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名張 龍也の視点③
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※※※
そして現在に戻る――。
「もうやめろッ、落ち着けってば!」
羽交い締めにされても振り上げた拳。乾き切らない血が小さく跳ねた。
「龍也!!」
マンションの一室。
踏み込んだ先の光景に激昂する龍也と、それを止める拓斗。
そして奏汰に寄り添っているのは響子だった。
「てめぇ、ふざけたマネしやがったな」
「っ……ぁぅ゙」
愈史郎の鼻はきっと折れた、腕も足もそうだろう。
くぐもったうめき声を漏らす口元からも赤黒い血が垂れるので、内臓が損傷しているかもしれない。
そんなことをぼんやりと考えながら、龍也は虫のように蹲る男を眺めた。
「ああでも、まだ生きてんじゃん」
自由になる足で男の横っ腹を蹴りつければ、また上がる悲鳴とゴポリと小さな水音。
嘔吐物混じりの血液が絨毯を汚す。
「もうダメだって! 死ぬぞ!?」
耳元で怒鳴る声にうるさいとだけ思うだけで、心にまでは届かない。
殺す気か、と聞かれればそうだとしか言いようがなく。
なぜなら。
「奏汰を……俺の奏汰を。よくも泣かしやがって」
この部屋に踏み込んだ時、彼は凌辱されようとしていた。
一糸まとわぬ身体を大きくひろげられて、屈辱と絶望に打ちひしがれ泣く姿を目にした龍也は周囲が止める間もなく飛びかかった。
「俺のだ、誰にもわたさない。俺の大事な……大事な……」
強く唇を噛む。
口の中に鉄の味がひろがった。切れて血が出たのだろう。
「死ね」
このままでは相手を殴り殺してしまうんじゃないかと気が気でない拓斗を渾身の力をこめて振り切りながら、今度こそ息の根を止めんと足を振り上げた時だった。
「…………教育的指導パワーッ!!」
「ぐあ゙ァっ!」
音もなく歩み寄ってきたのは響子。
そしてなんとそのまま、思い切り頬に強烈な右ストレートを叩き込んだのだ。
「ちょっ、姉さん!?」
「頭を冷やせ青少年」
不意打ちということもあり、効果はバツグン。
ジンジンと痛みと熱を持つ頬で唖然とする龍也に、彼女は人差し指を突きつけた。
「暴力はよくないよ」
「いや、姉さんが今したのが暴りょ……」
すかさず弟からのツッコミ、しかしそんなものは何処吹く風。
「顔はやめなボディにしな!」
「だから思い切り顔ぶちのめしたんですが、それは」
「まあ時として暴力は全てを解決するよね!」
「姉さん、言ってることが滅茶苦茶だよ」
こんな時でも自由人の響子は、顔を腫らして固まる龍也をしっかり見据えた。
「さて。今やることはなにかな、名張 龍也よ」
「え……」
「優先順位を間違えちゃダメ」
彼女の視線をたどると、そこには力なく横たわった愛しい人の姿が。
ハッとした。
「奏汰!」
慌てて駆け寄り、抱きしめる。
「大丈夫か!?」
か細く震える身体。寒さかと思いきや、むしろ汗ばみ火照っていた。
「ぁっ……は、ぁ……」
目は虚ろで薄く開いた唇からは、乱れた息を吐く。
そして手首には戒めの痕。痛々しいさまなのに、ひどく官能的なのはなぜか。
「か、奏汰」
いく筋もの涙のあとと、目元が赤くなった顔に触れながら。龍也はその頬を撫でる。
「ごめん、ごめんな。遅くなっちまって」
「うぅ……ぁ……ぁ」
触れるだけで反応するのを悲しく思う。でもそれ以上に。
「愛してる」
彼の首筋に顔をうずめた。
――このまま、うなじを噛んでしまえたら。
「ちょい待ち」
「ぐえっ!」
襟首を思い切り掴んで止めたのは響子。
「やめたまえ、青少年」
「わ、悪ぃ」
本当に危なかった。制されなかったら噛んでいただろう。
それくらい欲しかったのだ。
「さっさとズラかるわよ、拓斗」
「なんかオレたちの方が悪者みたいだよ」
いくらレイプ未遂事件に踏み込んだとはいえ、ここまで家主をボコボコにしては普通に犯罪である。
警察なんて呼べば、こっちが逮捕されてしまうだろう。
だとしてもこのまま逃げ出しても良いものか。
拓斗が頭を抱えるが。
「後始末はこちらでします」
影のようにするりと出てきたのは黒スーツを身にまとった男が二人。雰囲気と外見から明らかにカタギの出で立ちではない。
「え、ええっと、本当に大丈夫なんですか……?」
不安そうにたずねる拓斗に、男たちはポーカーフェイスでうなずいた。
「そういう契約なので」
そう答えて一人はテキパキと荒れた寝室を片付け始め、もう片方は愈史郎の状態を確認する。
「契約?」
「堂守 明良と久遠家との交渉です」
久遠家とは明良の元カレが養子に入った家である。さらにこの国、いや世界的にも有名な企業をいくつも束ね経営する経済と政治を牛耳る一族。
そんな家柄の子を孕んだだけでなく、何やら出生において色々と交渉をしたらしい。
響子といい明良といい、Ωがか弱く庇護せねばならない存在というのは前時代的価値観なのかもしれない。
「こちらとしても不必要なスキャンダルを好みません。穏便に解決するのが最良でしょう」
「穏便……ひ、ひぇぇ」
巨大権力にすっかりビビりまくっている拓斗を尻目に、響子がうなずく。
「じゃ、帰ろっか」
「姉さん受け入れるの早っ!」
なんと肝が据わった娘だろう。
どこか飄々としている彼女を見て、龍也も多少は冷静になれた気がした。
「餅は餅屋~ってね。はい、青少年。お姫様抱っこ」
「あ?」
「奏汰をお姫様抱っこする権利をあげるって言ってんの、感謝してもいいよ」
そんなもの言われなくとも、と龍也は憮然としながらゆっくり抱き上げる。
「んじゃお疲れっス~」
「姉さん、そんなバイトの退勤じゃないんだから」
「ふふん」
弟の弱々しいツッコミになぜか少しドヤ顔してる彼女を横目に、足音を忍ばせながらマンションを出ることにした。
「ごめん、二人とも」
会釈する形で頭を下げる。
「まあ溜飲は下がったよ」
響子が小さく笑って言う。
「君が殴らなかったら八つ裂きにしてたよ、拓斗が」
「オレが!? しないからな!」
どれだけ短気で剛腕なバケモンだと思ってるのか、と憤慨する弟はやはりスルーらしい。
すっかり日が落ち始めた空を仰ぎ見た。
「やっぱりビビビビ、と平手打ちくらいするべきだったかな」
「姉さん、なにそのクセの強い擬音語」
三人とも、怒りや後悔は同じ。
服こそ着せられてはいたが、いまだに苦しそうに荒い息を吐いている奏汰を覗き込む。
「……俺のせいだ」
一度は助けられたのに目を離してしまったから。
相手を半殺しにした時、半分は八つ当たりだったのかもしれない。守りきれなかった自分への苛立ち。
しかしそれだけではない。
「まあ、なんだ」
ペシペシと響子が背中を叩く。
「代わりにぶちのめしてくれてありがとう」
「……」
「まずは病院だよ」
「……ああ」
過ぎたことに俯いていても仕方がない、それは紛れもなく正しい。
しかし己の腹の底から溢れていく感情に若い情緒は揺さぶられ続けた。
――奏汰にとって、βであることが幸せだったんじゃないか。
彼が常々求めていたのはβとして生きる事だった。
そのためにはβの恋人が欲しい、そう口に出していたのに。それがΩのようにヒートで苦しむことになるなんて。
「っ、はぁ……ぁ」
「奏汰」
腕の中で身動ぎする身体は恐ろしいひど華奢に思えた。
ふと彼が鍛えているのに筋肉がつかないと嘆いていた事を思い出す。
「い……ぃや、だ……うぅ……ぐすっ」
つぅ、と一筋の涙が。むずかる幼子のようだった。
「大丈夫だよ、奏汰。病院行こうね?」
泣いている彼に対して、あやすように優しい声をかける響子。
拓斗がすかさずそっと涙を拭う。
「……」
龍也だけなにも言えず、ただ身体を固くしながら彼を腕に抱いているしか出来なかった。
そして現在に戻る――。
「もうやめろッ、落ち着けってば!」
羽交い締めにされても振り上げた拳。乾き切らない血が小さく跳ねた。
「龍也!!」
マンションの一室。
踏み込んだ先の光景に激昂する龍也と、それを止める拓斗。
そして奏汰に寄り添っているのは響子だった。
「てめぇ、ふざけたマネしやがったな」
「っ……ぁぅ゙」
愈史郎の鼻はきっと折れた、腕も足もそうだろう。
くぐもったうめき声を漏らす口元からも赤黒い血が垂れるので、内臓が損傷しているかもしれない。
そんなことをぼんやりと考えながら、龍也は虫のように蹲る男を眺めた。
「ああでも、まだ生きてんじゃん」
自由になる足で男の横っ腹を蹴りつければ、また上がる悲鳴とゴポリと小さな水音。
嘔吐物混じりの血液が絨毯を汚す。
「もうダメだって! 死ぬぞ!?」
耳元で怒鳴る声にうるさいとだけ思うだけで、心にまでは届かない。
殺す気か、と聞かれればそうだとしか言いようがなく。
なぜなら。
「奏汰を……俺の奏汰を。よくも泣かしやがって」
この部屋に踏み込んだ時、彼は凌辱されようとしていた。
一糸まとわぬ身体を大きくひろげられて、屈辱と絶望に打ちひしがれ泣く姿を目にした龍也は周囲が止める間もなく飛びかかった。
「俺のだ、誰にもわたさない。俺の大事な……大事な……」
強く唇を噛む。
口の中に鉄の味がひろがった。切れて血が出たのだろう。
「死ね」
このままでは相手を殴り殺してしまうんじゃないかと気が気でない拓斗を渾身の力をこめて振り切りながら、今度こそ息の根を止めんと足を振り上げた時だった。
「…………教育的指導パワーッ!!」
「ぐあ゙ァっ!」
音もなく歩み寄ってきたのは響子。
そしてなんとそのまま、思い切り頬に強烈な右ストレートを叩き込んだのだ。
「ちょっ、姉さん!?」
「頭を冷やせ青少年」
不意打ちということもあり、効果はバツグン。
ジンジンと痛みと熱を持つ頬で唖然とする龍也に、彼女は人差し指を突きつけた。
「暴力はよくないよ」
「いや、姉さんが今したのが暴りょ……」
すかさず弟からのツッコミ、しかしそんなものは何処吹く風。
「顔はやめなボディにしな!」
「だから思い切り顔ぶちのめしたんですが、それは」
「まあ時として暴力は全てを解決するよね!」
「姉さん、言ってることが滅茶苦茶だよ」
こんな時でも自由人の響子は、顔を腫らして固まる龍也をしっかり見据えた。
「さて。今やることはなにかな、名張 龍也よ」
「え……」
「優先順位を間違えちゃダメ」
彼女の視線をたどると、そこには力なく横たわった愛しい人の姿が。
ハッとした。
「奏汰!」
慌てて駆け寄り、抱きしめる。
「大丈夫か!?」
か細く震える身体。寒さかと思いきや、むしろ汗ばみ火照っていた。
「ぁっ……は、ぁ……」
目は虚ろで薄く開いた唇からは、乱れた息を吐く。
そして手首には戒めの痕。痛々しいさまなのに、ひどく官能的なのはなぜか。
「か、奏汰」
いく筋もの涙のあとと、目元が赤くなった顔に触れながら。龍也はその頬を撫でる。
「ごめん、ごめんな。遅くなっちまって」
「うぅ……ぁ……ぁ」
触れるだけで反応するのを悲しく思う。でもそれ以上に。
「愛してる」
彼の首筋に顔をうずめた。
――このまま、うなじを噛んでしまえたら。
「ちょい待ち」
「ぐえっ!」
襟首を思い切り掴んで止めたのは響子。
「やめたまえ、青少年」
「わ、悪ぃ」
本当に危なかった。制されなかったら噛んでいただろう。
それくらい欲しかったのだ。
「さっさとズラかるわよ、拓斗」
「なんかオレたちの方が悪者みたいだよ」
いくらレイプ未遂事件に踏み込んだとはいえ、ここまで家主をボコボコにしては普通に犯罪である。
警察なんて呼べば、こっちが逮捕されてしまうだろう。
だとしてもこのまま逃げ出しても良いものか。
拓斗が頭を抱えるが。
「後始末はこちらでします」
影のようにするりと出てきたのは黒スーツを身にまとった男が二人。雰囲気と外見から明らかにカタギの出で立ちではない。
「え、ええっと、本当に大丈夫なんですか……?」
不安そうにたずねる拓斗に、男たちはポーカーフェイスでうなずいた。
「そういう契約なので」
そう答えて一人はテキパキと荒れた寝室を片付け始め、もう片方は愈史郎の状態を確認する。
「契約?」
「堂守 明良と久遠家との交渉です」
久遠家とは明良の元カレが養子に入った家である。さらにこの国、いや世界的にも有名な企業をいくつも束ね経営する経済と政治を牛耳る一族。
そんな家柄の子を孕んだだけでなく、何やら出生において色々と交渉をしたらしい。
響子といい明良といい、Ωがか弱く庇護せねばならない存在というのは前時代的価値観なのかもしれない。
「こちらとしても不必要なスキャンダルを好みません。穏便に解決するのが最良でしょう」
「穏便……ひ、ひぇぇ」
巨大権力にすっかりビビりまくっている拓斗を尻目に、響子がうなずく。
「じゃ、帰ろっか」
「姉さん受け入れるの早っ!」
なんと肝が据わった娘だろう。
どこか飄々としている彼女を見て、龍也も多少は冷静になれた気がした。
「餅は餅屋~ってね。はい、青少年。お姫様抱っこ」
「あ?」
「奏汰をお姫様抱っこする権利をあげるって言ってんの、感謝してもいいよ」
そんなもの言われなくとも、と龍也は憮然としながらゆっくり抱き上げる。
「んじゃお疲れっス~」
「姉さん、そんなバイトの退勤じゃないんだから」
「ふふん」
弟の弱々しいツッコミになぜか少しドヤ顔してる彼女を横目に、足音を忍ばせながらマンションを出ることにした。
「ごめん、二人とも」
会釈する形で頭を下げる。
「まあ溜飲は下がったよ」
響子が小さく笑って言う。
「君が殴らなかったら八つ裂きにしてたよ、拓斗が」
「オレが!? しないからな!」
どれだけ短気で剛腕なバケモンだと思ってるのか、と憤慨する弟はやはりスルーらしい。
すっかり日が落ち始めた空を仰ぎ見た。
「やっぱりビビビビ、と平手打ちくらいするべきだったかな」
「姉さん、なにそのクセの強い擬音語」
三人とも、怒りや後悔は同じ。
服こそ着せられてはいたが、いまだに苦しそうに荒い息を吐いている奏汰を覗き込む。
「……俺のせいだ」
一度は助けられたのに目を離してしまったから。
相手を半殺しにした時、半分は八つ当たりだったのかもしれない。守りきれなかった自分への苛立ち。
しかしそれだけではない。
「まあ、なんだ」
ペシペシと響子が背中を叩く。
「代わりにぶちのめしてくれてありがとう」
「……」
「まずは病院だよ」
「……ああ」
過ぎたことに俯いていても仕方がない、それは紛れもなく正しい。
しかし己の腹の底から溢れていく感情に若い情緒は揺さぶられ続けた。
――奏汰にとって、βであることが幸せだったんじゃないか。
彼が常々求めていたのはβとして生きる事だった。
そのためにはβの恋人が欲しい、そう口に出していたのに。それがΩのようにヒートで苦しむことになるなんて。
「っ、はぁ……ぁ」
「奏汰」
腕の中で身動ぎする身体は恐ろしいひど華奢に思えた。
ふと彼が鍛えているのに筋肉がつかないと嘆いていた事を思い出す。
「い……ぃや、だ……うぅ……ぐすっ」
つぅ、と一筋の涙が。むずかる幼子のようだった。
「大丈夫だよ、奏汰。病院行こうね?」
泣いている彼に対して、あやすように優しい声をかける響子。
拓斗がすかさずそっと涙を拭う。
「……」
龍也だけなにも言えず、ただ身体を固くしながら彼を腕に抱いているしか出来なかった。
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