Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

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転生〜統治(仮題)

女王陛下

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翌朝、というかまだ夜明け前。目を覚ますと、両腕が動かなくて状況を理解する。右腕にはセラさん、左腕にはシェリーさんの頭が乗せられている。産まれたままの姿で・・・。
色々と思考を巡らせていると、2人から声を掛けられた。

「おはようございます、ルーク様。責任、とって下さいね?」
「おはようございます、セラさん。え~と・・・」
「ルーク様、おはようございます。私は愛人でも構いませんよ?」
「シェリーさんも、おはようございます。愛人って・・・そもそも、女王陛下の近衛騎士団の団長と副団長に手を出したのが陛下の耳に入ると、非常にマズイですよね?」
「そうですけど・・・大丈夫だと思いますよ?」
「えぇ。陛下にも手を出して頂ければ、陛下がお怒りになる事も無いかと。陛下が愛人というのは問題ですが、私とシェリーは愛人で構いませんから。」

そもそも、『女王陛下に手を出す』という表現が問題だよね?2人の事は落ち着いてから考えよう。

「詳しい事は後日改めて陛下に相談しながら決めるということで、とりあえずは・・・クリーン!」
「生活魔法!?副団長の言った通り、本当に魔法が使えるのですね・・・。」
「後処理をどうしようかと思ってましたが、これなら毎晩でも大丈夫ですね!」

嬉しいけど、毎晩はやめて!色に溺れるのは腐敗した権力者だけで間に合ってます。生活魔法で身なりを整え、出発の準備をする。残り2日もあるんだし、少しでも距離を稼いでおきたいからね。

団員達に怪しまれたが、オレ達は気付かないフリをして朝食を終えた。諸君!今日も張り切って進もうではないか!!


今日も質問攻めにあったが、内容は昨晩は何処で休んでいたのか、団長と副団長の様子がおかしいが、何かあったのかという事ばかりだった。のらりくらりと躱し続けるのも、そろそろ限界という時、オレは視線を進行方向の左側へと向けた。

「ルーク様、どうかしましたか?」
「強そうな魔物の群れと・・・そこから遠くない場所に、人の・・・集団の気配がする。」
「こんな場所で!?それよりも、大丈夫そうですか!?」
「襲われると・・・マズイでしょうね。」
「団長!助けに行きましょう!!」
「あ、それはやめておきましょう。」
「ど、どうしてですか!?人々を守るのが我々の務めです!」
「皆さんまで殺られてしまいます。」
「そんな・・・そこまでの魔物なんですか!?」
「Aランクの魔物の集団・・・かな?」

昨日のフラグを回収する事になりました。めでたしめでたし。ってアホか!

「「「っ!?」」」
「この界隈でAランクの群れというと・・・ワイバーンの目撃情報が!」

ワイバーンは竜のような外見をしているが、竜種ではないらしい単体でもAランクの上位との事だが、群れるとSランク相当の相手となるようだ。ティナの好物の1つ。蛇足でした。

「馬の脚だとギリギリってところか・・・すみません、オレが先行しますので、皆さんは後から合流して下さい。」
「え!?ちょ、ルーク様!・・・・・速っ!!」

馬車を飛び出し、身体強化を施して全速力で駆ける。騎士団の姿が見えなくなった所で、風魔法を使って飛ぶように木の枝から枝へと跳躍する。少し進むと、騎士団らしき男達に囲まれる3人の女性の姿が見えてきた。魔物に気付かずに、女性を乱暴しようとする下衆の群れって感じだな。女性を抱くなら、無理矢理はいけない。惚れさせるか、代金を払わないとね。(←本当は代金を払ってもダメですが、異世界は認められています。)

おっと、考え事をしながら様子見してる場合じゃないな。男どもが襲い掛かった。・・・殺していいか。

樹上から跳躍し、女性達に掴みかかった男どもの腕を切り落とす。危なっ!間一髪だった!!一応安心出来るように声を掛けておこう。

「危ない所でしたね。もう大丈夫ですよ。」
「あ、あ、あ・・・・」
余程の恐怖だったのか、怯えて声を出せずにいるようだ。この人達の相手は後回しにして、まずはこの下衆どもを始末してしまおう。

・・・・・あれ?2人は女性騎士みたいだけど、残る1人は随分と立派な服を着ている気がする。なんだかオーラみたいなものが見えますよ?この人・・・女王陛下じゃね?いや、こんな所にいるはずないな。何処かの貴族のお嬢さんだろう。と思っていたら、女性騎士達が貴族風の女性の元へ駆け寄る。

「「女王陛下!ご無事ですか!?」」

はい、女王陛下でした~。なんでじゃ!!
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