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第一章
09 積み重なる愛─①
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ルロ国だけではなく、異国では女が医師になるなど驚くべき話だ。
ダナの授業は昼餉を挟んで午後にも一時間ほど行われた。
「長いこと家庭教師を勤めておりますが、こんなにも熱心なのはフィリ様が初めてですよ。たいていは宝石や買い物、カード遊びに没頭される后が多いですから」
「そういえば、ヴァシリスにカードゲームがしたいと誘われたな。授業でルールを教えてくれ」
「きっとお喜びになられますわ。それと社交ダンスは必須です。ヴァシリス様も一緒にお手を取り合うのを楽しみにされています」
──愛するフィリへ。元気にしているか? こちらは上々だ。
山を一つ越えた場所が紛争地域で、時折、灰色の煙が上がっている。滞在している国は、争いからほど遠い。
塩作りに関してだが、我々の住むファルーハ王国でも作れるそうだ。海があり、乾燥していることが条件。気をつけなければならないのはスコールだ。こればかりはどうしようもない。
──ヴァシリス、こちらは元気にしている。紛争があると書いていたが、問題ないか? 巻き込まれるようならすぐに帰ってきてくれ。
最近はダンスの稽古をしていて、家庭教師のダナになかなか筋がいいと褒められている。授業のない午後はアイラと踊っているが、まさかあんなに上手いと思わなかった。あいつはダンスに厳しく、僕を一切褒めない。
外でなくとも、日当たりと風通しの良い建物を建て、そこで塩を作ってもいいかもしれないな。
──愛しのフィリへ。ダンスを頑張っているようだな。お前と踊れるのをとても愉しみにしている。
建物に関しては俺も考えていた。釜で海水を煮詰めるより、時間はかかっても日干しにする方が質の良いものができるそうだ。
こちらの国では野菜をよく育てていて、見たことのないものも多い。食べ慣れないが、なかなかに美味だ。
紛争は今、落ち着いている。いつの時代も、犠牲になるのは民衆だ。絶対に起こしてはならない。
──ヴァシリスへ。スコールの話をしたとたん、夕方にいきなり雨が降ってきて驚いた。ファルーハ王国に来て初めてだ。泳いでいたらいきなりのことで、僕よりもアイラが慌てていた。なんだかおかしい。
ラティの話をまだしていなかった。ラティはリリに興味があるようだが、リリはずっと無視していた。ところが最近は、二頭仲良く狩りに出て行ったりしている。おそらく、ラティがリリに教えているのだと思う。
パーチを離して育てていたが、極限まで近づこうとするので、隣に置いた。互いに毛繕いをしている。(パーチと鷲の絵を描く)
絵心はあまり無いんだ。許してくれ。
──最愛のフィリへ。絵は上手いと思うぞ。もっと描いてくれ。お前の絵が見たいし、お前のことをなんでも知りたい。
冬のファルーハ王国はどうだ? 寒くないか? アイラがいろいろと世話を焼いていると思うが、寒かったら遠慮せずにブランケットや温かな飲み物を頼んでくれ。雪国育ちのお前にはいらぬ心配かもしれないが。
ラティもリリも元気そうでなによりだ。それだけ仲良くなるのなら、番になるだろう。凛々しい子が産まれてくるはずだ。
今日は手紙と、少しの塩を送る。俺が作ったんだ。夕餉に出てくる肉にでもつけて食べてみてほしい。(小袋に塩が入っている)
──(ラティとリリ、夕餉の肉の絵を描く)
ファルーハ王国に来る前、年中暑くて気温はさほど変わらないと本で読んだ。だが冬の夜はけっこう気温が下がるものだと知ったよ。とはいえ、ルロ国ほどじゃない。想像通り、アイラが忙しなく世話を焼いてくれる。
塩を送ってくれて、ありがとう。普段つけて食べているものは舌がびりびりするが、これは甘みがある。甘いと感じた塩は初めてだ。海によるのか、作り方によるのか。お前の愛情かもな。
──我が后・フィリへ。愛情に決まっているだろう。……だが、作り方も海水も関係はある。湖塩であればもっと甘い塩ができると聞いたが、これはファルーハ王国で作るには難しいだろう。いくつか湖はあるが、民の憩いの場にもなっているし、塩作りのために奪いたくはない。
絵を趣味にするのはどうだ?
──ヴァシリスへ。絵を趣味にするなど、思いつきもしなかったな。(春に咲く花を描く)
春になり、夜になっても気温の差が緩やかになっている気がする。カラフルな花が咲いた。匂いがとても強烈だ。アイラからもうすぐ実が成ると教えてもらった。
最近、塩作りの本をダナから持ってきてもらい、いくつか読んでいる。順調に進んでいるか?
──愛しき后・フィリへ。遅れてすまない。もう夏が目前だ。
前に紛争地域が山一つ越えたところにあると話しただろう。滞在中の国は戦争とは関係ないが、近くで戦いが勃発してしまった。しかも土地はこの国のものだ。荒れ果てててしまい、いろいろと大変だった。戦争を起こしていた互いの国は、賠償する方向で話が進んでいる。それにより、一時的に休戦となった。民が怯えていて、国王から俺がまとめてほしいと願いがあった。国王の思惑は、おそらく俺を長く滞在させるつもりなのだろう。塩作りを引き合いに、資源を求めてきた。
──心配した。怪我はないか? すぐにでも戻ってきてほしいが、難しい立場を取らされてしまったな。資源に関しては国王とアーディム王子のご意見を聞くべきだ。こうなることを予測して、ファルーハ王国の王子を歓迎したとしか思えない。
この国では、鷲の羽根を使ったお守りがあるとアイラから聞いた。作り方を教えてもらい、ラティとリリの抜け落ちた羽根で作った。お前の無事を祈っている。
──美しき后・フィリへ。話は届いていると思うが、油田の一部を提供すると合意した。ただし、今年のみだ。この辺りはアーディム兄様がうまく話をつけてくれた。アーディム兄様には頭が上がらない。
お守りをありがとう。とても上手にできている。手先が器用なんだな。絵だけでなく、物作りもできそうだ。これをお前と思い、寂しさを紛らわそう。
戦争の影響からか、水の出があまりよくない。地を掘り、新しい水路を確保している。手紙が届く頃には、豊富な水に囲まれているだろう。
──ヴァシリスへ。水の出が悪いと書いていたが、その後は問題ないか? プールで泳ぐのが申し訳ないと感じる。
(アイラを描く)人物を描いてみたがどうだろう。アイラには絶賛された。ダンスはいまだに褒めないのに。
秋になると、テーブルに置いてあるカゴのフルーツの種類が変わる。これを見ると、秋が来たと感じるんだ。お前が僕の前から消えて、一年以上経った。
──親愛なるフィリへ。プールの件だが、気にせず泳いでくれ。こちらは民が大勢で水浴びができるくらい、豊富になっている。俺が余計なことを書いてしまったせいだな。すまない。
一年がとても長く感じている。そういえば、身長がだいぶ伸びた。膝が痛くなる。成長すると誰しもが通る道だと侍従に教わった。フィリもあったか?
絵はとてもよく描けている。アイラにも全然会えていないが、きっと元気だろうと思っている。
ダナの授業は昼餉を挟んで午後にも一時間ほど行われた。
「長いこと家庭教師を勤めておりますが、こんなにも熱心なのはフィリ様が初めてですよ。たいていは宝石や買い物、カード遊びに没頭される后が多いですから」
「そういえば、ヴァシリスにカードゲームがしたいと誘われたな。授業でルールを教えてくれ」
「きっとお喜びになられますわ。それと社交ダンスは必須です。ヴァシリス様も一緒にお手を取り合うのを楽しみにされています」
──愛するフィリへ。元気にしているか? こちらは上々だ。
山を一つ越えた場所が紛争地域で、時折、灰色の煙が上がっている。滞在している国は、争いからほど遠い。
塩作りに関してだが、我々の住むファルーハ王国でも作れるそうだ。海があり、乾燥していることが条件。気をつけなければならないのはスコールだ。こればかりはどうしようもない。
──ヴァシリス、こちらは元気にしている。紛争があると書いていたが、問題ないか? 巻き込まれるようならすぐに帰ってきてくれ。
最近はダンスの稽古をしていて、家庭教師のダナになかなか筋がいいと褒められている。授業のない午後はアイラと踊っているが、まさかあんなに上手いと思わなかった。あいつはダンスに厳しく、僕を一切褒めない。
外でなくとも、日当たりと風通しの良い建物を建て、そこで塩を作ってもいいかもしれないな。
──愛しのフィリへ。ダンスを頑張っているようだな。お前と踊れるのをとても愉しみにしている。
建物に関しては俺も考えていた。釜で海水を煮詰めるより、時間はかかっても日干しにする方が質の良いものができるそうだ。
こちらの国では野菜をよく育てていて、見たことのないものも多い。食べ慣れないが、なかなかに美味だ。
紛争は今、落ち着いている。いつの時代も、犠牲になるのは民衆だ。絶対に起こしてはならない。
──ヴァシリスへ。スコールの話をしたとたん、夕方にいきなり雨が降ってきて驚いた。ファルーハ王国に来て初めてだ。泳いでいたらいきなりのことで、僕よりもアイラが慌てていた。なんだかおかしい。
ラティの話をまだしていなかった。ラティはリリに興味があるようだが、リリはずっと無視していた。ところが最近は、二頭仲良く狩りに出て行ったりしている。おそらく、ラティがリリに教えているのだと思う。
パーチを離して育てていたが、極限まで近づこうとするので、隣に置いた。互いに毛繕いをしている。(パーチと鷲の絵を描く)
絵心はあまり無いんだ。許してくれ。
──最愛のフィリへ。絵は上手いと思うぞ。もっと描いてくれ。お前の絵が見たいし、お前のことをなんでも知りたい。
冬のファルーハ王国はどうだ? 寒くないか? アイラがいろいろと世話を焼いていると思うが、寒かったら遠慮せずにブランケットや温かな飲み物を頼んでくれ。雪国育ちのお前にはいらぬ心配かもしれないが。
ラティもリリも元気そうでなによりだ。それだけ仲良くなるのなら、番になるだろう。凛々しい子が産まれてくるはずだ。
今日は手紙と、少しの塩を送る。俺が作ったんだ。夕餉に出てくる肉にでもつけて食べてみてほしい。(小袋に塩が入っている)
──(ラティとリリ、夕餉の肉の絵を描く)
ファルーハ王国に来る前、年中暑くて気温はさほど変わらないと本で読んだ。だが冬の夜はけっこう気温が下がるものだと知ったよ。とはいえ、ルロ国ほどじゃない。想像通り、アイラが忙しなく世話を焼いてくれる。
塩を送ってくれて、ありがとう。普段つけて食べているものは舌がびりびりするが、これは甘みがある。甘いと感じた塩は初めてだ。海によるのか、作り方によるのか。お前の愛情かもな。
──我が后・フィリへ。愛情に決まっているだろう。……だが、作り方も海水も関係はある。湖塩であればもっと甘い塩ができると聞いたが、これはファルーハ王国で作るには難しいだろう。いくつか湖はあるが、民の憩いの場にもなっているし、塩作りのために奪いたくはない。
絵を趣味にするのはどうだ?
──ヴァシリスへ。絵を趣味にするなど、思いつきもしなかったな。(春に咲く花を描く)
春になり、夜になっても気温の差が緩やかになっている気がする。カラフルな花が咲いた。匂いがとても強烈だ。アイラからもうすぐ実が成ると教えてもらった。
最近、塩作りの本をダナから持ってきてもらい、いくつか読んでいる。順調に進んでいるか?
──愛しき后・フィリへ。遅れてすまない。もう夏が目前だ。
前に紛争地域が山一つ越えたところにあると話しただろう。滞在中の国は戦争とは関係ないが、近くで戦いが勃発してしまった。しかも土地はこの国のものだ。荒れ果てててしまい、いろいろと大変だった。戦争を起こしていた互いの国は、賠償する方向で話が進んでいる。それにより、一時的に休戦となった。民が怯えていて、国王から俺がまとめてほしいと願いがあった。国王の思惑は、おそらく俺を長く滞在させるつもりなのだろう。塩作りを引き合いに、資源を求めてきた。
──心配した。怪我はないか? すぐにでも戻ってきてほしいが、難しい立場を取らされてしまったな。資源に関しては国王とアーディム王子のご意見を聞くべきだ。こうなることを予測して、ファルーハ王国の王子を歓迎したとしか思えない。
この国では、鷲の羽根を使ったお守りがあるとアイラから聞いた。作り方を教えてもらい、ラティとリリの抜け落ちた羽根で作った。お前の無事を祈っている。
──美しき后・フィリへ。話は届いていると思うが、油田の一部を提供すると合意した。ただし、今年のみだ。この辺りはアーディム兄様がうまく話をつけてくれた。アーディム兄様には頭が上がらない。
お守りをありがとう。とても上手にできている。手先が器用なんだな。絵だけでなく、物作りもできそうだ。これをお前と思い、寂しさを紛らわそう。
戦争の影響からか、水の出があまりよくない。地を掘り、新しい水路を確保している。手紙が届く頃には、豊富な水に囲まれているだろう。
──ヴァシリスへ。水の出が悪いと書いていたが、その後は問題ないか? プールで泳ぐのが申し訳ないと感じる。
(アイラを描く)人物を描いてみたがどうだろう。アイラには絶賛された。ダンスはいまだに褒めないのに。
秋になると、テーブルに置いてあるカゴのフルーツの種類が変わる。これを見ると、秋が来たと感じるんだ。お前が僕の前から消えて、一年以上経った。
──親愛なるフィリへ。プールの件だが、気にせず泳いでくれ。こちらは民が大勢で水浴びができるくらい、豊富になっている。俺が余計なことを書いてしまったせいだな。すまない。
一年がとても長く感じている。そういえば、身長がだいぶ伸びた。膝が痛くなる。成長すると誰しもが通る道だと侍従に教わった。フィリもあったか?
絵はとてもよく描けている。アイラにも全然会えていないが、きっと元気だろうと思っている。
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