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暫定Ωになりました
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なにも変わらない、と金城 奏汰は自分に言い聞かせる。
「薬、飲んだ?」
テーブルに置かれたピルケース。無くさぬようにと蛍光ピンクのそれは可愛らしいと言うより、違和感しかなかった。
「今から飲むよ」
「ほら、水取ってきてあげるから」
そう言ってグラスを手にするのは、母の夏菜子である。
「ありがとう」
なんとなく気まずく視線を逸らしがちなのは、この薬がΩ用のそれであるから。
「体調は大丈夫そうなの」
こんな何気ない気遣いの言葉さえ、まるで責められているように感じてしまう。
ただでさえ変異型βという普通ではない体質が、あの事件がきっかけで完全にΩになろうとしている。
一度ならず二度までも強制発情させられた身体は、性ホルモンがほとんどそちらに傾いてしまったらしい。
それでもまだ悪あがきのように以前処方された薬も飲んでいるのだが、やはり自分の身体は自分が一番よく分かるもいうもので。
「大丈夫」
少し罪悪感をもって絞り出した言葉に、彼女は特になにも言わなかった。
水の入ったグラスがテーブルに置かれ、奏汰はそれをまた無言で手にする。
無味無臭の錠剤をピルケースから取り出し、飲み下した。
なかなか喉の奥に落ちないそれに辟易しながらも、なんとか水とともに胃におさめた時には軽く息を弾ませていた。
「ごめん」
となりに座った母の声にハッとする。
「ごめんね、奏汰」
困ったように笑う顔と目が合う。
なにが、と聞き返せばいいのか。それとも察してやればいいのか。
「……明良さん、そろそろ帰ってくるかな」
聞かないフリを選んだ。
しかし妊婦健診のために病院へ行った彼のことを話題にあげてしまって、少しだけ後悔した。
「奏汰」
「もうすぐ予定日だったよな。やっぱり僕もついて行けばよかったかも」
「……」
「ちょっと心配だな。迎えにいこうかな」
「……」
「そうだ、迎えに行くよ。帰りにコンビニでも寄るから、欲しいものあったら連絡して」
「……」
「そうと決まったら行ってこ――」
「奏汰」
彼女が遮るように言う。
「奏汰、ごめんね」
今度こそ泣いていた。表情ではない、声色が。
それが奏汰にとってたまらなく嫌だった。
だって、なにを謝られているのだろう。
彼が変異型であることか、それとも複雑な体質に産んで申し訳ないという懺悔なのか。
だとすればより一層の惨めだし、自分で自分を殴ってしまいたくなる。
テーブルの下で拳を握りしめながらつぶやいた。
「気にしてなんかないよ」
もどかしい。しかしきっと母だってそうだろう、と奏汰は分かっている。
だからこそ滅多なことを言えない。
「Ωだって頑張ればどんなことも出来るし。い、いっそのこと玉の輿狙ってもいいかもな! うん、まあ子供だって産めるし……うん、そうだよ……うん……」
どんどん震えて小さくなっていく語尾。かぶせるように。
「奏汰」
優しく呼ばれる。
「そうね」
母に大丈夫かと問われることも、そんなこと言うなと否定されることもなく。ただ短い肯定の言葉と共に抱きしめられた。
「あんたは強くて優しい子」
「母さん」
「でもそれが少し心配だわ」
そう言われた瞬間、胸に広がる感情。目の奥にツンとした痛みとともに涙が溢れたのがわかった。
「かあ、さん……僕……」
「ごめんね。ちゃんと向き合ってあげられなくて」
心無い言葉をぶつけられることも無ければ過度に同情されることもない。奏汰としてはありがたかったが、夏菜子は母として中途半端な態度であったと後悔していたのである。
「βでもΩでも、奏汰は大事な子だから」
「うん……」
「変化するのは怖いかもしれないけど、その気持ちをぶつけて欲しい」
「……」
「どんな気持ちでも受け止めるから」
彼女は彼女で、息子がΩに近い存在になったことに戸惑っていたのだろう。
「母さん。僕、どうしたらいいか分からない」
「そっか」
「ヒートも嫌だし将来のことだって」
「そうよね」
「あとαが、怖い」
母には愈史郎のことは言っていない。Ω体質になったのだって、原因不明でヒートがきてしまったということにしている。
自分の息子がαに襲われてΩになったなどと知りたくはないだろうし、彼も言いたくなかった。
だからこの一言も、うっかり口から出てしまったのだ。
「もしかして龍也くんと何かあった?」
「えっ」
彼女の声が少し低くなる。
奏汰は慌てて首をふった。
「違う! あいつはむしろ僕を助けてくれたから。それにあの匂いは全然嫌じゃなくて、むしろ……」
また失言だ。言ってしまってからハッとして顔が熱くなる。
「そ、そういうんじゃなくて、ええっと、とにかく龍也は悪くないから!」
「そう?」
「あいつは僕のために……僕は……」
思考を言語化出来なくなり、うつむいた。
無理矢理に発情させられ連れ込まれた時も、縛られ身体を弄ばれた時も。脳裏にあったのは龍也の存在だ。
助けを求め、彼であればこんな嫌悪しないのにと悔しくなった。
同じαであるはずなのに、愈史郎の発するフェロモンには全身で拒絶していたのだ。
「αは全部嫌いだった。父さんのこともあったし、ヤツらに関わるとロクなことにならないだろうなって分かってたし」
でも助けられ抱きすくめられた時に感じたのは真逆の感覚で。
「わからないんだ。嫌だったはずなのに、嫌いなはずなのに」
それなのにあの瞬間、彼を欲してしまった。
絶体絶命のところを助けてもらったからか、いやそうじゃない。前にベッドで弄られた時も嫌悪感はなかった。
同じことを他のαにされたら、あれほど拒絶したというのに。
「龍也くんのこと好きなの?」
「えっ」
「恋じゃないの」
改めて指摘されると驚くし顔が熱くなる。
恋と簡単に言うにはなんというか、生々しい気もするがどちらにせよ意識してしまうとなんとも落ち着かない。
「ゔーん……」
ついに頭を抱えてしまった彼に、夏菜子は少し寂しそうに笑って。
「もう、あっという間に成長しちゃうんだから」
と、久しく撫でることのなかった息子の頭をなでる。
「……」
照れくさいと思いながらも、されるがまま。
父親のことや自分の体質のことが、彼らをぎこちなくさせていたのだろう。
表面上は取り繕っていても二人の心にはわだかまりを残しつづけていた。
それが今、ほんの少しだけやわらいだのかもしれない。
そんな時だった。
「あ、電話」
スマホの着信に気付いたのは夏菜子だ。
表示された名前に一瞬だけ眉をひそめながらも通話ボタンを押した。
「あら、明良くん検診は終わって……」
言い終わる前に息を飲み、表情を強ばらせる。そして。
「――明良くん!? 今どこっ、大丈夫だから! すぐ行くからね!!」
と大声で話しかけながら立ち上がった。
「ちょっ、母さん。どうしたんだよ」
「奏汰も来て!」
そう叫ぶように言って慌ただしく部屋を出る母を、こちらも驚きつつ追いかけた。
「一体どうしたんだよ!!」
「明良くん……陣痛がきたかもしれない」
「はぁぁぁっ!?」
聞けば病院への行きすがら、腹痛を覚えたらしい。
ゆっくりと歩いているうちに痛みが増してくる。もうすぐ病院、というところでどうにも動けなくなったという。
幸い、近くにいた人達に手助けされて病院へは行けたものの。診察しだいではすぐにでも入院だという。
「早めに入院準備させといてよかったわね」
気づけば彼女の手にはカバンが。さすが経験者といったところか。
フットワークの軽さと動じなさは見事に息子へ受け継がれたらしい。奏汰も軽く頷きながら、病院への道を急いだ。
――それからはもう目まぐるしくて。
やはり陣痛ではあるがまだ本格的な出産には至らない、と陣痛室へ通された。
「っ、ほんとに、ありがとう。ごめん、急に……」
「なに言ってんだよ」
息を乱しながらも謝る明良に、奏汰は鼻白む。
「むしろちゃんと連絡くれてありがたかったわよ」
夏菜子は優しくそう言いながら、枕元に飲み物を置いた。
「出産は体力勝負だからね? ちゃんと水分補給もするのよ」
「ありがとう、二人とも」
辛うじて微笑んではいるものの、時折くる痛みと不安が見て取れる。
だからガラじゃないと思いながらもその手をとった。
「痛かったら僕の手を思い切りにぎっても構わない」
「え?」
「めちゃくちゃ叫んでもいいし、なんなら泣いてもいい」
「奏汰くん……」
「出来ることなら全部する」
家族だから、と付け足せば明良の目からぽろぽろと涙が零れる。
「反則だよ……それ……」
惚れた腫れたなんていうのはよく知らない。しかしまずは目の前の家族愛に向き合おうじゃないか。
そんなことを考えながら、奏汰は泣き出した彼の背中をさする。
「僕もゆっくり付き合うからさ」
まだまだ先は長い。
痛みの波を感じて、一瞬怯えたように身をすくませた彼に話しかけた。
「うぐ……ぅ゙、い゙、……たぁ」
「一緒にいるからな」
ただでさえお産の重くなりがちのΩ男性の出産、しかも初産となれば。
「……大丈夫よね、きっと」
夏菜子が心配そうにそっとつぶやいた。
「薬、飲んだ?」
テーブルに置かれたピルケース。無くさぬようにと蛍光ピンクのそれは可愛らしいと言うより、違和感しかなかった。
「今から飲むよ」
「ほら、水取ってきてあげるから」
そう言ってグラスを手にするのは、母の夏菜子である。
「ありがとう」
なんとなく気まずく視線を逸らしがちなのは、この薬がΩ用のそれであるから。
「体調は大丈夫そうなの」
こんな何気ない気遣いの言葉さえ、まるで責められているように感じてしまう。
ただでさえ変異型βという普通ではない体質が、あの事件がきっかけで完全にΩになろうとしている。
一度ならず二度までも強制発情させられた身体は、性ホルモンがほとんどそちらに傾いてしまったらしい。
それでもまだ悪あがきのように以前処方された薬も飲んでいるのだが、やはり自分の身体は自分が一番よく分かるもいうもので。
「大丈夫」
少し罪悪感をもって絞り出した言葉に、彼女は特になにも言わなかった。
水の入ったグラスがテーブルに置かれ、奏汰はそれをまた無言で手にする。
無味無臭の錠剤をピルケースから取り出し、飲み下した。
なかなか喉の奥に落ちないそれに辟易しながらも、なんとか水とともに胃におさめた時には軽く息を弾ませていた。
「ごめん」
となりに座った母の声にハッとする。
「ごめんね、奏汰」
困ったように笑う顔と目が合う。
なにが、と聞き返せばいいのか。それとも察してやればいいのか。
「……明良さん、そろそろ帰ってくるかな」
聞かないフリを選んだ。
しかし妊婦健診のために病院へ行った彼のことを話題にあげてしまって、少しだけ後悔した。
「奏汰」
「もうすぐ予定日だったよな。やっぱり僕もついて行けばよかったかも」
「……」
「ちょっと心配だな。迎えにいこうかな」
「……」
「そうだ、迎えに行くよ。帰りにコンビニでも寄るから、欲しいものあったら連絡して」
「……」
「そうと決まったら行ってこ――」
「奏汰」
彼女が遮るように言う。
「奏汰、ごめんね」
今度こそ泣いていた。表情ではない、声色が。
それが奏汰にとってたまらなく嫌だった。
だって、なにを謝られているのだろう。
彼が変異型であることか、それとも複雑な体質に産んで申し訳ないという懺悔なのか。
だとすればより一層の惨めだし、自分で自分を殴ってしまいたくなる。
テーブルの下で拳を握りしめながらつぶやいた。
「気にしてなんかないよ」
もどかしい。しかしきっと母だってそうだろう、と奏汰は分かっている。
だからこそ滅多なことを言えない。
「Ωだって頑張ればどんなことも出来るし。い、いっそのこと玉の輿狙ってもいいかもな! うん、まあ子供だって産めるし……うん、そうだよ……うん……」
どんどん震えて小さくなっていく語尾。かぶせるように。
「奏汰」
優しく呼ばれる。
「そうね」
母に大丈夫かと問われることも、そんなこと言うなと否定されることもなく。ただ短い肯定の言葉と共に抱きしめられた。
「あんたは強くて優しい子」
「母さん」
「でもそれが少し心配だわ」
そう言われた瞬間、胸に広がる感情。目の奥にツンとした痛みとともに涙が溢れたのがわかった。
「かあ、さん……僕……」
「ごめんね。ちゃんと向き合ってあげられなくて」
心無い言葉をぶつけられることも無ければ過度に同情されることもない。奏汰としてはありがたかったが、夏菜子は母として中途半端な態度であったと後悔していたのである。
「βでもΩでも、奏汰は大事な子だから」
「うん……」
「変化するのは怖いかもしれないけど、その気持ちをぶつけて欲しい」
「……」
「どんな気持ちでも受け止めるから」
彼女は彼女で、息子がΩに近い存在になったことに戸惑っていたのだろう。
「母さん。僕、どうしたらいいか分からない」
「そっか」
「ヒートも嫌だし将来のことだって」
「そうよね」
「あとαが、怖い」
母には愈史郎のことは言っていない。Ω体質になったのだって、原因不明でヒートがきてしまったということにしている。
自分の息子がαに襲われてΩになったなどと知りたくはないだろうし、彼も言いたくなかった。
だからこの一言も、うっかり口から出てしまったのだ。
「もしかして龍也くんと何かあった?」
「えっ」
彼女の声が少し低くなる。
奏汰は慌てて首をふった。
「違う! あいつはむしろ僕を助けてくれたから。それにあの匂いは全然嫌じゃなくて、むしろ……」
また失言だ。言ってしまってからハッとして顔が熱くなる。
「そ、そういうんじゃなくて、ええっと、とにかく龍也は悪くないから!」
「そう?」
「あいつは僕のために……僕は……」
思考を言語化出来なくなり、うつむいた。
無理矢理に発情させられ連れ込まれた時も、縛られ身体を弄ばれた時も。脳裏にあったのは龍也の存在だ。
助けを求め、彼であればこんな嫌悪しないのにと悔しくなった。
同じαであるはずなのに、愈史郎の発するフェロモンには全身で拒絶していたのだ。
「αは全部嫌いだった。父さんのこともあったし、ヤツらに関わるとロクなことにならないだろうなって分かってたし」
でも助けられ抱きすくめられた時に感じたのは真逆の感覚で。
「わからないんだ。嫌だったはずなのに、嫌いなはずなのに」
それなのにあの瞬間、彼を欲してしまった。
絶体絶命のところを助けてもらったからか、いやそうじゃない。前にベッドで弄られた時も嫌悪感はなかった。
同じことを他のαにされたら、あれほど拒絶したというのに。
「龍也くんのこと好きなの?」
「えっ」
「恋じゃないの」
改めて指摘されると驚くし顔が熱くなる。
恋と簡単に言うにはなんというか、生々しい気もするがどちらにせよ意識してしまうとなんとも落ち着かない。
「ゔーん……」
ついに頭を抱えてしまった彼に、夏菜子は少し寂しそうに笑って。
「もう、あっという間に成長しちゃうんだから」
と、久しく撫でることのなかった息子の頭をなでる。
「……」
照れくさいと思いながらも、されるがまま。
父親のことや自分の体質のことが、彼らをぎこちなくさせていたのだろう。
表面上は取り繕っていても二人の心にはわだかまりを残しつづけていた。
それが今、ほんの少しだけやわらいだのかもしれない。
そんな時だった。
「あ、電話」
スマホの着信に気付いたのは夏菜子だ。
表示された名前に一瞬だけ眉をひそめながらも通話ボタンを押した。
「あら、明良くん検診は終わって……」
言い終わる前に息を飲み、表情を強ばらせる。そして。
「――明良くん!? 今どこっ、大丈夫だから! すぐ行くからね!!」
と大声で話しかけながら立ち上がった。
「ちょっ、母さん。どうしたんだよ」
「奏汰も来て!」
そう叫ぶように言って慌ただしく部屋を出る母を、こちらも驚きつつ追いかけた。
「一体どうしたんだよ!!」
「明良くん……陣痛がきたかもしれない」
「はぁぁぁっ!?」
聞けば病院への行きすがら、腹痛を覚えたらしい。
ゆっくりと歩いているうちに痛みが増してくる。もうすぐ病院、というところでどうにも動けなくなったという。
幸い、近くにいた人達に手助けされて病院へは行けたものの。診察しだいではすぐにでも入院だという。
「早めに入院準備させといてよかったわね」
気づけば彼女の手にはカバンが。さすが経験者といったところか。
フットワークの軽さと動じなさは見事に息子へ受け継がれたらしい。奏汰も軽く頷きながら、病院への道を急いだ。
――それからはもう目まぐるしくて。
やはり陣痛ではあるがまだ本格的な出産には至らない、と陣痛室へ通された。
「っ、ほんとに、ありがとう。ごめん、急に……」
「なに言ってんだよ」
息を乱しながらも謝る明良に、奏汰は鼻白む。
「むしろちゃんと連絡くれてありがたかったわよ」
夏菜子は優しくそう言いながら、枕元に飲み物を置いた。
「出産は体力勝負だからね? ちゃんと水分補給もするのよ」
「ありがとう、二人とも」
辛うじて微笑んではいるものの、時折くる痛みと不安が見て取れる。
だからガラじゃないと思いながらもその手をとった。
「痛かったら僕の手を思い切りにぎっても構わない」
「え?」
「めちゃくちゃ叫んでもいいし、なんなら泣いてもいい」
「奏汰くん……」
「出来ることなら全部する」
家族だから、と付け足せば明良の目からぽろぽろと涙が零れる。
「反則だよ……それ……」
惚れた腫れたなんていうのはよく知らない。しかしまずは目の前の家族愛に向き合おうじゃないか。
そんなことを考えながら、奏汰は泣き出した彼の背中をさする。
「僕もゆっくり付き合うからさ」
まだまだ先は長い。
痛みの波を感じて、一瞬怯えたように身をすくませた彼に話しかけた。
「うぐ……ぅ゙、い゙、……たぁ」
「一緒にいるからな」
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