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闘技祭 決戦編
偽手紙
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「ホネミンはどうするの?私達と一緒に暮らす?」
『いえいえ、試合を観戦したら戻りますよ。外の世界も楽しいですけど、やっぱり私は大迷宮の方が落ち着きますね』
「そう……残念」
「なんだ、またペットが増えると思ったのに」
『誰がペットですかっ』
ホネミンの言葉にコトミンは残念そうな表情を浮かべるが、現実的に考えてホネミンが外の世界に暮らすのは難しい。現在は魔鎧術とスライムの能力で人間に完全に化けているが、彼女はこの姿を維持するには大量の魔力を必要とする。聖水や魔力回復薬の類で魔力を回復させて過ごすにも限界が存在し、何時までも肉体を維持する事は出来ない。
『まあ、試合の間は一般人に紛れて様子を見てますよ。何か分かったらすぐに連絡しますから』
「頼んだよ。正直、ホネミンが居るとアイリスと交信出来ないからちょっと不安があるからね……」
『あ、やっぱりですか。いや、すいませんね……私もまさかこんな面倒な事態に巻き込まれているとは思わなかったんですよ』
異世界人の魂を持つホネミンが傍に存在するとレナはアイリスと交信する事は出来ないため、現状では彼女の協力は仰げない。しかし、大会前に入念にアイリスから聞き出せる情報は全て教わっており、彼女と共に立てた計画も頭の中に叩きこんでいる。さらにホネミンが訪れている事もアイリスには相談済みであり、レナはアイリスからの言伝をホネミンに告げる。
「アイリスも嬉しがってたよ。もう会える事はないけど、生きてて良かったですって」
『……その言葉が聞けただけで私は満足ですよ』
レナの言葉にホネミンは出せるはずがない涙を出したような気分に陥り、彼女は目元を抑えながらも3人に振り返ると、これからの自分の行動を伝えた。
『私もその王妃とやらの情報を探ってみますよ。皆さんと違って私は目を付けられていませんし、相手も警戒していないでしょうから何か情報を探ってみます』
「無理は禁物でござる」
『誰の心配をしているんですか?こう見えても私はレナさんの先祖で、貴方達よりも何百歳も年上なんですよ』
「流石は老骨……頼りになる」
『いや、それで上手い事を言ったつもりですか!?全然褒めてませんよねそれ!?』
コトミンの言葉にホネミンはツッコミを行い、レナは何故か二人のやり取りを見ているとずっと昔から生活を共にしているような感覚に陥る。気のせいである事は間違いないのだが、二人を見ていると何故か安心感を抱く。
『さてと……そろそろ私は行きますね。王妃の事も気になりますけど、話を聞く限りでは王妃と繋がりがある死霊使いの事も気になりますから』
「一応は俺の叔母さんだけど……本当にクズ野郎だから気を付けてね」
「操られないように気を付けて」
『いや、だから私はアンデッドじゃありませんから!!全くもう……人使いの荒い子孫ですね。私は子供いませんけど』
「何かあったらすぐに拙者達の元に戻ってくるでござる」
3人と別れを告げ、ホネミンは一般人に紛れて王妃の動向を探るために行動を開始する。彼女を見送った後、レナ達は観客席に戻ろうとした時、途中で思いもよらぬ人物と遭遇した。
「あっ、見つけた!!お~い!!レナた~ん!!」
「ちょ、待ってください王女様!?」
「えっ……この声って」
「てぃ、ティナ王女!?」
通路を移動中、レナ達の前方からエリナと共にヨツバ王国の王女であるティナが現れ、彼女は嬉しそうにレナの元に駆け寄る。慌ててエリナも彼女の後を追い、人混みをかき分けながら3人の元に向かう。どちらも目立たないように緑色のマントで身を包み隠しており、少し怒った風に頬を膨らませながらティナはレナに告げる。
「もうっ!!やっと見つけたよ~探したんだからね」
「王女様、少しは落ち着いて欲しいっす……じゃなくて、落ち着いて下さい!!」
「どうしたの二人とも?こんな所で?」
探していたという言葉にレナは不思議に思い、何故二人が自分を探しているのかと問いただすと、ティナは困惑した表情を浮かべながら手紙を差し出す。
「え?レナたんが私達をここに来るように呼び出したんだよね?皆に内緒で外の屋台を回ろうって……」
「呼び出した?俺が……?」
「ほら、この手紙!!レナたんの友達だって言う人が持ってきてくれたんだよ?」
ティナは懐から手紙を差し出し、レナは疑問を抱きながらも手紙を開くと、そこには自分の名前が差出人として記されている事に気付く。内容は予選の休憩の間に闘技場の周囲に設立されている屋台を皆に内緒で見て回ろうという内容が記されており、驚くべき事にレナの筆跡を完璧に真似ていた。
(罠かっ……手が早いな)
実はレナはティナと手紙のやり取りを何度か行っており、彼女が引き連れているサイクロプスのアインは元々はレナが面倒を見るはずだった。なのでティナはアインが王国ではどのように過ごしているのか手紙で記して定期的に送っており、レナも手紙の返答を行っていた。その際にレナの手紙がヨツバ王国内に潜んでいる王妃の配下の手に渡り、筆跡を盗まれたと考えるのが妥当だろう。
『いえいえ、試合を観戦したら戻りますよ。外の世界も楽しいですけど、やっぱり私は大迷宮の方が落ち着きますね』
「そう……残念」
「なんだ、またペットが増えると思ったのに」
『誰がペットですかっ』
ホネミンの言葉にコトミンは残念そうな表情を浮かべるが、現実的に考えてホネミンが外の世界に暮らすのは難しい。現在は魔鎧術とスライムの能力で人間に完全に化けているが、彼女はこの姿を維持するには大量の魔力を必要とする。聖水や魔力回復薬の類で魔力を回復させて過ごすにも限界が存在し、何時までも肉体を維持する事は出来ない。
『まあ、試合の間は一般人に紛れて様子を見てますよ。何か分かったらすぐに連絡しますから』
「頼んだよ。正直、ホネミンが居るとアイリスと交信出来ないからちょっと不安があるからね……」
『あ、やっぱりですか。いや、すいませんね……私もまさかこんな面倒な事態に巻き込まれているとは思わなかったんですよ』
異世界人の魂を持つホネミンが傍に存在するとレナはアイリスと交信する事は出来ないため、現状では彼女の協力は仰げない。しかし、大会前に入念にアイリスから聞き出せる情報は全て教わっており、彼女と共に立てた計画も頭の中に叩きこんでいる。さらにホネミンが訪れている事もアイリスには相談済みであり、レナはアイリスからの言伝をホネミンに告げる。
「アイリスも嬉しがってたよ。もう会える事はないけど、生きてて良かったですって」
『……その言葉が聞けただけで私は満足ですよ』
レナの言葉にホネミンは出せるはずがない涙を出したような気分に陥り、彼女は目元を抑えながらも3人に振り返ると、これからの自分の行動を伝えた。
『私もその王妃とやらの情報を探ってみますよ。皆さんと違って私は目を付けられていませんし、相手も警戒していないでしょうから何か情報を探ってみます』
「無理は禁物でござる」
『誰の心配をしているんですか?こう見えても私はレナさんの先祖で、貴方達よりも何百歳も年上なんですよ』
「流石は老骨……頼りになる」
『いや、それで上手い事を言ったつもりですか!?全然褒めてませんよねそれ!?』
コトミンの言葉にホネミンはツッコミを行い、レナは何故か二人のやり取りを見ているとずっと昔から生活を共にしているような感覚に陥る。気のせいである事は間違いないのだが、二人を見ていると何故か安心感を抱く。
『さてと……そろそろ私は行きますね。王妃の事も気になりますけど、話を聞く限りでは王妃と繋がりがある死霊使いの事も気になりますから』
「一応は俺の叔母さんだけど……本当にクズ野郎だから気を付けてね」
「操られないように気を付けて」
『いや、だから私はアンデッドじゃありませんから!!全くもう……人使いの荒い子孫ですね。私は子供いませんけど』
「何かあったらすぐに拙者達の元に戻ってくるでござる」
3人と別れを告げ、ホネミンは一般人に紛れて王妃の動向を探るために行動を開始する。彼女を見送った後、レナ達は観客席に戻ろうとした時、途中で思いもよらぬ人物と遭遇した。
「あっ、見つけた!!お~い!!レナた~ん!!」
「ちょ、待ってください王女様!?」
「えっ……この声って」
「てぃ、ティナ王女!?」
通路を移動中、レナ達の前方からエリナと共にヨツバ王国の王女であるティナが現れ、彼女は嬉しそうにレナの元に駆け寄る。慌ててエリナも彼女の後を追い、人混みをかき分けながら3人の元に向かう。どちらも目立たないように緑色のマントで身を包み隠しており、少し怒った風に頬を膨らませながらティナはレナに告げる。
「もうっ!!やっと見つけたよ~探したんだからね」
「王女様、少しは落ち着いて欲しいっす……じゃなくて、落ち着いて下さい!!」
「どうしたの二人とも?こんな所で?」
探していたという言葉にレナは不思議に思い、何故二人が自分を探しているのかと問いただすと、ティナは困惑した表情を浮かべながら手紙を差し出す。
「え?レナたんが私達をここに来るように呼び出したんだよね?皆に内緒で外の屋台を回ろうって……」
「呼び出した?俺が……?」
「ほら、この手紙!!レナたんの友達だって言う人が持ってきてくれたんだよ?」
ティナは懐から手紙を差し出し、レナは疑問を抱きながらも手紙を開くと、そこには自分の名前が差出人として記されている事に気付く。内容は予選の休憩の間に闘技場の周囲に設立されている屋台を皆に内緒で見て回ろうという内容が記されており、驚くべき事にレナの筆跡を完璧に真似ていた。
(罠かっ……手が早いな)
実はレナはティナと手紙のやり取りを何度か行っており、彼女が引き連れているサイクロプスのアインは元々はレナが面倒を見るはずだった。なのでティナはアインが王国ではどのように過ごしているのか手紙で記して定期的に送っており、レナも手紙の返答を行っていた。その際にレナの手紙がヨツバ王国内に潜んでいる王妃の配下の手に渡り、筆跡を盗まれたと考えるのが妥当だろう。
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