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都市崩壊編
ウルとダインに迫る危機
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――時刻は少し前に遡り、橋から流されてしまったコトミンとレナの後を追ってダインはウルの背中にしがみ付きながら二人の姿を探していた。結果的にはコトミンの魔法のお陰で暴走していた森人族の騎士達は正気を取り戻したのはいいが、予想外に水の勢いが強すぎて数人が川に流されてしまう。
「たくっ、何処まで流されたんだよあいつら……全然見えないぞ」
「ウォンッ!?」
「うわ、何だっ!?」
ウルと共にダインは川を下るが、一向にレナとコトミンの姿は見えない。それでも川を辿れば必ず二人を見つける事が出来ると信じてダインはウルを走らせるが、途中で急にウルは立ち止まってしまった。
「きゅ、急にどうしたんだよウル?僕が強くしがみ付き過ぎたか?」
「クゥ~ンッ……」
ダインは自分が首元を強く抱きしめ過ぎたから止まったのかと考えたが、それを否定するようにウルは首を振り、聞き耳を立てるように耳を動かす。彼の行動にダインは訝しむが、耳を研ぎ澄ませるようにウルは黙り込み、目を見開いてある方向を睨みつける。
「グルルルッ……!!」
「ウル?どうしたんだよ……何だっ!?」
唸り声を上げたウルにダインは何が起きたのか尋ねようとした時、近くに存在した建物の壁が崩壊し、派手な土煙が舞い上がる。何事かとダインは壁が崩壊した建物に視線を向けると、そこには予想外の存在が立っていた。
「いつつっ……くそ、化物がっ!!」
「大丈夫ですかシュン!!」
「馬鹿な……何なのだこいつは!!」
「え、あんたは……確か剣聖のシュンと、王国四騎士のリンダとアカイ!?」
壁を破壊して街道に倒れこんだのは剣聖のシュンであり、すぐに瓦礫を飛び越えてティナの護衛役を任されているはずのリンダと国王の護衛を務めるアカイも現れる。どうしてこの状況で3人が壁が崩壊した建物から姿を現したのかとダインは驚くと、彼の存在に気付いたシュンが注意の言葉を掛ける。
「おい、お前!!ここは危ないから下がってろ!!巻き添えを喰らうぞ!!」
「下がりなさい!!すぐにここから離れて!!」
「来るぞっ!!」
「ええっ!?」
瞬は右肩を抑えながら折れた剣を握りしめ、リンダは闘拳を装着し、アカイは風の精霊を呼び寄せて竜巻を身に纏う。3人の行動にダインは呆気に取られていると、建物の中から新しい人影が姿を現した。
『ウオオオオッ……!!』
「な、何だこいつ!?」
「おい、だから下がってろと言ってんだろ!!ここに居たら死ぬぞ!!」
「余所見をするな!!またくるぞ!!」
――ダイン達の前に現れたのは日本の「鎧武者」を想像させる赤色の甲冑を身に付けた巨大なゴブリンが出現し、その両手には紅色の刀身の「大太刀」を握りしめていた。ゴブリンの体長は通常の魔獣兵よりも一回り程大きく、巨人族を上回る巨躯のゴブリンが武器を振り下ろす。
『ウガァアアアッ!!』
「くそっ!!」
「くっ!!」
「ちぃっ!!」
「うわぁあああっ!?」
「ガアッ!?」
赤色の甲冑を装備したゴブリンが腕を振り下ろした瞬間、大太刀が地面に衝突して激しい振動が周囲に伝わる。更に刀身から炎が発火すると地面が爆発し、無数の石礫が周囲に襲い掛かる。シュンは刀を振って風の斬撃で石礫を振り払い、リンダは戦技を発動させて受け流し、アカイは両腕の竜巻で吹き飛ばす。
「何度も喰らうかよ!!」
「回し受け!!」
「こざかしい!!」
「いで、いででっ!?」
「キャウンッ!?」
剣聖であるシュンと王国四騎士のリンダとアカイはゴブリンの攻撃を受け切るが、ダインとウルは石礫を真面に受けて悲鳴を上げてしまい、慌ててその場に伏せる。その直後に爆発の生じた煙を振り払いながら姿を現したゴブリンが確認し、鼻息を鳴らす。
『ブフゥッ……!!』
「くそっ……舐めやがって」
「落ち着いて下さい!!相手は魔物とはいえ、只者ではありません。ここは3人で仕留めましょう」
「何を弱気な事を言っているリンダ……この程度の相手、俺一人で十分だと言っているだろう。お前達は早く国王様の元へ向かえ」
「ああっ!?お前、さっき俺が助けなかったらこいつに押しつぶされてただろうが!!」
3人は自分達を睨みつける武装したゴブリンと向き合い、先ほどから共闘を申し出るリンダに対して他の二人は共に戦う事を頑なに拒否していた。
「だいたいてめえは昔から頭が固すぎなんだよ!!いつも一人で何でもかんでも解決しようとしやがって……そのせいでてめえがへまをする度に俺達が尻拭いさせられてんだろうが!!」
「黙れ!!貴様の方こそ勝手にヨツバ王国を抜け出したかと思えば冒険者の真似事などしおって……貴様のせいで俺とリンダがどれほど苦労を掛けさせられたと思っている」
「いい加減にしなさい!!こんな時まで喧嘩している場合ですか!?」
「な、何なんだこいつ等……!?」
「ウォンッ……」
敵を前にしながら言い争いを始めた3人にダインとウルは呆気に取られ、彼等が言い争っている間にもゴブリンは次の攻撃に移ろうとしていた。
「たくっ、何処まで流されたんだよあいつら……全然見えないぞ」
「ウォンッ!?」
「うわ、何だっ!?」
ウルと共にダインは川を下るが、一向にレナとコトミンの姿は見えない。それでも川を辿れば必ず二人を見つける事が出来ると信じてダインはウルを走らせるが、途中で急にウルは立ち止まってしまった。
「きゅ、急にどうしたんだよウル?僕が強くしがみ付き過ぎたか?」
「クゥ~ンッ……」
ダインは自分が首元を強く抱きしめ過ぎたから止まったのかと考えたが、それを否定するようにウルは首を振り、聞き耳を立てるように耳を動かす。彼の行動にダインは訝しむが、耳を研ぎ澄ませるようにウルは黙り込み、目を見開いてある方向を睨みつける。
「グルルルッ……!!」
「ウル?どうしたんだよ……何だっ!?」
唸り声を上げたウルにダインは何が起きたのか尋ねようとした時、近くに存在した建物の壁が崩壊し、派手な土煙が舞い上がる。何事かとダインは壁が崩壊した建物に視線を向けると、そこには予想外の存在が立っていた。
「いつつっ……くそ、化物がっ!!」
「大丈夫ですかシュン!!」
「馬鹿な……何なのだこいつは!!」
「え、あんたは……確か剣聖のシュンと、王国四騎士のリンダとアカイ!?」
壁を破壊して街道に倒れこんだのは剣聖のシュンであり、すぐに瓦礫を飛び越えてティナの護衛役を任されているはずのリンダと国王の護衛を務めるアカイも現れる。どうしてこの状況で3人が壁が崩壊した建物から姿を現したのかとダインは驚くと、彼の存在に気付いたシュンが注意の言葉を掛ける。
「おい、お前!!ここは危ないから下がってろ!!巻き添えを喰らうぞ!!」
「下がりなさい!!すぐにここから離れて!!」
「来るぞっ!!」
「ええっ!?」
瞬は右肩を抑えながら折れた剣を握りしめ、リンダは闘拳を装着し、アカイは風の精霊を呼び寄せて竜巻を身に纏う。3人の行動にダインは呆気に取られていると、建物の中から新しい人影が姿を現した。
『ウオオオオッ……!!』
「な、何だこいつ!?」
「おい、だから下がってろと言ってんだろ!!ここに居たら死ぬぞ!!」
「余所見をするな!!またくるぞ!!」
――ダイン達の前に現れたのは日本の「鎧武者」を想像させる赤色の甲冑を身に付けた巨大なゴブリンが出現し、その両手には紅色の刀身の「大太刀」を握りしめていた。ゴブリンの体長は通常の魔獣兵よりも一回り程大きく、巨人族を上回る巨躯のゴブリンが武器を振り下ろす。
『ウガァアアアッ!!』
「くそっ!!」
「くっ!!」
「ちぃっ!!」
「うわぁあああっ!?」
「ガアッ!?」
赤色の甲冑を装備したゴブリンが腕を振り下ろした瞬間、大太刀が地面に衝突して激しい振動が周囲に伝わる。更に刀身から炎が発火すると地面が爆発し、無数の石礫が周囲に襲い掛かる。シュンは刀を振って風の斬撃で石礫を振り払い、リンダは戦技を発動させて受け流し、アカイは両腕の竜巻で吹き飛ばす。
「何度も喰らうかよ!!」
「回し受け!!」
「こざかしい!!」
「いで、いででっ!?」
「キャウンッ!?」
剣聖であるシュンと王国四騎士のリンダとアカイはゴブリンの攻撃を受け切るが、ダインとウルは石礫を真面に受けて悲鳴を上げてしまい、慌ててその場に伏せる。その直後に爆発の生じた煙を振り払いながら姿を現したゴブリンが確認し、鼻息を鳴らす。
『ブフゥッ……!!』
「くそっ……舐めやがって」
「落ち着いて下さい!!相手は魔物とはいえ、只者ではありません。ここは3人で仕留めましょう」
「何を弱気な事を言っているリンダ……この程度の相手、俺一人で十分だと言っているだろう。お前達は早く国王様の元へ向かえ」
「ああっ!?お前、さっき俺が助けなかったらこいつに押しつぶされてただろうが!!」
3人は自分達を睨みつける武装したゴブリンと向き合い、先ほどから共闘を申し出るリンダに対して他の二人は共に戦う事を頑なに拒否していた。
「だいたいてめえは昔から頭が固すぎなんだよ!!いつも一人で何でもかんでも解決しようとしやがって……そのせいでてめえがへまをする度に俺達が尻拭いさせられてんだろうが!!」
「黙れ!!貴様の方こそ勝手にヨツバ王国を抜け出したかと思えば冒険者の真似事などしおって……貴様のせいで俺とリンダがどれほど苦労を掛けさせられたと思っている」
「いい加減にしなさい!!こんな時まで喧嘩している場合ですか!?」
「な、何なんだこいつ等……!?」
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