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生まれた時から記憶を残していた。
俺には大切な人がいた、とても大切に愛していたのに俺が壊した。
別れ話をされた時、しつこく病院に通って聞けば良かった。
そうしていればきっとなにかが変われたのかもしれない。
たらればの話をしたところでもう手遅れなのは分かっている。
これ以上嫌われるのが嫌だった俺の弱さが招いた結果だ。
俺が死んだ理由はなんだったっけ、そこだけノイズが掛かったように思い出せない。
思い出したくないのか、記憶に残らないほど無関心だったのか分からない。
ただ一つだけ分かっているのは、俺は自害したわけではない。
彼のお母さんから聞いた場所に毎日墓参りをしていた。
何年経っても、俺が死ぬまでそれを続けようと思っていた。
ここで終わらすつもりはなかったのに、記憶に残るのは腹に刺さった刃物と血だらけの自分の手だった。
俺は誰かに殺された、それが誰か思い出せないが今気にしても仕方ない。
俺は地面の水溜まりに映る自分の姿を見つめて、これは自分の弱さが招いた罪なのかと思った。
その姿は人ではない、恐ろしい顔をした竜だった。
現代に竜が生きていたなんて話は聞いた事がない。
ここは何百年後の世界なのか、それとも違う星に生まれたのか。
何度考えても答えなんて誰も知らないし、こうして目の前に竜がいるからそれが全てだ。
「アルフリード様、お食事をお持ちしました」
「ありがとう」
竜になっても人と話す事が出来るみたいで、自分の姿を見なければ同じ人間だと錯覚してしまう。
俺はこの家の本当の息子ではない、両親は人間だから当然だ。
神の信仰深い公爵家で、俺を育てるように神のお告げがあったらしい。
そうすればこの国は永久に安らぎをもたらすと言われたそうだ。
にわかに信じがたいが、両親は神から授かった子だと俺の容姿に怯えずに育てている。
しかし、ずっとこのままでいたら何も知らない街の人達は魔物と勘違いしてしまう。
人間の姿にならなければいけないと両親に言われてもどうしたらいいのか分からない。
人間になるって何をしたらいいのだろう、とりあえず手に集中して力を入れる。
俺の竜の手が見えるだけで何も起こらない、一瞬でも人には戻らない。
俺がここに置いてもらうには人間の姿にならないといけないのに、どうする事も出来ない。
小さく息を吐いて、今日はやめておこうと思った。
いつものように横になって眠っていた時、俺は悪夢を見た。
俺の目の前で彼がいなくなる夢、もうあんな事二度と考えたくないのに記憶は楽しかった記憶よりも残酷なものが強く残る。
それほどまでに俺の心が死んでしまった出来事だった。
自分でも制御出来ない力が溢れてきて、全身を駆け巡り吐き気がした。
これは、ダメだ…と思った頃には遅くて、俺の部屋がまるごと抉られるように爆発して崩れた。
羽を広げて家から離れると自分のした事がよく分かる。
俺の力は人を守るものではなく、ただ傷付けるだけだ。
まだ力が込み上げてきて、その場を後にした。
何処でもいい、人がいないところで発散しないと内側から俺の身体が破裂してしまいそうだ。
街を出ようと考えたが、見えない壁によって阻まれた。
国を調べる時にこの話も読んだ事があった。
それはこの国を魔物の脅威から守る結界石の力だった。
結界石を破壊すれば外に出れるがそんな事をしたらどうなるかくらい分かる。
街の外を彷徨く魔物達によって街の人達が殺されてしまう。
結界石は神秘のもの、滅多にあるものじゃない。
それが国を丸ごと守れるほどあるんだ、一生掛かっても俺が弁償出来るものではない。
魔物から守るという事は、中にいる魔物も出れないという事だ。
結界の抜け道を探していると、もう一度あの感覚が込み上げてきて街に降りた。
せめて俺の姿を隠してくれるところがいい。
夜中でも俺がいた家の周りは明るくて、姿がバレてしまう。
灯りがない暗がりに隠れて、落ち着くまでジッとしようとした。
俺が降りた場所は見た事がない街の景色だった。
薄暗くて、建物もしんとしていて外で寝ている人も少なくない。
近寄ってはいけない街として聞いた事がある。
ここが常識など通用しない無法地帯の下層部…地下街なのか。
今の俺には好都合だ、人が外にいないところを探して街の壁がある場所まで来た。
ここなら目の前にあるのは壁だから、顔を見られる心配はない。
朝になる前に落ち着けばいい、こっそり居なくなれば誰も気付かない。
俺はまだ生まれて数年しか経っていないが、成人男性と同じくらい大きい。
竜だからこれからもっと大きくなるとなると恐ろしい。
羽をしまって身体を丸めて、気持ちの暴走を止めようと思った。
目を瞑って落ち着かせるようにゆっくりと深呼吸した。
それでも込み上げてくる力は止まる事を知らない。
ここでまた力が暴れたらどうなるか想像するのは簡単だ。
口を押さえて、必死に迫り上がってくるものを止めた。
小さな唸り声を上げて、目元が熱くなっていく。
ここで俺の身体が内にある力で粉々になってもここで止めなければいけない。
傷付ける事しか出来ない力なんていらない。
彼を守れない力なんて、彼がいない世界なんて…俺にとっては必要ない。
何度生まれ変わったら会えるのだろうか、生まれ変わっても彼だと気付かないのかもしれない。
永遠に会えないとしたら、生まれ変わる事に何の意味がある。
もうあの時感じた好きな気持ちは、彼を超える事はない。
他の人を好きになる自分が想像出来ないから当然だ。
一生独り身でいい、俺はもう他の人と恋をするつもりはない。
口から血を流しても身体のあちこちが激痛に苦しんでも、俺は止める事はなかった。
震える背中になにかが触れていて、その手の温もりが俺の冷えた身体をじんわりと温める。
「だ、大丈夫…ですか」
「……ぅ」
「ちょっと待ってて下さい」
手が離れていくと、身体が冷えるように冷たくなる。
彼に飢えているからといって、彼と他人を重ねてしまう自分が嫌だ。
俺達が初めて出会った病室での大切な思い出なのに…
気付いた時には身体を回っていた力が落ち着いていた。
あれ、どうして…さっきまでどうする事も出来なかったのに…
後ろから足音が聞こえてくる、帰ってきたのか。
その手の温もりを追いかけるようにして後ろを振り返った。
小さな声を上げて後ろにいた人物は俺に驚いていた。
十歳にも満たない年齢の少女が立っていて、顔を見られた事で俺も驚いて急いで飛び立った。
あの時間にうろつく子供は滅多にいない、背中に触れていたのはあの少女か。
一瞬でも期待していた自分が恥ずかしい、彼へまた酷い事をしてしまった。
この世界にいるはずがないのに、俺は希望を抱いてしまった。
記憶の夢を見た以上に絶望を感じたのは誰にも知り得ないだろう。
人違いでも気持ちが落ち着いたから、元の家に戻ってきた。
長い夜が明けて、空に太陽が顔を出してこちらを見つめているようだ?
俺がした事を直すのは当然俺の役目で、慌てた様子で屋敷の前に立つ人達に近付く。
俺には大切な人がいた、とても大切に愛していたのに俺が壊した。
別れ話をされた時、しつこく病院に通って聞けば良かった。
そうしていればきっとなにかが変われたのかもしれない。
たらればの話をしたところでもう手遅れなのは分かっている。
これ以上嫌われるのが嫌だった俺の弱さが招いた結果だ。
俺が死んだ理由はなんだったっけ、そこだけノイズが掛かったように思い出せない。
思い出したくないのか、記憶に残らないほど無関心だったのか分からない。
ただ一つだけ分かっているのは、俺は自害したわけではない。
彼のお母さんから聞いた場所に毎日墓参りをしていた。
何年経っても、俺が死ぬまでそれを続けようと思っていた。
ここで終わらすつもりはなかったのに、記憶に残るのは腹に刺さった刃物と血だらけの自分の手だった。
俺は誰かに殺された、それが誰か思い出せないが今気にしても仕方ない。
俺は地面の水溜まりに映る自分の姿を見つめて、これは自分の弱さが招いた罪なのかと思った。
その姿は人ではない、恐ろしい顔をした竜だった。
現代に竜が生きていたなんて話は聞いた事がない。
ここは何百年後の世界なのか、それとも違う星に生まれたのか。
何度考えても答えなんて誰も知らないし、こうして目の前に竜がいるからそれが全てだ。
「アルフリード様、お食事をお持ちしました」
「ありがとう」
竜になっても人と話す事が出来るみたいで、自分の姿を見なければ同じ人間だと錯覚してしまう。
俺はこの家の本当の息子ではない、両親は人間だから当然だ。
神の信仰深い公爵家で、俺を育てるように神のお告げがあったらしい。
そうすればこの国は永久に安らぎをもたらすと言われたそうだ。
にわかに信じがたいが、両親は神から授かった子だと俺の容姿に怯えずに育てている。
しかし、ずっとこのままでいたら何も知らない街の人達は魔物と勘違いしてしまう。
人間の姿にならなければいけないと両親に言われてもどうしたらいいのか分からない。
人間になるって何をしたらいいのだろう、とりあえず手に集中して力を入れる。
俺の竜の手が見えるだけで何も起こらない、一瞬でも人には戻らない。
俺がここに置いてもらうには人間の姿にならないといけないのに、どうする事も出来ない。
小さく息を吐いて、今日はやめておこうと思った。
いつものように横になって眠っていた時、俺は悪夢を見た。
俺の目の前で彼がいなくなる夢、もうあんな事二度と考えたくないのに記憶は楽しかった記憶よりも残酷なものが強く残る。
それほどまでに俺の心が死んでしまった出来事だった。
自分でも制御出来ない力が溢れてきて、全身を駆け巡り吐き気がした。
これは、ダメだ…と思った頃には遅くて、俺の部屋がまるごと抉られるように爆発して崩れた。
羽を広げて家から離れると自分のした事がよく分かる。
俺の力は人を守るものではなく、ただ傷付けるだけだ。
まだ力が込み上げてきて、その場を後にした。
何処でもいい、人がいないところで発散しないと内側から俺の身体が破裂してしまいそうだ。
街を出ようと考えたが、見えない壁によって阻まれた。
国を調べる時にこの話も読んだ事があった。
それはこの国を魔物の脅威から守る結界石の力だった。
結界石を破壊すれば外に出れるがそんな事をしたらどうなるかくらい分かる。
街の外を彷徨く魔物達によって街の人達が殺されてしまう。
結界石は神秘のもの、滅多にあるものじゃない。
それが国を丸ごと守れるほどあるんだ、一生掛かっても俺が弁償出来るものではない。
魔物から守るという事は、中にいる魔物も出れないという事だ。
結界の抜け道を探していると、もう一度あの感覚が込み上げてきて街に降りた。
せめて俺の姿を隠してくれるところがいい。
夜中でも俺がいた家の周りは明るくて、姿がバレてしまう。
灯りがない暗がりに隠れて、落ち着くまでジッとしようとした。
俺が降りた場所は見た事がない街の景色だった。
薄暗くて、建物もしんとしていて外で寝ている人も少なくない。
近寄ってはいけない街として聞いた事がある。
ここが常識など通用しない無法地帯の下層部…地下街なのか。
今の俺には好都合だ、人が外にいないところを探して街の壁がある場所まで来た。
ここなら目の前にあるのは壁だから、顔を見られる心配はない。
朝になる前に落ち着けばいい、こっそり居なくなれば誰も気付かない。
俺はまだ生まれて数年しか経っていないが、成人男性と同じくらい大きい。
竜だからこれからもっと大きくなるとなると恐ろしい。
羽をしまって身体を丸めて、気持ちの暴走を止めようと思った。
目を瞑って落ち着かせるようにゆっくりと深呼吸した。
それでも込み上げてくる力は止まる事を知らない。
ここでまた力が暴れたらどうなるか想像するのは簡単だ。
口を押さえて、必死に迫り上がってくるものを止めた。
小さな唸り声を上げて、目元が熱くなっていく。
ここで俺の身体が内にある力で粉々になってもここで止めなければいけない。
傷付ける事しか出来ない力なんていらない。
彼を守れない力なんて、彼がいない世界なんて…俺にとっては必要ない。
何度生まれ変わったら会えるのだろうか、生まれ変わっても彼だと気付かないのかもしれない。
永遠に会えないとしたら、生まれ変わる事に何の意味がある。
もうあの時感じた好きな気持ちは、彼を超える事はない。
他の人を好きになる自分が想像出来ないから当然だ。
一生独り身でいい、俺はもう他の人と恋をするつもりはない。
口から血を流しても身体のあちこちが激痛に苦しんでも、俺は止める事はなかった。
震える背中になにかが触れていて、その手の温もりが俺の冷えた身体をじんわりと温める。
「だ、大丈夫…ですか」
「……ぅ」
「ちょっと待ってて下さい」
手が離れていくと、身体が冷えるように冷たくなる。
彼に飢えているからといって、彼と他人を重ねてしまう自分が嫌だ。
俺達が初めて出会った病室での大切な思い出なのに…
気付いた時には身体を回っていた力が落ち着いていた。
あれ、どうして…さっきまでどうする事も出来なかったのに…
後ろから足音が聞こえてくる、帰ってきたのか。
その手の温もりを追いかけるようにして後ろを振り返った。
小さな声を上げて後ろにいた人物は俺に驚いていた。
十歳にも満たない年齢の少女が立っていて、顔を見られた事で俺も驚いて急いで飛び立った。
あの時間にうろつく子供は滅多にいない、背中に触れていたのはあの少女か。
一瞬でも期待していた自分が恥ずかしい、彼へまた酷い事をしてしまった。
この世界にいるはずがないのに、俺は希望を抱いてしまった。
記憶の夢を見た以上に絶望を感じたのは誰にも知り得ないだろう。
人違いでも気持ちが落ち着いたから、元の家に戻ってきた。
長い夜が明けて、空に太陽が顔を出してこちらを見つめているようだ?
俺がした事を直すのは当然俺の役目で、慌てた様子で屋敷の前に立つ人達に近付く。
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