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第3話:純血の誇りと雑種強勢
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石畳を叩く馬の蹄の音が、規則正しく響いていた。
王都を離れ、辺境伯領へと向かう漆黒の馬車。
その内部は、外見の重厚さとは裏腹に、驚くほど静まり返っていた。
向かいの席には、アルヴィス・グレンデル辺境伯が座っている。
彼は馬車に乗り込んだ瞬間から分厚い専門書を開き、一言も発せずに活字を目で追っていた。
リリアは膝の上で手を握りしめ、小さくなっていた。
窓の外を流れる景色は、見慣れた王都から、徐々に荒涼とした荒れ地へと変わっていく。
それはまるで、リリアの人生そのもののようだった。
(……どうしよう。私、とんでもないことになってしまった)
冤罪は晴れた。
だが、婚約破棄された事実は変わらない。
実家のアシュベリー男爵家は、王家に媚びを売ることで生きてきた家だ。
王子の不興を買った娘など、即座に勘当されるだろう。
リリアはちらりとアルヴィスを見た。
彼はなぜ、自分のような者を拾ったのか。
検体と言っていたが、きっと気まぐれに違いない。
冷静になれば、醜聞まみれの女など迷惑なだけだ。
「……あの、アルヴィス様」
「なんだ」
本から目を離さず、アルヴィスが短く応じた。
その声の低さに、リリアは肩を震わせる。
「申し訳、ありません……。勢いで助けていただきましたが、やはり私のような者を連れて行くのはご迷惑かと思います。次の宿場町で降ろしてください」
「なぜだ?」
「なぜって……、私は、婚約破棄された傷物ですし……、それに」
リリアは唇を噛み、長年胸に刺さっていた棘を吐き出した。
「私は母が平民出身の、いわゆる混ぜ物です。高貴な純血を尊ぶ貴族社会では、卑しい血だと後ろ指を刺されてきました。そんな私が公爵家でもある辺境伯のお屋敷にいては、アルヴィス様の品位まで傷つけてしまいます」
イザベラやジェラルド王子からも、常々そう罵られてきた。
「平民の血が混じった雑種」「高貴さが足りない」と。
自分は生まれながらにして劣っている。
その呪縛は、リリアの心に深く根付いていた。
バタン、と重たい音がした。
アルヴィスが勢いよく本を閉じたのだ。
「……ひっ」
「嘆かわしい」
アルヴィスは眼鏡の奥の瞳を鋭く光らせ、リリアを射抜いた。
「実に嘆かわしい。君まで、あの無能な貴族どもと同じ純血信仰という名の非科学的なオカルトに汚染されているとは」
「え……?」
「いいか、リリア。君が卑下しているその混ざった血こそが、生物学的に最強であると証明してやろう」
アルヴィスは席を立ち、揺れる馬車の中で器用にバランスを保ちながら、リリアの隣にドカと腰を下ろした。
あまりに近い距離に、リリアは息を飲む。
「せい、生物学的に……、ですか?」
「そうだ。君はヘテロシス(雑種強勢)という現象を知っているか?」
リリアが首を横に振ると、アルヴィスは満足げに講釈を始めた。
「遺伝的に遠い系統同士を掛け合わせた場合、その子供は両親のどちらよりも優れた形質――高い生存能力、病気への耐性、成長力――を持つことがある。これを雑種強勢という。農作物や家畜の改良では常識だ」
彼はリリアの顎を長い指ですくい上げ、じっくりと観察するように顔を近づけた。
「逆に、貴族たちがありがたがる純血……、つまり近親交配を繰り返すとどうなるか。遺伝子の多様性が失われ、有害な劣性遺伝子が顕在化しやすくなる。近交弱勢(インブリーディング・ディプレッション)だ」
アルヴィスは冷笑を浮かべた。
「歴史を見ろ。純血を守ろうとして近親婚を繰り返した王家は、皆どうなった? 極端な顎の変形、血友病、精神疾患……高貴な血を守った結果、彼らは遺伝子の袋小路に入り込み、自滅していったのだ」
リリアは呆然と彼を見つめた。
今まで「汚れている」と言われ続けてきた自分の血を、そんな風に言われたことは一度もなかった。
「つまり、異なるバックグラウンドを持つ君の両親の結合は、遺伝学的に見て非常に正しい選択だったということだ。君の体には、多様な環境に適応するための強靭な遺伝子のセットが備わっている」
アルヴィスの指が、リリアの頬を滑り、栗色の髪を一房すくい上げる。
「色素の薄い髪も、健康的な肌も、君が雑種であるがゆえに獲得した進化の証だ。純血種などという虚弱なブランドに固執する連中に比べて、君は生物としての生存ポテンシャルが圧倒的に高い」
そして、彼は断言した。
「ゆえに、私の隣に置くなら、すぐに死に絶える純血の令嬢より、君のような生命力に溢れた個体の方が論理的に望ましい。君は恥じるどころか、自分の遺伝的多様性を誇るべきだ」
「は、はあ……」
リリアは顔が熱くなるのを感じた。
(これって……、褒められているのよね? 家畜や実験動物みたいに言われている気もするけれど……)
言葉選びは酷く理屈っぽく、ロマンチックの欠片もない。
けれど、「君の方が優れている」「私の隣に相応しい」と、真正面から肯定されたのは初めてだった。
「……アルヴィス様は、変わった方ですね」
「天才と言え」
「ふふ、はい。天才のアルヴィス様」
リリアが小さく笑うと、アルヴィスは不意を突かれたように目を見開き、ふいと顔を背けた。
耳の先が、ほんのりと赤くなっているように見える。
「……笑うな。心拍数が上がる」
「え?」
「君の笑顔は、脳内の報酬系を刺激しすぎる。……今後は私の許可なく笑うことを禁ずる」
「そんな、無茶苦茶です」
リリアはおかしくなって、今度は声を上げて笑った。
窓の外の荒野はまだ続いている。
けれど、馬車の中の空気は、王都にいた時よりもずっと温かく、息がしやすいものに変わっていた。
こうして、二人の旅路は、意外にも穏やかに始まったのであった。
王都を離れ、辺境伯領へと向かう漆黒の馬車。
その内部は、外見の重厚さとは裏腹に、驚くほど静まり返っていた。
向かいの席には、アルヴィス・グレンデル辺境伯が座っている。
彼は馬車に乗り込んだ瞬間から分厚い専門書を開き、一言も発せずに活字を目で追っていた。
リリアは膝の上で手を握りしめ、小さくなっていた。
窓の外を流れる景色は、見慣れた王都から、徐々に荒涼とした荒れ地へと変わっていく。
それはまるで、リリアの人生そのもののようだった。
(……どうしよう。私、とんでもないことになってしまった)
冤罪は晴れた。
だが、婚約破棄された事実は変わらない。
実家のアシュベリー男爵家は、王家に媚びを売ることで生きてきた家だ。
王子の不興を買った娘など、即座に勘当されるだろう。
リリアはちらりとアルヴィスを見た。
彼はなぜ、自分のような者を拾ったのか。
検体と言っていたが、きっと気まぐれに違いない。
冷静になれば、醜聞まみれの女など迷惑なだけだ。
「……あの、アルヴィス様」
「なんだ」
本から目を離さず、アルヴィスが短く応じた。
その声の低さに、リリアは肩を震わせる。
「申し訳、ありません……。勢いで助けていただきましたが、やはり私のような者を連れて行くのはご迷惑かと思います。次の宿場町で降ろしてください」
「なぜだ?」
「なぜって……、私は、婚約破棄された傷物ですし……、それに」
リリアは唇を噛み、長年胸に刺さっていた棘を吐き出した。
「私は母が平民出身の、いわゆる混ぜ物です。高貴な純血を尊ぶ貴族社会では、卑しい血だと後ろ指を刺されてきました。そんな私が公爵家でもある辺境伯のお屋敷にいては、アルヴィス様の品位まで傷つけてしまいます」
イザベラやジェラルド王子からも、常々そう罵られてきた。
「平民の血が混じった雑種」「高貴さが足りない」と。
自分は生まれながらにして劣っている。
その呪縛は、リリアの心に深く根付いていた。
バタン、と重たい音がした。
アルヴィスが勢いよく本を閉じたのだ。
「……ひっ」
「嘆かわしい」
アルヴィスは眼鏡の奥の瞳を鋭く光らせ、リリアを射抜いた。
「実に嘆かわしい。君まで、あの無能な貴族どもと同じ純血信仰という名の非科学的なオカルトに汚染されているとは」
「え……?」
「いいか、リリア。君が卑下しているその混ざった血こそが、生物学的に最強であると証明してやろう」
アルヴィスは席を立ち、揺れる馬車の中で器用にバランスを保ちながら、リリアの隣にドカと腰を下ろした。
あまりに近い距離に、リリアは息を飲む。
「せい、生物学的に……、ですか?」
「そうだ。君はヘテロシス(雑種強勢)という現象を知っているか?」
リリアが首を横に振ると、アルヴィスは満足げに講釈を始めた。
「遺伝的に遠い系統同士を掛け合わせた場合、その子供は両親のどちらよりも優れた形質――高い生存能力、病気への耐性、成長力――を持つことがある。これを雑種強勢という。農作物や家畜の改良では常識だ」
彼はリリアの顎を長い指ですくい上げ、じっくりと観察するように顔を近づけた。
「逆に、貴族たちがありがたがる純血……、つまり近親交配を繰り返すとどうなるか。遺伝子の多様性が失われ、有害な劣性遺伝子が顕在化しやすくなる。近交弱勢(インブリーディング・ディプレッション)だ」
アルヴィスは冷笑を浮かべた。
「歴史を見ろ。純血を守ろうとして近親婚を繰り返した王家は、皆どうなった? 極端な顎の変形、血友病、精神疾患……高貴な血を守った結果、彼らは遺伝子の袋小路に入り込み、自滅していったのだ」
リリアは呆然と彼を見つめた。
今まで「汚れている」と言われ続けてきた自分の血を、そんな風に言われたことは一度もなかった。
「つまり、異なるバックグラウンドを持つ君の両親の結合は、遺伝学的に見て非常に正しい選択だったということだ。君の体には、多様な環境に適応するための強靭な遺伝子のセットが備わっている」
アルヴィスの指が、リリアの頬を滑り、栗色の髪を一房すくい上げる。
「色素の薄い髪も、健康的な肌も、君が雑種であるがゆえに獲得した進化の証だ。純血種などという虚弱なブランドに固執する連中に比べて、君は生物としての生存ポテンシャルが圧倒的に高い」
そして、彼は断言した。
「ゆえに、私の隣に置くなら、すぐに死に絶える純血の令嬢より、君のような生命力に溢れた個体の方が論理的に望ましい。君は恥じるどころか、自分の遺伝的多様性を誇るべきだ」
「は、はあ……」
リリアは顔が熱くなるのを感じた。
(これって……、褒められているのよね? 家畜や実験動物みたいに言われている気もするけれど……)
言葉選びは酷く理屈っぽく、ロマンチックの欠片もない。
けれど、「君の方が優れている」「私の隣に相応しい」と、真正面から肯定されたのは初めてだった。
「……アルヴィス様は、変わった方ですね」
「天才と言え」
「ふふ、はい。天才のアルヴィス様」
リリアが小さく笑うと、アルヴィスは不意を突かれたように目を見開き、ふいと顔を背けた。
耳の先が、ほんのりと赤くなっているように見える。
「……笑うな。心拍数が上がる」
「え?」
「君の笑顔は、脳内の報酬系を刺激しすぎる。……今後は私の許可なく笑うことを禁ずる」
「そんな、無茶苦茶です」
リリアはおかしくなって、今度は声を上げて笑った。
窓の外の荒野はまだ続いている。
けれど、馬車の中の空気は、王都にいた時よりもずっと温かく、息がしやすいものに変わっていた。
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