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都市崩壊編
神器 〈鬼武者〉
「シュン!?」
「気を反らすな!!お前を狙っているぞ!!」
『ウギィイッ!!』
リンダが川の中に落ちたシュンに意識が逸れた瞬間、ゴブリンキングが大太刀を振り上げてリンダの頭上に振り下ろす。彼女は咄嗟に右に動いて回避しようとしたが、刀身が地面に触れた瞬間に爆炎が発生し、リンダの肉体に炎が襲う。
「うああっ!?」
「リンダ!!くそっ……乱撃!!」
『グギィッ……!?』
爆発を受けて吹き飛んだリンダを目撃し、怒りを抱いたアカイは両腕に竜巻を纏わせた状態で無数の拳をゴブリンキングに叩きこみ、巨体を後退させる。体格差はあるとはいえ、王国四騎士最強を誇るカイの拳を受けたゴブリンキングは警戒したように距離を取った。
「リンダ、無事か!?」
「無事とは言い難いですが……生きてはいます」
吹き飛ばされたリンダの元にアカイが駆けつけると、彼女は両腕に火傷を負いながらも起き上がる。しかし、回復魔法か薬をすぐに使用しなければ後遺症が残る可能性が高く、アカイは自分の上着を脱いで引き千切ると彼女の腕に巻きつける。
「リンダ、お前は回復薬はどうした?」
「残念ながら持ち合わせていません……私よりもシュンを助けなければ」
「奴なら平気だ。お前は離れていろ」
川に落ちたシュンの救援に向かおうとするリンダを抑え、アカイはゴブリンキングと向き合う。先ほどの攻防で負った怪我を再生させているらしく、全身から血の泡が滲んでいた。
『ギッギッギッ……』
「……化物が」
人間のように薄ら笑いを浮かべながらゴブリンキングは大太刀を肩に乗せ、二人の様子を伺う。その一方で川の方で激しい水飛沫が上がり、全員が視線を向けると川に飛び込んだウルがシュンを加えて陸に上がろうとしていた。
「ウォンッ!!」
「ぶはぁっ!?げほっ!!くそっ……うええっ」
「お、おい……大丈夫かあんた?」
ダインがシュンを引き上げる姿を確認するとリンダは安堵の表情を浮かべ、アカイは厳しい表情を浮かべる。シュンが助かったのは喜ばしい事だが、様子を見た限りでは戦闘に参加できる状態ではなく、リンダも負傷した以上はこの場で戦えるのはカイだけとなる(ダインは既に魔力切れ、ウルは彼の保護のため)。
「面白い……これほどの緊張感は久しぶりだな」
『グギギィッ……!!』
自分を見ても全く恐れる様子がないアカイにゴブリンキングは不満そうに睨みつけ、大太刀を両手で構えながら接近する。アカイも全身に風の精霊で構成した「嵐鎧」を纏わせ、攻撃と防御の体勢を整えると拳を構えた。
「来い!!」
『ウギィイイイイッ!!』
アカイの言葉に反応したゴブリンキングは正面から大太刀を振り落とすが、迫りくる刃に対してアカイは両腕を交差して受け止める体勢に入り、アカイの身を守るように包む竜巻が刃に衝突した瞬間に弾き返す。
『グギャッ!?』
「ふんっ!!」
刃を弾かれたゴブリンキングは慌てて体勢を整えようとしたが、その隙を逃さずにアカイは足払いを仕掛け、ゴブリンキングの巨体を転倒させる。その際に大太刀の刃が地面に触れた瞬間、爆発を引き起こしてゴブリンキングの身体が炎に包まれてしまう。
『ギィアアアアッ!?』
「これは……そう言う事か」
自爆するように自分の武器で炎に包まれたゴブリンキングを目の当たりにすると、アカイは七大魔剣「紅蓮」の性質を見抜く。シズネの装備する雪月花と異なり、紅蓮は物理攻撃の際にしか爆炎を生み出さない。
アカイの予想は間違ってはおらず、同じ七大魔剣の「雪月花」は使用者の意思で自由に冷気を生成するのに対し、雪月花と相反する「紅蓮」は刀身(峰以外)が物体に触れた瞬間に爆発を引き起こす。紅蓮の別名は「爆破刀」と呼ばれ、使い方を誤れば使用者本人も爆発に巻き込まれる危険な刀であり、七大魔剣の中でも上位に食い込むほどの威力を誇る。
『グギィイイイッ……!!』
「ほうっ……普通の怪我は瞬時に治る癖に火傷の類は再生するのに時間が掛かるようだな。ならばこのまま止めを刺させてもらうぞ」
自分の武器で火傷を負ったゴブリンキングは苦痛の表情を浮かべて四つん這いになり、その様子を見ていたカイは右手を振り翳してゴブリンキングの顔面を貫くために接近する。いくら再生能力があろうと心臓か脳を潰せば絶命は免れないが、妙にあっさりと倒れたゴブリンキングにシュンを介抱していたダインが違和感を抱く。
(何だこの感じ……前にも似たようなことがあったような……まさかっ!?)
魔物知識に詳しいダインはゴブリンの習性を思い出し、他の魔物よりも知性が高い彼等は追い詰められた際にある行動を取る事が多い。力の弱いゴブリンだからと油断した冒険者が何度も引っ掛かり、最悪な場合は返り討ちにされてしまう。
「死んだふり……そうだ、死んだふりだ!!そいつは弱っているふりをしているだけだ!!」
「何……!?」
『ウギィイイイッ!!』
後方からのダインの言葉を耳にしたアカイがゴブリンキングの前で立ち止まると、寸前まで弱弱しく震えていたゴブリンキングが目を見開き、手放していた大太刀を拾い上げて地面に突き刺した瞬間、爆発が生じて地面が砕け、無数の破片と爆風が周囲に飛び散った。
「気を反らすな!!お前を狙っているぞ!!」
『ウギィイッ!!』
リンダが川の中に落ちたシュンに意識が逸れた瞬間、ゴブリンキングが大太刀を振り上げてリンダの頭上に振り下ろす。彼女は咄嗟に右に動いて回避しようとしたが、刀身が地面に触れた瞬間に爆炎が発生し、リンダの肉体に炎が襲う。
「うああっ!?」
「リンダ!!くそっ……乱撃!!」
『グギィッ……!?』
爆発を受けて吹き飛んだリンダを目撃し、怒りを抱いたアカイは両腕に竜巻を纏わせた状態で無数の拳をゴブリンキングに叩きこみ、巨体を後退させる。体格差はあるとはいえ、王国四騎士最強を誇るカイの拳を受けたゴブリンキングは警戒したように距離を取った。
「リンダ、無事か!?」
「無事とは言い難いですが……生きてはいます」
吹き飛ばされたリンダの元にアカイが駆けつけると、彼女は両腕に火傷を負いながらも起き上がる。しかし、回復魔法か薬をすぐに使用しなければ後遺症が残る可能性が高く、アカイは自分の上着を脱いで引き千切ると彼女の腕に巻きつける。
「リンダ、お前は回復薬はどうした?」
「残念ながら持ち合わせていません……私よりもシュンを助けなければ」
「奴なら平気だ。お前は離れていろ」
川に落ちたシュンの救援に向かおうとするリンダを抑え、アカイはゴブリンキングと向き合う。先ほどの攻防で負った怪我を再生させているらしく、全身から血の泡が滲んでいた。
『ギッギッギッ……』
「……化物が」
人間のように薄ら笑いを浮かべながらゴブリンキングは大太刀を肩に乗せ、二人の様子を伺う。その一方で川の方で激しい水飛沫が上がり、全員が視線を向けると川に飛び込んだウルがシュンを加えて陸に上がろうとしていた。
「ウォンッ!!」
「ぶはぁっ!?げほっ!!くそっ……うええっ」
「お、おい……大丈夫かあんた?」
ダインがシュンを引き上げる姿を確認するとリンダは安堵の表情を浮かべ、アカイは厳しい表情を浮かべる。シュンが助かったのは喜ばしい事だが、様子を見た限りでは戦闘に参加できる状態ではなく、リンダも負傷した以上はこの場で戦えるのはカイだけとなる(ダインは既に魔力切れ、ウルは彼の保護のため)。
「面白い……これほどの緊張感は久しぶりだな」
『グギギィッ……!!』
自分を見ても全く恐れる様子がないアカイにゴブリンキングは不満そうに睨みつけ、大太刀を両手で構えながら接近する。アカイも全身に風の精霊で構成した「嵐鎧」を纏わせ、攻撃と防御の体勢を整えると拳を構えた。
「来い!!」
『ウギィイイイイッ!!』
アカイの言葉に反応したゴブリンキングは正面から大太刀を振り落とすが、迫りくる刃に対してアカイは両腕を交差して受け止める体勢に入り、アカイの身を守るように包む竜巻が刃に衝突した瞬間に弾き返す。
『グギャッ!?』
「ふんっ!!」
刃を弾かれたゴブリンキングは慌てて体勢を整えようとしたが、その隙を逃さずにアカイは足払いを仕掛け、ゴブリンキングの巨体を転倒させる。その際に大太刀の刃が地面に触れた瞬間、爆発を引き起こしてゴブリンキングの身体が炎に包まれてしまう。
『ギィアアアアッ!?』
「これは……そう言う事か」
自爆するように自分の武器で炎に包まれたゴブリンキングを目の当たりにすると、アカイは七大魔剣「紅蓮」の性質を見抜く。シズネの装備する雪月花と異なり、紅蓮は物理攻撃の際にしか爆炎を生み出さない。
アカイの予想は間違ってはおらず、同じ七大魔剣の「雪月花」は使用者の意思で自由に冷気を生成するのに対し、雪月花と相反する「紅蓮」は刀身(峰以外)が物体に触れた瞬間に爆発を引き起こす。紅蓮の別名は「爆破刀」と呼ばれ、使い方を誤れば使用者本人も爆発に巻き込まれる危険な刀であり、七大魔剣の中でも上位に食い込むほどの威力を誇る。
『グギィイイイッ……!!』
「ほうっ……普通の怪我は瞬時に治る癖に火傷の類は再生するのに時間が掛かるようだな。ならばこのまま止めを刺させてもらうぞ」
自分の武器で火傷を負ったゴブリンキングは苦痛の表情を浮かべて四つん這いになり、その様子を見ていたカイは右手を振り翳してゴブリンキングの顔面を貫くために接近する。いくら再生能力があろうと心臓か脳を潰せば絶命は免れないが、妙にあっさりと倒れたゴブリンキングにシュンを介抱していたダインが違和感を抱く。
(何だこの感じ……前にも似たようなことがあったような……まさかっ!?)
魔物知識に詳しいダインはゴブリンの習性を思い出し、他の魔物よりも知性が高い彼等は追い詰められた際にある行動を取る事が多い。力の弱いゴブリンだからと油断した冒険者が何度も引っ掛かり、最悪な場合は返り討ちにされてしまう。
「死んだふり……そうだ、死んだふりだ!!そいつは弱っているふりをしているだけだ!!」
「何……!?」
『ウギィイイイッ!!』
後方からのダインの言葉を耳にしたアカイがゴブリンキングの前で立ち止まると、寸前まで弱弱しく震えていたゴブリンキングが目を見開き、手放していた大太刀を拾い上げて地面に突き刺した瞬間、爆発が生じて地面が砕け、無数の破片と爆風が周囲に飛び散った。
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