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放浪編
鬼人化の副作用
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「うおおおっ!!」
「ヌアアッ!?」
ゴンゾウは自分よりも体格を上回るミノタウロスの腰を掴み、勢いよく持ち上げて頭から地面に叩きつける。プロレスのバックドロップを受けたミノタウロスは意識が飛びそうになるが、同時に攻撃を仕掛けた方のゴンゾウも力が抜けたように倒れ込む。
「うぐっ!?」
「ッ……!?」
一瞬だけ力が緩んだ隙を逃さず、ミノタウロスは腕を振りほどいて離れると、ゴンゾウの身体の異変に気付く。先ほどまで熱気を漂わせていた肉体は異常なまでに汗を流し、皮膚の色も元に戻っていた。更に大きな負傷を受けたわけでもないのにゴンゾウの顔色が悪く、まるで病人のように身体をふらつかせながら立ち上がる姿を見てミノタウロスは「鬼人化」の弱点を見抜く。
巨人族の鬼人化は一時的に全身の運動機能を高め、肉体の限界まで力を引き出す。その反面に肉体の負荷が非常に大きく、能力を解除した瞬間に無茶をした分だけの疲労と損傷が襲い掛かるらしく、ミノタウロスよりも攻撃を仕掛けたゴンゾウの方が明らかに消耗していた。
「ナルホド……ドウシテココマデノチカラヲ隠シテイタノカト思ッタラ、寿命ヲ削ル類ノ能力ダッタカ……」
「ぐうっ……まだだっ!!」
「フンッ、気ニ入ッタゾ……コレガ最後ダ!!」
疲弊を隠しきれないゴンゾウに対してミノタウロスは自分が回復するまで待たずに挑み、敢えて一撃に全てを掛ける。そんなミノタウロスの行動に対してゴンゾウは最後の力を振り絞り、右拳を突き出す。
「金剛撃!!」
「崩拳!!」
拳をボクシングのストレートのように突き出したゴンゾウに対し、ミノタウロスは中段の突きを繰り出し、お互いの顔面と腹部を同時に打ち抜く。軽い衝撃波が広がり、最初に膝を崩したのはゴンゾウだった。
「ぐはぁっ……!?」
「アト一歩、ダッタナ……」
『おおっ!!』
膝を崩したゴンゾウをミノタウロスは見下ろして笑みを浮かべると、戦闘を見守っていた兵士達は歓声を上げるが、徐々にミノタウロスの巨体が後ろに傾き始め、派手に土煙を巻き上げながら地面に倒れ込んだ。
「俺モ、マダマダ……ダナ」
「……うおおおおっ!!」
『ミノ看守!?』
ミノタウロスが倒れた光景を確認した瞬間、ゴンゾウは勝利の雄たけびを上げながら立ち上がり、足元をふらつかせながらも拳を突き出す。その光景を見て兵士達は動揺の声を上げるが、倒れたミノタウロスは満足したような表情を浮かべ、久しぶりに強敵と出会い、全力で戦えたことに満足したようにミノタウロスはゆっくりと瞼を閉じる。
「そ、そんな……ミノさんがやられるなんて!?」
「いや待て!!あいつはもうボロボロだ!!今なら俺達だけでも……」
「な、なるほど!!よし、それなら全員で一斉に……何だ!?」
「疾風撃!!」
傷だらけのゴンゾウを見て兵士達が取り押さえようとした時、何処からかレナの声が響き渡り、ハイ・ゴブリンが兵士達の元へ吹き飛ばされた。
「ぐはぁっ!?」
「ぎゃああっ!?」
「うわぁっ!?」
「な、何だ!?」
兵士達は自分達の元へ吹き飛んできたハイ・ゴブリンに巻き込まれて地面に倒れ込み、一体何が起きたのかと視線を向けると、そこには退魔刀を振りぬいた状態のレナが存在した。傍にはガルムに乗り込んだ隻腕のゴブリンも控えており、大剣を片手で軽々と振り回しながらレナは周囲の兵士達を睨みつける。
「よし、次!!誰が来る!?」
「ひいっ!?」
「な、何だこいつ……人間の、しかもガキの癖になんて怪力だ!?」
「ゴブさんが一撃で……有りえねえよ」
看守の一人であり、生粋の武人でもあるハイ・ゴブリンを退魔刀の一撃で吹き飛ばしたレナを見て兵士達は怖気付き、その様子を見ていた隻腕のゴブリンとガルムも怯えた表情を浮かべてレナの背中に隠れる。数千人の囚人を抑えつける看守を軽々と吹き飛ばしたレナは両手に紅色の魔力を滲ませながら兵士達を「威圧」する。
「戦う気がないなら消えろ!!」
「ぐっ……!?」
「な、何なんだこのガキは……」
「……君達では荷が重い、下がっているんだ」
「か、看守長!!」
様子を見ていた看守長が前に出ると兵士達は歓喜の表情を浮かべ、慌ててレナから距離を取った。遂に看守長が自ら出てきたことでレナも警戒心を高め、退魔刀と反鏡剣を握り締める。相手は剣聖のハヤテと同様に「居合」の達人であり、決して油断はできない。
しかし、不思議とレナは看守長を前にしても緊張はせず、何故か負ける気はしなかった。その理由は過去にアイリスから「居合」の弱点を教わっているからであり、剣聖であるハヤテでさえも出し抜いたレナは退魔刀を背中に戻し、反鏡剣を握り締めて正面から構えた。そのレナの姿を見て看守長は眉を顰め、挑発するように呟く。
「ほうっ……まさか、正面から僕に挑むつもりかい?この構えから繰り出される剣技を知らないわけでもないだろうに……」
「居合、だろ?あんたの事は色々と聞いてるよ」
「ネズミ君か……あの事にはしっかりと後で説教しないといけないな」
「うげっ……勘弁してくださいよ」
軽くため息を吐きながら看守長は兵士達に紛れて隠れ見ていたネズミに視線を向け、隠れていた事を見抜かれたネズミはレナを非難するように顔を向ける。そんなネズミの視線を浴びながらもレナは一息吐いて意識を集中させると、久々に縮地の戦技を発動させて看守長の元へ向かう。
※今回の投降の10秒前
アイリス「いい加減に茶番は止めましょう。これからは1日に2話投稿にしなさい!!」( ゚Д゚)ノ公開ボタン
カタナヅキ「や、止めろっ!!もう俺の腕は限界だ!?(;´・ω・)」
レナ「最近、出番がないから荒れてるな……(・ω・)」
「ヌアアッ!?」
ゴンゾウは自分よりも体格を上回るミノタウロスの腰を掴み、勢いよく持ち上げて頭から地面に叩きつける。プロレスのバックドロップを受けたミノタウロスは意識が飛びそうになるが、同時に攻撃を仕掛けた方のゴンゾウも力が抜けたように倒れ込む。
「うぐっ!?」
「ッ……!?」
一瞬だけ力が緩んだ隙を逃さず、ミノタウロスは腕を振りほどいて離れると、ゴンゾウの身体の異変に気付く。先ほどまで熱気を漂わせていた肉体は異常なまでに汗を流し、皮膚の色も元に戻っていた。更に大きな負傷を受けたわけでもないのにゴンゾウの顔色が悪く、まるで病人のように身体をふらつかせながら立ち上がる姿を見てミノタウロスは「鬼人化」の弱点を見抜く。
巨人族の鬼人化は一時的に全身の運動機能を高め、肉体の限界まで力を引き出す。その反面に肉体の負荷が非常に大きく、能力を解除した瞬間に無茶をした分だけの疲労と損傷が襲い掛かるらしく、ミノタウロスよりも攻撃を仕掛けたゴンゾウの方が明らかに消耗していた。
「ナルホド……ドウシテココマデノチカラヲ隠シテイタノカト思ッタラ、寿命ヲ削ル類ノ能力ダッタカ……」
「ぐうっ……まだだっ!!」
「フンッ、気ニ入ッタゾ……コレガ最後ダ!!」
疲弊を隠しきれないゴンゾウに対してミノタウロスは自分が回復するまで待たずに挑み、敢えて一撃に全てを掛ける。そんなミノタウロスの行動に対してゴンゾウは最後の力を振り絞り、右拳を突き出す。
「金剛撃!!」
「崩拳!!」
拳をボクシングのストレートのように突き出したゴンゾウに対し、ミノタウロスは中段の突きを繰り出し、お互いの顔面と腹部を同時に打ち抜く。軽い衝撃波が広がり、最初に膝を崩したのはゴンゾウだった。
「ぐはぁっ……!?」
「アト一歩、ダッタナ……」
『おおっ!!』
膝を崩したゴンゾウをミノタウロスは見下ろして笑みを浮かべると、戦闘を見守っていた兵士達は歓声を上げるが、徐々にミノタウロスの巨体が後ろに傾き始め、派手に土煙を巻き上げながら地面に倒れ込んだ。
「俺モ、マダマダ……ダナ」
「……うおおおおっ!!」
『ミノ看守!?』
ミノタウロスが倒れた光景を確認した瞬間、ゴンゾウは勝利の雄たけびを上げながら立ち上がり、足元をふらつかせながらも拳を突き出す。その光景を見て兵士達は動揺の声を上げるが、倒れたミノタウロスは満足したような表情を浮かべ、久しぶりに強敵と出会い、全力で戦えたことに満足したようにミノタウロスはゆっくりと瞼を閉じる。
「そ、そんな……ミノさんがやられるなんて!?」
「いや待て!!あいつはもうボロボロだ!!今なら俺達だけでも……」
「な、なるほど!!よし、それなら全員で一斉に……何だ!?」
「疾風撃!!」
傷だらけのゴンゾウを見て兵士達が取り押さえようとした時、何処からかレナの声が響き渡り、ハイ・ゴブリンが兵士達の元へ吹き飛ばされた。
「ぐはぁっ!?」
「ぎゃああっ!?」
「うわぁっ!?」
「な、何だ!?」
兵士達は自分達の元へ吹き飛んできたハイ・ゴブリンに巻き込まれて地面に倒れ込み、一体何が起きたのかと視線を向けると、そこには退魔刀を振りぬいた状態のレナが存在した。傍にはガルムに乗り込んだ隻腕のゴブリンも控えており、大剣を片手で軽々と振り回しながらレナは周囲の兵士達を睨みつける。
「よし、次!!誰が来る!?」
「ひいっ!?」
「な、何だこいつ……人間の、しかもガキの癖になんて怪力だ!?」
「ゴブさんが一撃で……有りえねえよ」
看守の一人であり、生粋の武人でもあるハイ・ゴブリンを退魔刀の一撃で吹き飛ばしたレナを見て兵士達は怖気付き、その様子を見ていた隻腕のゴブリンとガルムも怯えた表情を浮かべてレナの背中に隠れる。数千人の囚人を抑えつける看守を軽々と吹き飛ばしたレナは両手に紅色の魔力を滲ませながら兵士達を「威圧」する。
「戦う気がないなら消えろ!!」
「ぐっ……!?」
「な、何なんだこのガキは……」
「……君達では荷が重い、下がっているんだ」
「か、看守長!!」
様子を見ていた看守長が前に出ると兵士達は歓喜の表情を浮かべ、慌ててレナから距離を取った。遂に看守長が自ら出てきたことでレナも警戒心を高め、退魔刀と反鏡剣を握り締める。相手は剣聖のハヤテと同様に「居合」の達人であり、決して油断はできない。
しかし、不思議とレナは看守長を前にしても緊張はせず、何故か負ける気はしなかった。その理由は過去にアイリスから「居合」の弱点を教わっているからであり、剣聖であるハヤテでさえも出し抜いたレナは退魔刀を背中に戻し、反鏡剣を握り締めて正面から構えた。そのレナの姿を見て看守長は眉を顰め、挑発するように呟く。
「ほうっ……まさか、正面から僕に挑むつもりかい?この構えから繰り出される剣技を知らないわけでもないだろうに……」
「居合、だろ?あんたの事は色々と聞いてるよ」
「ネズミ君か……あの事にはしっかりと後で説教しないといけないな」
「うげっ……勘弁してくださいよ」
軽くため息を吐きながら看守長は兵士達に紛れて隠れ見ていたネズミに視線を向け、隠れていた事を見抜かれたネズミはレナを非難するように顔を向ける。そんなネズミの視線を浴びながらもレナは一息吐いて意識を集中させると、久々に縮地の戦技を発動させて看守長の元へ向かう。
※今回の投降の10秒前
アイリス「いい加減に茶番は止めましょう。これからは1日に2話投稿にしなさい!!」( ゚Д゚)ノ公開ボタン
カタナヅキ「や、止めろっ!!もう俺の腕は限界だ!?(;´・ω・)」
レナ「最近、出番がないから荒れてるな……(・ω・)」
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