転生したら王族だった

みみっく

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第一章 - 出会いと成長

85話 ルフィアとミーニャにラヴェンナとダンジョンへ

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 ルフィアも先に行ってしまい、残されたラヴェンナと二人の後をついて行く。

「暇だな~」と呟いた。ホントに暇だ。後ろから現れる魔物がいるが……ラヴェンナも当然強く俺の出番はない。普通さぁ~メイドさんは、『きゃぁ~。レイニー様ぁ~! 助けてください!』って、なるもんじゃないの!?

 ラヴェンナは、魔物の気配が近づくと影に潜り、近づく魔物の背後に回り、背後から急所を一突きで終わらせていた。かなり慣れた感じで、顔色ひとつ変えずにこなしている。

 たとえ魔物が複数現れても、やることは変わらず。ダンジョンは闇の領域で、どこからでも攻撃ができるので、ダンジョンに棲み付いている魔物よりも、闇の支配者の従者であるラヴェンナの方が有利で格段に強かった。

 てっきり、ラヴェンナに良い所を見せられるなーって思って連れてきたんだけど……。逆じゃん、逆だよ、ラヴェンナさん。俺に活躍させて、ラヴェンナが誉めてよねぇー!

 その後、階層が深くなってくると現れる魔物も強くなってきた。勝手に前衛をやっていた二人の勢いも落ちてきた……そろそろ俺の出番じゃない!? と思ったら……

「ミーニャ、ダガーの練習はお終いにして、そろそろ本気で行くよっ!」とルフィアが言うと、二人が武器を替えた。

 ルフィアは、ダガーを使っていたが双剣に替えた。ミーニャもダガーを仕舞い、両腕から手甲鉤を出した。

 え、練習だったの!? じゅうぶん強いと思ってたのに……。


 前衛で先行していたルフィアのいる方で、突然の戦いが始まった。ルフィアは目の前に現れた巨大な魔物に向かって、冷静かつ鋭い目つきで双剣を構えた。その双剣は、暗闇の中で青白く鋭く輝き、まるで彼女の意志そのものを反映しているかのようだった。
 
 魔物が咆哮とともに突進してくると、ルフィアは軽やかに身を翻し、その巨大な爪を巧みに避けた。そして、一瞬の隙を見逃さずに、彼女は双剣で素早く反撃に出た。左右の剣が同時に閃き、魔物の厚い皮膚を切り裂く。剣技の美しさとその動きの速さは、まるで舞を見ているかのような美しさがある。

 ルフィアは素早く跳躍し、魔物の頭上を飛び越えながら、背後に回り込む。そして、再び双剣で鋭い一撃を繰り出す。魔物が痛みによろめく間もなく、ルフィアは次々と攻撃を重ね、その動きは止まることを知らない。

 周囲の空間をシールドを張り足場にし、縫うように移動しながら、ルフィアは常に魔物の動きを先読みし、的確な攻撃を繰り出していく。その姿はまさに影の如く、敵にとっては悪夢のように恐ろしいはずだ。魔物が最後の力を振り絞って攻撃を繰り出そうとした瞬間、ルフィアは見事な一閃でその喉元を斬り裂いた。

 魔物は力尽きて地面に崩れ落ち、ルフィアは深い息をついて双剣を収めた。その瞳には戦いの余韻が残りつつも、ホッとした表情だった。
 

 ミーニャの方でも静寂を破り、不気味な影が現れた。ミーニャはその影に向かって鋭い目つきで睨み、手甲鉤をしっかりと握りしめた。彼女の銀髪が暗闇の中でサラサラと美しく揺れ、その姿は幼いがまさに忍びの戦士の如く美しかった。

 不気味な魔物が迫り来ると、ミーニャは素早く動き出した。彼女の体は影のように軽やかに舞い、瞬く間に魔物の間合いに飛び込んだ。手甲鉤が一閃し、鋭い刃が魔物の皮膚を切り裂く。その動きは流れるようで、ひとつの無駄もない。

 魔物の反撃を受ける間もなく、ミーニャは高いジャンプ力を活かして空中に舞い上がり、上からシールドを張り足場にし、勢いをつけて鋭い一撃を加えた。魔物の咆哮が響く中、彼女はまるで影の舞を踊るかのように次々と攻撃を繰り出す。手甲鉤の鋭い刃が交互に閃き、魔物の弱点を的確に突いていく。

 その動きはまるで獣のように鋭く、正確で、ミーニャの戦闘スキルがいかに優れているかを物語っていた。魔物が最後の力を振り絞って攻撃を繰り出そうとした瞬間、ミーニャは見事な身のこなしでその攻撃をかわし、手甲鉤を深く突き立てた。

 魔物は力尽きて地面に崩れ落ち、ミーニャはその場に立ち尽くし、深い息をついた。彼女は後方にいた俺を見つめ、誉めてほしそうにしていた。

「二人ともスゴイね! 今のってこの階層のボスだよ。二人とも頑張ったね♪」駆け寄ってきた二人の頭を撫でて誉めた。

「えへへ。練習をミーニャとガンバったもんっ♪ ね~ミーニャ!」二人は見つめ合い笑顔になった。ミーニャは、ルフィアにも懐いていて、ミーニャにも抱きついていた。

「うん。ガンバったー」ルフィアに返事をすると、ルフィアからも頭を撫でられ満足気な表情をしていた。

 二人の戦いを見ている間、なんの指示をしなくても、勝手にラヴェンナが俺の周りに現れた魔物を容赦なく影移動を使い、メイドさんに相応しくないダガーを手慣れた手つきで扱い倒していた。

 そのダガーは、無秩序の森のワイバーンの爪を俺のスキルで加工して作った特製のダガーで、魔石も装飾品のように埋め込まれている。魔力を込めると斬れ味と耐久性、防汚が付与されて発動する。金属製ではないので軽く、丈夫で硬く、女性のラヴェンナが持ち歩き扱うのにも適していた。

 一応、ダンジョンへ潜るのでダンジョンに入った時に渡しておいた。腰に帯剣し黒いメイド服に……合っていた。うぅーん、アニメで流行りの戦闘メイドさんだね?
 
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