最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

文字の大きさ
206 / 464
雷帝・第2王国

二百六話 危機を救う狂人

しおりを挟む
レンvs王井貴史

「ぶっ殺す、絶対に殺す………!」

「そんなに憎いか?家族に見捨てられて、挙句にブラックナイトのNo.0と知って憎いか、憎いよなぁ?」

「このッ!クソ親父!!」

「怒れ、怒れ!もっと怒れ、そして狂え!狂って俺を殺しに来いよ、ほら、狂い怒れよ!」

(怒り狂う………そんなんじゃ、きっと勝てない。負けるに決まってる。それと同時に人間に戻れなくなる、今でも人間戻れなくなる寸前なのに、怒り狂ったら何が起きるか………)

     怒り狂いながら戦うことが怖かった、感情のままに戦うのが怖い。これ以上進化して、本当に人間に戻れなくなる。今度は敵に対して狂うのではなく、仲間に対しても同じ対応をしてしまうかもしれない。レンはそうなる事が怖かった
     王井貴史の言う通りのまま、怒り狂ってしまったら、自分はどうなってしまうのだろうか、みんなに感情が無いまま喋ってしまうのだろうか、莉乃香に冷たい視線と冷たい言葉を発するんじゃないかと怖気付いている

進化するのが、、、、怖い

「どーした、我が息子!怒り狂わないと俺は倒せねぇぞ?ほら、怒り狂えよ!蓮!」

「馬鹿な事言ってんじゃねぇ、怒り狂わないし、これ以上、進化もしねえ」

「狂うまで切り刻んでやるよ、死ね!我が息子ォ!」

「クッソ…………」

(さっきはあんなにいきがってたのに、あれ以上進化するのが怖い、少し正気に戻ってから怖い………)

      あの黒コートとの戦いでレンは少し怖がっていた、あれ以上進化するんじゃないかと、人間じゃなくなると、仲間に対して感情が無くなっていくのが怖すぎる。あの一瞬だけ自我を失った自分が怖くなっていた、白髪、白目、こんなの実際に居たら、引かれるに決まってる。
      どんどんどんどん成長して行き、どんどんどんどん人間離れして行く、せっかくあの一瞬だけ、人間を捨てていたはずなのに、今は人間離れが怖くなっている。自我が復活し始めたら、急に人間離れが怖くなってきた

だからやられるしか無かった、斬られるしか無かった

「かハッ…………くっ………」

「おいおいどうしたァ!?我が息子はこんなもんか!弱いな、弱すぎる!人間を捨てろ!王井蓮、立ち上がって俺を殺してみせろ!」

「クッソ…………なんで………急にっ………」

(まだ、怖気付いてる。手が震えてる、なんでさっきまで行けてたのに………完全に拒否してる)

「来ないならこっちから行くぞ!お前が抵抗しないのなら、死ぬだけだからなァ!」

「っ…………」

     どうしても抵抗が出来ない、体が拒否っている。進化したくない、壊れたくないとビビってしまっている。さっきまでやれていたことが急に出来なくなっている、進化というものが怖くなっている、手を震わしてずっと尻餅を着いている。こういう事が起きるという事は、まだ人間部分があるということ
       人間じゃ無くなったら、どうなる?莉乃香達は受け入れてくれるだろうか、仲間として認めてくれるだろうか、人間離れしてもいいのだろうか。この先の未来についてレンはビビっていた、やはり、まだ人間部分が残っている

勝つには捨てるしかない、だがレンは捨てられない

覚悟が無いと捨てられない

どんどんどんどんレンは傷付けられて行く

「ゴハッ…………くっ………なにもかもがっ………怖い………」

「怖がってたら、なんも変われねぇぞ蓮!敵からと言っちゃなんだが、今のお前、弱いぞ?相手にもならなねぇ、ただのありんこちゃんだよ、お前は」

「っ…………」

「息子の敵の父さんだ、アドバイスもしねぇし、容赦なく斬り掛かるが、、、これだけは言わせてもらう、今のお前じゃ、誰も守れないし、誰にも勝てない。なんせ、”覚悟”が無いからな」

「だれ………も………守れない………」

「お前は、もう消えてもらおうか。相手にならない敵はこの世界に要らない」

「……………」

     どんどんどんどん近付いてくる王井貴史、もう息子と言われなくなったレンは絶望の顔をして、下を向いてしまっている。覚悟が必要というよりかは捨てないと、この先、生きて行けないだろう。覚悟を捨てなきゃ、仲間を守れない、大切な人である、莉乃香だって守れやしない
      この先どうすればいいのか、どうやったらこの先、生きていけるか、それを決めるのはレン自身、もう親の元で決める、仲間の元で決めるという甘ったらしいことは出来ない、これから先は自分で決め、自分で道を切り開くしかない

出来ないことは自分でやって行かなくちゃいけない、自分で作った壁は自分で乗り越えなくちゃいけない

仲間に頼っちゃいけない、でも立ち上がれない

もう絶望のステージに入ってしまっているから

王井貴史がレンを斬ろうとした瞬間、誰かが弾き返した

「ぁぇっ………?」

「お待たせしたよぉ~レン君~」

元狂人ギルドのトップ

今は英雄ギルド、シャル・エクサルシスが助けに来た

「てめぇは狂人ギルド…………!どうやってここに来やがった!」

「だって私ぃ~、チートだもん~」

「ちっ、邪魔してきやがって、今はその弱虫と俺の戦いだ、邪魔しないでもらおうか・・・・ッ!」

王井貴史の横をスレスレに剣が飛んでくる

「それ以上言ったらぁ~、君ぃ~ぶち殺しちゃうよぉ~。というかぁ~今の相手は私だからねぇ~」

「ちっ、しつけぇ狂人だ。邪魔と言っても効かない奴は殺すしかないようだなァ」

「私ぃ~、君には興味無いからねぇ~」

「蓮!」「レン!」

「お兄ちゃん!」

「レンさん!」

「ってシャル!?あんた、どうやって…………」

「話は後ででいいからぁ~レン君を守っておいてぇ~」

「う、うん、分かった」

      ずっと絶望の顔をしているレンを安全な位置に移動させた、どうやって来たかは今は話している場合では無い、シャルはやるべき事がある。そう、王井貴史を倒すこと。いや、レンが復活するまでの時間稼ぎをすること。レンは親との決着をつけた方がいい、着けなきゃ、頭にずっと残ってしまう
       今出来ることを全力で尽くし、レンが復活するまでの間はシャルが相手をする。全力を出し切り、耐え続ける。倒せるなら倒しに行く、シャルはその為に来た、シャルはレンが絶対にこうなるだろうと思い、一人で来ていたらしい

シャル・エクサルシスvs王井貴史

「狂人ギルドの力、見せてみろ!シャル・エクサルシスッ!」

「覚えてくれてぇ~嬉しいなぁ~でもぉ~、先に自分の周りを見た方がいいよぉ~?」

「は?んなっ、なんだこれ!縛られてやがるっ………!」

「妹の能力がぁ~私に使えない訳ないじゃぁ~ん、それじゃぁ~、これから行こうかなぁ~」

スキル エスピーナモーラト

トゲトゲの金槌

「久しぶりに行っくよぉ~!!」

「餓鬼ガッ!こんな卑怯な事して、やれると思うなよッ!」

「卑怯に勝ってみなよぉ~、勝てるならね?」

ガンッと思いっきり殴った

「かハッ…………」

「ほらぁ~勝てるんでしょぉ~、外して斬り掛かってみてぇ~」

(コイツ!狂ってやがる………!狂人ギルドはこんな風なのか!クソッ!クソッ!)

莉乃香side

「完全に圧倒してるわね…………」

「あのスキルが懐かしすぎるよ、あれにどれだけ苦戦してたか」

「味方になっても強さは変わらないみたいですね」

「弱体化してたら、逆に怖いわよ…………」

シャルside

「私ぃ~血が大好きなのぉ~だからもっと殴っていぃ~?」

「クソ狂人ギルドめ!絶対に殺してやるッ!」

「やってみなよぉ~、ちょっとの攻撃じゃぁ~倒せないと思うからぁ~試してみるぅ~?」

     縛りを外した、もちろん縛りを外した瞬間斬り掛かってきた。シャルに煽られまくったから、ピキってしまったのだろうか。だが狂人ギルドから英雄ギルドになっても弱くなったりはしない、なにせ、元狂人だからだ。狂人は弱くなったりしない。もちろん仲間である、狂人も弱くはならない
      人を守る側となったら、本気を出して意地でも守ろうとする。今までやった事の罪償いとして、英雄ギルドに入ったのだから、ちゃんと任務は果たす。レンから言われたことはちゃんと守りたく思っているシャル

そして攻撃を受けた

もちろん、シャルは

「あぁ~気持ちいぃ~、その攻撃いいよぉ~でもぉ~、紫織ちゃぁ~んより、マイナスかなぁ~弱すぎるっ!」

「ッ!」

一振で吹き飛ばした

「攻撃するならぁ~もっとまともな攻撃しなぁ~、そんな掠れた攻撃、私には効かないからぁ~」


助っ人に来たシャルと王井貴史の戦いがこれから始まる
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜

難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」 高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。 だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや—— 「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」 「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」 剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める! 魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」 魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」 神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」 次々と編み出される新技術に、世界は驚愕! やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め—— 「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」 最強の頭脳戦が今、幕を開ける——! これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語! ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~ 「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」  国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。  ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。  その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。  だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。  城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。  この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

処理中です...