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都市崩壊編
七大魔剣「紅蓮」
『ギィアアアアアッ!!』
「うお、なんだこいつ!?」
「離れろっ!!」
寄生を上げながら武装したゴブリンは大太刀を握りしめると、横薙ぎに振り払う。素人丸出しの大振りだが、その攻撃速度は凄まじく早く、事前に回避行動に移っていた3人は回避できたが川の横に植え付けられていた樹木が切り裂かれる。
「はっ!!中々やるじゃねえか……何だ!?」
「いかん、近寄るな!!」
「これは……!?」
『ギッギッギッ……!!』
大太刀で切り裂かれた樹木が唐突に爆発し、火炎に飲み込まれる。先ほども攻撃を仕掛ける度に炎が発生していたが、刀身自体に炎が纏うのではなく刃で切り付けた個所が発火しているように見えた。
「あれは……恐らくは七大魔剣の一振りでしょう、雪月花と対を為す妖刀「紅蓮」です!!」
「おい、魔剣なのか妖刀なのかどっちだよ!?」
「そんな事を言っている場合じゃないだろう……来るぞ!!」
『ギイイッ!!』
ゴブリンは大太刀を振り翳すと3人に向けて攻撃を仕掛けようとしたが、何故か途中で身体の動きが止まり、いつの間にか自分の肉体に影が纏わりついている事に気付く。
『ウギィッ……!?』
「ぐぐぐっ……!!い、今のうちに攻撃してくれ!!」
「ウォンッ!!」
何時の間にかゴブリンの背後に移動していたダインが影魔法を発動させ、ゴブリンの動作を拘束する。それを見たウルが早くしろとばかりに三人に鳴き声を上げると、彼等はお互いの顔を見合う。
「お、おう……よくやった坊主!!」
「これは影魔法か……大した奴だな」
「助かりました!!」
「いいから早くしてくれよぉっ!?」
『ウギィイイッ……!!』
必死にゴブリンを抑えつけるダインの怒声を浴びせられ、三人は各々武器を構えてゴブリンの元へ向かう。リンダとアカイは左右から接近し、シュンは正面から剣を振り下ろした。
「抜刀!!」
「発徑!!」
「正拳突き!!」
『ッ……!?』
強烈な衝撃がゴブリンに襲い掛かり、巨体がゆっくりと後方へ倒れこむ。その光景を確認したダインは安堵の息を吐いて影魔法を解除させると、汗を流しながらへたり込む。
「た、助かったぁっ……くそ、もう魔力が空だよ」
「ペロペロッ……」
「うわ、ちょっ……あはは、顔を舐めるなよ」
「おい、助かったぞ坊主!!」
「協力に感謝します」
「うむっ」
ウルがダインの努力を労うように顔を舐めやり、他の三人もダインに礼を告げるために近寄ろうとした。だが、彼等の背後から奇妙な物音が響き渡り、全員が振り返ると先ほどの攻撃を受けて倒れたはずのゴブリンが起き上がろうとしていた。
『グゥウウウッ……!!』
「なっ……まだ動けたのかこいつ!?」
「有り得ません!!確かに内臓を破壊した感触はありました!?」
「馬鹿な……何だこいつは!?」
「グルルルッ……!!」
「嘘だろおいっ……!?」
立ち上がったゴブリンは血走った目をダイン達に見せつけ、異様な方向に折れ曲がった右腕を確認すると、反対の腕で無理やりに引き延ばす。その際にゴブリンの装着している鎧の隙間から赤色の泡のような物が発生し、それを見たダインはゴブリンの正体を見抜く。
「こ、こいつ……再生能力を持っている!!只のゴブリンじゃない、ゴブリンキングだ!!」
「ゴブリンキングだと?」
「ゴブリンの……王?」
ダインの言葉にゴブリンに関してはあまり知識がないのかシュンとリンダは首を傾げ、アカイも訝しむように様子を伺う。ヨツバ王国にはゴブリンが生息しないので彼等がゴブリンキングの存在を知らないのも無理はなく、ダインは手短にゴブリンキングの説明を行う。
「ゴブリンキングは数十年に一度の割合で生まれるゴブリンの亜種なんだよ!!普通のゴブリンよりも巨体で力強くて成長も早いんだ!!生後数日でこいつは成体になってゴブリンの雌を呼び寄せて子供を産ませて自分の部下にするんだ!!それに馬鹿みたいに再生能力を持っているから普通なら死亡するような重傷でもすぐに治る化物……竜種に匹敵する危険種だよ!!」
「お、御詳しいんですね……」
「なるほど、要するにとんでもない化物って事か……くそ、これも王妃の差し金か?」
「だが、どれほど再生能力を所持していようと……頭を潰せば問題ない!!」
ゴブリンキングの説明を受けても3人は引く気はなく、他の人間に被害が及ぶ前にゴブリンを倒すために攻撃態勢に入る。しかし、そんな彼等を見てゴブリンキングは醜悪な笑みを浮かべ、大太刀を握りしめる。
『グギィッ!!』
「ちっ……このデカブツが!!」
「待て、陣形を崩すなっ!!」
シュンが真っ先に動いて直接剣で切り付けようとしたが、ゴブリンキングは彼の行動を先読みしたように掌を構え、敢えて刃を受け止めた。刀身が半ばで折れていた剣の刃がゴブリンキングの手首の部分まで減り込むが、瞬時に傷口が再生して刃が肉の中に減り込む。
「なっ!?」
「離れなさいシュン!!」
『フンッ!!』
「ぐああっ!?」
武器を奪われたシュンに対してゴブリンキングは反対の腕を振り払い、彼のに肉体を吹き飛ばす。巨人族どころかオーガの腕力を上回る一撃を受けたシュンは血反吐を吐き散らしながら傍に流れていた川に落ちてしまう。
「うお、なんだこいつ!?」
「離れろっ!!」
寄生を上げながら武装したゴブリンは大太刀を握りしめると、横薙ぎに振り払う。素人丸出しの大振りだが、その攻撃速度は凄まじく早く、事前に回避行動に移っていた3人は回避できたが川の横に植え付けられていた樹木が切り裂かれる。
「はっ!!中々やるじゃねえか……何だ!?」
「いかん、近寄るな!!」
「これは……!?」
『ギッギッギッ……!!』
大太刀で切り裂かれた樹木が唐突に爆発し、火炎に飲み込まれる。先ほども攻撃を仕掛ける度に炎が発生していたが、刀身自体に炎が纏うのではなく刃で切り付けた個所が発火しているように見えた。
「あれは……恐らくは七大魔剣の一振りでしょう、雪月花と対を為す妖刀「紅蓮」です!!」
「おい、魔剣なのか妖刀なのかどっちだよ!?」
「そんな事を言っている場合じゃないだろう……来るぞ!!」
『ギイイッ!!』
ゴブリンは大太刀を振り翳すと3人に向けて攻撃を仕掛けようとしたが、何故か途中で身体の動きが止まり、いつの間にか自分の肉体に影が纏わりついている事に気付く。
『ウギィッ……!?』
「ぐぐぐっ……!!い、今のうちに攻撃してくれ!!」
「ウォンッ!!」
何時の間にかゴブリンの背後に移動していたダインが影魔法を発動させ、ゴブリンの動作を拘束する。それを見たウルが早くしろとばかりに三人に鳴き声を上げると、彼等はお互いの顔を見合う。
「お、おう……よくやった坊主!!」
「これは影魔法か……大した奴だな」
「助かりました!!」
「いいから早くしてくれよぉっ!?」
『ウギィイイッ……!!』
必死にゴブリンを抑えつけるダインの怒声を浴びせられ、三人は各々武器を構えてゴブリンの元へ向かう。リンダとアカイは左右から接近し、シュンは正面から剣を振り下ろした。
「抜刀!!」
「発徑!!」
「正拳突き!!」
『ッ……!?』
強烈な衝撃がゴブリンに襲い掛かり、巨体がゆっくりと後方へ倒れこむ。その光景を確認したダインは安堵の息を吐いて影魔法を解除させると、汗を流しながらへたり込む。
「た、助かったぁっ……くそ、もう魔力が空だよ」
「ペロペロッ……」
「うわ、ちょっ……あはは、顔を舐めるなよ」
「おい、助かったぞ坊主!!」
「協力に感謝します」
「うむっ」
ウルがダインの努力を労うように顔を舐めやり、他の三人もダインに礼を告げるために近寄ろうとした。だが、彼等の背後から奇妙な物音が響き渡り、全員が振り返ると先ほどの攻撃を受けて倒れたはずのゴブリンが起き上がろうとしていた。
『グゥウウウッ……!!』
「なっ……まだ動けたのかこいつ!?」
「有り得ません!!確かに内臓を破壊した感触はありました!?」
「馬鹿な……何だこいつは!?」
「グルルルッ……!!」
「嘘だろおいっ……!?」
立ち上がったゴブリンは血走った目をダイン達に見せつけ、異様な方向に折れ曲がった右腕を確認すると、反対の腕で無理やりに引き延ばす。その際にゴブリンの装着している鎧の隙間から赤色の泡のような物が発生し、それを見たダインはゴブリンの正体を見抜く。
「こ、こいつ……再生能力を持っている!!只のゴブリンじゃない、ゴブリンキングだ!!」
「ゴブリンキングだと?」
「ゴブリンの……王?」
ダインの言葉にゴブリンに関してはあまり知識がないのかシュンとリンダは首を傾げ、アカイも訝しむように様子を伺う。ヨツバ王国にはゴブリンが生息しないので彼等がゴブリンキングの存在を知らないのも無理はなく、ダインは手短にゴブリンキングの説明を行う。
「ゴブリンキングは数十年に一度の割合で生まれるゴブリンの亜種なんだよ!!普通のゴブリンよりも巨体で力強くて成長も早いんだ!!生後数日でこいつは成体になってゴブリンの雌を呼び寄せて子供を産ませて自分の部下にするんだ!!それに馬鹿みたいに再生能力を持っているから普通なら死亡するような重傷でもすぐに治る化物……竜種に匹敵する危険種だよ!!」
「お、御詳しいんですね……」
「なるほど、要するにとんでもない化物って事か……くそ、これも王妃の差し金か?」
「だが、どれほど再生能力を所持していようと……頭を潰せば問題ない!!」
ゴブリンキングの説明を受けても3人は引く気はなく、他の人間に被害が及ぶ前にゴブリンを倒すために攻撃態勢に入る。しかし、そんな彼等を見てゴブリンキングは醜悪な笑みを浮かべ、大太刀を握りしめる。
『グギィッ!!』
「ちっ……このデカブツが!!」
「待て、陣形を崩すなっ!!」
シュンが真っ先に動いて直接剣で切り付けようとしたが、ゴブリンキングは彼の行動を先読みしたように掌を構え、敢えて刃を受け止めた。刀身が半ばで折れていた剣の刃がゴブリンキングの手首の部分まで減り込むが、瞬時に傷口が再生して刃が肉の中に減り込む。
「なっ!?」
「離れなさいシュン!!」
『フンッ!!』
「ぐああっ!?」
武器を奪われたシュンに対してゴブリンキングは反対の腕を振り払い、彼のに肉体を吹き飛ばす。巨人族どころかオーガの腕力を上回る一撃を受けたシュンは血反吐を吐き散らしながら傍に流れていた川に落ちてしまう。
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