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フォレスタニア調査隊
真相
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前代未聞の実験を行ったルークは、自身に起こった変化を確かめる。
(どうやら間違ってはいなかったらしいな・・・いや、少しだけ違和感があるか。)
ルークが感じる違和感。それは料理に例えるなら、味付けに失敗したようなもの。見た目には美しいデコレーションケーキだが、食べるとしょっぱい。そんな感覚。だが大きな失敗をした事で、その原因がハッキリと理解出来る。
(そうか!神力の方が効率がいいって事を失念してた!!)
それは常日頃からルークが感じていた事。同じ出力ならば、圧倒的に神力の方が威力が高いのである。言葉するのは難しいが、どの程度の比率なのかは感覚で理解している。すぐさま魔力と神力の比率を調整し、完全に吊り合いを取る事に成功する。
(っ!?)
その瞬間、ルーク自身も驚く程の変化が巻き起こる。それまでは暴風のように吹き荒れていた力が、嘘のように静かになる。しかしそれは、嵐の前の静けさを表しているようだった。
その力を咲雪に込め、前方に向かって左から右へと軽く振ってみる。
「へ?」
ルークが間の抜けた声を上げるのも当然だろう。咲雪から斬撃が飛び出し、進行方向にいたゴブリンとコボルトの群れを両断して行く。どういう訳か、斬られた魔物達の上半身が勢い良く宙を舞ったのだった。
「あぁ・・・これは多用出来ない力だな。」
ルークが呟いたのは魔物の上半身が飛んでいるから、ではない。衰える事のなかった斬撃が、遥か前方の山を突き抜けた事がわかったからである。魔物を殺すのに躊躇いは無いが、自然を破壊するのは躊躇われるのだ。
しかも理由はそれだけではない。ほとんど力を込めていない一撃だったにも関わらず、生み出した力がゴッソリと失われたのだ。まだまだ余力を残しているとは言え、酷く燃費の悪い力だと理解する。
「初期の『か◯は◯波』みたいなもんか・・・。下手に撃つよりは肉体強化に使うべきかな。」
思わず独り言を呟き、今度は肉体を強化する。ルークの誤算は、普段の感覚で肉体強化を行った事だろう。いつもの調子で右足に力を込めてしまったのだ。気付いた時には手遅れである。
「あっ・・・」
しまった、と思った時にはルークの姿は何処にも無い。何故なら魔物の群れを巻き込みながら、数キロ離れた山へと突っ込んだのだから。
だが肉体を強化しているルークは無傷。すぐに元の位置へ戻ろうとするが、今度は反対側の山へ突撃する。かなり力を抜いたつもりだが、実は全く抜く事が出来ていなかった。
誰よりも魔力操作に自信を持っていたルークだが、新たな力をコントロールする事が出来ずにいたのである。
当然の如く、映像を眺めていた全員がルークの姿を見失う。そして次の瞬間には遠く離れた山から轟音が鳴り響く。そのすぐ後には全くの別方向で聞こえて来る。全員の首が一斉に向けられる様は、まるで猫じゃらしを追う猫のようであった。
「「「「「・・・・・。」」」」」
言うまでもなく、全員が見事に言葉を失う。それは笑っていたはずのアークにも言える事だった。だがそれは、他の者達とは毛色の違った感想を抱いているからなのだが。
(本当に嬉しい誤算だな。これなら連中にも勝てる!・・・いや。確実を期す為にも、今はアイツの存在を隠し通す必要があるか。・・・勝てるようになるまで。)
力に振り回されているが、いずれはコントロール出来るだろう。それを差し引いても、今はまだ無理だと考えていた。それ程の相手と争っている事実を、後ほどアーク自身の口から告げられる事となる。
「ちょっとティナ!それは私の肉よ!!」
「ごっくん。え?」
「こら!きちんと噛んで食べなさい!!」
「すまん、師匠・・・。」
「カレン、そこの料理を取ってくれ。」
「はい、アーク様。」
ルーク以外の面々が何をしているのかと言うと、少し早い昼食である。こちらも文字通り燃費の悪いティナの提案で、このような状況となっていた。早い話が、ルーク観戦に飽きたのである。
必死に力をコントロールしようと藻掻くルークの姿は、物珍しさから目が離せなかった。しかし、目にも止まらぬスピードで繰り広げられるのは、吹き飛ぶ魔物とルークが衝突する音のみ。誰だって面白いのは最初だけである。
次々とティナ達のアイテムボックスから取り出される料理の数々に、全員の興味が移ってしまったのだ。
最初はコレでいいのかと思ったアークも、代わり映えのない光景から視線を外して今に至る。
絶え間なく聞こえる悲鳴や轟音を気にする様子も無く、実に長閑な光景が広がっていた。それから1時間後。
「・・・そろそろ終わりそうだな。」
「そのようですね。」
食後の紅茶を飲みながら告げるアークとカレン。この場にルークが居たら、色々とツッコミを入れた事だろう。そんなルークの戦闘が終わる。そうアークが判断するのには理由があった。
「慣れる前に終わりそうだな・・・。やれやれ、物語のようにはいかないか。」
独り言を呟くルークの周囲には、バラバラになった魔物が散らばっていた。如何に強力な魔物とは言え、一瞬で数キロを移動するスピードで突っ込まれればひとたまりもない。当初の思惑とは異なるが、10万という大軍はそのほとんどが物言わぬ肉片と化していた。
「偶然かはわからないけど、親玉っぽいのが残ったみたいだな。それはともかく・・・この状態だと使える能力みたいなのがあるっぽいな。」
理由は不明だが、現在の状態ならば使えそうな能力がある事に気付く。しかもそれは、自然の脳内に浮かび上がったのだ。その能力は、どんな強大な魔力や魔法よりも価値のあるもの。アークにチートと呼ばせた力よりも、遥かにチート級の能力。
(考えただけで瞬時に答えが浮かぶ・・・完璧なカンニング能力、かな?隠し事は良くないけど、暫くは嫁さん達にも秘密にしておこう。)
鑑定魔法を使ってもいないのに、生き残った魔物の詳細を理解してしまったのだ。鑑定魔法の強化版だと思い込んだが、事実は全く異なる。ルークがそれに気付くのは、もう少し後の事。
天才と呼ぶべきルークが1時間に渡って努力を重ねても、一向にコントロール出来そうな気配が無い。使いこなす事を諦め、その力を解除して純粋な神力のみに切り替える。そろそろ時間だと判断し、魔物の排除に気持ちを切り替えたのだった。
「アストリア王国、と言うよりもその奥地の支配を目論むコボルトキング?最終目的地は精霊の森って頭に浮かんだけど、理由は何だ?・・・まぁいいか。」
一瞬力の解除を早まったかと思ったが、今の自分には関係無いだろうと結論付ける。正確には、殲滅するのだから問題になる事は無い。精霊の森などというモノの存在も気にはなるが、日を改めようと考えた。何でも自分が動くのは良くない。他の者達が成長しないのだから。
あっさりとコボルトキングと取り巻きを両断し、待っているだろうティナの下へと戻る。そこでルークが目撃したのは、すっかりと寛ぐティナ達の姿であった。
「あ、おかえりなさい!」
「・・・ただいま。」
真っ先に声を掛けたティナに、何となく虚しさを覚えたルーク。記憶を取り戻したばかりなのだから、てっきり新妻のように出迎えてくれる事を期待していた。しかし今のティナは横になってお腹をさすっている。冷え切った夫婦の姿が頭をよぎったとしても不思議ではない。
「戻って来たな。色々と話すべき事はあるが・・・一先ず問題を片付けてからの方が良さそうだな。」
「・・・みたいだな。」
「夕食後、城で待ってろ。そこで全部話す。」
「あぁ。」
チラリと王都に視線を移しながら告げるアーク。ルークもそちらに視線を移し、状況を理解する。こちらに向かって移動する者達の姿が目に入ったのだ。
時間と場所を指定し転移するアークに返事を返すと、ルークは前へと移動した。
「お待たせしました!」
「いや、随分早かったな?」
「犯人に大凡の目星はついておりましたから。では、早速報告に移らせて頂きます。此度の一件ですがーー」
ルークの下を訪れたのは、アストリア王国第二王女。会話もそこそこに説明を始めたのだった。
彼女の説明を要約するとこうである。
王妃と第一王女の命令に従い、この国を訪れた若い男を手引していたペロタン達衛兵。その見返りとして、若い女性を食い物にしてきた。ほとんど詐欺のようなものだが、王妃達は事前に相手の同意を得ていた為犯罪とはならない。しかし衛兵達は無理やり犯していた為、罪に問われる事を恐れたのである。
この国にいる以上は王家の庇護下にあるが、他国へ引き渡されればそうはいかない。それを恐れたペロタン達は助けを求め、王妃達の下を訪れたらしい。しかし彼らを待ち受けていたのは、性欲に溺れた王妃と王女。
男を連れて来る時以外は王宮に足を運んではならない。そう言われていたのに、手ぶらで現れてしまった。当然タダで済むはずもない。とは言っても、罰を与えられる訳でもなかった。ならば何なのかと言うと・・・連れて来るはずの男達と同じ目に合うだけの事。
彼らに下された命令は、彼らの事を想ってのモノ。男が目の前に現れれば、王妃と王女は我慢出来なくなる。それを防ぐ事を目的としていたのだ。
ペロタンの死因、それは王妃と王女によって搾り取られた事によるものだった。口を封じようと思っての事ではなかった、とだけ言っておく。
「ーーと言うのが此度の顛末となります。」
「そうか・・・。」
「王妃と第一王女の身柄は拘束しております。皇帝陛下が望まれるのであれば引き渡す事も厭わない所存ですが・・・如何なさいますか?」
第二王女がチラリと兵士に目配せをすると、控えていた兵達が左右に分かれる。そこに現れたのは、荷車に載せられた二体の巨大生物。
(((((オーク!?)))))
その場に居合わせたルーク達が見間違えたのも無理はない。基本的に、エルフ族はスタイルが良い。ふくよかな者など皆無。それ故、盛大に見間違える事となったのだ。
(どうやら間違ってはいなかったらしいな・・・いや、少しだけ違和感があるか。)
ルークが感じる違和感。それは料理に例えるなら、味付けに失敗したようなもの。見た目には美しいデコレーションケーキだが、食べるとしょっぱい。そんな感覚。だが大きな失敗をした事で、その原因がハッキリと理解出来る。
(そうか!神力の方が効率がいいって事を失念してた!!)
それは常日頃からルークが感じていた事。同じ出力ならば、圧倒的に神力の方が威力が高いのである。言葉するのは難しいが、どの程度の比率なのかは感覚で理解している。すぐさま魔力と神力の比率を調整し、完全に吊り合いを取る事に成功する。
(っ!?)
その瞬間、ルーク自身も驚く程の変化が巻き起こる。それまでは暴風のように吹き荒れていた力が、嘘のように静かになる。しかしそれは、嵐の前の静けさを表しているようだった。
その力を咲雪に込め、前方に向かって左から右へと軽く振ってみる。
「へ?」
ルークが間の抜けた声を上げるのも当然だろう。咲雪から斬撃が飛び出し、進行方向にいたゴブリンとコボルトの群れを両断して行く。どういう訳か、斬られた魔物達の上半身が勢い良く宙を舞ったのだった。
「あぁ・・・これは多用出来ない力だな。」
ルークが呟いたのは魔物の上半身が飛んでいるから、ではない。衰える事のなかった斬撃が、遥か前方の山を突き抜けた事がわかったからである。魔物を殺すのに躊躇いは無いが、自然を破壊するのは躊躇われるのだ。
しかも理由はそれだけではない。ほとんど力を込めていない一撃だったにも関わらず、生み出した力がゴッソリと失われたのだ。まだまだ余力を残しているとは言え、酷く燃費の悪い力だと理解する。
「初期の『か◯は◯波』みたいなもんか・・・。下手に撃つよりは肉体強化に使うべきかな。」
思わず独り言を呟き、今度は肉体を強化する。ルークの誤算は、普段の感覚で肉体強化を行った事だろう。いつもの調子で右足に力を込めてしまったのだ。気付いた時には手遅れである。
「あっ・・・」
しまった、と思った時にはルークの姿は何処にも無い。何故なら魔物の群れを巻き込みながら、数キロ離れた山へと突っ込んだのだから。
だが肉体を強化しているルークは無傷。すぐに元の位置へ戻ろうとするが、今度は反対側の山へ突撃する。かなり力を抜いたつもりだが、実は全く抜く事が出来ていなかった。
誰よりも魔力操作に自信を持っていたルークだが、新たな力をコントロールする事が出来ずにいたのである。
当然の如く、映像を眺めていた全員がルークの姿を見失う。そして次の瞬間には遠く離れた山から轟音が鳴り響く。そのすぐ後には全くの別方向で聞こえて来る。全員の首が一斉に向けられる様は、まるで猫じゃらしを追う猫のようであった。
「「「「「・・・・・。」」」」」
言うまでもなく、全員が見事に言葉を失う。それは笑っていたはずのアークにも言える事だった。だがそれは、他の者達とは毛色の違った感想を抱いているからなのだが。
(本当に嬉しい誤算だな。これなら連中にも勝てる!・・・いや。確実を期す為にも、今はアイツの存在を隠し通す必要があるか。・・・勝てるようになるまで。)
力に振り回されているが、いずれはコントロール出来るだろう。それを差し引いても、今はまだ無理だと考えていた。それ程の相手と争っている事実を、後ほどアーク自身の口から告げられる事となる。
「ちょっとティナ!それは私の肉よ!!」
「ごっくん。え?」
「こら!きちんと噛んで食べなさい!!」
「すまん、師匠・・・。」
「カレン、そこの料理を取ってくれ。」
「はい、アーク様。」
ルーク以外の面々が何をしているのかと言うと、少し早い昼食である。こちらも文字通り燃費の悪いティナの提案で、このような状況となっていた。早い話が、ルーク観戦に飽きたのである。
必死に力をコントロールしようと藻掻くルークの姿は、物珍しさから目が離せなかった。しかし、目にも止まらぬスピードで繰り広げられるのは、吹き飛ぶ魔物とルークが衝突する音のみ。誰だって面白いのは最初だけである。
次々とティナ達のアイテムボックスから取り出される料理の数々に、全員の興味が移ってしまったのだ。
最初はコレでいいのかと思ったアークも、代わり映えのない光景から視線を外して今に至る。
絶え間なく聞こえる悲鳴や轟音を気にする様子も無く、実に長閑な光景が広がっていた。それから1時間後。
「・・・そろそろ終わりそうだな。」
「そのようですね。」
食後の紅茶を飲みながら告げるアークとカレン。この場にルークが居たら、色々とツッコミを入れた事だろう。そんなルークの戦闘が終わる。そうアークが判断するのには理由があった。
「慣れる前に終わりそうだな・・・。やれやれ、物語のようにはいかないか。」
独り言を呟くルークの周囲には、バラバラになった魔物が散らばっていた。如何に強力な魔物とは言え、一瞬で数キロを移動するスピードで突っ込まれればひとたまりもない。当初の思惑とは異なるが、10万という大軍はそのほとんどが物言わぬ肉片と化していた。
「偶然かはわからないけど、親玉っぽいのが残ったみたいだな。それはともかく・・・この状態だと使える能力みたいなのがあるっぽいな。」
理由は不明だが、現在の状態ならば使えそうな能力がある事に気付く。しかもそれは、自然の脳内に浮かび上がったのだ。その能力は、どんな強大な魔力や魔法よりも価値のあるもの。アークにチートと呼ばせた力よりも、遥かにチート級の能力。
(考えただけで瞬時に答えが浮かぶ・・・完璧なカンニング能力、かな?隠し事は良くないけど、暫くは嫁さん達にも秘密にしておこう。)
鑑定魔法を使ってもいないのに、生き残った魔物の詳細を理解してしまったのだ。鑑定魔法の強化版だと思い込んだが、事実は全く異なる。ルークがそれに気付くのは、もう少し後の事。
天才と呼ぶべきルークが1時間に渡って努力を重ねても、一向にコントロール出来そうな気配が無い。使いこなす事を諦め、その力を解除して純粋な神力のみに切り替える。そろそろ時間だと判断し、魔物の排除に気持ちを切り替えたのだった。
「アストリア王国、と言うよりもその奥地の支配を目論むコボルトキング?最終目的地は精霊の森って頭に浮かんだけど、理由は何だ?・・・まぁいいか。」
一瞬力の解除を早まったかと思ったが、今の自分には関係無いだろうと結論付ける。正確には、殲滅するのだから問題になる事は無い。精霊の森などというモノの存在も気にはなるが、日を改めようと考えた。何でも自分が動くのは良くない。他の者達が成長しないのだから。
あっさりとコボルトキングと取り巻きを両断し、待っているだろうティナの下へと戻る。そこでルークが目撃したのは、すっかりと寛ぐティナ達の姿であった。
「あ、おかえりなさい!」
「・・・ただいま。」
真っ先に声を掛けたティナに、何となく虚しさを覚えたルーク。記憶を取り戻したばかりなのだから、てっきり新妻のように出迎えてくれる事を期待していた。しかし今のティナは横になってお腹をさすっている。冷え切った夫婦の姿が頭をよぎったとしても不思議ではない。
「戻って来たな。色々と話すべき事はあるが・・・一先ず問題を片付けてからの方が良さそうだな。」
「・・・みたいだな。」
「夕食後、城で待ってろ。そこで全部話す。」
「あぁ。」
チラリと王都に視線を移しながら告げるアーク。ルークもそちらに視線を移し、状況を理解する。こちらに向かって移動する者達の姿が目に入ったのだ。
時間と場所を指定し転移するアークに返事を返すと、ルークは前へと移動した。
「お待たせしました!」
「いや、随分早かったな?」
「犯人に大凡の目星はついておりましたから。では、早速報告に移らせて頂きます。此度の一件ですがーー」
ルークの下を訪れたのは、アストリア王国第二王女。会話もそこそこに説明を始めたのだった。
彼女の説明を要約するとこうである。
王妃と第一王女の命令に従い、この国を訪れた若い男を手引していたペロタン達衛兵。その見返りとして、若い女性を食い物にしてきた。ほとんど詐欺のようなものだが、王妃達は事前に相手の同意を得ていた為犯罪とはならない。しかし衛兵達は無理やり犯していた為、罪に問われる事を恐れたのである。
この国にいる以上は王家の庇護下にあるが、他国へ引き渡されればそうはいかない。それを恐れたペロタン達は助けを求め、王妃達の下を訪れたらしい。しかし彼らを待ち受けていたのは、性欲に溺れた王妃と王女。
男を連れて来る時以外は王宮に足を運んではならない。そう言われていたのに、手ぶらで現れてしまった。当然タダで済むはずもない。とは言っても、罰を与えられる訳でもなかった。ならば何なのかと言うと・・・連れて来るはずの男達と同じ目に合うだけの事。
彼らに下された命令は、彼らの事を想ってのモノ。男が目の前に現れれば、王妃と王女は我慢出来なくなる。それを防ぐ事を目的としていたのだ。
ペロタンの死因、それは王妃と王女によって搾り取られた事によるものだった。口を封じようと思っての事ではなかった、とだけ言っておく。
「ーーと言うのが此度の顛末となります。」
「そうか・・・。」
「王妃と第一王女の身柄は拘束しております。皇帝陛下が望まれるのであれば引き渡す事も厭わない所存ですが・・・如何なさいますか?」
第二王女がチラリと兵士に目配せをすると、控えていた兵達が左右に分かれる。そこに現れたのは、荷車に載せられた二体の巨大生物。
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