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第53話
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──初陣前日の夜
姉から電話がかかってきた。
『あれからどう~?』
姉ちゃんが私をあの頃の平凡な私に戻してくれる……。
「姉ちゃん……私、林ホールディングスに入社することになったんだ……」
『え、転職?大企業じゃん。よかったね~』
「実は……勇凛くんはその会社の社長の息子だったの……』
『は?』
今まで聞いた中で一番大きな『は?』である。
「実は……副社長のお兄さんに結婚反対されて、二人であそこに入社する流れになったの……」
『なぜ??』
「お兄さんの秘書になって、私が有能だって証明しないと認めないって感じ」
『秘書!?結婚してからそんなことになるって。やっぱ結婚までの順序はちゃんとするべきだったね……。今言っても仕方ないけど』
「ハイ……」
ぐうの音もでない。
『そんな無理する必要あるの?そんな扱いうけて。もう手を引いたら?』
わかってる。その方が楽。
──でも
「勇凛くんと一緒にいたいんだよ~~~!」
号泣。
『そうか……“勇凛くん ”はどうなの?今』
「他の会社の内定取り消されて、強制的にあの会社に入社になって、研修中」
『えぐ。……とりあえず二人でやってみて、しんどかったら話し合って決めるしかないね……』
「うん……。ねえちゃん、話聞いてくれてありがとう」
『心配だわー。また教えてね』
電話を終えた。
少しスッキリした。
その時、スマホに通知が来た。
『明日、何かあったらすぐに連絡ください。心配です』
私を心配してくれる人がいる。
その人たちのためにも頑張ろうと思えた。
***
──朝
私は早朝から起きて、全身を林ホールディングス社員にできるだけ相応する格好にした……つもり。
緊張する!!
あまり眠れなかったし、心臓はずっと強く早く鳴っている。
よし!!
私は時間になって家を出た。
***
会社最寄駅の出口。
勇凛くんが立っていた。
「七海さん、おはようございます」
「おはよう!」
空元気。
勇凛くんと会社まで向かう。
「不安です……」
勇凛くんの方が緊張しているのではないか……?
「大丈夫。私、これでも社畜として何年間もやってきたから!」
「また倒れたらと思うと……」
それはなんとも言えない。
でも。
「倒れても私は辞めない。折れない」
勇凛くんが手をそっと握ってくれた。
「二人で乗り越えましょう」
朝日が私達を照らす。
そしてビルのエントランスに入った。
姉から電話がかかってきた。
『あれからどう~?』
姉ちゃんが私をあの頃の平凡な私に戻してくれる……。
「姉ちゃん……私、林ホールディングスに入社することになったんだ……」
『え、転職?大企業じゃん。よかったね~』
「実は……勇凛くんはその会社の社長の息子だったの……』
『は?』
今まで聞いた中で一番大きな『は?』である。
「実は……副社長のお兄さんに結婚反対されて、二人であそこに入社する流れになったの……」
『なぜ??』
「お兄さんの秘書になって、私が有能だって証明しないと認めないって感じ」
『秘書!?結婚してからそんなことになるって。やっぱ結婚までの順序はちゃんとするべきだったね……。今言っても仕方ないけど』
「ハイ……」
ぐうの音もでない。
『そんな無理する必要あるの?そんな扱いうけて。もう手を引いたら?』
わかってる。その方が楽。
──でも
「勇凛くんと一緒にいたいんだよ~~~!」
号泣。
『そうか……“勇凛くん ”はどうなの?今』
「他の会社の内定取り消されて、強制的にあの会社に入社になって、研修中」
『えぐ。……とりあえず二人でやってみて、しんどかったら話し合って決めるしかないね……』
「うん……。ねえちゃん、話聞いてくれてありがとう」
『心配だわー。また教えてね』
電話を終えた。
少しスッキリした。
その時、スマホに通知が来た。
『明日、何かあったらすぐに連絡ください。心配です』
私を心配してくれる人がいる。
その人たちのためにも頑張ろうと思えた。
***
──朝
私は早朝から起きて、全身を林ホールディングス社員にできるだけ相応する格好にした……つもり。
緊張する!!
あまり眠れなかったし、心臓はずっと強く早く鳴っている。
よし!!
私は時間になって家を出た。
***
会社最寄駅の出口。
勇凛くんが立っていた。
「七海さん、おはようございます」
「おはよう!」
空元気。
勇凛くんと会社まで向かう。
「不安です……」
勇凛くんの方が緊張しているのではないか……?
「大丈夫。私、これでも社畜として何年間もやってきたから!」
「また倒れたらと思うと……」
それはなんとも言えない。
でも。
「倒れても私は辞めない。折れない」
勇凛くんが手をそっと握ってくれた。
「二人で乗り越えましょう」
朝日が私達を照らす。
そしてビルのエントランスに入った。
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