。まず俺が当たるからサーニャはディテウスの下へ行け」
オベリスクと瘴気の影から、次々と姿を現す瘴気が関わる魔物がディテウスを囲いつつある状況を打開する一手として、サーニャは遅れて戦場に向かう。
「≪光駆疾走≫」
途端に光の繭に包まれたサーニャは、ディテウスの側に一瞬で現れ瘴気モンスターを斬り伏せた。
「お前らは継続して周辺警戒と後方支援だ」
魔法使いアネスと弓使いトワインは後方が仕事場だ。
宗八の命令に重なる返事は力強かった。
「「ッ了解!」」
その瞬間、魔力縮地で一気に前線に飛び出した宗八は、宙を流れながらも【竜眼】を発動して驚異的な動体視力から改めて異形の化け物を眺めた。
「(溢れんばかりの肉塊に核が飲まれてやがる!傾向を探さねぇと他の奴が遭遇した時に面倒すぎるっ!)」
竜眼のおかげで核の位置は特定できた。
「ぜあっ!」
着地と同時に接近し蹴り上げる。
通常主の黒い皮膜は強固な防御力を有していた為、隙間から心臓核を破壊する事が推奨されていた。
しかし、今しがた空へ蹴り上げた異形種の黒い皮膜は柔軟性を有しており、くの字に曲がったというのに肉塊の柔らかさも相まってか宗八のSTRでも弾け死ぬことは無い。
それだけに留まらず、二つの大きい口から人らしい悲鳴が上がる事の方が精神的にはキツかった。
彼方へ消えた異形種を追って宗八も高高度へ飛び上がる。
当然、いつもの追い越してから高速回転させた肉体から放たれる……。
「せやっ!」
蹴り落としである。
蹴り上がるよりも更に加速した落下はさながら隕石のようであった。
地面には、異形種を中心にクレーターが出来上がっており、潰れた肉塊が周囲にばら撒かれ黒い皮膜と心臓核だけが転がっている。
皮膜と肉塊の二種の柔軟性が点の攻撃を防いでしまうのだが、有効打のひとつは全身に及ぶ面の攻撃が有効と判明した。
「この瘴気の海に何匹か混ざっているはずだ。他の攻撃も試してもみよるからサーニャ、アネス!炙り出せ!」
揺蕩う唄から聞こえた指示に従い、二人は明星で残る瘴気を晴らしていく。
すると、宗八の予想通りに普通の瘴気モンスターと禍津核モンスターの他に異形種禍津屍も複数個体が暴かれた。
『(生きているかもわからないよねぇ。呼び方は”カバネ”で良いのかなぁ?)』
水精アクアーリィが宗八の内で疑問を抱く。
これには姉弟達も反応する。
まずは、光精ベルトロープと火精フラムキエだ。
『(あの奇妙な姿で生き物と呼ぶのは抵抗がありまぁぁす!)』
『(疑似的な魂を入れられている、とか?)』
見た目は肉塊。しかし、人がアレになったとして口の数が合わない。
続けて、地精ノイティミルと風精ニルチッイが意見を交わす。
『(複数人を混ぜたのではないのです?)』
『(それは気持ちが悪くて外れて欲しい可能性ですわー!)』
口以外に見受けられる人らしい部分は、四肢がそれぞれ一本ずつ散り散りに生えている点だけだ。
ニルチッイの願いに沿う結果になるかは、これから解明していく必要があるのだろう。
残る闇精クーデルカと無精アニマは、呼び方は父である宗八が決めるなら何でもいいと考え言葉を控えた。
「そういうのはあとあと。今は勇者が大魔王城に辿り着くまでの露払いが仕事だから、達成してから考察しよう」
二体目の異形種を輪切りにした宗八は、三体目に向ける準備をしながら子供達へ語り掛けた。
宗八は実行できる攻撃を異形種へ次々と試しつつ、仲間達は残りの瘴気の浄化とオベリスクの破壊に敵の掃討、と各々の仕事を全うした。
結果———早々に大魔王城前面の道は開かれた。
「行けっ!勇者メリオっ!———お前の物語を完結させて来いっ!」
宗八の言葉が勇者PT全員の耳に届いた瞬間、全員が駆け出した。
示し合わせたわけではない。身体が一斉に動き、同じように駆け出してしまった。
勇者プルメリオと仲間達の物語———最終章。
その幕引きが、もう間近に迫っている事を全員が感じ取ると同時に心を引き締めて、大魔王城の大扉から城内に突入した。
勇者たちの背中が闇に消えた瞬間、宗八は意識を切り替えて異形種の解析に取り掛かるのであった。
全員が配置に着いた時点で魔法使いアネスが宗八に問いかけた。
宗八達が介入する際に宗八はそれなりに気合いの入る号令を掛けていたのだが、今回は流れで作戦が開始されそうだったので、アネスは代表して問い掛けたのだった。
「いや……、俺もあんまり号令が得意という訳じゃないから……」
宗八の言い訳に皆が不満の視線を浴びせた。
大魔王戦の主役が勇者プルメリオだとしても、自分達【七精の門】が動くからにはそれなりのスタートを切りたいわけで……。
「……わかったよ」
期待が込められた嫁や弟子や仲間の視線を一身に受けた宗八は、ついに白旗を上げた。
元の世界でオタクであったからと言って、恰好付けた恥ずかしい言葉を素面で言えるかと言えばそんなことは無い。
出来れば言いたくは無いのだが、立場上組織のトップが宗八なのだ。仲間が期待するなら言わざるを得ないだろう。
「———諸君!勇者プルメリオが人の世を救うまで間近に迫った!我ら七精の門はそのサポートとはいえ、魔神族由来のオベリスクと瘴気を相手にするところは変わらないっ!勇者を五体満足で送り届けろっ!オベリスクは全て砕き、瘴気の敵は根絶やしにしろ!それが貴様らが生きる理由だっ!使命と知れっ!清浄なるその手で大魔王を勇者の前に引き摺り出せ!各々の精霊樹武器に誓い、この世界に穢れた手で介入して来た奴らに制裁を下せっ!さぁ……、出陣だっ‼」
* * * * *
各々の身体が光を纏って、五人は大魔王城に続く道に並んでいた。
宗八の模索した神力の運用が結実した結果、彼らの精霊の胸の収まる精霊核は神霊核へ進化し、少量ではあるが神力を扱える様になっていた。
その中でも宗八だけが別格だった。四人は縁をなぞる光であるのに対し、その総量の差が如実に表れ炎のように大きく揺れ動いている。
「「≪———明星ノ輝清祓光≫」」
二人の光精使いが空に双子の清浄成る惑星を打ち上げた。
巨大光球を中心に、周囲をぐるりと囲う十枚の三角板が光を透過し全方位に満遍なく浄化の帳を垂れ下げる。
「まずはっ!」
「城までの通路を確保しますっ!」
同じ動作で二人が天へと伸ばした腕を振り下ろすと、カシャカシャと三角板が向きを変え全方位だった浄化の光は収束して大魔王城の前広場を強く照らし出す。
二つの天体が放つ強力な浄化の光は、見る間に高濃度瘴気を干上がらせていく。
視界が開けた先からは、無数のオベリスクが林立した現れた。
「行きますっ!」
魔法戦よりも近接戦を得意とするディテウスは、自身の役割を相違なく理解していた。
真っ直ぐに駆け出したディテウスとは裏腹に後方から大弓を構えるトワインが弦に指を掛けた。
「≪フラッシュ・モーメント≫!」
番えた矢は、魔法で生み出した巨大な鋼の矢だった。
オベリスクの魔力減退を無視する為、魔力を抜いて質量物質を飛ばす物理攻撃を実行する。
放たれた矢は数十を超え、先を走るディテウスを光の速度で追い抜きオベリスクへ逸早く着弾した。
鈍重な衝突音が低く響く。
一本の矢が超速で衝突したにも関わらず、オベリスクは折れるに至らず円形の細かいヒビが走る。
続けて二本目の矢が間髪入れず一本目を押し込む形で着弾し、その衝撃は一部の隙も無くオベリスクに伝えられ、へし折られた半分が宙を舞う。それも複数がほぼ同時に折られて、その効果を無効化した。
その脇を駆け上って来るディテウスが、トワインが狙った対象以外のオベリスクに六尺棒で一突きする。
「はああああああっ!」
トワインとは正反対に甲高い音が響き、折れたオベリスクが舞った。
が、それが落下する間に次のオベリスクへの攻撃に動いたディテウスは、結局一本目が地面に落ちるまでの間に三本を砕く成果を上げる。
「旦那様、私も行ってきます」
後方に残ったままだった集団からサーニャが宗八に一言掛け走り出そうとした時だった。
宗八の索敵に不気味な感があり、彼女の腕を咄嗟に掴んで動きを止めた。
「旦那様?」
「サーニャの明星を右に傾けてくれ」
宗八の視線の先には、まだ濃い瘴気が漂い視界を塞いでいた。
指示に従い明星が傾くと、更に広範囲の瘴気が干上がり——瘴気に隠れていた”異形の化け物”の姿が暴かれる。
身体を引き摺り、どこからか呻く声を発しながらディテウスに向かっている姿に名状しがたい怖気がサーニャの背筋を撫でた。
「あれは……禍津屍の異形種でしょうか?」
確かに全身に黒い皮膜が広がっている。しかし、異形が過ぎた。
巨大な肉塊でありながら———各所に人間の部位が生えている。
大きな口が二つ付いているのに———複数の小さな口がずっと何かを呻いている。
立派なドレイクの尻尾———だけでなく、アナコンダのような長い尻尾も蠢いている。
「心臓核が見当たらない……。ちっ、ここに来て新種か……。まず俺が当たるからサーニャはディテウスの下へ行け」
オベリスクと瘴気の影から、次々と姿を現す瘴気が関わる魔物がディテウスを囲いつつある状況を打開する一手として、サーニャは遅れて戦場に向かう。
「≪光駆疾走≫」
途端に光の繭に包まれたサーニャは、ディテウスの側に一瞬で現れ瘴気モンスターを斬り伏せた。
「お前らは継続して周辺警戒と後方支援だ」
魔法使いアネスと弓使いトワインは後方が仕事場だ。
宗八の命令に重なる返事は力強かった。
「「ッ了解!」」
その瞬間、魔力縮地で一気に前線に飛び出した宗八は、宙を流れながらも【竜眼】を発動して驚異的な動体視力から改めて異形の化け物を眺めた。
「(溢れんばかりの肉塊に核が飲まれてやがる!傾向を探さねぇと他の奴が遭遇した時に面倒すぎるっ!)」
竜眼のおかげで核の位置は特定できた。
「ぜあっ!」
着地と同時に接近し蹴り上げる。
通常主の黒い皮膜は強固な防御力を有していた為、隙間から心臓核を破壊する事が推奨されていた。
しかし、今しがた空へ蹴り上げた異形種の黒い皮膜は柔軟性を有しており、くの字に曲がったというのに肉塊の柔らかさも相まってか宗八のSTRでも弾け死ぬことは無い。
それだけに留まらず、二つの大きい口から人らしい悲鳴が上がる事の方が精神的にはキツかった。
彼方へ消えた異形種を追って宗八も高高度へ飛び上がる。
当然、いつもの追い越してから高速回転させた肉体から放たれる……。
「せやっ!」
蹴り落としである。
蹴り上がるよりも更に加速した落下はさながら隕石のようであった。
地面には、異形種を中心にクレーターが出来上がっており、潰れた肉塊が周囲にばら撒かれ黒い皮膜と心臓核だけが転がっている。
皮膜と肉塊の二種の柔軟性が点の攻撃を防いでしまうのだが、有効打のひとつは全身に及ぶ面の攻撃が有効と判明した。
「この瘴気の海に何匹か混ざっているはずだ。他の攻撃も試してもみよるからサーニャ、アネス!炙り出せ!」
揺蕩う唄から聞こえた指示に従い、二人は明星で残る瘴気を晴らしていく。
すると、宗八の予想通りに普通の瘴気モンスターと禍津核モンスターの他に異形種禍津屍も複数個体が暴かれた。
『(生きているかもわからないよねぇ。呼び方は”カバネ”で良いのかなぁ?)』
水精アクアーリィが宗八の内で疑問を抱く。
これには姉弟達も反応する。
まずは、光精ベルトロープと火精フラムキエだ。
『(あの奇妙な姿で生き物と呼ぶのは抵抗がありまぁぁす!)』
『(疑似的な魂を入れられている、とか?)』
見た目は肉塊。しかし、人がアレになったとして口の数が合わない。
続けて、地精ノイティミルと風精ニルチッイが意見を交わす。
『(複数人を混ぜたのではないのです?)』
『(それは気持ちが悪くて外れて欲しい可能性ですわー!)』
口以外に見受けられる人らしい部分は、四肢がそれぞれ一本ずつ散り散りに生えている点だけだ。
ニルチッイの願いに沿う結果になるかは、これから解明していく必要があるのだろう。
残る闇精クーデルカと無精アニマは、呼び方は父である宗八が決めるなら何でもいいと考え言葉を控えた。
「そういうのはあとあと。今は勇者が大魔王城に辿り着くまでの露払いが仕事だから、達成してから考察しよう」
二体目の異形種を輪切りにした宗八は、三体目に向ける準備をしながら子供達へ語り掛けた。
宗八は実行できる攻撃を異形種へ次々と試しつつ、仲間達は残りの瘴気の浄化とオベリスクの破壊に敵の掃討、と各々の仕事を全うした。
結果———早々に大魔王城前面の道は開かれた。
「行けっ!勇者メリオっ!———お前の物語を完結させて来いっ!」
宗八の言葉が勇者PT全員の耳に届いた瞬間、全員が駆け出した。
示し合わせたわけではない。身体が一斉に動き、同じように駆け出してしまった。
勇者プルメリオと仲間達の物語———最終章。
その幕引きが、もう間近に迫っている事を全員が感じ取ると同時に心を引き締めて、大魔王城の大扉から城内に突入した。
勇者たちの背中が闇に消えた瞬間、宗八は意識を切り替えて異形種の解析に取り掛かるのであった。
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