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22 婚約破棄編 後日談 完璧な美少女 その2
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「スゴイですね!今回召喚された全員が鑑定したら『異世界召喚勇者』の称号が付いてます。
召喚者であるシスターマリア以外の村人たちとは能力が桁違いですね。
ギャング団に別働隊がいる可能性がありますから、こちらでも『勇者防衛隊』を組んで襲撃に対応したいですね。」
北川さんがタブレットを操りながら私たちにテキパキと説明してくれる。
ラノベだと異世界に行くと能力が発現しますが、北川さんにも鑑定技能が発現したのでしょうか?
北川さんがタブレットを操ると、私たちを鑑定した結果が空中に文字として表示され出した。大雑把にここで説明したいと思います。
春日更紗 女 人間 17歳
レベル 3
HP 24
(中略)
【魔法】火系LV3 水系LV2
【称号】異世界勇者 魔術師
なんと、私が魔法が使えるようです!!ちょっとどきどきします!
ちなみに普通の村人はLV1で、能力全般もこのレベルにしては高いようです。
如月隼人 男 魔界の皇子 17歳
レベル 77
HP 770
(中略)
◎剣術LV25
【魔法】地系LV15 火系LV24 水系LV18 風系LV21
【称号】異世界勇者 魔法剣士
自分の数字を見た後、如月君の数字を見て……なんだか泣けてきました。
ド◎クエなら、そろそ魔王に挑戦しそうだよ?!というか、魔界の皇子…そのうち如月君が魔王になったりしないよね?!
小森真一 男 真祖の吸血鬼 16歳
レベル 71
HP 990
(中略)
サーベルLV30
【魔法】闇系LV30 雷系LV20
◎飛行能力(翼を生やせる) ◎超回復力 ◎魔眼
【称号】異世界勇者 吸血戦士
小森君は魔法は特定分野しか使えないけど、物理戦は如月君より得意なようだ。
…でも、吸血鬼御用達の能力『魔眼』があるんだね。これを使ったら女性をいくらでも口説けるのでは……後で聞いたら怒られました。相手と相思相愛になることが大切なのであって、魔眼を使ったら『洗脳しただけ』になるんで、意味がないと…。しかも、日常そんな能力を使ったら逮捕されるんだそうです。
二階堂武士 男 精霊王の血族 17歳
レベル 80
HP 890
(中略)
◎剣術LV20 ◎格闘術LV30 ◎精霊魔法各種LV15 ◎気功術LV30
【称号】異世界勇者 気功闘士&精霊術使い
精霊王のどうこうとか言ってましたけど、能力の使い方が『マッチョ系』です!!
まあ、カッコいいからいいけど…。
水島恭子 女 水の妖精(ハーフ) 16歳
レベル 70
HP 400
(中略)
◎精霊魔法各種(水系以外)LV25 ◎水の精霊術LV50
【称号】異世界勇者 気功闘士&精霊術使い スーパー腐女子
ええええええ?!!!水島さんも普通の人じゃなかったんだ!!
ところで、精霊王の眷属より精霊魔法が得意なんだ…。
……スーパー腐女子…なんですね…。
平岡和則 狼男 人間 17歳
レベル 66
HP 1200
(中略)
◎格闘LV35 ◎超回復能力 ◎怪力 ◎情報収集能力
【称号】異世界勇者 肉体派狼男 二股以上はやめよう!!
戦いに於いては二階堂君以上に肉体派のようです。情報収集能力が高いのですか…。
…『二股以上はやめよう!』は私にとっても耳の痛い話です。
「ええっ?!!もしかして、私一人だけものすごく能力が低いの?!!」
召喚メンバーを一通り見て、とんでもないことに気付いてしまいました。
「大丈夫、更紗は更紗だよ♪」
「そう、君はいてくれるだけで充分だから♪」
如月君と二階堂君が早速フォローに入ってくれる。
ありがとう二人とも!!それだけでなく、他のみんなも私に優しい視線を向けてくれている。
うう、いい仲間に恵まれたなあ…。
「あれ、ところで北川さんは?」
平岡君が北川さんをじっと見やっている。
そういや、北川さんがまだだよね…。
「え…そ、そうでしたね。では、私の鑑定結果を…。」
あれ、北川さん…少し慌てているような…。
北川望海 女 人間 15歳
レベル お任せください!!
HP 日々の訓練は欠かしておりません!
(中略)
【技能】◎銃器全般 ◎剣及び近接武器全般 ◎爆発物全般 ◎トラップ作り&解除 ◎サバイバル術 ◎情報収集&分析 ◎軍隊指揮能力 ◎魔法いろいろ
【称号】異世界勇者 戦場を選ばない完璧な兵士
…………能力が数字ではなく、文章になっている点もおかしいですが……技能と称号は一体何?!みんな固まっているだけでなくて、見せている北川さん自体が顔をひきつらせてます。
「ごほん!皆様の能力がある程度分かったところで、軽く能力を皆さんで使って見られてはいかがでしょうか?
どの程度のことができるかわかっていないと実戦で使いつらいと思います。」
軽く咳払いして、北川さんが再び淡々とした口調で私たちに告げる。
「北川さんの提案は確かにもっともだと思う。ところで、『皆さんは』と言われたけど、北川さんは別のことでもされるのかい?」
おっと、如月君はさすがに目の付け所が違うね。
「はい、私は皆様が『能力の確認』をしていただいている間に村の周りの『防御用のトラップ設置』を進めようと思います。
私のことはしばらく気にせずに置いていただいて、皆さまで『防御の態勢』を作って下さい。」
「え?トラップの設置を一人で進めるのかい?」
「ご安心を。私の技能に魔法がありましたよね。魔法を併用して先ほどの『オーガ・ガンマンや騎馬部隊』くらいなら十分な効果が上げられるトラップを村の周りに設置するくらいなら、それほど時間はかかりませんから。」
如月君の問いに北川さんは涼しい顔で答える。
……頼りになる返事のはずなのに、ちょっと怖いような気もします…。
「ずい分自信満々なようなけど…オーガ・ガンマン百人に向かっていった石川さんと山縣先生は心配じゃないのかい?」
おや?平岡君にしては珍しくまともなことを…。
「え?どうして心配なんですか?」
ええええ??!!北川さんすごく不思議そうに聞いてるんですけど?!!
「いや、確かに石川さん、先ほどの対処はすごかったけど、いくらなんでも百人は多いんじゃないのかい?」
如月君が心配そうな顔で聞き返す。
「ああああ!そういうことですか!皆さん瀬利亜さんの『正体』をご存じないんですね。それじゃあ心配されても仕方ないですね。魔界の皇子とか精霊王の血族とか、『人外の方たち』が勢ぞろいされているから、とっくにご存じなものだとばかり思ってました。」
「待ってくれ!石川さんはそんなに有名なのかい?!」
「ええと…有名ですし、強いですし、信頼できますが…私が勝手にしゃべるのもマナー違反な気がしますので、できればご本人に聞かれるか、ご自身で情報収集をお願いします。」
「そ…そうなんだ…。」
如月君が愕然として肩を落とした。
「では、私はしばらく『トラップ設置作業』に移ります。ああ、なにかあった場合はこの魔法の『スマホ』を春日さんに渡しておきますので、いつでも連絡をください。」
北川さんが私に銀色のきれいなスマホを渡してくれると、そのまま村の外回りに向かって歩いていった。
生涯初魔法はビックリしました!!感動ものです!!
みんなと比べるとすごくしょぼかったですが、それでも自分が魔法を使えるだけでわくわくしました。
「ああ、でもどうして私だけこんなにしょぼい魔法しか使えないんだろう…。」
「更紗は魔法を使うのは初めてなんだろう?それじゃあ仕方ないよ。」
如月君がやさしく私に声を掛けてくれる。
「誰だって、僕だって初めて魔法を使った時はは本当に小さな魔法しか使えなかったから。
それでもさっきの更紗のように感動したもんさ。他のみんなも一緒だよ。」
「そうか…。みんなもたくさん魔法とか使ったからそんなにすごいんだね…。」
如月君が話してくれたおかげで私は変な劣等感から解放された気がした。
「…じゃ、じゃあ、北川さんとか石川さんは?どう見ても二人とも真一とか如月さんより『いろいろ経験積んでいる』ように見えたけど…。」
水島さんの言葉に全員固まった。
……それはとりあえず考えないことにしよう…。
みんなはしばし考えた後、無言でうなずき合った。
召喚者であるシスターマリア以外の村人たちとは能力が桁違いですね。
ギャング団に別働隊がいる可能性がありますから、こちらでも『勇者防衛隊』を組んで襲撃に対応したいですね。」
北川さんがタブレットを操りながら私たちにテキパキと説明してくれる。
ラノベだと異世界に行くと能力が発現しますが、北川さんにも鑑定技能が発現したのでしょうか?
北川さんがタブレットを操ると、私たちを鑑定した結果が空中に文字として表示され出した。大雑把にここで説明したいと思います。
春日更紗 女 人間 17歳
レベル 3
HP 24
(中略)
【魔法】火系LV3 水系LV2
【称号】異世界勇者 魔術師
なんと、私が魔法が使えるようです!!ちょっとどきどきします!
ちなみに普通の村人はLV1で、能力全般もこのレベルにしては高いようです。
如月隼人 男 魔界の皇子 17歳
レベル 77
HP 770
(中略)
◎剣術LV25
【魔法】地系LV15 火系LV24 水系LV18 風系LV21
【称号】異世界勇者 魔法剣士
自分の数字を見た後、如月君の数字を見て……なんだか泣けてきました。
ド◎クエなら、そろそ魔王に挑戦しそうだよ?!というか、魔界の皇子…そのうち如月君が魔王になったりしないよね?!
小森真一 男 真祖の吸血鬼 16歳
レベル 71
HP 990
(中略)
サーベルLV30
【魔法】闇系LV30 雷系LV20
◎飛行能力(翼を生やせる) ◎超回復力 ◎魔眼
【称号】異世界勇者 吸血戦士
小森君は魔法は特定分野しか使えないけど、物理戦は如月君より得意なようだ。
…でも、吸血鬼御用達の能力『魔眼』があるんだね。これを使ったら女性をいくらでも口説けるのでは……後で聞いたら怒られました。相手と相思相愛になることが大切なのであって、魔眼を使ったら『洗脳しただけ』になるんで、意味がないと…。しかも、日常そんな能力を使ったら逮捕されるんだそうです。
二階堂武士 男 精霊王の血族 17歳
レベル 80
HP 890
(中略)
◎剣術LV20 ◎格闘術LV30 ◎精霊魔法各種LV15 ◎気功術LV30
【称号】異世界勇者 気功闘士&精霊術使い
精霊王のどうこうとか言ってましたけど、能力の使い方が『マッチョ系』です!!
まあ、カッコいいからいいけど…。
水島恭子 女 水の妖精(ハーフ) 16歳
レベル 70
HP 400
(中略)
◎精霊魔法各種(水系以外)LV25 ◎水の精霊術LV50
【称号】異世界勇者 気功闘士&精霊術使い スーパー腐女子
ええええええ?!!!水島さんも普通の人じゃなかったんだ!!
ところで、精霊王の眷属より精霊魔法が得意なんだ…。
……スーパー腐女子…なんですね…。
平岡和則 狼男 人間 17歳
レベル 66
HP 1200
(中略)
◎格闘LV35 ◎超回復能力 ◎怪力 ◎情報収集能力
【称号】異世界勇者 肉体派狼男 二股以上はやめよう!!
戦いに於いては二階堂君以上に肉体派のようです。情報収集能力が高いのですか…。
…『二股以上はやめよう!』は私にとっても耳の痛い話です。
「ええっ?!!もしかして、私一人だけものすごく能力が低いの?!!」
召喚メンバーを一通り見て、とんでもないことに気付いてしまいました。
「大丈夫、更紗は更紗だよ♪」
「そう、君はいてくれるだけで充分だから♪」
如月君と二階堂君が早速フォローに入ってくれる。
ありがとう二人とも!!それだけでなく、他のみんなも私に優しい視線を向けてくれている。
うう、いい仲間に恵まれたなあ…。
「あれ、ところで北川さんは?」
平岡君が北川さんをじっと見やっている。
そういや、北川さんがまだだよね…。
「え…そ、そうでしたね。では、私の鑑定結果を…。」
あれ、北川さん…少し慌てているような…。
北川望海 女 人間 15歳
レベル お任せください!!
HP 日々の訓練は欠かしておりません!
(中略)
【技能】◎銃器全般 ◎剣及び近接武器全般 ◎爆発物全般 ◎トラップ作り&解除 ◎サバイバル術 ◎情報収集&分析 ◎軍隊指揮能力 ◎魔法いろいろ
【称号】異世界勇者 戦場を選ばない完璧な兵士
…………能力が数字ではなく、文章になっている点もおかしいですが……技能と称号は一体何?!みんな固まっているだけでなくて、見せている北川さん自体が顔をひきつらせてます。
「ごほん!皆様の能力がある程度分かったところで、軽く能力を皆さんで使って見られてはいかがでしょうか?
どの程度のことができるかわかっていないと実戦で使いつらいと思います。」
軽く咳払いして、北川さんが再び淡々とした口調で私たちに告げる。
「北川さんの提案は確かにもっともだと思う。ところで、『皆さんは』と言われたけど、北川さんは別のことでもされるのかい?」
おっと、如月君はさすがに目の付け所が違うね。
「はい、私は皆様が『能力の確認』をしていただいている間に村の周りの『防御用のトラップ設置』を進めようと思います。
私のことはしばらく気にせずに置いていただいて、皆さまで『防御の態勢』を作って下さい。」
「え?トラップの設置を一人で進めるのかい?」
「ご安心を。私の技能に魔法がありましたよね。魔法を併用して先ほどの『オーガ・ガンマンや騎馬部隊』くらいなら十分な効果が上げられるトラップを村の周りに設置するくらいなら、それほど時間はかかりませんから。」
如月君の問いに北川さんは涼しい顔で答える。
……頼りになる返事のはずなのに、ちょっと怖いような気もします…。
「ずい分自信満々なようなけど…オーガ・ガンマン百人に向かっていった石川さんと山縣先生は心配じゃないのかい?」
おや?平岡君にしては珍しくまともなことを…。
「え?どうして心配なんですか?」
ええええ??!!北川さんすごく不思議そうに聞いてるんですけど?!!
「いや、確かに石川さん、先ほどの対処はすごかったけど、いくらなんでも百人は多いんじゃないのかい?」
如月君が心配そうな顔で聞き返す。
「ああああ!そういうことですか!皆さん瀬利亜さんの『正体』をご存じないんですね。それじゃあ心配されても仕方ないですね。魔界の皇子とか精霊王の血族とか、『人外の方たち』が勢ぞろいされているから、とっくにご存じなものだとばかり思ってました。」
「待ってくれ!石川さんはそんなに有名なのかい?!」
「ええと…有名ですし、強いですし、信頼できますが…私が勝手にしゃべるのもマナー違反な気がしますので、できればご本人に聞かれるか、ご自身で情報収集をお願いします。」
「そ…そうなんだ…。」
如月君が愕然として肩を落とした。
「では、私はしばらく『トラップ設置作業』に移ります。ああ、なにかあった場合はこの魔法の『スマホ』を春日さんに渡しておきますので、いつでも連絡をください。」
北川さんが私に銀色のきれいなスマホを渡してくれると、そのまま村の外回りに向かって歩いていった。
生涯初魔法はビックリしました!!感動ものです!!
みんなと比べるとすごくしょぼかったですが、それでも自分が魔法を使えるだけでわくわくしました。
「ああ、でもどうして私だけこんなにしょぼい魔法しか使えないんだろう…。」
「更紗は魔法を使うのは初めてなんだろう?それじゃあ仕方ないよ。」
如月君がやさしく私に声を掛けてくれる。
「誰だって、僕だって初めて魔法を使った時はは本当に小さな魔法しか使えなかったから。
それでもさっきの更紗のように感動したもんさ。他のみんなも一緒だよ。」
「そうか…。みんなもたくさん魔法とか使ったからそんなにすごいんだね…。」
如月君が話してくれたおかげで私は変な劣等感から解放された気がした。
「…じゃ、じゃあ、北川さんとか石川さんは?どう見ても二人とも真一とか如月さんより『いろいろ経験積んでいる』ように見えたけど…。」
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