転生したら王族だった

みみっく

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第三章 ‐ 戦争の影

148話 リーナの仕事?

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 リーナは俺の言葉に頷きながら、「まぁ、調理は得意だし手伝えると思うぞ。でも、収穫とか運搬ってどれぐらい力がいるんだ?」と興味を示してきた。

「そんなに力仕事でもないと思うよ。実際にやってみて無理そうだったら別の仕事をお願いするから安心してな~。」俺は軽く笑いながら返した。

 その言葉に少し安心した様子で、「なら、大丈夫かな。おれも出来ることがあれば手伝いたいし。」と前向きに答えた。

 俺はリーナを連れて屋敷へ向かい、住人たちに紹介することにした。リーナは少し緊張した様子で俺の後ろをついてきたが、その瞳にはどこか期待の光が宿っていた。

「さぁ、ここが俺の屋敷。皆に紹介するよ。」俺がそう声を掛けながら大きな扉を開くと、広々とした屋敷の内部が目の前に広がった。高い天井や豪華な装飾に目を奪われたリーナは、圧倒されたように立ち止まり、無言で周囲を見渡していた。

 屋敷の奥から聞こえてきた足音と声に、リーナが一瞬ビクッと反応した。その声の主は住人たちで、彼女たちは俺が連れてきたリーナの姿に気付き、驚いた表情を浮かべながら近づいてきた。

「みんな、新しい住人のリーナだよっ。よろしく頼むね~。」俺が笑顔で紹介すると、住人たちは状況を何となく察したようで、驚きの表情から穏やかな笑顔へと変わり、それぞれが簡単な挨拶をしてリーナを迎え入れてくれた。

 リーナは住人たちから向けられる優しい視線に戸惑いながらも、緊張した面持ちで小さな声を絞り出した。「は、はじめまして……リーナです。よ、よろしくおねがいします……。」ビクビクとしたその姿に、住人たちは微笑ましい空気を感じ取ったのか、温かい言葉を掛けながら距離を取ってくれた。

 アリシアが特に優しい笑顔で言葉を添えた。「リーナちゃん、ここではみんな仲間だからね。緊張しなくて大丈夫よ。」その言葉にリーナは少しだけ肩の力を抜き、ほっとしたように笑みを返した。

 屋敷には心地よい暖かさが広がり、新たな仲間を迎える雰囲気が作られていく。この瞬間が、リーナにとって新たな生活の始まりとなるのだと感じる場面だった。

 リーナは俺の後ろからキョロキョロと部屋を見回し、目を輝かせながら興奮したように呟いた。「レイニーくん、あの子達……獣人だなあぁぁー!? わっ、本当に一緒に暮らしてるんだな! すげぇーやぁ♪」その声には、驚きと喜びが滲んでいて、彼女がこの環境に強く魅了されているのが分かった。

 俺は少し笑いながら小声で答えた。「あの子達……って誰だ? ほとんど獣人の子たちだぞぉ? 珍しい獣人というか……ドラゴン種の子が多いけどなぁ……。」獣人たちと一緒に暮らす光景がリーナにとって特別なものだと理解しつつ、軽く説明を加えた。

 リーナは驚きながら「あ、あぁ……見たこともない種族がいるのは分かったけど、ドラゴン種なのかぁ。あの子達……は?」と少し戸惑いながら視線を向けている。その先を見ると、ミアを中心にルフィア、ミーニャだった。そしてサクラが床に座り込んで、摘んできた花で冠を作りながら楽しそうに笑っているところだった。

「獣人の女の子と……妖精のサクラだよ。」さらっと、レイニーが答えた。

「……え? はぁ? よ、妖精ってぇぇ、あ、あの妖精!?」リーナが驚愕した顔をしてジッと見つめていた。

 妖精は、獣人でも驚く存在らしい。まぁ……普通は、お目に掛れることもない存在らしいし驚くかぁ。

 サクラが両手いっぱいに持った花を次々と差し出し、「これどうかなー? 色合いかわいいでしょ!」とミアに提案すると、ミアが「わ、いいね! 可愛くできそう。」と笑顔で応じる。ルフィアとミーニャはその様子を見て「この花も使ってみたらどうかなぁ?」と手伝いながら、冠の形が少しずつ仕上がっていく。

 時折、サクラがルフィアと冗談を言い合い、全員が笑い合う声が部屋中に響き渡る。その姿は自然で、屋敷全体に穏やかな空気を広げていた。

 リーナはしばらくその光景を見つめていたが、やがて意を決したように声を上げた。「な、なぁ……おれ、ううん。わたしも一緒に遊んできてもいーかぁー?」彼女は少し頬を赤らめながら『わたし』と言い直し、自分らしく女の子でいることをここでは受け入れてもいいと感じたようだった。

 そう、ここでは獣人族の女の子として安心して暮らせる場所だ。偏見の目を向ける者、差別をする者、迫害や暴行を加える者はいない。素のリーナとして生きていける場所だ。これからも、ずっとみんなを守り続けていければいいなぁ……と改めて実感した。

「まあ、リーナなら心配ないと思うけど……仲良くなー。」俺は軽く笑いながら送り出した。

「あはは。分かってるってばぁ♪」リーナは嬉しそうに答えると、すぐさまミアたちの遊びの輪の中に飛び込んだ。
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