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1人旅は人助けから始まった
プロローグ4
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友人とは今も手紙のやり取りをしていて、出会ったのはつい最近、セインツロウと言う都市でだ。
自身の領に滞在しないか?
と、友人から勧められ、まぁ、其処が避暑地で海が近いと聞いて(海の幸目当てだろって? まぁ、否定はしない)、滞在を決めた。どのみちセインツロウを後にしようと思っていたから、渡りに舟って友人の勧めに乗った訳。
ゆっくり来て、好きなだけ滞在して良いと言われたので、面倒事が起きない内は世話になろうと思っている。
と、考えているうちに路線を見付けて、結構停留所が多いなぁなんて思う。何となく、貴族が自前の馬車でかっ飛ばして行く理由が解るような気がする。これ、キシャまでどのくらい掛かるんだ? 信じらんねぇ…。一般市民が生まれた土地から出ないで一生を終えるって話、あながち嘘じゃ無いかもな~。
案内所があったので、切符と詳細を聞く為建物にいく。各路線の下に停留所の名前と横に金額が記されている。さっきの路線図もそうなんだが、路線が交差している所と停留所の名前を囲っている所から2本3本と色分けされた線が出ている所もあって、どう乗れば正解なのか解り辛い。コレは最早、聞くしか無い。
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』と言うことわざが有るらしい。此処は、チケット売り場のお姉さんに聞くしか無い!
と、意気込んで行ってみれば、「すいません」の言葉に「どうされましたか? 」と、帰ってきたのは、若そうな男の声。
マジか~、普通、此処は可愛い受付嬢でしょうが、と思ったが口には出さない。
偏見はいかん。こう言う事も有る。
俺は気を取り直して受け付けの兄ちゃんに聞いた。
「港町キシャに行きたいんだけど、何か良い路線無いですかね。貧乏旅行じゃ無いんで、ある程度の代金は払えるんですが……」
「なら『夜行馬車』は如何ですか? 此処から港町キシャまで馬車休憩を挟みますが、3泊4日と言う破格の速さを実現したんですよ。日程と注意事項を記した用紙も切符と一緒にお渡します。実はこの馬車、魔馬を使用し、8頭立てで走らせていますので、3泊4日と言う速さが実現するんですよ。通常の工程でしたら10日は要しますからね、時間短縮は大きなメリットになる筈ですよ。その上、『夜行馬車』には護衛で選りすぐりの当社社員も付きますので、安心してご乗車頂けるんです。当交通社の目玉なんですよ」
「夜行馬車か、文字通り夜通しで走る訳? 」
「はい、勿論です。魔馬と御者を替えながら走りますので、夜通しですね。ですからお客様の座席は、シートがベッドになっていまして、夜は馬車で就寝して頂く事になります。寝台は個室と4人部屋の2種類がありますよ」
「へぇ、それっていくら? 」
「終点の港町キシャまででしたら、個室で38,000ログになります。4人部屋でしたら10,000ログです。如何なさいますか? 」
些か食い気味に話す彼に、余程自社の商品に自信が有るのか、思わず腰が引けてしまう。此処で断ったら態度急変……ってなっても可笑しくは無いなぁ~なんて考える。でも色々精査すれば、高い買い物って訳でも無いかも。
行っとく? 行っとくかなぁ? お金、あるし。
「じゃあ、奮発して個室お願いします」
「ありがとうございます。快適な旅をお約束致しますよ」
お兄さんは満面の笑みでそう言うと、小冊子に通常よりも大きめな切符を添えて差し出して来るので、俺は、代金と引き換えにそれらを受け取った。
「次の馬車は、30分後に出発ですのでお乗り遅れの無いようお願いします」
「ありがとう。もう客車には入れるのかな? 」
「はい、大丈夫ですよ。道中お気をつけて行ってらっしゃいませ」
彼はそう言うと、軽く会釈をしてくれた。
セールストークが凄かったが、感じの良い青年だったな。
俺は建物を出て、切符と一緒に貰った小冊子を裏返して見る。其処にはこの町とキシャのターミナルが上下に分けて描かれている。コレもセオリー通りだな。
描かれている場所へと歩けば、ちょっと驚かされる物が其処にはあった。
木製だが確かに馬車だ。だがその足元には……。
「レール? 嫌、違うな溝か? 溝に沿うように通常の馬車より小さめの車輪がはまってる。えぇっ、コレマジで動くの? 運行しているって事は動く訳だよねぇ……。それに……2連馬車ならよく見るけど、コイツは……」
思わず笑ってしまう。こんな物考えつく奴、この世界に居たんだなぁ。
そう思わずにはいられなかった。
自身の領に滞在しないか?
と、友人から勧められ、まぁ、其処が避暑地で海が近いと聞いて(海の幸目当てだろって? まぁ、否定はしない)、滞在を決めた。どのみちセインツロウを後にしようと思っていたから、渡りに舟って友人の勧めに乗った訳。
ゆっくり来て、好きなだけ滞在して良いと言われたので、面倒事が起きない内は世話になろうと思っている。
と、考えているうちに路線を見付けて、結構停留所が多いなぁなんて思う。何となく、貴族が自前の馬車でかっ飛ばして行く理由が解るような気がする。これ、キシャまでどのくらい掛かるんだ? 信じらんねぇ…。一般市民が生まれた土地から出ないで一生を終えるって話、あながち嘘じゃ無いかもな~。
案内所があったので、切符と詳細を聞く為建物にいく。各路線の下に停留所の名前と横に金額が記されている。さっきの路線図もそうなんだが、路線が交差している所と停留所の名前を囲っている所から2本3本と色分けされた線が出ている所もあって、どう乗れば正解なのか解り辛い。コレは最早、聞くしか無い。
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』と言うことわざが有るらしい。此処は、チケット売り場のお姉さんに聞くしか無い!
と、意気込んで行ってみれば、「すいません」の言葉に「どうされましたか? 」と、帰ってきたのは、若そうな男の声。
マジか~、普通、此処は可愛い受付嬢でしょうが、と思ったが口には出さない。
偏見はいかん。こう言う事も有る。
俺は気を取り直して受け付けの兄ちゃんに聞いた。
「港町キシャに行きたいんだけど、何か良い路線無いですかね。貧乏旅行じゃ無いんで、ある程度の代金は払えるんですが……」
「なら『夜行馬車』は如何ですか? 此処から港町キシャまで馬車休憩を挟みますが、3泊4日と言う破格の速さを実現したんですよ。日程と注意事項を記した用紙も切符と一緒にお渡します。実はこの馬車、魔馬を使用し、8頭立てで走らせていますので、3泊4日と言う速さが実現するんですよ。通常の工程でしたら10日は要しますからね、時間短縮は大きなメリットになる筈ですよ。その上、『夜行馬車』には護衛で選りすぐりの当社社員も付きますので、安心してご乗車頂けるんです。当交通社の目玉なんですよ」
「夜行馬車か、文字通り夜通しで走る訳? 」
「はい、勿論です。魔馬と御者を替えながら走りますので、夜通しですね。ですからお客様の座席は、シートがベッドになっていまして、夜は馬車で就寝して頂く事になります。寝台は個室と4人部屋の2種類がありますよ」
「へぇ、それっていくら? 」
「終点の港町キシャまででしたら、個室で38,000ログになります。4人部屋でしたら10,000ログです。如何なさいますか? 」
些か食い気味に話す彼に、余程自社の商品に自信が有るのか、思わず腰が引けてしまう。此処で断ったら態度急変……ってなっても可笑しくは無いなぁ~なんて考える。でも色々精査すれば、高い買い物って訳でも無いかも。
行っとく? 行っとくかなぁ? お金、あるし。
「じゃあ、奮発して個室お願いします」
「ありがとうございます。快適な旅をお約束致しますよ」
お兄さんは満面の笑みでそう言うと、小冊子に通常よりも大きめな切符を添えて差し出して来るので、俺は、代金と引き換えにそれらを受け取った。
「次の馬車は、30分後に出発ですのでお乗り遅れの無いようお願いします」
「ありがとう。もう客車には入れるのかな? 」
「はい、大丈夫ですよ。道中お気をつけて行ってらっしゃいませ」
彼はそう言うと、軽く会釈をしてくれた。
セールストークが凄かったが、感じの良い青年だったな。
俺は建物を出て、切符と一緒に貰った小冊子を裏返して見る。其処にはこの町とキシャのターミナルが上下に分けて描かれている。コレもセオリー通りだな。
描かれている場所へと歩けば、ちょっと驚かされる物が其処にはあった。
木製だが確かに馬車だ。だがその足元には……。
「レール? 嫌、違うな溝か? 溝に沿うように通常の馬車より小さめの車輪がはまってる。えぇっ、コレマジで動くの? 運行しているって事は動く訳だよねぇ……。それに……2連馬車ならよく見るけど、コイツは……」
思わず笑ってしまう。こんな物考えつく奴、この世界に居たんだなぁ。
そう思わずにはいられなかった。
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