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自分のケツは自分で守れ
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この世はつまり弱肉強食――。
金城 奏汰はそう思っている。
「奏汰、なに持ってるの」
そうたずねたのは幼なじみの波路 響子だ。
視線の先には何やら手のひらサイズのボールのような物。奏汰はそれをしきりに握りしめているのだ。
「これか? パワーボール」
「パワー……」
彼女の脳内では筋肉芸人が『パワー!』と産声をあげたが、それは置いといて。
「なにそれ」
「健康器具、握力鍛えてんの」
と実に端的な答えが返ってくる。
「へえ。なんで?」
「なんでって」
意味が分からんと言わんばかりの響子に、彼は顔をしかめる。
「決まってんだろ、強くなるためだ」
奏汰は強くなりたい。いや、ならなければいけない。
でなければ、たちまち貞操の危機におちいってしまうから。
――この世には男女の他にα、β、Ω、と六つの性がある。
言わずと知れた、αは優秀な遺伝子により頭脳明晰で身体能力にも優れた傾向のある、いわゆる産ませる性。
そしてβは人類の大多数であり、男子がそれぞれ生殖を分担する。
最後にΩ。これは簡単にいうと孕む性。男女関係なく、子を産む事が出来る。
さらに近年、とある特殊な性を持つ者が発見された。
それが変異型と呼ばれる遺伝子的特徴を持つ、大変希少な存在。
奏汰はその中でも【Ω性変異型β】と呼ばれる、βでありながらΩの遺伝子を有する突然変異種なのだ。
通常であればβとして生活できるが微量のΩフェロモンを発することがあり、ごく弱いが発情期もある。
しかしそれだけではなく、初めてのセックスによってバースは変化。さらに固定されてしまう。
奏汰の場合、αに抱かれたらΩに。βやΩとセックスをしたらβになる。
「僕は絶対にΩにならない」
そのためには自らの処女を守りきらなければならぬのだ。
「奏汰はβになりたいだもんね」
「なりたいんじゃない、βなんだ」
彼の眉間のしわがまた増えた。
「まあΩは色々あるからね」
「あっ……ごめん」
少し困ったように笑う響子に、奏汰は気まずげに視線を落とす。
それもそのはず、幼なじみの彼女は生まれながらのΩなのだから。
「ううん、いいの。別に奏汰がΩの事を悪く思ってる訳じゃないのは分かってるから」
響子の言う通り。彼がΩになりたくないというのは、将来βとして女性と結婚して家庭を持ちたいという少々古風な理想のためだ。
「奏汰はモテるからね」
「全然うれしくない」
言い寄ってくるのは男ばかり。しかも組み敷いて来ようとする者たちに、己の貞操を守るのに必死なのだ。
「身長だって低くないのに」
173センチと特別高くもないが低い訳でもない。日本人男性としてはほぼ平均だと自負している。
「でも可愛いもん、奏汰は」
「可愛くないわい」
幼なじみの言葉にもふくれっ面。
確かに猫のようなアーモンド型の目は色素が薄く、整った顔立ち。肌も色白で、いくら鍛えてもなかなか筋肉のつかないのが悩みの身体も相まってるのだろう。
可愛いだとか綺麗だとかで口説かれるのは日常茶飯事であった。
「でもほんと可愛いよ」
「うれしくない……」
かっこいい、なら素直に喜べたのに。と苦々しく思う。
だがそれも彼女には悪気がない。むしろ世間一般的にはひねくれてるのは自分だと、奏汰はわかっていた。
「とにかく僕は鍛え続ける。このパワーボールで」
「ふうん」
また彼女の中で脳内でタンクトップの芸人が『パワー!』の雄叫びを上げた。
「奏汰は筋肉が好きなんだね」
「……君さ、僕のこと誤解してない?」
「全然」
少々天然なのか、ふわふわと笑う響子に彼は首をかしげる。
「ま、いいや。そういえばこの前、拓斗君に会ったぞ」
「へぇ?」
拓斗、とは響子の弟で高校生。ふわふわおっとり系女子の姉とは対照的に、しっかりとした真面目な印象の少年であった。
「駅前でばったりな。少し見ないうちに大きくなったよなぁ」
「奏汰ってば親戚のおじさんみたい」
クスクス笑う彼女に。
「おじさんとはなんだ、僕はまだまだ若いぞ」
なんて言いながらも奏汰もまた笑顔だ。
――やっぱり響子といるのが一番ホッとする。
幼なじみというのだけが理由ではない。
彼女がΩで自分が組み伏せられる事がないからだ。
さらに言えば。自分が発しているらしいごく微量のΩフェロモンにあてられることもなく、抑制剤やバースについての相談にものってくれる。
男女や別バース間に友情などありえない、という者もいるが。この二人にいたっては純粋な友情で結ばれていると奏汰は信じている。
「背も僕を超えててさ。見下ろされちまった」
「成長期だもん」
「拓斗君はβだっけ?」
「うん、抑制剤飲まなくていいから楽だって」
「ま、そうだよなぁ」
奏汰は深いため息をついた。
やはり一番生きやすいのはβなのだ。男女で結婚し、子を授かることが一般的な社会構造。
そこにイレギュラーなのはαとΩだけだ。
「でも私、奏汰はΩでもいいと思うよ」
「何言ってんだよ」
「だって可愛いし」
「可愛くないっつーの」
ニコニコしながら頭を撫でてくる彼女の手をそのままに、ブスくれながら鼻を鳴らす。
「僕は将来、βとして子供をつくって幸せな家庭を築くんだ」
そのためにはΩになる訳にいかないのだ。自分で産むのではなく、あくまで産んでもらう側になりたい。
「あー、カノジョ欲しいなぁ」
β女性と関係を持つ他ないのだ。
ちなみにΩが子を成せるのはαとだけなのでセックスはともかく、子供が欲しいとなればβとの結婚が絶対条件となる。
「私もカノジョ欲しい」
「彼氏でなくて?」
「うん」
響子もまた理想とするバースがあるらしい。
「やっぱり可愛いって正義だよね」
「こっち見ていうな」
「うふふ」
そんな会話をしながら歩いていると。
「姉ちゃん!」
という声に二人は振り返る。
「あ、拓斗」
視線の先には制服を着た男子高校生が二人。
その一人が響子の弟の拓斗である。
「奏汰君もいた。やっぱり今日も可愛いね」
「まったく、お前ら姉弟は……」
「あはは」
和やかに笑う彼の傍に無言で立つ、もう一人。
「あ、二人とも。彼はオレの友達で名張 龍也君だよ。龍也、姉ちゃんと友達。この前言っただろ、幼なじみの」
「……っス」
感じ悪く思われるギリギリアウトの愛想で会釈する少年。
「お、おぅ」
その容姿と空気感に、奏汰は圧倒された。
まず印象的なのはハーフモデルのような彫りの深く美しい顔立ちと少しタレ目な所だろうか。
次に灰色がかった不思議な色の瞳と、190センチはあろうかという高身長に目を惹かれる。
「どうも」
こちらも形式的な挨拶を返せば。
「……あんたΩだろ」
「は?」
唐突だった。しかもニコリとも笑わず、無表情で見つめてくる不思議な色の瞳。
「Ωの匂いがぷんぷんする、わざと?」
「た、龍也!?」
こちらにグッと顔を近づけつつ見下ろしてくる少年を、慌てて引っ張る拓斗。
まさか自分の友達が幼なじみに無礼な発言をするとは思わなかっただろう。
「おい何言ってんだよ!」
「だってすげぇ匂うんだぜ。これ絶対に誘ってるだろ」
「龍也!!!」
――なんだこいつ!?!?!?
失礼にもほどがある。嫌がらせにしては理由も分からないし、だいたい今顔を合わせたばかりなのに。
「まさかお前はαか」
だとしてもかなりの敏感な嗅覚の持ち主だろう。
特別体質の【Ω性変異型β】のフェロモンはβはおろか、Ωですら感知するのは難しいのだ。
「そうですけど」
「やっぱりな」
不遜な態度を隠すことなく見下ろしてくる龍也に、奏汰は中指立てて睨みつける。
「だったら忠告してやるよ。いい気になるな、このクソガキが」
「こらこら、奏汰ってば」
今度は響子が止めに入るが、弟に比べてそんなに焦っていないらしい。のんびりと彼の服の端を掴む。
「はいはい奏汰。お手」
「僕は犬か! じゃなくて、このクソガキぶっ飛ばしてやる」
「パワー?」
「なかや〇きんに君じゃねぇよ! ……そうじゃなくて。おい金城とか言ったな? 僕はβだ、間違えんなクソ野郎。あとそういう話は人前でしていいもんじゃないって高校生になっても知らないのか」
言っていてヒートアップしてきたのか、噛み付くようにまくし立てる。
「どーどー、奏汰」
「だから馬でもねぇって!」
「うん」
これはラチがあかないと響子が奏汰の首ねっこを引っつかむ。
「いでででっ!? おい響子!」
「はいはい、バイト先まで送ってくれるんでしょ」
「そ、そうだけど」
呆気にとられたように立っている男子高校生二人。そして奏汰は、案外力の強い響子にズルズルと引きずられていった。
金城 奏汰はそう思っている。
「奏汰、なに持ってるの」
そうたずねたのは幼なじみの波路 響子だ。
視線の先には何やら手のひらサイズのボールのような物。奏汰はそれをしきりに握りしめているのだ。
「これか? パワーボール」
「パワー……」
彼女の脳内では筋肉芸人が『パワー!』と産声をあげたが、それは置いといて。
「なにそれ」
「健康器具、握力鍛えてんの」
と実に端的な答えが返ってくる。
「へえ。なんで?」
「なんでって」
意味が分からんと言わんばかりの響子に、彼は顔をしかめる。
「決まってんだろ、強くなるためだ」
奏汰は強くなりたい。いや、ならなければいけない。
でなければ、たちまち貞操の危機におちいってしまうから。
――この世には男女の他にα、β、Ω、と六つの性がある。
言わずと知れた、αは優秀な遺伝子により頭脳明晰で身体能力にも優れた傾向のある、いわゆる産ませる性。
そしてβは人類の大多数であり、男子がそれぞれ生殖を分担する。
最後にΩ。これは簡単にいうと孕む性。男女関係なく、子を産む事が出来る。
さらに近年、とある特殊な性を持つ者が発見された。
それが変異型と呼ばれる遺伝子的特徴を持つ、大変希少な存在。
奏汰はその中でも【Ω性変異型β】と呼ばれる、βでありながらΩの遺伝子を有する突然変異種なのだ。
通常であればβとして生活できるが微量のΩフェロモンを発することがあり、ごく弱いが発情期もある。
しかしそれだけではなく、初めてのセックスによってバースは変化。さらに固定されてしまう。
奏汰の場合、αに抱かれたらΩに。βやΩとセックスをしたらβになる。
「僕は絶対にΩにならない」
そのためには自らの処女を守りきらなければならぬのだ。
「奏汰はβになりたいだもんね」
「なりたいんじゃない、βなんだ」
彼の眉間のしわがまた増えた。
「まあΩは色々あるからね」
「あっ……ごめん」
少し困ったように笑う響子に、奏汰は気まずげに視線を落とす。
それもそのはず、幼なじみの彼女は生まれながらのΩなのだから。
「ううん、いいの。別に奏汰がΩの事を悪く思ってる訳じゃないのは分かってるから」
響子の言う通り。彼がΩになりたくないというのは、将来βとして女性と結婚して家庭を持ちたいという少々古風な理想のためだ。
「奏汰はモテるからね」
「全然うれしくない」
言い寄ってくるのは男ばかり。しかも組み敷いて来ようとする者たちに、己の貞操を守るのに必死なのだ。
「身長だって低くないのに」
173センチと特別高くもないが低い訳でもない。日本人男性としてはほぼ平均だと自負している。
「でも可愛いもん、奏汰は」
「可愛くないわい」
幼なじみの言葉にもふくれっ面。
確かに猫のようなアーモンド型の目は色素が薄く、整った顔立ち。肌も色白で、いくら鍛えてもなかなか筋肉のつかないのが悩みの身体も相まってるのだろう。
可愛いだとか綺麗だとかで口説かれるのは日常茶飯事であった。
「でもほんと可愛いよ」
「うれしくない……」
かっこいい、なら素直に喜べたのに。と苦々しく思う。
だがそれも彼女には悪気がない。むしろ世間一般的にはひねくれてるのは自分だと、奏汰はわかっていた。
「とにかく僕は鍛え続ける。このパワーボールで」
「ふうん」
また彼女の中で脳内でタンクトップの芸人が『パワー!』の雄叫びを上げた。
「奏汰は筋肉が好きなんだね」
「……君さ、僕のこと誤解してない?」
「全然」
少々天然なのか、ふわふわと笑う響子に彼は首をかしげる。
「ま、いいや。そういえばこの前、拓斗君に会ったぞ」
「へぇ?」
拓斗、とは響子の弟で高校生。ふわふわおっとり系女子の姉とは対照的に、しっかりとした真面目な印象の少年であった。
「駅前でばったりな。少し見ないうちに大きくなったよなぁ」
「奏汰ってば親戚のおじさんみたい」
クスクス笑う彼女に。
「おじさんとはなんだ、僕はまだまだ若いぞ」
なんて言いながらも奏汰もまた笑顔だ。
――やっぱり響子といるのが一番ホッとする。
幼なじみというのだけが理由ではない。
彼女がΩで自分が組み伏せられる事がないからだ。
さらに言えば。自分が発しているらしいごく微量のΩフェロモンにあてられることもなく、抑制剤やバースについての相談にものってくれる。
男女や別バース間に友情などありえない、という者もいるが。この二人にいたっては純粋な友情で結ばれていると奏汰は信じている。
「背も僕を超えててさ。見下ろされちまった」
「成長期だもん」
「拓斗君はβだっけ?」
「うん、抑制剤飲まなくていいから楽だって」
「ま、そうだよなぁ」
奏汰は深いため息をついた。
やはり一番生きやすいのはβなのだ。男女で結婚し、子を授かることが一般的な社会構造。
そこにイレギュラーなのはαとΩだけだ。
「でも私、奏汰はΩでもいいと思うよ」
「何言ってんだよ」
「だって可愛いし」
「可愛くないっつーの」
ニコニコしながら頭を撫でてくる彼女の手をそのままに、ブスくれながら鼻を鳴らす。
「僕は将来、βとして子供をつくって幸せな家庭を築くんだ」
そのためにはΩになる訳にいかないのだ。自分で産むのではなく、あくまで産んでもらう側になりたい。
「あー、カノジョ欲しいなぁ」
β女性と関係を持つ他ないのだ。
ちなみにΩが子を成せるのはαとだけなのでセックスはともかく、子供が欲しいとなればβとの結婚が絶対条件となる。
「私もカノジョ欲しい」
「彼氏でなくて?」
「うん」
響子もまた理想とするバースがあるらしい。
「やっぱり可愛いって正義だよね」
「こっち見ていうな」
「うふふ」
そんな会話をしながら歩いていると。
「姉ちゃん!」
という声に二人は振り返る。
「あ、拓斗」
視線の先には制服を着た男子高校生が二人。
その一人が響子の弟の拓斗である。
「奏汰君もいた。やっぱり今日も可愛いね」
「まったく、お前ら姉弟は……」
「あはは」
和やかに笑う彼の傍に無言で立つ、もう一人。
「あ、二人とも。彼はオレの友達で名張 龍也君だよ。龍也、姉ちゃんと友達。この前言っただろ、幼なじみの」
「……っス」
感じ悪く思われるギリギリアウトの愛想で会釈する少年。
「お、おぅ」
その容姿と空気感に、奏汰は圧倒された。
まず印象的なのはハーフモデルのような彫りの深く美しい顔立ちと少しタレ目な所だろうか。
次に灰色がかった不思議な色の瞳と、190センチはあろうかという高身長に目を惹かれる。
「どうも」
こちらも形式的な挨拶を返せば。
「……あんたΩだろ」
「は?」
唐突だった。しかもニコリとも笑わず、無表情で見つめてくる不思議な色の瞳。
「Ωの匂いがぷんぷんする、わざと?」
「た、龍也!?」
こちらにグッと顔を近づけつつ見下ろしてくる少年を、慌てて引っ張る拓斗。
まさか自分の友達が幼なじみに無礼な発言をするとは思わなかっただろう。
「おい何言ってんだよ!」
「だってすげぇ匂うんだぜ。これ絶対に誘ってるだろ」
「龍也!!!」
――なんだこいつ!?!?!?
失礼にもほどがある。嫌がらせにしては理由も分からないし、だいたい今顔を合わせたばかりなのに。
「まさかお前はαか」
だとしてもかなりの敏感な嗅覚の持ち主だろう。
特別体質の【Ω性変異型β】のフェロモンはβはおろか、Ωですら感知するのは難しいのだ。
「そうですけど」
「やっぱりな」
不遜な態度を隠すことなく見下ろしてくる龍也に、奏汰は中指立てて睨みつける。
「だったら忠告してやるよ。いい気になるな、このクソガキが」
「こらこら、奏汰ってば」
今度は響子が止めに入るが、弟に比べてそんなに焦っていないらしい。のんびりと彼の服の端を掴む。
「はいはい奏汰。お手」
「僕は犬か! じゃなくて、このクソガキぶっ飛ばしてやる」
「パワー?」
「なかや〇きんに君じゃねぇよ! ……そうじゃなくて。おい金城とか言ったな? 僕はβだ、間違えんなクソ野郎。あとそういう話は人前でしていいもんじゃないって高校生になっても知らないのか」
言っていてヒートアップしてきたのか、噛み付くようにまくし立てる。
「どーどー、奏汰」
「だから馬でもねぇって!」
「うん」
これはラチがあかないと響子が奏汰の首ねっこを引っつかむ。
「いでででっ!? おい響子!」
「はいはい、バイト先まで送ってくれるんでしょ」
「そ、そうだけど」
呆気にとられたように立っている男子高校生二人。そして奏汰は、案外力の強い響子にズルズルと引きずられていった。
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