56 / 258
転生〜統治(仮題)
プロポーズ
しおりを挟む
目が覚めると、いつもよりベッドが広い事に気付く。昨日は婚約者の皆が遠慮した為、オレはリノアと部屋で話をして・・・・・・・・・・リノア!?
恐る恐る横を見る。腕に柔らかい感触を感じているので今更ではあるが、それでも確認する。そこには天使ようなの寝顔があった。天使に見えるが違うな。なんだ、只の女神か。
・・・・・やっちまったぁぁぁ!!
待て!婚約したし皆の公認なんだから、焦る必要はない。気持ちを落ち着かせて、リノアの髪を撫でる。サラサラで気持ちいい。同じ風呂を使っているはずなのに、いい匂いまでする。リノアの感触を満喫していた為か、どうやら起こしてしまったようだ。
「ん・・・おはようございます、あなた♪」
世界一の美女が放つ「あなた」という波動砲は、オレの美人耐性を理性諸共吹き飛ばした。早朝から何をしたのかは語るまでもないだろう。
この世界には、生活魔法という最高の効果をもたらす魔法が存在する。様々な汚れを消し去ってくれるのだ。オレの心も綺麗にしてくれたらいいのに・・・。
先に着替えたオレは、朝食の準備を済ませてから婚約者達を呼びに行く。賑やかな食事を済ませると、スフィアから声を掛けられた。
「ルーク、お話があります。」
「な、何?」
今のオレにやましい事は無い。だが、スフィアの真剣な表情に動揺してしまう。
「私達はルーク皇帝陛下の婚約者です。」
「そうですね・・・急にどうしたの?」
「ですが、国家運営に婚約者が口出しするのは、対外的にもよろしいとは言えません。」
「なるほど。・・・で?」
「出来れば王妃という立場であった方が、支持を受ける側も不満が無いと思うのです。」
ここまで言われれば、誰でも気付くだろう。
「それはまぁ・・・そうだろうね。わかったよ。でも、準備とかしたいから、少し待って貰ってもいいかな?」
「わかりました。」
オレとスフィアの会話を聞いていた皆も嬉しそうなので、あまり待たせる訳にもいかない。今日中に準備しよう。あ、今日は学園はお休みである。遠方から送り届けてくれた者達と、別れを惜しむ日となっている。リノアを学園都市に送り届けてから、買い出しに出掛けよう。
現在は王都にも人が戻っており、これまで通り、いや、これまで以上に賑わいを見せている。圧制が終わり、人々の心が開放的になった為だと聞いている。折角なので、王都で買い物をしよう。
リノアの事を心配したのか、送迎兼護衛としてカレンが付いて行く事になった。隣国に攻められても無事だろう。安心したオレは、久々にティナと一緒に出掛ける事にした。
まずはいきなり目的の貴金属店。そこでは婚約指輪と結婚指輪を購入する。ティナを連れて来たのは、ティナが皆の指のサイズを知っているからである。完璧超人のティナさんには朝飯前らしい。お腹も常に朝飯前だが。
立派な宝石の付いた指輪を薦められたので、ティナに意見を聞いて結局それにした。目玉が飛び出るかと思う金額だったが、幸い今も目玉はついている。久々のティナとの買い物や食事は楽しく、あっという間に昼過ぎとなった。オレは、ずっと考えていた事を実行する為行動に移す。
「ティナ、行きたい所があるんだ!」
「はい、構いませんよ?」
「じゃあ、転移するから捕まって!」
「ここは・・・私達の家・・・。」
「そう。オレとティナの思い出が沢山詰まった、大切な家。後で村の皆にお礼しないとね。」
「はい・・・そうですね。」
オレ達はエリド村にある、オレが生まれ育った家の前いる。ティナと出会ったこの場所で、ティナに1番最初に伝えたかった。ティナと一緒に中へ入り、家の中を1周してリビングで向かい合っている。
「ティナ、オレはティナの事を誰よりも愛している。皆の事は、順番を付けられない程大切に想ってる。でも、敢えて順番をつけるのなら・・・正妻はティナじゃないけど、オレにとっての1番は、今までも、そしてこれからもティナなんだ。だから、オレと結婚して下さい。」
「・・・・・はい!本当に嬉しいです!!」
涙を流しながら笑みを浮かべるティナをそっと抱き締める。その後のオレ達は、2人きりの時間を満喫してから村の皆に挨拶とお礼をして、ランドルフさんの工房で結婚指輪を魔道具に改造した。
城に戻って夕食を済ませたオレは、今まで渡していなかった婚約指輪と結婚指輪を、1人1人にプロポーズしながら渡した。何て伝えたのかは秘密である。恥ずかしいので・・・。
こうして無事に済んだと思ったオレは、自分の浅はかさを呪う事となる。きっかけは、ナディアの一言。
「ねぇ、嬉しいんだけど・・・どうしてティナだけ先に貰ってたの?」
「え?そ、それは・・・買う時に一緒にいたから・・・なの?」
「知りませんよ!」
「どうして疑問形なんですか!?」
「セラさんにシェリーさん、少し落ち着きましょうね?」
「私達は全員平等ですよね?」
「す、スフィアさん・・・そうですね・・・。」
「気になっていたのですが、ルークは誰を1番愛しているのですか?」
「か、カレンさん・・・それは聞いてはならない質問では?」
「私も気になります!」
「リノアさん、同意しちゃダメですよ!?」
今にも掴みかかりそうな距離まで詰め寄られ、オレはタジタジになっている。ティナに助けを求めようとしたが、まさかの裏切りに遭う。
「確かに平等ですが、良い事は競い合った方が、刺激があって良いのではないでしょうか?」
皆の後ろで、視線を逸らしながら舌を出しているティナを見て、オレの思考はフリーズする。あんなティナ、初めて見ました。女性って、男には一生理解出来ないと思う。
結局オレは、皆の迫力に負けて3位までの順位をつける事となった。ちなみに順位は、以下の通りである。
1位 ティナ
2位 ナディア
3位 スフィア
この後、皆からの愛情表現が激しくなった事は言うまでもない。
恐る恐る横を見る。腕に柔らかい感触を感じているので今更ではあるが、それでも確認する。そこには天使ようなの寝顔があった。天使に見えるが違うな。なんだ、只の女神か。
・・・・・やっちまったぁぁぁ!!
待て!婚約したし皆の公認なんだから、焦る必要はない。気持ちを落ち着かせて、リノアの髪を撫でる。サラサラで気持ちいい。同じ風呂を使っているはずなのに、いい匂いまでする。リノアの感触を満喫していた為か、どうやら起こしてしまったようだ。
「ん・・・おはようございます、あなた♪」
世界一の美女が放つ「あなた」という波動砲は、オレの美人耐性を理性諸共吹き飛ばした。早朝から何をしたのかは語るまでもないだろう。
この世界には、生活魔法という最高の効果をもたらす魔法が存在する。様々な汚れを消し去ってくれるのだ。オレの心も綺麗にしてくれたらいいのに・・・。
先に着替えたオレは、朝食の準備を済ませてから婚約者達を呼びに行く。賑やかな食事を済ませると、スフィアから声を掛けられた。
「ルーク、お話があります。」
「な、何?」
今のオレにやましい事は無い。だが、スフィアの真剣な表情に動揺してしまう。
「私達はルーク皇帝陛下の婚約者です。」
「そうですね・・・急にどうしたの?」
「ですが、国家運営に婚約者が口出しするのは、対外的にもよろしいとは言えません。」
「なるほど。・・・で?」
「出来れば王妃という立場であった方が、支持を受ける側も不満が無いと思うのです。」
ここまで言われれば、誰でも気付くだろう。
「それはまぁ・・・そうだろうね。わかったよ。でも、準備とかしたいから、少し待って貰ってもいいかな?」
「わかりました。」
オレとスフィアの会話を聞いていた皆も嬉しそうなので、あまり待たせる訳にもいかない。今日中に準備しよう。あ、今日は学園はお休みである。遠方から送り届けてくれた者達と、別れを惜しむ日となっている。リノアを学園都市に送り届けてから、買い出しに出掛けよう。
現在は王都にも人が戻っており、これまで通り、いや、これまで以上に賑わいを見せている。圧制が終わり、人々の心が開放的になった為だと聞いている。折角なので、王都で買い物をしよう。
リノアの事を心配したのか、送迎兼護衛としてカレンが付いて行く事になった。隣国に攻められても無事だろう。安心したオレは、久々にティナと一緒に出掛ける事にした。
まずはいきなり目的の貴金属店。そこでは婚約指輪と結婚指輪を購入する。ティナを連れて来たのは、ティナが皆の指のサイズを知っているからである。完璧超人のティナさんには朝飯前らしい。お腹も常に朝飯前だが。
立派な宝石の付いた指輪を薦められたので、ティナに意見を聞いて結局それにした。目玉が飛び出るかと思う金額だったが、幸い今も目玉はついている。久々のティナとの買い物や食事は楽しく、あっという間に昼過ぎとなった。オレは、ずっと考えていた事を実行する為行動に移す。
「ティナ、行きたい所があるんだ!」
「はい、構いませんよ?」
「じゃあ、転移するから捕まって!」
「ここは・・・私達の家・・・。」
「そう。オレとティナの思い出が沢山詰まった、大切な家。後で村の皆にお礼しないとね。」
「はい・・・そうですね。」
オレ達はエリド村にある、オレが生まれ育った家の前いる。ティナと出会ったこの場所で、ティナに1番最初に伝えたかった。ティナと一緒に中へ入り、家の中を1周してリビングで向かい合っている。
「ティナ、オレはティナの事を誰よりも愛している。皆の事は、順番を付けられない程大切に想ってる。でも、敢えて順番をつけるのなら・・・正妻はティナじゃないけど、オレにとっての1番は、今までも、そしてこれからもティナなんだ。だから、オレと結婚して下さい。」
「・・・・・はい!本当に嬉しいです!!」
涙を流しながら笑みを浮かべるティナをそっと抱き締める。その後のオレ達は、2人きりの時間を満喫してから村の皆に挨拶とお礼をして、ランドルフさんの工房で結婚指輪を魔道具に改造した。
城に戻って夕食を済ませたオレは、今まで渡していなかった婚約指輪と結婚指輪を、1人1人にプロポーズしながら渡した。何て伝えたのかは秘密である。恥ずかしいので・・・。
こうして無事に済んだと思ったオレは、自分の浅はかさを呪う事となる。きっかけは、ナディアの一言。
「ねぇ、嬉しいんだけど・・・どうしてティナだけ先に貰ってたの?」
「え?そ、それは・・・買う時に一緒にいたから・・・なの?」
「知りませんよ!」
「どうして疑問形なんですか!?」
「セラさんにシェリーさん、少し落ち着きましょうね?」
「私達は全員平等ですよね?」
「す、スフィアさん・・・そうですね・・・。」
「気になっていたのですが、ルークは誰を1番愛しているのですか?」
「か、カレンさん・・・それは聞いてはならない質問では?」
「私も気になります!」
「リノアさん、同意しちゃダメですよ!?」
今にも掴みかかりそうな距離まで詰め寄られ、オレはタジタジになっている。ティナに助けを求めようとしたが、まさかの裏切りに遭う。
「確かに平等ですが、良い事は競い合った方が、刺激があって良いのではないでしょうか?」
皆の後ろで、視線を逸らしながら舌を出しているティナを見て、オレの思考はフリーズする。あんなティナ、初めて見ました。女性って、男には一生理解出来ないと思う。
結局オレは、皆の迫力に負けて3位までの順位をつける事となった。ちなみに順位は、以下の通りである。
1位 ティナ
2位 ナディア
3位 スフィア
この後、皆からの愛情表現が激しくなった事は言うまでもない。
15
あなたにおすすめの小説
ハーレムキング
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。
効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。
日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。
青年は今日も女の子を口説き回る。
「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」
「変な人!」
※2025/6/6 完結。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
あの子を甘やかして幸せにスローライフする為の、はずれスキル7回の使い方
tea
ファンタジー
はずれスキル持ちなので、十八になったら田舎でスローライフしようと都落ちの日を心待ちにしていた。
しかし、何故かギルマスのゴリ押しで問答無用とばかりに女勇者のパーティーに組み込まれてしまった。
追放(解放)してもらうため、はずれスキルの無駄遣いをしながら過去に心の傷を負っていた女勇者を無責任に甘やかしていたら、女勇者から慕われ懐かれ、かえって放してもらえなくなってしまったのだが?
どうなる俺の田舎でのスローライフ???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる