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都市崩壊編
意外な組み合わせ
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「この音は……!?」
「ゴンゾウ君、あれを見て!!」
ミナがゴンゾウの後方を指差し、彼女の視線の先にゴンゾウも目を向けると、そこには異様な光景が広がっていた。全身に拘束具を取り付けられた牛の顔に人間の胴体を持つ生物が立ち尽くし、その姿を見たゴンゾウは魔物の名前を叫ぶ。
「ミノタウロスかっ!!」
「ブフゥウウウッ……!!」
試合場にて魔物使いに使役されていたミノタウロスが姿を現し、左腕の義手には試合でも使用していた巨人族用の斧を握りしめていた。先ほどの轟音はミノタウロスが建物の上から飛び降りた音らしく、地面に亀裂が走る。その姿を確認したゴンゾウは身構え、ミナも槍を構えた。
「どうしてミノタウロスがここに!?」
「分からん、だが……どうやら近くに主人はいないようだ」
「フウッ……フゥッ……」
鼻息を鳴らしながらミノタウロスはゴンゾウを睨みつけ、過去に深淵の森で戦闘を繰り広げた相手だと思い出したのか目つきを鋭くさせる。森に暮らしている頃は魔物の主として威厳を感じられたが、レナに敗れてから住処を失い、人間に掴まって道具のように扱われていたミノタウロスは最早理性を失った獣同然であり、過去のミノタウロスではなくなっていた。
「……こいつは強い、ここは俺に任せてミナは逃げろ」
「だ、駄目だよ……ここで逃げれば街の人達に危害が及ぶかもしれないんだよ。だから、僕も戦う!!」
ゴンゾウはミナだけでも逃がそうとしたが、彼女はそれを拒否して共に戦う事を宣言すると、彼女の覚悟を感じ取ったゴンゾウは頷く。
「分かった。だが、無理をするな……敵わないと判断すれば躊躇せずに逃げるんだ」
「あはは……正直に言えば今すぐに逃げ出したいんだけどね」
「俺もだ」
お互いが死を覚悟しなければならない相手だと知りながらも二人はミノタウロスと向かい合う。自分を前に逃走を始めない二人組にミノタウロスも笑みを浮かべ、両手で握りしめた斧を掲げて駆け出す。
「ブモォオオオッ!!」
「来るぞっ!!」
「分かってるっ!!」
正面から突進してきたミノタウロスに対してゴンゾウは迎撃の準備を整え、ミナも槍を握りしめる。しかし、ミノタウロスが攻撃を仕掛ける前に背後から接近する影が存在した。
「はああっ!!」
「ブモォッ!?」
「えっ!?」
「お前はっ……!?」
ミノタウロスの背中に衝撃が走り、血飛沫が舞い上がった。ゴンゾウとミナの視界には苦痛の表情を浮かべるミノタウロスの背中に「剣」と「斧」を組み合わせたような武器を振り下ろした少女の姿が存在し、今度はミナが彼女の名前を叫ぶ。
「ジャンヌさん!?」
「加勢します!!」
「ブモォッ……!?」
攻撃を仕掛けたのは剣聖であり、レナと一回戦で対戦した「ジャンヌ」だった。彼女は自前の武器の「旋斧」を澪タウロスの背中から引き抜き、追撃を仕掛けた。
「旋風!!」
「ブモォッ!!」
「嘘っ!?」
ジャンヌが両手の旋斧を左右から振り払うが、ミノタウロスはその場を跳躍して回避する。巨体でありながら身軽な動作を行う相手にミナは驚くが、ゴンゾウはミノタウロスが着地する場所に向けて走り出す。
「うおおっ!!」
「ブフゥッ!?」
着地の瞬間を狙われたミノタウロスはゴンゾウの体当たりを回避出来ず、地面に倒れこむ。その隙を逃がさずにジャンヌは空中に跳躍し、身体を一回転させる勢いで両手の旋斧を振り下ろす。
「兜割り!!」
「ブモォオッ!!」
上空から振り落とされた斧に対してミノタウロスは斧を掲げて防ぐが、刃の部分で受け止めた旋斧に関しては防ぐ事は出来たが、柄の部分に衝突した旋斧の刃は耐え切れずに切断されてしまう。戦斧から只の手斧と化した武器にミノタウロスは怒りの表情を浮かべ、倒れた状態で前足を突き出してゴンゾウの腹部を蹴りつける。
「フゥンッ!!」
「ぐはっ!?」
「ゴンゾウ君!?」
巨人族であるゴンゾウの巨体が軽々と吹き飛ばされ、ゴンゾウは近くの建物に衝突して血反吐を吐く。その光景を見たミナは慌てて彼の元に駆け付けようとしたが、ジャンヌがそれを制する。
「駄目です!!背中を向けたら真っ先に狙われますよ!!」
「っ……!?」
「ブフゥッ……」
手斧を握りしめながらミノタウロスはゆっくりと起き上がり、ゴンゾウの元へ向かおうとしたミナを睨みつける。もしもジャンヌが注意していなければ隙を見せた彼女にミノタウロスは間違いなく手斧を放り投げていただろう。ミノタウロスの怪力で投擲された手斧をミナの肉体が耐えきれるはずがなく、その時は間違いなく彼女の身体は真っ二つに切り裂かれていただろう。
「ぐっ……俺は平気だ」
「だ、大丈夫っ!?」
「ミナさん!!今は戦闘に集中してください……今回ばかりは私も貴女を守る自信はありません」
「ブモォオオオオッ!!」
ミノタウロスの怒りの咆哮が街中に響き渡り、相対した3人は自分達が本当に目の前の化物をどのような手段を講じれば倒せるのかが全く見当がつかなかった――
※諸事情で今日は2話目です。ある問題に陥り、明日も投稿できるか分かりません。
「ゴンゾウ君、あれを見て!!」
ミナがゴンゾウの後方を指差し、彼女の視線の先にゴンゾウも目を向けると、そこには異様な光景が広がっていた。全身に拘束具を取り付けられた牛の顔に人間の胴体を持つ生物が立ち尽くし、その姿を見たゴンゾウは魔物の名前を叫ぶ。
「ミノタウロスかっ!!」
「ブフゥウウウッ……!!」
試合場にて魔物使いに使役されていたミノタウロスが姿を現し、左腕の義手には試合でも使用していた巨人族用の斧を握りしめていた。先ほどの轟音はミノタウロスが建物の上から飛び降りた音らしく、地面に亀裂が走る。その姿を確認したゴンゾウは身構え、ミナも槍を構えた。
「どうしてミノタウロスがここに!?」
「分からん、だが……どうやら近くに主人はいないようだ」
「フウッ……フゥッ……」
鼻息を鳴らしながらミノタウロスはゴンゾウを睨みつけ、過去に深淵の森で戦闘を繰り広げた相手だと思い出したのか目つきを鋭くさせる。森に暮らしている頃は魔物の主として威厳を感じられたが、レナに敗れてから住処を失い、人間に掴まって道具のように扱われていたミノタウロスは最早理性を失った獣同然であり、過去のミノタウロスではなくなっていた。
「……こいつは強い、ここは俺に任せてミナは逃げろ」
「だ、駄目だよ……ここで逃げれば街の人達に危害が及ぶかもしれないんだよ。だから、僕も戦う!!」
ゴンゾウはミナだけでも逃がそうとしたが、彼女はそれを拒否して共に戦う事を宣言すると、彼女の覚悟を感じ取ったゴンゾウは頷く。
「分かった。だが、無理をするな……敵わないと判断すれば躊躇せずに逃げるんだ」
「あはは……正直に言えば今すぐに逃げ出したいんだけどね」
「俺もだ」
お互いが死を覚悟しなければならない相手だと知りながらも二人はミノタウロスと向かい合う。自分を前に逃走を始めない二人組にミノタウロスも笑みを浮かべ、両手で握りしめた斧を掲げて駆け出す。
「ブモォオオオッ!!」
「来るぞっ!!」
「分かってるっ!!」
正面から突進してきたミノタウロスに対してゴンゾウは迎撃の準備を整え、ミナも槍を握りしめる。しかし、ミノタウロスが攻撃を仕掛ける前に背後から接近する影が存在した。
「はああっ!!」
「ブモォッ!?」
「えっ!?」
「お前はっ……!?」
ミノタウロスの背中に衝撃が走り、血飛沫が舞い上がった。ゴンゾウとミナの視界には苦痛の表情を浮かべるミノタウロスの背中に「剣」と「斧」を組み合わせたような武器を振り下ろした少女の姿が存在し、今度はミナが彼女の名前を叫ぶ。
「ジャンヌさん!?」
「加勢します!!」
「ブモォッ……!?」
攻撃を仕掛けたのは剣聖であり、レナと一回戦で対戦した「ジャンヌ」だった。彼女は自前の武器の「旋斧」を澪タウロスの背中から引き抜き、追撃を仕掛けた。
「旋風!!」
「ブモォッ!!」
「嘘っ!?」
ジャンヌが両手の旋斧を左右から振り払うが、ミノタウロスはその場を跳躍して回避する。巨体でありながら身軽な動作を行う相手にミナは驚くが、ゴンゾウはミノタウロスが着地する場所に向けて走り出す。
「うおおっ!!」
「ブフゥッ!?」
着地の瞬間を狙われたミノタウロスはゴンゾウの体当たりを回避出来ず、地面に倒れこむ。その隙を逃がさずにジャンヌは空中に跳躍し、身体を一回転させる勢いで両手の旋斧を振り下ろす。
「兜割り!!」
「ブモォオッ!!」
上空から振り落とされた斧に対してミノタウロスは斧を掲げて防ぐが、刃の部分で受け止めた旋斧に関しては防ぐ事は出来たが、柄の部分に衝突した旋斧の刃は耐え切れずに切断されてしまう。戦斧から只の手斧と化した武器にミノタウロスは怒りの表情を浮かべ、倒れた状態で前足を突き出してゴンゾウの腹部を蹴りつける。
「フゥンッ!!」
「ぐはっ!?」
「ゴンゾウ君!?」
巨人族であるゴンゾウの巨体が軽々と吹き飛ばされ、ゴンゾウは近くの建物に衝突して血反吐を吐く。その光景を見たミナは慌てて彼の元に駆け付けようとしたが、ジャンヌがそれを制する。
「駄目です!!背中を向けたら真っ先に狙われますよ!!」
「っ……!?」
「ブフゥッ……」
手斧を握りしめながらミノタウロスはゆっくりと起き上がり、ゴンゾウの元へ向かおうとしたミナを睨みつける。もしもジャンヌが注意していなければ隙を見せた彼女にミノタウロスは間違いなく手斧を放り投げていただろう。ミノタウロスの怪力で投擲された手斧をミナの肉体が耐えきれるはずがなく、その時は間違いなく彼女の身体は真っ二つに切り裂かれていただろう。
「ぐっ……俺は平気だ」
「だ、大丈夫っ!?」
「ミナさん!!今は戦闘に集中してください……今回ばかりは私も貴女を守る自信はありません」
「ブモォオオオオッ!!」
ミノタウロスの怒りの咆哮が街中に響き渡り、相対した3人は自分達が本当に目の前の化物をどのような手段を講じれば倒せるのかが全く見当がつかなかった――
※諸事情で今日は2話目です。ある問題に陥り、明日も投稿できるか分かりません。
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