699 / 2,091
外伝 ~ヨツバ王国編~
採掘場の決戦
しおりを挟む
ギンタロウを先頭に一行は遂に採掘場へと辿り着き、遂に数百名の森人族の姿を発見した。彼等全員がギンタロウの配下の兵士達で間違いなく、何日も拷問に近い労働を強いられているのか、全員が痩せ細った状態で鉱石を山積みしたトロッコを運んでいた。
「ううっ……」
「水、水をくれ……」
「腹が減った……」
「おら、喋っている暇が働け!!トロッコ1台運び込んだ奴だけに食事を与えてやる!!」
衰弱状態の兵士達に対して鞭を握り締めた人虎の集団が見張りを行い、山積みの鉱石を乗せたトロッコを運んで来た兵士のみに握り飯を一つとコップ一杯分の水を与える。
「おらよ、よく味わいな。それを食ったら作業に戻れ!!」
「たった、これだけ……」
「なんだ?文句があるならやらねえぞ!!いいからさっさと行きやがれ!!」
「そんな……せめてもう一つだけでも……」
「うるせえっ!!とっとと消えろ!!」
「ぐふっ!?」
トロッコを運び終えた兵士達に対して人虎は最低限の食事しか与えず、兵士達がいくら懇願しようとそれ以上の食事は渡さず、縋り付いてくる兵士を蹴飛ばす。その光景を目撃したギンタロウは怒りを抱き、自分の配下の兵士達の代わり様を見て彼は我慢できずに鉞を掲げて採掘場を駆け下りていく。
「貴様等ぁあああっ!!よくも俺の配下を!!」
「将軍、我等も共に!!」
「あ、おい!?」
ギンタロウが駆け出すと配下のキン、ギン、ドウの3人も続き、4人のケンタウロスは一気に採掘場を駆け下りて兵士達を痛めつける人虎へ襲い掛かった。唐突に現れたギンタロウ達に兵士達も驚愕するが、相手がギンタロウだと知ると衰弱状態だったはずの兵士達が活気を取り戻す。
「しょ、将軍……!!」
「ギンタロウ将軍だ!!」
「やった、遂に助けに来てくれたぞぉっ!!」
兵士達はギンタロウの姿を見て遂に救援に訪れたと判断し、歓声を上げる。だが、十数名の人虎たちは突如として現れたギンタロウ達に対して武器を構え、まるで襲撃を予測していたかのように迅速に対応した。
「へっ!!やっぱり来やがったか……おい、こいつが大将首だ!!殺せばレイビ将軍からご褒美がもらえるぞ!!」
「やっと来やがったか!!おい、出番だぞてめえ等!!」
「身体がうずうずしていた所だ!!ぶっ殺してやる!!」
魔人族の中でもミノタウロスと同様に好戦的な性格が多い人虎はギンタロウ達の姿を見ても怖気づかず、むしろ嬉々とした表情を浮かべて武器を身構えると交戦を開始する。
「ぬんっ!!」
「おらぁっ!!」
両手の鉞を振り下ろしたギンタロウに対して人虎の1体が両手に金属製の棍棒を抱えた状態で受け止め、そのまま激しく打ち合う。キン、ギン、ドウの3人は即座にギンタロウの援護を行おうとしたが、他の人虎がそれを食い止めた。
「へっ!!偶には馬肉が喰いたいと思っていた所だ!!全員ぶっ殺してやる!!」
「邪魔をするな!!このトラネコがっ!!」
ギンタロウ達の元に6体の人虎が囲んで襲い掛かり、残りの人虎も動き出そうとしたが、遅れて採掘場に辿り着いたシズネ達も加勢を行う。
「たくっ!!勝手に突っ走るんじゃないよ!!」
「敵は人虎のみだ!!恐れずに行け!!」
「おらぁっ!!」
「うおっ!?何だこいつ等は……!?」
現れた冒険者の集団に他の人虎たちは戸惑いながらも応戦を始め、採掘場内に人虎と兵士と冒険者の戦闘が始まった。衰弱状態の兵士達もまだ身体が動ける者はギンタロウ達の援護を行うために人虎へ歯向かう者も存在し、中には今まで痛めつけてくれた人虎に対して恨みを晴らすように挑む兵士も少なくない。
「こ、この野郎!!」
「よくも痛めつけてくれたな!!」
「ちっ、うぜえ奴等だ……そんなに全員死にたいのか!?」
弱り切った兵士に掴みかかられた人虎は煩わしそうに彼等を引き剥がそうとした時、ガロ、モリモ、ミナの冒険者集団が援護を行う。
「死ぬのはてめえの方だ!!牙斬!!」
「ガロ、援護するぞ!!」
「螺旋槍!!」
「ぎゃああっ!?」
ガロが上空から仕掛け、モリモが相手の体勢を崩すために大盾を放ち、ミナが止めを刺す。早くも人虎の1体を仕留めた事で兵士達の士気は上がり、一方で人虎たちの方も焦燥感を抱く。
「こ、こいつら……普通じゃないぞ!?なんだこの強さは!?」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
「ヒヒンッ!!」
先ほどは不意を突かれて痛めつけられた魔獣達もティナの回復魔法で完全に回復して戦線に復帰し、数体がかりで人虎に襲いかかる。不意打ちを喰らわなければ十分に魔獣達も人虎を仕留めるだけの力を持ち、ミノとアインは力を合わせて人虎の肉体を持ち上げるとユニコの元へ運びこみ、一本角で背中を突き刺す。
「がああっ!?こ、こいつら……うがぁっ!?」
「隙だらけだ愚か者がっ」
背中を刺された人虎にロウガが切りかかり、首筋を切断して血飛沫が舞う。その間にもジャンヌも旋斧を構え、迫りくる人虎を相手に剣技を披露する。
「ううっ……」
「水、水をくれ……」
「腹が減った……」
「おら、喋っている暇が働け!!トロッコ1台運び込んだ奴だけに食事を与えてやる!!」
衰弱状態の兵士達に対して鞭を握り締めた人虎の集団が見張りを行い、山積みの鉱石を乗せたトロッコを運んで来た兵士のみに握り飯を一つとコップ一杯分の水を与える。
「おらよ、よく味わいな。それを食ったら作業に戻れ!!」
「たった、これだけ……」
「なんだ?文句があるならやらねえぞ!!いいからさっさと行きやがれ!!」
「そんな……せめてもう一つだけでも……」
「うるせえっ!!とっとと消えろ!!」
「ぐふっ!?」
トロッコを運び終えた兵士達に対して人虎は最低限の食事しか与えず、兵士達がいくら懇願しようとそれ以上の食事は渡さず、縋り付いてくる兵士を蹴飛ばす。その光景を目撃したギンタロウは怒りを抱き、自分の配下の兵士達の代わり様を見て彼は我慢できずに鉞を掲げて採掘場を駆け下りていく。
「貴様等ぁあああっ!!よくも俺の配下を!!」
「将軍、我等も共に!!」
「あ、おい!?」
ギンタロウが駆け出すと配下のキン、ギン、ドウの3人も続き、4人のケンタウロスは一気に採掘場を駆け下りて兵士達を痛めつける人虎へ襲い掛かった。唐突に現れたギンタロウ達に兵士達も驚愕するが、相手がギンタロウだと知ると衰弱状態だったはずの兵士達が活気を取り戻す。
「しょ、将軍……!!」
「ギンタロウ将軍だ!!」
「やった、遂に助けに来てくれたぞぉっ!!」
兵士達はギンタロウの姿を見て遂に救援に訪れたと判断し、歓声を上げる。だが、十数名の人虎たちは突如として現れたギンタロウ達に対して武器を構え、まるで襲撃を予測していたかのように迅速に対応した。
「へっ!!やっぱり来やがったか……おい、こいつが大将首だ!!殺せばレイビ将軍からご褒美がもらえるぞ!!」
「やっと来やがったか!!おい、出番だぞてめえ等!!」
「身体がうずうずしていた所だ!!ぶっ殺してやる!!」
魔人族の中でもミノタウロスと同様に好戦的な性格が多い人虎はギンタロウ達の姿を見ても怖気づかず、むしろ嬉々とした表情を浮かべて武器を身構えると交戦を開始する。
「ぬんっ!!」
「おらぁっ!!」
両手の鉞を振り下ろしたギンタロウに対して人虎の1体が両手に金属製の棍棒を抱えた状態で受け止め、そのまま激しく打ち合う。キン、ギン、ドウの3人は即座にギンタロウの援護を行おうとしたが、他の人虎がそれを食い止めた。
「へっ!!偶には馬肉が喰いたいと思っていた所だ!!全員ぶっ殺してやる!!」
「邪魔をするな!!このトラネコがっ!!」
ギンタロウ達の元に6体の人虎が囲んで襲い掛かり、残りの人虎も動き出そうとしたが、遅れて採掘場に辿り着いたシズネ達も加勢を行う。
「たくっ!!勝手に突っ走るんじゃないよ!!」
「敵は人虎のみだ!!恐れずに行け!!」
「おらぁっ!!」
「うおっ!?何だこいつ等は……!?」
現れた冒険者の集団に他の人虎たちは戸惑いながらも応戦を始め、採掘場内に人虎と兵士と冒険者の戦闘が始まった。衰弱状態の兵士達もまだ身体が動ける者はギンタロウ達の援護を行うために人虎へ歯向かう者も存在し、中には今まで痛めつけてくれた人虎に対して恨みを晴らすように挑む兵士も少なくない。
「こ、この野郎!!」
「よくも痛めつけてくれたな!!」
「ちっ、うぜえ奴等だ……そんなに全員死にたいのか!?」
弱り切った兵士に掴みかかられた人虎は煩わしそうに彼等を引き剥がそうとした時、ガロ、モリモ、ミナの冒険者集団が援護を行う。
「死ぬのはてめえの方だ!!牙斬!!」
「ガロ、援護するぞ!!」
「螺旋槍!!」
「ぎゃああっ!?」
ガロが上空から仕掛け、モリモが相手の体勢を崩すために大盾を放ち、ミナが止めを刺す。早くも人虎の1体を仕留めた事で兵士達の士気は上がり、一方で人虎たちの方も焦燥感を抱く。
「こ、こいつら……普通じゃないぞ!?なんだこの強さは!?」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
「ヒヒンッ!!」
先ほどは不意を突かれて痛めつけられた魔獣達もティナの回復魔法で完全に回復して戦線に復帰し、数体がかりで人虎に襲いかかる。不意打ちを喰らわなければ十分に魔獣達も人虎を仕留めるだけの力を持ち、ミノとアインは力を合わせて人虎の肉体を持ち上げるとユニコの元へ運びこみ、一本角で背中を突き刺す。
「がああっ!?こ、こいつら……うがぁっ!?」
「隙だらけだ愚か者がっ」
背中を刺された人虎にロウガが切りかかり、首筋を切断して血飛沫が舞う。その間にもジャンヌも旋斧を構え、迫りくる人虎を相手に剣技を披露する。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。