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外伝 ~ヨツバ王国編~
バイコーン
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ホムラの先導の元、レナ達は岩山の上に存在するという集落へ向かう。どうして岩山の上にわざわざ集落を立てたかというと、森の中よりも魔物が襲ってくる可能性が低いという理由からだという。
「西聖将の領地は特殊な結界で覆われている。そして結界の内部に生息する魔物は他の地域よりも凶暴性が高く、魔人族も多い。お前達の連れているサイクロプスやミノタウロスの同族も少なからず存在するぞ。最もそいつらと違って目を合わせただけで襲いかかってくる狂暴な奴等だがな」
「えっ……そうなんすか?」
「知らなかったよ~」
「キュロロッ?」
「ブモォッ……」
声を掛けられたアインとミノは首を傾げ、ヨツバ王国の領地にはどちらも生息していないと思われていたが、実際は少数ではあるがヨツバ王国の西側の奥地に住処を作って暮らしているという。但し、人に慣れたアインとミノと違い、野生のサイクロプスとミノタウロスは狂暴で危険な存在だと告げる。
ティナもエリナも西側の領地に関しては詳しい事情を知らないらしく、南聖将の領地が最も危険だと思われていたが、実際の所は特殊な結界で覆われている西聖将の領地では生態系の争いが激しく、危険な魔物が多数生息している事が判明した。ホムラによると結界によって外界から隔離された事で過酷な環境へ変わり果てたらしく、生息する魔物達も自分達が生き残るために独自の進化を果たしたという。
「西聖将の役割は勇者が残した神殿の守護と、西側の領地の管理を任されている。そしてここへ訪れる事が許されるのはヨツバ王国の王族関係者のみだが……まあ、お前等は別にいいだろう。久しぶりの外界からの客人だ、歓迎してやる」
「どうも……」
「あの美人だけど目つきが悪い姉ちゃん、レナにだけ少し優しくないか?」
「確かに……」
「おい、聞こえているぞガキ共。ダークエルフの聴覚を舐めるなよ」
「ひいっ!?すいません!!」
レナがハヅキ家の血筋を継ぐ者だと知るとホムラの対応も少し変わり、彼女なりに昔世話になったハヅキの孫であるレナに対して思うところがあるらしく、ほんの少しだけで対応が優しくなった。その一方で他のダークエルフたちも先ほどまでの態度が一変し、ダインたちと親し気に話す。
「はははっ……ホムラはすぐに機嫌が悪くなるからな、あまり怒らせるような真似はするなよ」
「さっきは悪かったな、こっちも色々とあってイライラしてたんだ。だが、お前等よくここへ辿り着いたな……王族以外が結界を通り抜けてくるなんて聞いた事がないぞ」
「完全に夜になる前に辿り着いたのは命拾いしたな。夜になると魔物共が活発的に動き出す。そうなるとここ以外に安全な場所あんんてないからな」
「ど、どうも……」
西聖将のホムラが受け入れてくれたせいか、他の者達もレナ達を迎え入れ、先ほどの無礼を詫びて親し気に話しかける。そんな彼等を見てホムラはため息を吐き出し、一方でバイコーンのクロとユニコーンのユニコは牽制しあうように睨みつけながら歩いていた。
「ヒヒンッ……!!」
「ヒィンッ……!!」
「ちょ、さっきからこいつらにらみ合ってるんだけど……急にどうしたんだ?」
「ユニコちゃん、落ち着いて~」
「無理もないだろう。バイコーンとユニコーンは外見は似ているが別種族だ。お互いが発する魔力が聖属性と闇属性である事から気に入らないんだろう」
「な、なるほど……そういう事だったのか」
ホムラの言葉を聞いてレナ達は納得すると、ユニコとクロは今にも喧嘩しそうなのでティナが2匹の間に入って宥めようとする。
「ほらほら、ユニコもクロ君も落ち着いてよ~」
「ヒヒンッ……」
「ヒィンッ……」
「ほう、クロが初対面の人間にここまで懐くとは……たいした女だ」
「あの、ホムラさん。一応はティナ様は王女様なので女と呼ぶのはどうかと……」
魔物使いであるティナが2体の間に入って身体を撫でると2体ともティナの方に顔を近づけ、頬を舐める。その様子を見てホムラは感心した声を上げ、自分以外にクロが懐く姿が余程珍しいらしい。その一方でレナはダインの方に振り返り、バイコーンが闇属性の魔力を所有する生物と聞いてダインの反応も伺う。
「ダインはバイコーンの事を知ってた?」
「まあ、一応はな……闇属性の魔力を宿す珍しい魔物だから知ってるよ。見たのは初めてだけど……うわっ!?」
「ヒヒンッ」
「これは……良かったな、お前も気に入られたようだぞ」
クロはダインの背中を頭の角で軽くつつき、慌ててダインはレナの背中に隠れるが、ホムラ曰くダインも闇属性の魔法の使い手という理由で気に入られたのかバイコーンはダインに鼻息を鳴らす。
そして話し込んでいる間にも目的地へ辿り着いたらしく、一向は岩山の山頂に辿り着く。不思議な事にまるで巨大な刃物で綺麗に切り裂かれたかのように山頂部は平面となっており、その中心部には周囲を木造製の柵と大きな堀で覆われた集落が存在した。
「西聖将の領地は特殊な結界で覆われている。そして結界の内部に生息する魔物は他の地域よりも凶暴性が高く、魔人族も多い。お前達の連れているサイクロプスやミノタウロスの同族も少なからず存在するぞ。最もそいつらと違って目を合わせただけで襲いかかってくる狂暴な奴等だがな」
「えっ……そうなんすか?」
「知らなかったよ~」
「キュロロッ?」
「ブモォッ……」
声を掛けられたアインとミノは首を傾げ、ヨツバ王国の領地にはどちらも生息していないと思われていたが、実際は少数ではあるがヨツバ王国の西側の奥地に住処を作って暮らしているという。但し、人に慣れたアインとミノと違い、野生のサイクロプスとミノタウロスは狂暴で危険な存在だと告げる。
ティナもエリナも西側の領地に関しては詳しい事情を知らないらしく、南聖将の領地が最も危険だと思われていたが、実際の所は特殊な結界で覆われている西聖将の領地では生態系の争いが激しく、危険な魔物が多数生息している事が判明した。ホムラによると結界によって外界から隔離された事で過酷な環境へ変わり果てたらしく、生息する魔物達も自分達が生き残るために独自の進化を果たしたという。
「西聖将の役割は勇者が残した神殿の守護と、西側の領地の管理を任されている。そしてここへ訪れる事が許されるのはヨツバ王国の王族関係者のみだが……まあ、お前等は別にいいだろう。久しぶりの外界からの客人だ、歓迎してやる」
「どうも……」
「あの美人だけど目つきが悪い姉ちゃん、レナにだけ少し優しくないか?」
「確かに……」
「おい、聞こえているぞガキ共。ダークエルフの聴覚を舐めるなよ」
「ひいっ!?すいません!!」
レナがハヅキ家の血筋を継ぐ者だと知るとホムラの対応も少し変わり、彼女なりに昔世話になったハヅキの孫であるレナに対して思うところがあるらしく、ほんの少しだけで対応が優しくなった。その一方で他のダークエルフたちも先ほどまでの態度が一変し、ダインたちと親し気に話す。
「はははっ……ホムラはすぐに機嫌が悪くなるからな、あまり怒らせるような真似はするなよ」
「さっきは悪かったな、こっちも色々とあってイライラしてたんだ。だが、お前等よくここへ辿り着いたな……王族以外が結界を通り抜けてくるなんて聞いた事がないぞ」
「完全に夜になる前に辿り着いたのは命拾いしたな。夜になると魔物共が活発的に動き出す。そうなるとここ以外に安全な場所あんんてないからな」
「ど、どうも……」
西聖将のホムラが受け入れてくれたせいか、他の者達もレナ達を迎え入れ、先ほどの無礼を詫びて親し気に話しかける。そんな彼等を見てホムラはため息を吐き出し、一方でバイコーンのクロとユニコーンのユニコは牽制しあうように睨みつけながら歩いていた。
「ヒヒンッ……!!」
「ヒィンッ……!!」
「ちょ、さっきからこいつらにらみ合ってるんだけど……急にどうしたんだ?」
「ユニコちゃん、落ち着いて~」
「無理もないだろう。バイコーンとユニコーンは外見は似ているが別種族だ。お互いが発する魔力が聖属性と闇属性である事から気に入らないんだろう」
「な、なるほど……そういう事だったのか」
ホムラの言葉を聞いてレナ達は納得すると、ユニコとクロは今にも喧嘩しそうなのでティナが2匹の間に入って宥めようとする。
「ほらほら、ユニコもクロ君も落ち着いてよ~」
「ヒヒンッ……」
「ヒィンッ……」
「ほう、クロが初対面の人間にここまで懐くとは……たいした女だ」
「あの、ホムラさん。一応はティナ様は王女様なので女と呼ぶのはどうかと……」
魔物使いであるティナが2体の間に入って身体を撫でると2体ともティナの方に顔を近づけ、頬を舐める。その様子を見てホムラは感心した声を上げ、自分以外にクロが懐く姿が余程珍しいらしい。その一方でレナはダインの方に振り返り、バイコーンが闇属性の魔力を所有する生物と聞いてダインの反応も伺う。
「ダインはバイコーンの事を知ってた?」
「まあ、一応はな……闇属性の魔力を宿す珍しい魔物だから知ってるよ。見たのは初めてだけど……うわっ!?」
「ヒヒンッ」
「これは……良かったな、お前も気に入られたようだぞ」
クロはダインの背中を頭の角で軽くつつき、慌ててダインはレナの背中に隠れるが、ホムラ曰くダインも闇属性の魔法の使い手という理由で気に入られたのかバイコーンはダインに鼻息を鳴らす。
そして話し込んでいる間にも目的地へ辿り着いたらしく、一向は岩山の山頂に辿り着く。不思議な事にまるで巨大な刃物で綺麗に切り裂かれたかのように山頂部は平面となっており、その中心部には周囲を木造製の柵と大きな堀で覆われた集落が存在した。
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