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外伝 ~ヨツバ王国編~
キラウVSダイン
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ダインの扱う影魔法は相手を拘束、能力の低下の性質を持つ極めて奇異な魔法である。攻撃能力は間違いなく全属性の中でも低い一方、他の属性と組み合わせる事で驚異的な真価を発揮する。闇属性の魔法は意外な事に聖属性以外の属性とは相性が良いため、基本的には他の属性の補助として秀でていた。
しかし、闇魔導士であるダインは闇属性の魔法しか扱いこなせず、一応は他の属性の適性もあるのだが闇属性のようには扱いこなせない。しかも呪術師の家系でありながら闇魔導士として生まれたダインは子供の頃に追い出され、魔術師でもないバルの元で拾い上げられ、育てられている。
バルは魔法の指導が出来ず、闇魔導士の職業の人間自体が珍しいため、ダインは誰からも教えを乞う事が出来なかった。それでもダインは独学で影魔法を極め、影魔法のみを鍛え続けた。その結果、ダインは遂に闇の聖痕の力を宿す程の力を得た。
だが、単純な闇属性の魔術師としての力量はキラウが数段勝り、聖痕を持つダインを圧倒する力を彼女は誇る。無論、ダインも鍛錬を積み重ねれば将来的にはキラウを凌ぐ魔術師へと成長するだろう。だが、現状ではダインがキラウに挑んでも魔法の力だけで勝てる見込みはない。
ならばダインがキラウに勝つにはどうすればいいのか、そのヒントはダインを育て上げた「バル」の教えだった。彼女は魔術師ではないのでダインの最大の特徴である魔法の鍛錬を教える事は出来なかった。だが、魔術師との戦闘で勝つ方法はダインに教える。
『自分よりも格上の魔術師と遭遇したときはどうすればいい?そんなの決まってんだろ、魔法を使う前にぶん殴って倒せばいいのさ!!』
バルの魔術師を倒す方法は魔法が使えない戦闘職の人間の考え方であり、確かに普通の魔術師は身体能力という面では戦闘職の人間には及ばない(一部の例外もあるが)。しかし、ダインは魔術師でありながらバルの元で厳しい指導を受け、魔術師でありながら戦闘職の人間が覚えるような技能も習得している。最初の頃は魔術師の自分がどうしてこんな事をしなければならないんだと思っていたダインだが、ここへ来て彼はバルに感謝した。
(僕だって身体を鍛えて来たんだ……それに、レナの動きをずっと見ていた。あいつだって僕と同じ魔術師なんだ……なら、あいつに出来て僕に出来ない道理はない!!)
ダインの編み出した「シャドウ・コントロール」は本来は敵を操作して同士討ちさせる魔法だが、ダインは自分自身に施す事で無理やりに身体を動かし、これまでに自分が見てきた「レナ」の行為を再現する。正直に言えば身体を鍛えていると言ってもレベルや鍛錬の練度は圧倒的に劣るダインがレナの動作を真似するなど不可能に近い。
影によって無理やりに操作されているダインの肉体は、レナの動作を数秒程真似た所で身体のあちこちに激痛が走り、限界を迎えようとしていた。それでもダインは歯を食いしばって耐え切り、精神力のみでキラウを追い詰める。
「このぉっ!!」
「ぐはっ!?」
吸血鬼であるキラウに対して普通にダインが殴り掛かったとしても彼女に損傷を与える事は出来ないだろう。しかし、現在のダインの動作はレナの動作を参考にしており、限界まで筋力を酷使する事でレナの攻撃を再現して殴りつける。筋力はともかく、体格に関してはレナとダインに大きな差はない。そもそも二人はどちらも特殊な生まれではあるが「人間」である事に変わりはなく、ダインは拳を振り翳す。
「これは、ゴンゾウの分!!」
「がはっ!?」
「そしてバルの分!!」
「ぐふぅっ!?」
「最後に……僕の分だぁあああっ!!」
「あぐぅっ!?」
石頭を利用してダインはキラウの顔面に頭突きを叩き込むと、キラウは予想外の攻撃に反応が遅れ、まさか魔術師に殴られるなど生まれて初めての経験だった。彼女は鼻血を抑えながらも怒りを露わにしてダインを睨みつけ、石化の魔眼を発動させる。
「調子に乗るなぁっ!!」
「……効くか、そんなもん」
「なっ!?」
しかし、魔眼を直視したにも関わらずにダインは石化をする様子もなく、拳が砕けるのも構わずに拳を振りぬく。キラウは顔面を殴りつけられながらも自分の石化の魔眼が通用しないダインに動揺を隠せない。
(そんな馬鹿なっ……どうして効かない!?精霊薬を使った?いや、違う……こいつには薬を使う様子なんてなかったはず!!)
石化の魔眼を見ても動じないダインにキラウは混乱を隠せず、そんな彼女にダインは止めの一撃を喰らわせるために身体にしがみ付き、壁際へと追い込む。
「うおおおっ!!」
「くぅっ……舐めるなぁっ!!」
だが、キラウも壁に激突する前に魔法を発動させ、背中に影人形を作り出して壁際への直撃を抑える。物理攻撃は全て無効化する影人形が盾になった事でキラウは衝突を避けられた。安心する一方、これ以上に遊んでいられないと判断したキラウは意識を集中させると、玉座の間の天井に隠していた「赤獣」を解放した。
しかし、闇魔導士であるダインは闇属性の魔法しか扱いこなせず、一応は他の属性の適性もあるのだが闇属性のようには扱いこなせない。しかも呪術師の家系でありながら闇魔導士として生まれたダインは子供の頃に追い出され、魔術師でもないバルの元で拾い上げられ、育てられている。
バルは魔法の指導が出来ず、闇魔導士の職業の人間自体が珍しいため、ダインは誰からも教えを乞う事が出来なかった。それでもダインは独学で影魔法を極め、影魔法のみを鍛え続けた。その結果、ダインは遂に闇の聖痕の力を宿す程の力を得た。
だが、単純な闇属性の魔術師としての力量はキラウが数段勝り、聖痕を持つダインを圧倒する力を彼女は誇る。無論、ダインも鍛錬を積み重ねれば将来的にはキラウを凌ぐ魔術師へと成長するだろう。だが、現状ではダインがキラウに挑んでも魔法の力だけで勝てる見込みはない。
ならばダインがキラウに勝つにはどうすればいいのか、そのヒントはダインを育て上げた「バル」の教えだった。彼女は魔術師ではないのでダインの最大の特徴である魔法の鍛錬を教える事は出来なかった。だが、魔術師との戦闘で勝つ方法はダインに教える。
『自分よりも格上の魔術師と遭遇したときはどうすればいい?そんなの決まってんだろ、魔法を使う前にぶん殴って倒せばいいのさ!!』
バルの魔術師を倒す方法は魔法が使えない戦闘職の人間の考え方であり、確かに普通の魔術師は身体能力という面では戦闘職の人間には及ばない(一部の例外もあるが)。しかし、ダインは魔術師でありながらバルの元で厳しい指導を受け、魔術師でありながら戦闘職の人間が覚えるような技能も習得している。最初の頃は魔術師の自分がどうしてこんな事をしなければならないんだと思っていたダインだが、ここへ来て彼はバルに感謝した。
(僕だって身体を鍛えて来たんだ……それに、レナの動きをずっと見ていた。あいつだって僕と同じ魔術師なんだ……なら、あいつに出来て僕に出来ない道理はない!!)
ダインの編み出した「シャドウ・コントロール」は本来は敵を操作して同士討ちさせる魔法だが、ダインは自分自身に施す事で無理やりに身体を動かし、これまでに自分が見てきた「レナ」の行為を再現する。正直に言えば身体を鍛えていると言ってもレベルや鍛錬の練度は圧倒的に劣るダインがレナの動作を真似するなど不可能に近い。
影によって無理やりに操作されているダインの肉体は、レナの動作を数秒程真似た所で身体のあちこちに激痛が走り、限界を迎えようとしていた。それでもダインは歯を食いしばって耐え切り、精神力のみでキラウを追い詰める。
「このぉっ!!」
「ぐはっ!?」
吸血鬼であるキラウに対して普通にダインが殴り掛かったとしても彼女に損傷を与える事は出来ないだろう。しかし、現在のダインの動作はレナの動作を参考にしており、限界まで筋力を酷使する事でレナの攻撃を再現して殴りつける。筋力はともかく、体格に関してはレナとダインに大きな差はない。そもそも二人はどちらも特殊な生まれではあるが「人間」である事に変わりはなく、ダインは拳を振り翳す。
「これは、ゴンゾウの分!!」
「がはっ!?」
「そしてバルの分!!」
「ぐふぅっ!?」
「最後に……僕の分だぁあああっ!!」
「あぐぅっ!?」
石頭を利用してダインはキラウの顔面に頭突きを叩き込むと、キラウは予想外の攻撃に反応が遅れ、まさか魔術師に殴られるなど生まれて初めての経験だった。彼女は鼻血を抑えながらも怒りを露わにしてダインを睨みつけ、石化の魔眼を発動させる。
「調子に乗るなぁっ!!」
「……効くか、そんなもん」
「なっ!?」
しかし、魔眼を直視したにも関わらずにダインは石化をする様子もなく、拳が砕けるのも構わずに拳を振りぬく。キラウは顔面を殴りつけられながらも自分の石化の魔眼が通用しないダインに動揺を隠せない。
(そんな馬鹿なっ……どうして効かない!?精霊薬を使った?いや、違う……こいつには薬を使う様子なんてなかったはず!!)
石化の魔眼を見ても動じないダインにキラウは混乱を隠せず、そんな彼女にダインは止めの一撃を喰らわせるために身体にしがみ付き、壁際へと追い込む。
「うおおおっ!!」
「くぅっ……舐めるなぁっ!!」
だが、キラウも壁に激突する前に魔法を発動させ、背中に影人形を作り出して壁際への直撃を抑える。物理攻撃は全て無効化する影人形が盾になった事でキラウは衝突を避けられた。安心する一方、これ以上に遊んでいられないと判断したキラウは意識を集中させると、玉座の間の天井に隠していた「赤獣」を解放した。
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