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第三章 出会い、とやらをされたらしくて
事件(1/2)
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俺とミレイはミラとアーシャの四人でゴールを目指して歩いていた。
何故、四人で歩いているかと言うとそれは数分前に遡る。
* * *
俺がミレイを抱きしめたまま木にぶつかりそうになった直後、聞き覚えのある声が響いた。
「アクアシャワー!」
「ウィンド!」
その瞬間、突如雨が降り始め風が吹きそれがたちまち雲へと形を変えた。
俺はそのまま雲に突っ込む。
雲がクッションになってくれたお陰で衝撃がなかった。
先にミレイを地面に降ろしてから俺も地面に着地。
声のした方を見るとミラとアーシャが駆け寄ってきた。
「二人とも!怪我はありませんか!?」
「あぁ、大丈夫だ。この雲のお陰でな」
「……良かった。間一髪だったね」
ミレイはミラを見て安心したのか泣きながらミラに飛びつく。
胸がズキッと痛んだ気がした。
「う、うわぁぁぁんっ!ミラぁぁぁぁっ!怖かったよぉぉぉっ!」
そんなミレイにミラは頭を撫でながら口を開く。
「よしよし。ミレイ、もう平気だよ。僕もアリシアもみんなここにいるから。それにほら、ミレイには傷一つないよ。シンヤがミレイを必死に守った証拠。僕に泣きつく前にミレイはシンヤに何か言うことがあるんじゃない?」
ミラにそう言われてミレイはゴシゴシと涙を拭い俺を見て口を開いた。
「し、シンヤくん……私のこと、守ってくれてありがとう……」
恥ずかしいのか言い終わったらすぐにミラの後ろに隠れるミレイ。
その行動にも胸がズキッと痛んだ。
「別に気にすんなよ!ミレイが無事で良かった!それにミラたちとも合流出来たし……」
そこまで言ってハッと気付く。
なんで、先に行ったはずのミラたちがこんなところにいるんだ、と。
そんな疑問を感じ取ったのかアーシャが答える。
「実は……エアロ先輩が体調を悪くされたみたいで倒れてしまって……そこへアース先輩がやってきてエアロ先輩をカナエールさんのところに連れて行くと仰ったので私たちもついて行こうとしたんですが途中で見失ってしまい光を飛ばしたんですが誰かが来る気配もなくこのまま訳が分からず進むのもどうかと困り果てているところに吹っ飛んできているミレイとシンヤくんを発見したんです」
「そうだったのか……」
「それでこれからどうするかだけど……」
みんなで話し合った結果。
今度は俺が光を飛ばすことにしてみた。
「ライトボール!」
空に向かって呪文を唱える。
光の球を打ち上げてしばらく待ってみるがやっぱり誰も来なかった。
* * *
そんなこんなで四人でゴールを目指し歩くことにしたと言う訳だ。
しばらく歩き続けて俺はあることを思いついて口を開く。
「なぁ!空飛んだらカナのいる家が分かるんじゃねぇか?」
俺がそう言うとミラがため息と一緒に答える。
「……とっくに試したよ。空を飛んだら木も一緒に高くなる。木より高く飛ぶのは無理だった。光を打ち上げてからも飛んでみたけど変わらなかったし」
ミラはそう言うと何か思いついたように言葉を続けた。
「あぁ、でも……この森を一掃する気で燃やすのはやってないね。仮に一掃出来なかったとしても少しくらいなら道も開けるんじゃないかな?」
俺たちはミラの提案に悩む。
確かに四人もいるし全員で火属性魔法を使えば出来ないことじゃないかも知れないが……
でも、俺たちまで巻き込まれたら?
下手をすると死ぬんじゃないか?
そんな思いもあって答えを出せずにいるとミラが再び口を開く。
「丁度ミレイは火属性魔法が得意でアリシアは風属性魔法が得意。僕は水属性魔法が得意だから僕が水属性魔法でみんなを守る。ミレイとシンヤが火属性魔法で森を燃やしてアリシアが風属性魔法でそれを援護。どう?」
すると意外にもアーシャが最初に異論を唱えた。
「その方法を選ぶと私の風属性魔法でミライヤくんの水属性魔法を打ち消してしまうと思います。そうなれば私たちも巻き込まれる可能性が出てきますよ」
その言葉にミラは何を思ったのかいつもより少し強い口調で言い返す。
「アリシアの魔法に負けるような魔法を使うつもりはないけど?」
「負ける負けないではなく相性の問題です。確かに風属性魔法は火属性魔法と相性は良いですが水属性魔法とは相性が悪いじゃないですか。ミライヤくんもご存じのはずでしょう?当たり前のことなのですから」
見えない火花が二人の間に散ってる気がした。
俺は慌てて二人の間に入り、話に割り込む。
「二人とも落ち着けって!ミラの提案は悪くないけどアーシャの言ってることも一理あるだろ?わざわざ一掃しなくても道さえ開ければいいんだから一直線に燃やせばいいだけだ。それなら風魔法の援護もしやすくなるだろ?ミラはもしもの時のために魔法を出す準備だけしてればいいんだよ」
俺の提案にミレイも賛同してくれる。
「そうだよ!シンヤくんの言う通り!今ここで二人が言い合ってもカナエールさんたちがいる場所に着く訳じゃないんだしシンヤくんの言った方法でやるだけやってみようよ!ね?」
その言葉を聞いてミラとアーシャは渋々と言った様子で納得してくれた。
「……分かりました。それで妥協します」
「……分かったよ。シンヤの方法で行こう」
俺はミレイと顔を合わせてガッツポーズをする。
二人で横並びになり真っ直ぐに手を伸ばしてほぼ同時に口を開いた。
「「フレイムレーザー!」」
そう呪文を唱えると炎の光線が一直線に木を燃やし始める。
その直後、後ろからアーシャの声が聞こえた。
「ウィンド!」
その呪文で風が吹き火の回りが早くなる。
しばらくして火が消沈し俺たちは驚愕した。
何故、四人で歩いているかと言うとそれは数分前に遡る。
* * *
俺がミレイを抱きしめたまま木にぶつかりそうになった直後、聞き覚えのある声が響いた。
「アクアシャワー!」
「ウィンド!」
その瞬間、突如雨が降り始め風が吹きそれがたちまち雲へと形を変えた。
俺はそのまま雲に突っ込む。
雲がクッションになってくれたお陰で衝撃がなかった。
先にミレイを地面に降ろしてから俺も地面に着地。
声のした方を見るとミラとアーシャが駆け寄ってきた。
「二人とも!怪我はありませんか!?」
「あぁ、大丈夫だ。この雲のお陰でな」
「……良かった。間一髪だったね」
ミレイはミラを見て安心したのか泣きながらミラに飛びつく。
胸がズキッと痛んだ気がした。
「う、うわぁぁぁんっ!ミラぁぁぁぁっ!怖かったよぉぉぉっ!」
そんなミレイにミラは頭を撫でながら口を開く。
「よしよし。ミレイ、もう平気だよ。僕もアリシアもみんなここにいるから。それにほら、ミレイには傷一つないよ。シンヤがミレイを必死に守った証拠。僕に泣きつく前にミレイはシンヤに何か言うことがあるんじゃない?」
ミラにそう言われてミレイはゴシゴシと涙を拭い俺を見て口を開いた。
「し、シンヤくん……私のこと、守ってくれてありがとう……」
恥ずかしいのか言い終わったらすぐにミラの後ろに隠れるミレイ。
その行動にも胸がズキッと痛んだ。
「別に気にすんなよ!ミレイが無事で良かった!それにミラたちとも合流出来たし……」
そこまで言ってハッと気付く。
なんで、先に行ったはずのミラたちがこんなところにいるんだ、と。
そんな疑問を感じ取ったのかアーシャが答える。
「実は……エアロ先輩が体調を悪くされたみたいで倒れてしまって……そこへアース先輩がやってきてエアロ先輩をカナエールさんのところに連れて行くと仰ったので私たちもついて行こうとしたんですが途中で見失ってしまい光を飛ばしたんですが誰かが来る気配もなくこのまま訳が分からず進むのもどうかと困り果てているところに吹っ飛んできているミレイとシンヤくんを発見したんです」
「そうだったのか……」
「それでこれからどうするかだけど……」
みんなで話し合った結果。
今度は俺が光を飛ばすことにしてみた。
「ライトボール!」
空に向かって呪文を唱える。
光の球を打ち上げてしばらく待ってみるがやっぱり誰も来なかった。
* * *
そんなこんなで四人でゴールを目指し歩くことにしたと言う訳だ。
しばらく歩き続けて俺はあることを思いついて口を開く。
「なぁ!空飛んだらカナのいる家が分かるんじゃねぇか?」
俺がそう言うとミラがため息と一緒に答える。
「……とっくに試したよ。空を飛んだら木も一緒に高くなる。木より高く飛ぶのは無理だった。光を打ち上げてからも飛んでみたけど変わらなかったし」
ミラはそう言うと何か思いついたように言葉を続けた。
「あぁ、でも……この森を一掃する気で燃やすのはやってないね。仮に一掃出来なかったとしても少しくらいなら道も開けるんじゃないかな?」
俺たちはミラの提案に悩む。
確かに四人もいるし全員で火属性魔法を使えば出来ないことじゃないかも知れないが……
でも、俺たちまで巻き込まれたら?
下手をすると死ぬんじゃないか?
そんな思いもあって答えを出せずにいるとミラが再び口を開く。
「丁度ミレイは火属性魔法が得意でアリシアは風属性魔法が得意。僕は水属性魔法が得意だから僕が水属性魔法でみんなを守る。ミレイとシンヤが火属性魔法で森を燃やしてアリシアが風属性魔法でそれを援護。どう?」
すると意外にもアーシャが最初に異論を唱えた。
「その方法を選ぶと私の風属性魔法でミライヤくんの水属性魔法を打ち消してしまうと思います。そうなれば私たちも巻き込まれる可能性が出てきますよ」
その言葉にミラは何を思ったのかいつもより少し強い口調で言い返す。
「アリシアの魔法に負けるような魔法を使うつもりはないけど?」
「負ける負けないではなく相性の問題です。確かに風属性魔法は火属性魔法と相性は良いですが水属性魔法とは相性が悪いじゃないですか。ミライヤくんもご存じのはずでしょう?当たり前のことなのですから」
見えない火花が二人の間に散ってる気がした。
俺は慌てて二人の間に入り、話に割り込む。
「二人とも落ち着けって!ミラの提案は悪くないけどアーシャの言ってることも一理あるだろ?わざわざ一掃しなくても道さえ開ければいいんだから一直線に燃やせばいいだけだ。それなら風魔法の援護もしやすくなるだろ?ミラはもしもの時のために魔法を出す準備だけしてればいいんだよ」
俺の提案にミレイも賛同してくれる。
「そうだよ!シンヤくんの言う通り!今ここで二人が言い合ってもカナエールさんたちがいる場所に着く訳じゃないんだしシンヤくんの言った方法でやるだけやってみようよ!ね?」
その言葉を聞いてミラとアーシャは渋々と言った様子で納得してくれた。
「……分かりました。それで妥協します」
「……分かったよ。シンヤの方法で行こう」
俺はミレイと顔を合わせてガッツポーズをする。
二人で横並びになり真っ直ぐに手を伸ばしてほぼ同時に口を開いた。
「「フレイムレーザー!」」
そう呪文を唱えると炎の光線が一直線に木を燃やし始める。
その直後、後ろからアーシャの声が聞こえた。
「ウィンド!」
その呪文で風が吹き火の回りが早くなる。
しばらくして火が消沈し俺たちは驚愕した。
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