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都市崩壊編
核の異変
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「何だ!?」
灰色に光り輝く地竜の核が唐突に光り輝き、徐々に赤身を帯びていく。しかも減り込んでいる岩壁の亀裂からも赤色の光が放たれ、徐々に洞窟全体に赤色の光が広がる。危険と察知したレナは両足に力を込めて瞬動術を発動して一気に駆け抜けた。
「不味い!!」
「こっちよ!!」
瞬動術を発動した瞬間、洞窟の天井が崩壊を始め、降り注ぐ瓦礫を避けならレナは洞窟の入口で手を伸ばすシズネの元に向かう。腕を伸ばして何とか彼女を掴むと、シズネの後方に存在したゴンゾウが二人を掴んで後ろへ引き寄せる。
「ぬおおっ!!」
「きゃあっ!?」
「うわっ!?」
ゴンゾウが二人を引き寄せた瞬間に洞窟が完全に崩壊し、瓦礫によって塞がれてしまう。ゴンゾウに抱き締められる形でレナとシズネは生き埋めにならなかった事に安堵する。しかし、即座に他の人間が騒ぎ出した。
「おいおい、何が起きてやがる!?」
「こ、これは……!?」
「いけません!!すぐにここから離れて下さい!!」
『何が起きている!?』
「え、何?」
「ひゃうっ!?ど、何処を触っているのよ!?」
騒ぎ声を聞きつけたレナは起き上がろうとした際にシズネのささやかな胸を掴んでしまうが、今はそれを気にしている暇はなく、地竜の肉体に異変が生じていた。
『ウァアアアアアアア――!!』
これまで大人しくしていた地竜が唸り声を上げ、徐々に全身に広がった亀裂の隙間から赤色の光が放たれ、岩石の外殻に熱気が放たれる。慌てて甲羅の上に移動していた者達は地竜の背中から飛び降りると、今度は甲羅の頂点から蒸気を噴出させる。
「あちっ!?あちちっ……何だってんだよ!?」
「これは……」
「何が起きているのですか?」
地竜から距離を離しても感じ取れる熱気に全員が汗を流し、唐突に変異を始めた地竜の様子を観察する。一体何が起きているのかは不明だが、地竜の全身から発せられる熱が高まり続け、このままでは非常に不味い事態に陥る事だけは確実に思われた。
「おい、どうなってんだ!?坊主、お前何かしたのか!?」
「ちょっと!!どうしてレナのせいになるのよ!?」
「しかし、他に理由は考えられんぞ……一体何が起きた?」
「そんな事を言われても……」
レナが洞窟から出た瞬間に地竜に異変が起きたため、数人がレナが何かを仕出かしたのではないかと疑うが、当の本人は特に何かをした覚えはない。だが、地竜の「核」が何らかの影響を受けた事で地竜の肉体その者に異変が起きたとしか考えらえない。
(まさか、紅蓮の影響を受けて核が暴走したとか?いや、でも核その物に何かした覚えはないけど……)
手に握りしめている紅蓮にレナは視線を向け、この妖刀のせいで地竜の身に何か起きたのではないかと考えるが、核に攻撃を加える前に地竜の外殻に何度も爆炎を与えた事が原因の可能性もある。
(あれ、どっちにしろ俺のせい?)
どちらの理由もレナが紅蓮で攻撃を仕掛けた事が原因のため、自分が非常に不味い事態を起こしたのではないかと不安を抱くが、そんな彼の背後からこの状況下で最も頼りになると思われる女性の声が掛けられる。
「……どうやら間に合わなかったようね」
「貴方の予想通り、やはり大変な事態に陥っていましたか」
「うわぁっ……な、何か凄い事になってるね」
「叔母様!!それに御祖母様も!!あと……ミナ?」
レナ達の後方からマリアとハヅキ、そして何故かミナが存在した。唐突に現れた3人に全員は驚くが、すぐにレナはマリアに地竜の身に何が起きているのかを問う。
「丁度良かった!!叔母様ならこいつに何が起きているのか分かる?」
「ええ、まずは落ち着きなさい。この地竜に何が起きているのか説明するわ」
「マリア、今は説明している余裕は……」
「大丈夫よ。まだ余裕はあるわ」
「は、ハヅキ様!?どうしてこちらに……」
「主君の警護はどうされたのですか!?」
マリアと同行していたハヅキを見て慌ててリンダは跪き、アカイは国王の無事を確認する。そんな二人に対してハヅキは言いにくそうに事実を伝える。
「国王様とティナ様、それにノル様は無事です。ですがアルン様は……王妃の配下に連れ去られました」
「何だと!?」
「それは本当なのですか!?」
「既に私の部下達が動いています。貴方達はまずは国王の警護に向かいなさい、よろしいですねマリア?」
「ええ、構わないわ」
王子であるアルンが誘拐されたという言葉に護衛の騎士であるアカイとリンダは驚きを隠せず、ハヅキがマリアの確認を取ってから二人を先に国王の元へ向かうように指示する。しかし、ハヅキ本人はこの場に残るつもりなのか地竜を見上げ、その態度にリンダは疑問を抱く。
「ハヅキ様はどうされるのですか?一緒に国王様の元へ参られるのでは……」
「私はここでするべきことがあります。貴方達だけでも先に向かいなさい……すぐに追いつきます」
「……了解した」
ハヅキの反応に疑問を抱きながらもアカイとリンダは国王の元へ向かい、残された人間は必然的にマリアに視線を向け、この後にどうするべきかを尋ねた。
灰色に光り輝く地竜の核が唐突に光り輝き、徐々に赤身を帯びていく。しかも減り込んでいる岩壁の亀裂からも赤色の光が放たれ、徐々に洞窟全体に赤色の光が広がる。危険と察知したレナは両足に力を込めて瞬動術を発動して一気に駆け抜けた。
「不味い!!」
「こっちよ!!」
瞬動術を発動した瞬間、洞窟の天井が崩壊を始め、降り注ぐ瓦礫を避けならレナは洞窟の入口で手を伸ばすシズネの元に向かう。腕を伸ばして何とか彼女を掴むと、シズネの後方に存在したゴンゾウが二人を掴んで後ろへ引き寄せる。
「ぬおおっ!!」
「きゃあっ!?」
「うわっ!?」
ゴンゾウが二人を引き寄せた瞬間に洞窟が完全に崩壊し、瓦礫によって塞がれてしまう。ゴンゾウに抱き締められる形でレナとシズネは生き埋めにならなかった事に安堵する。しかし、即座に他の人間が騒ぎ出した。
「おいおい、何が起きてやがる!?」
「こ、これは……!?」
「いけません!!すぐにここから離れて下さい!!」
『何が起きている!?』
「え、何?」
「ひゃうっ!?ど、何処を触っているのよ!?」
騒ぎ声を聞きつけたレナは起き上がろうとした際にシズネのささやかな胸を掴んでしまうが、今はそれを気にしている暇はなく、地竜の肉体に異変が生じていた。
『ウァアアアアアアア――!!』
これまで大人しくしていた地竜が唸り声を上げ、徐々に全身に広がった亀裂の隙間から赤色の光が放たれ、岩石の外殻に熱気が放たれる。慌てて甲羅の上に移動していた者達は地竜の背中から飛び降りると、今度は甲羅の頂点から蒸気を噴出させる。
「あちっ!?あちちっ……何だってんだよ!?」
「これは……」
「何が起きているのですか?」
地竜から距離を離しても感じ取れる熱気に全員が汗を流し、唐突に変異を始めた地竜の様子を観察する。一体何が起きているのかは不明だが、地竜の全身から発せられる熱が高まり続け、このままでは非常に不味い事態に陥る事だけは確実に思われた。
「おい、どうなってんだ!?坊主、お前何かしたのか!?」
「ちょっと!!どうしてレナのせいになるのよ!?」
「しかし、他に理由は考えられんぞ……一体何が起きた?」
「そんな事を言われても……」
レナが洞窟から出た瞬間に地竜に異変が起きたため、数人がレナが何かを仕出かしたのではないかと疑うが、当の本人は特に何かをした覚えはない。だが、地竜の「核」が何らかの影響を受けた事で地竜の肉体その者に異変が起きたとしか考えらえない。
(まさか、紅蓮の影響を受けて核が暴走したとか?いや、でも核その物に何かした覚えはないけど……)
手に握りしめている紅蓮にレナは視線を向け、この妖刀のせいで地竜の身に何か起きたのではないかと考えるが、核に攻撃を加える前に地竜の外殻に何度も爆炎を与えた事が原因の可能性もある。
(あれ、どっちにしろ俺のせい?)
どちらの理由もレナが紅蓮で攻撃を仕掛けた事が原因のため、自分が非常に不味い事態を起こしたのではないかと不安を抱くが、そんな彼の背後からこの状況下で最も頼りになると思われる女性の声が掛けられる。
「……どうやら間に合わなかったようね」
「貴方の予想通り、やはり大変な事態に陥っていましたか」
「うわぁっ……な、何か凄い事になってるね」
「叔母様!!それに御祖母様も!!あと……ミナ?」
レナ達の後方からマリアとハヅキ、そして何故かミナが存在した。唐突に現れた3人に全員は驚くが、すぐにレナはマリアに地竜の身に何が起きているのかを問う。
「丁度良かった!!叔母様ならこいつに何が起きているのか分かる?」
「ええ、まずは落ち着きなさい。この地竜に何が起きているのか説明するわ」
「マリア、今は説明している余裕は……」
「大丈夫よ。まだ余裕はあるわ」
「は、ハヅキ様!?どうしてこちらに……」
「主君の警護はどうされたのですか!?」
マリアと同行していたハヅキを見て慌ててリンダは跪き、アカイは国王の無事を確認する。そんな二人に対してハヅキは言いにくそうに事実を伝える。
「国王様とティナ様、それにノル様は無事です。ですがアルン様は……王妃の配下に連れ去られました」
「何だと!?」
「それは本当なのですか!?」
「既に私の部下達が動いています。貴方達はまずは国王の警護に向かいなさい、よろしいですねマリア?」
「ええ、構わないわ」
王子であるアルンが誘拐されたという言葉に護衛の騎士であるアカイとリンダは驚きを隠せず、ハヅキがマリアの確認を取ってから二人を先に国王の元へ向かうように指示する。しかし、ハヅキ本人はこの場に残るつもりなのか地竜を見上げ、その態度にリンダは疑問を抱く。
「ハヅキ様はどうされるのですか?一緒に国王様の元へ参られるのでは……」
「私はここでするべきことがあります。貴方達だけでも先に向かいなさい……すぐに追いつきます」
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