錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

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 第27章 ソーロン帝国の秘密編

2717.魔大陸への侵攻

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  竜人達の魔大陸への侵攻が始まった。少し危険だが、マリー達に隠密魔法で、竜人達に紛れて、行動を監視してもらうことにした。私は、転移魔法で、マリーの所まで、移動した。

 「マリー、危険だが、竜人達の監視を継続して欲しい」

 「分かりました。竜人達と共に、魔王軍への侵攻に加わります」

 「マリー、くれぐれも、自分たちの安全を最優先にしてくれ!」

 「はい」

 私は、マリー達に、防御魔法が発動できる神具を渡した。そして、素早く、逃げるために、転移魔法を発動できる神具も渡しておいた。

 「少しでも、危険だと思ったら、この転移魔法用の神具で、遺跡まで、戻ってくるように! それから、思念伝達は、使えるから、常時、私に状況を報告するように!」

 実は、誰にも内緒にしていたが、私は、一度、魔大陸に一人で行ったことがあった。そして、その時に魔大陸へのゲートの近くに、転移用の魔法陣を描き、こっそりと魔大陸に移動できるように準備しておいた。そして、魔大陸で思念伝達の実験を行っていた。

 「了解しました」

 私はマリー達を見送ってから、ガーベラに居る王宮に転移魔法で、移動した。

 「ガーベラ、少し、手伝って欲しいことがあるんだ」

 「何でも、言って!」

 「分かった。既に知っていると思うが、魔火山の噴火がなければ、魔王が完全復活することはできない。そして、魔王を倒すのには、聖剣が必要だ。」

 「ええ、知っているわ。そして、以前に、各国で、探していたこともね」

 「聖剣・聖盾・聖防具のありかを調べるためにイーデン王国を調査したことも、知っているよね」

 「そうね。私が、レンゲーを通じて、橋渡しをしたのね」

 「結局、何の情報も得られずに、終わってしまった。でも、もう一度、各国の王族から、情報を得る必要がある。それをお願いできないかな?」

 「何だ、そんなこと。もちろん、直ぐに行動を起こすわ」

 「ねぇ、テラjrにも、手伝って貰ったらどうかな?」

 「どうして? まだ、11才だよ。余り、危険な事に関わらせたくないよ」

 「でも、ムーンと同様に、強大な魔力量を持っているのでしょう」

 「そうだよ。でも、生身の人間だよ」

 「それでも、ムーンは一人よ。チームで戦った方が、いいのじゃない?」

 「それでも、何とか、私一人で、頑張ってみるよ。その為にも、聖剣や聖盾や聖防具が必要なんだ」

 「分かったわ。でも、無理だと思ってら、必ず、撤退してね。約束よ」

 「分かった。無理は、しないよ」

 私は、ガーベラと別れて、以前から気になっていたアータキ国に転移魔法で、移動した。やはり、思っていたように、アータキ国もペストに侵されていた。しかも、一見するとミヤーコ王国以上に悲惨な状態だった。おそらく、この国の死者数は、ミヤーコ王国の3倍以上になっていると思われた。

 「悲惨だな」

 私は、思わず、声を出してしまった。通りには、ペストで死に至った者たちの身体が、無造作に置かれていた。私は、以前アータキ国に派遣していたオーサムに思念伝達で、連絡を取った。

 「オーサム、ムーンだけど、テラ・ワールドの支店は、どんな様子だ?」

 「あぁ、ムーンさんですか。私達は、いち早く店を閉めて閉じこもっていたので、無事です。それに、ペストに対しての予防についても、指示がゲンゴーさんからあったので、問題ないです」

 「そうか、ゲンゴーが対応していたんだな。でも、何故、私の所まで、報告がなされていなかったんだ」

 「それは、わかりません。おそらく、ミヤーコ王国のペスト対策に派遣されたことを知っていたからでは?」

 「そうかも知れないが、知らせて欲しかった。別に、責めているわけではないよ。これまで、よく頑張ったね」

 私は、テラ・ワールドの支店へ直ぐに転移魔法で、移動した。そして、建物全体を光魔法で、防護した。

 「オーサム、必要な物は、揃っているのか?」

 「はい。治療薬や、神具もあります。支店は、それで、十分です」

 「分かった。それでは、リンダに連絡をとって、ペスト対策のための人員を派遣して貰ってくれ」

 「はい。分かりました」

 私は、アータキ国からの正式な依頼がないが、直ぐに、動くことにした。ミヤーコ王国と同様に、この国でも、神殿は、当てにならないだろう。そこで、冒険者ギルドに応援を頼むことにした。転移魔法で、冒険者ギルドの裏手に移動して、素早く冒険者ギルドの門を潜った。

 「すみません。誰か、いませんか?」

 「うぅ…」

 奥の方から、うめき声が聞こえたように思われた。しかし、小さな声で、聞き間違いかもしれない。

 「誰か、いませんか?」

 「うぅ…」

 やはり、うめき声だ。私は、部屋の奥に走って行った。すると、5人の冒険者風の人々が床に倒れていた。

 「大丈夫ですか?」

 私は、うめき声をあげた人を揺すって、意識があるか、確認をした。しかい、朦朧としているようだ。

 「直ぐに治療しますからね」

 私は、ストレプトマイシンを取り出した、投与した。そして、ポーションを飲ませて、体力を回復させた。他の4人に対しても、同様に処置をしていった。

 幸い、感染してまだ間もない状態なので、薬の効果が直ぐに現れて来た。私は、奥の部屋にスペースを作って、簡易ベッドを用意した。それに、5人を寝かせた。

 「アータキ国のテラ・ワールドの支店の管理は誰だったかな?」

 私は、思念伝達で、リンダに連絡を取った。

 「リンダ、ムーンだけど、今、アータキ国に居るんだ」

 「何か、あったの?」

 「実は、黒死病が気になって、見に来たんだけど、既に、手遅れのような状態になっているんだ」

 「誰か、派遣しましょうか?」

 「出来るだけ、多くの人が必要だ。頼めるか?」

 「もちろんよ。それから、アータキ国には、アンジがいるわ。連絡は、取ったの?」

 「そうか、アンジか。まだ、連絡をしていない。リンダから、連絡を入れて欲しい。いいかな?」

 「いいわよ。何を依頼したらいい?」

 「隔離用の施設を造りたい。その為の土地を手配して欲しい。出来れば、街から、少し離れた所がいい」

 「分かった。直ぐに、手配する」

 「よろしく」

 私は、リンダとの思念伝達を切って、街の中を調査し始めた。
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