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外伝 ~ヨツバ王国編~
魔刀術とは?
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「本当に岩山の上に村がある。けど、どうしてこんな場所に住んでるの?あんまり人が住むには適した環境とは思えないんだけど……」
レナは岩山の山頂に存在する村を見て不思議に思い、このような高知に村を作ったとしても水や食料の確保も難しく、そもそも農作物も育てられない。魔物に襲われないように作り出したとしても、わざわざ狩猟や外へ赴く旅に崖を降りていかなければならず、はっきり言って普通の人間が暮らすには不適合な場所に思えた。
「問題はない。我々ダークエルフはお前等人間や森人族よりも身体能力に優れている。私は5才の頃からあの程度の崖は降りることが出来た」
「5才って……あんな高い崖を!?」
「魔物共と戦う事と比べれば簡単な事だ」
「それにこの領地は雨が良く降る地域だから飲み水には困らん。それに森の中で魔物が近寄れない場所に畑を作って農作物も手に入る。定期的に村の若い衆が岩山を降りて狩猟に赴けば生活に困る事はない」
「我々は生まれた時から狩猟の技術を仕込まれ、戦闘技術を身に着けて毎日欠かさず鍛錬を行っている。軟弱な森人族と一緒にされるのは心外だな」
「軟弱な森人族って……」
純粋な森人族であるエリナはダークエルフの男達の言葉に眉をしかめるが、普通の森人族とは異なり、ダークエルフの身体能力は獣人族や巨人族にも劣らず、過酷な環境でも生き抜く事ができる「適応力」が高いらしい。ホムラ以外のダークエルフの若者たちも彼女のように幼少期の頃から戦闘訓練を受けて自分の力を磨き、普通の人間ならば生活が苦しい環境下でも立派に育ったという。
小さい頃から身体を鍛えているという点ではレナも同様ではあるが、レナの場合は環境に恵まれており、魔物が巣食う森の中に暮らしていたとはいえ、安全な場所で生活しながら訓練を行って生きてきた。しかし、ダークエルフたちはいつ命を落としかねない危険な環境で生まれ育ち、そのお陰で彼等は非常に高い戦闘力と独自の戦闘技術を生み出す事に成功している。
「ホムラ殿、一つ聞きたいことがあるのでござるがよろしいか?」
「何だ?」
「先ほどの戦闘でホムラ殿は武器の刀身に炎を纏わせていたでござるが、あれは魔法剣の一種でござるか?」
「魔法剣?そんな物と一緒にするな、あれは魔刀術だ」
「魔刀術って……確か、クレナイの奴が使ってた剣技だよな?」
「確かに本人がそう言っていたような気がするでござるが……」
「クレナイか……六聖将の守備将の事だな。奴は先代の西聖将の元で魔刀術の基礎を学んだだけに過ぎん」
ホムラの話によるとクレナイが扱う「魔刀術」は元々は彼が自ら作り出した剣技ではなく、先代の西聖将の元に弟子入りして魔刀術の基礎を学び、完成させたという。その剣技は戦友の白虎や息子のアカイにも伝わっているが、魔刀術は使用者の資質によって大きく変化する。
例えばホムラの場合はダークエルフなので火属性の適性が高く、彼女の扱う魔刀術は「真紅の炎」を生み出す。一方で森人族であるクレナイやアカイ、ハヤテやシュンの場合は風属性の適性が高いので魔刀術を使用すると「竜巻」や「かまいたち」が発生する。しかも彼等の場合は精霊魔法を利用して魔刀術の強化と同時に肉体の負担を減らしているという。
「魔刀術はかつては「魔鎧術」と呼ばれる魔力を鎧のように身に纏う技術の派生によって生まれた剣技だ。魔刀術は使用者の魔力の資質によって能力が大きく変化する……だが、まさかハヅキ家の人間も魔刀術を扱えるとは驚かされたがな」
「何だと!?」
「ホムラ、それは本当か!?」
「まさか、外の人間に魔刀術を扱える者がいたというのか!?」
「えっと……何処から説明すれば良いかな」
ホムラの言葉に他のダークエルフたちは驚愕し、自分達以外に魔刀術を扱う人間が居る事に動揺を隠せない様子だった。そんな彼等の反応を見てレナはとりあえず自分が「魔鎧術」を教わった経緯を話す。
「俺の扱うのは魔刀術じゃなくて魔鎧術だよ。ハヅキ家は関係ない、この技術は別の人に教わっただけだよ」
「それはおかしな話だな。魔鎧術の技術は何百年も前に廃れて現在では扱える存在は殆どいないはずだ。せいぜい、長生きしている森人族の老いぼれ共しか知らない技術のはずだ」
「う~ん……」
レナに魔鎧術の技術を授けたのは塔の大迷宮で長い時を過ごしていた「ホネミン」であり、彼女は元々は普通の森人族だったのだが、ある時に命を落としかけたが勇者の残した聖遺物によって命を取り留めた。しかし、その反動なのか彼女は肉体を失い、骨だけの状態でなってしまう。
ホネミンは肉体は失ったが、その代わりに魔力を定期的に摂取すれば死なない存在と変り果て、そのお陰で彼女は何百年も生きている。恐らくは高齢者のデブリ国王よりも年齢は年上だと思われ、遥か昔から生きている彼女だからこそ、レナはホネミンから「魔鎧術」の技術を授かることが出来た。だが、この事を素直に伝えてもホムラ達が信じてくれるとは思えず、説明に悩む。
レナは岩山の山頂に存在する村を見て不思議に思い、このような高知に村を作ったとしても水や食料の確保も難しく、そもそも農作物も育てられない。魔物に襲われないように作り出したとしても、わざわざ狩猟や外へ赴く旅に崖を降りていかなければならず、はっきり言って普通の人間が暮らすには不適合な場所に思えた。
「問題はない。我々ダークエルフはお前等人間や森人族よりも身体能力に優れている。私は5才の頃からあの程度の崖は降りることが出来た」
「5才って……あんな高い崖を!?」
「魔物共と戦う事と比べれば簡単な事だ」
「それにこの領地は雨が良く降る地域だから飲み水には困らん。それに森の中で魔物が近寄れない場所に畑を作って農作物も手に入る。定期的に村の若い衆が岩山を降りて狩猟に赴けば生活に困る事はない」
「我々は生まれた時から狩猟の技術を仕込まれ、戦闘技術を身に着けて毎日欠かさず鍛錬を行っている。軟弱な森人族と一緒にされるのは心外だな」
「軟弱な森人族って……」
純粋な森人族であるエリナはダークエルフの男達の言葉に眉をしかめるが、普通の森人族とは異なり、ダークエルフの身体能力は獣人族や巨人族にも劣らず、過酷な環境でも生き抜く事ができる「適応力」が高いらしい。ホムラ以外のダークエルフの若者たちも彼女のように幼少期の頃から戦闘訓練を受けて自分の力を磨き、普通の人間ならば生活が苦しい環境下でも立派に育ったという。
小さい頃から身体を鍛えているという点ではレナも同様ではあるが、レナの場合は環境に恵まれており、魔物が巣食う森の中に暮らしていたとはいえ、安全な場所で生活しながら訓練を行って生きてきた。しかし、ダークエルフたちはいつ命を落としかねない危険な環境で生まれ育ち、そのお陰で彼等は非常に高い戦闘力と独自の戦闘技術を生み出す事に成功している。
「ホムラ殿、一つ聞きたいことがあるのでござるがよろしいか?」
「何だ?」
「先ほどの戦闘でホムラ殿は武器の刀身に炎を纏わせていたでござるが、あれは魔法剣の一種でござるか?」
「魔法剣?そんな物と一緒にするな、あれは魔刀術だ」
「魔刀術って……確か、クレナイの奴が使ってた剣技だよな?」
「確かに本人がそう言っていたような気がするでござるが……」
「クレナイか……六聖将の守備将の事だな。奴は先代の西聖将の元で魔刀術の基礎を学んだだけに過ぎん」
ホムラの話によるとクレナイが扱う「魔刀術」は元々は彼が自ら作り出した剣技ではなく、先代の西聖将の元に弟子入りして魔刀術の基礎を学び、完成させたという。その剣技は戦友の白虎や息子のアカイにも伝わっているが、魔刀術は使用者の資質によって大きく変化する。
例えばホムラの場合はダークエルフなので火属性の適性が高く、彼女の扱う魔刀術は「真紅の炎」を生み出す。一方で森人族であるクレナイやアカイ、ハヤテやシュンの場合は風属性の適性が高いので魔刀術を使用すると「竜巻」や「かまいたち」が発生する。しかも彼等の場合は精霊魔法を利用して魔刀術の強化と同時に肉体の負担を減らしているという。
「魔刀術はかつては「魔鎧術」と呼ばれる魔力を鎧のように身に纏う技術の派生によって生まれた剣技だ。魔刀術は使用者の魔力の資質によって能力が大きく変化する……だが、まさかハヅキ家の人間も魔刀術を扱えるとは驚かされたがな」
「何だと!?」
「ホムラ、それは本当か!?」
「まさか、外の人間に魔刀術を扱える者がいたというのか!?」
「えっと……何処から説明すれば良いかな」
ホムラの言葉に他のダークエルフたちは驚愕し、自分達以外に魔刀術を扱う人間が居る事に動揺を隠せない様子だった。そんな彼等の反応を見てレナはとりあえず自分が「魔鎧術」を教わった経緯を話す。
「俺の扱うのは魔刀術じゃなくて魔鎧術だよ。ハヅキ家は関係ない、この技術は別の人に教わっただけだよ」
「それはおかしな話だな。魔鎧術の技術は何百年も前に廃れて現在では扱える存在は殆どいないはずだ。せいぜい、長生きしている森人族の老いぼれ共しか知らない技術のはずだ」
「う~ん……」
レナに魔鎧術の技術を授けたのは塔の大迷宮で長い時を過ごしていた「ホネミン」であり、彼女は元々は普通の森人族だったのだが、ある時に命を落としかけたが勇者の残した聖遺物によって命を取り留めた。しかし、その反動なのか彼女は肉体を失い、骨だけの状態でなってしまう。
ホネミンは肉体は失ったが、その代わりに魔力を定期的に摂取すれば死なない存在と変り果て、そのお陰で彼女は何百年も生きている。恐らくは高齢者のデブリ国王よりも年齢は年上だと思われ、遥か昔から生きている彼女だからこそ、レナはホネミンから「魔鎧術」の技術を授かることが出来た。だが、この事を素直に伝えてもホムラ達が信じてくれるとは思えず、説明に悩む。
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