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S級冒険者編
塔の大迷宮の攻略
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――その後、牙竜のギルドに立ち寄ったレナはダインとゴンゾウに話を伝え、ミナの方はマリアから連絡を受けて快く承諾してくれたため、今回は皆で一緒に向かう事が決まる。また、ホネミンの場合はプルミンも連れて行けないので世話をティナに任せ、全員の準備が整うと転移魔法陣で塔の大迷宮に向かう前に先に「ガイラ」の街へ向かう。
マリアに頼んで冒険都市から転移魔法陣で塔の大迷宮を往復するわけにもいかず、塔の大迷宮から最も近い街を拠点にしてレナ達は塔の大迷宮の攻略を目指す。ちなみに今回の宿屋も前回に訪れた時に利用した「白猫宿屋」の世話になる。
「この面子で一緒に冒険するのも久しぶりな気がするな」
「そうだね、僕もレナ君と一緒にまた冒険できて嬉しいよ」
「レナ君、ね。つまり私達ではなくレナと一緒でいられるのが嬉しいのかしら?」
「えっ!?ち、違うよ!?シズネさん達とも一緒に居られるのも嬉しいよ!?」
「シズネ、嫉妬は駄目。レナはもう私とティナの物」
「私はそんな政略結婚は認めるつもりはないわよ!!」
「政略結婚って……まあ、あながち間違ってはいないかな?」
レナがティナとコトミンと結婚したのはあくまでも西聖将の顔を立てるためであり、本人たちの意思で決めたわけではない。だが、結婚した事は事実なので今でもティナもコトミンも妻として振舞う。その事がシズネはあまり気に入らないが、事情を知っているだけに仕方ない事だとは理解していた。
それでも想い人であるレナが自分以外の人間と結婚したと知れば彼女の気持ちも穏やかではなく、最近ではレナの家に完全に住み着いてしまっている。その事に関してはレナもティナもコトミンも気にしておらず、むしろ仲良く暮らしていた。
「シズネ、レナの愛人枠なら空いてる」
「な、何の話よ……というか、愛人なんて駄目に決まってるでしょ!!」
「なら、ミナに譲る?」
「えっ!?ぼ、僕?僕がレナ君の愛人に……えへへっ」
「何で貴女も照れてるのよ!!というか、それで満足するの貴女!?」
「あの、お客さん……もうちょっと静かにしてくれませんかね?」
現在のレナ達は塔の大迷宮に向かう馬車に乗り込んでおり、今回は前の時と違って馬車の御者は「カイ」ではなく、偶然にも居合わせた馬車にレナ達は乗せてもらった。馬車に揺られながら塔の大迷宮を目指していると、レナはカイの事を思い出さずにはいられず、自分が強くなったのは彼のお陰だと思っていた。
(……後でカイさんの墓参りに行こう)
カイのお陰でレナは現在の剣士でさえも殆ど習得には至らない「一刀両断」の戦技を覚える事が出来たため、カイに対して恩義を感じていた。だが、そのカイはレナに戦技を授けた後に亡くなってしまい、現在は彼の家に墓が存在する。大迷宮へ挑んだ後はカイの墓参りを行う事を決めたレナは一刻も早く迷宮の攻略を行う事を誓う――
――それからしばらく時間が経過した後、特に問題なく塔の大迷宮へと辿り着いたレナ達は一気に第四階層から挑み、魔物達を蹴散らしながら先へ進む。
「兜砕きっ!!」
「金剛撃っ!!」
「刺突っ!!」
「螺旋槍!!」
『ギィアアアアッ!?』
煉瓦で構成された迷宮内にてレナ達はホブゴブリンの大群を蹴散らし、圧倒的な戦力で次々と魔物を倒しながら探索を続ける。かつては手こずった大迷宮の魔物達も、成長したレナ達の敵ではなかった。
『おおっ!!流石にこの面子だと探索も楽ですね~』
「呑気に話してないでお前も戦えよ!?」
「ダイン、後ろからブロックゴーレムが現れた」
「うおおおっ!?またこいつかぁっ!?」
『ゴォオオオッ!!』
煉瓦の壁に擬態していたブロックゴーレムが姿を現すと、コトミンが水筒の水を利用し、ダインも影魔法の準備を行う。
「水弾」
「シャドウ・バインド!!」
『ゴアッ……!?』
先にコトミンが水筒の水を掌に納めた状態でブロックゴーレムの顔面に叩きつけると、ブロックゴーレムは視界を奪われて怯み、その隙にダインが影魔法で拘束を行う。見事な連携で厄介なブロックゴーレムを封じた二人に対し、近くに存在したレナが退魔刀を振り翳してブロックゴーレムを粉砕した。
「二人とも下がってて!!ふんっ!!」
『ゴガァアアアッ!?』
戦技さえも使用せずにレナは片手で退魔刀を振りぬくとブロックゴーレムの頭部に強烈な斬撃を与え、粉々に破壊を行う。その様子を見て驚いたのはホネミンであり、以前に会った時よりも格段に強くなっているレナに彼女は戸惑う。
『ちょっ!?今、戦技も使いませんでしたよね!?どんだけ強くなってるんですかレナさん!!』
「こんな奴等、フェンリルや火竜や九尾と比べるとどうってことないよ」
『いや、比較対象がおかしすぎません!?』
「そういう常識はもうレナには通じないんだよ……今のこいつにとってはブロックゴーレムなんてもうただのゴブリンと大差ないんだろ」
レナの言葉にホネミンが珍しく突っ込むが、そんなレナに対してダインが半ば呆れながら答えた。
マリアに頼んで冒険都市から転移魔法陣で塔の大迷宮を往復するわけにもいかず、塔の大迷宮から最も近い街を拠点にしてレナ達は塔の大迷宮の攻略を目指す。ちなみに今回の宿屋も前回に訪れた時に利用した「白猫宿屋」の世話になる。
「この面子で一緒に冒険するのも久しぶりな気がするな」
「そうだね、僕もレナ君と一緒にまた冒険できて嬉しいよ」
「レナ君、ね。つまり私達ではなくレナと一緒でいられるのが嬉しいのかしら?」
「えっ!?ち、違うよ!?シズネさん達とも一緒に居られるのも嬉しいよ!?」
「シズネ、嫉妬は駄目。レナはもう私とティナの物」
「私はそんな政略結婚は認めるつもりはないわよ!!」
「政略結婚って……まあ、あながち間違ってはいないかな?」
レナがティナとコトミンと結婚したのはあくまでも西聖将の顔を立てるためであり、本人たちの意思で決めたわけではない。だが、結婚した事は事実なので今でもティナもコトミンも妻として振舞う。その事がシズネはあまり気に入らないが、事情を知っているだけに仕方ない事だとは理解していた。
それでも想い人であるレナが自分以外の人間と結婚したと知れば彼女の気持ちも穏やかではなく、最近ではレナの家に完全に住み着いてしまっている。その事に関してはレナもティナもコトミンも気にしておらず、むしろ仲良く暮らしていた。
「シズネ、レナの愛人枠なら空いてる」
「な、何の話よ……というか、愛人なんて駄目に決まってるでしょ!!」
「なら、ミナに譲る?」
「えっ!?ぼ、僕?僕がレナ君の愛人に……えへへっ」
「何で貴女も照れてるのよ!!というか、それで満足するの貴女!?」
「あの、お客さん……もうちょっと静かにしてくれませんかね?」
現在のレナ達は塔の大迷宮に向かう馬車に乗り込んでおり、今回は前の時と違って馬車の御者は「カイ」ではなく、偶然にも居合わせた馬車にレナ達は乗せてもらった。馬車に揺られながら塔の大迷宮を目指していると、レナはカイの事を思い出さずにはいられず、自分が強くなったのは彼のお陰だと思っていた。
(……後でカイさんの墓参りに行こう)
カイのお陰でレナは現在の剣士でさえも殆ど習得には至らない「一刀両断」の戦技を覚える事が出来たため、カイに対して恩義を感じていた。だが、そのカイはレナに戦技を授けた後に亡くなってしまい、現在は彼の家に墓が存在する。大迷宮へ挑んだ後はカイの墓参りを行う事を決めたレナは一刻も早く迷宮の攻略を行う事を誓う――
――それからしばらく時間が経過した後、特に問題なく塔の大迷宮へと辿り着いたレナ達は一気に第四階層から挑み、魔物達を蹴散らしながら先へ進む。
「兜砕きっ!!」
「金剛撃っ!!」
「刺突っ!!」
「螺旋槍!!」
『ギィアアアアッ!?』
煉瓦で構成された迷宮内にてレナ達はホブゴブリンの大群を蹴散らし、圧倒的な戦力で次々と魔物を倒しながら探索を続ける。かつては手こずった大迷宮の魔物達も、成長したレナ達の敵ではなかった。
『おおっ!!流石にこの面子だと探索も楽ですね~』
「呑気に話してないでお前も戦えよ!?」
「ダイン、後ろからブロックゴーレムが現れた」
「うおおおっ!?またこいつかぁっ!?」
『ゴォオオオッ!!』
煉瓦の壁に擬態していたブロックゴーレムが姿を現すと、コトミンが水筒の水を利用し、ダインも影魔法の準備を行う。
「水弾」
「シャドウ・バインド!!」
『ゴアッ……!?』
先にコトミンが水筒の水を掌に納めた状態でブロックゴーレムの顔面に叩きつけると、ブロックゴーレムは視界を奪われて怯み、その隙にダインが影魔法で拘束を行う。見事な連携で厄介なブロックゴーレムを封じた二人に対し、近くに存在したレナが退魔刀を振り翳してブロックゴーレムを粉砕した。
「二人とも下がってて!!ふんっ!!」
『ゴガァアアアッ!?』
戦技さえも使用せずにレナは片手で退魔刀を振りぬくとブロックゴーレムの頭部に強烈な斬撃を与え、粉々に破壊を行う。その様子を見て驚いたのはホネミンであり、以前に会った時よりも格段に強くなっているレナに彼女は戸惑う。
『ちょっ!?今、戦技も使いませんでしたよね!?どんだけ強くなってるんですかレナさん!!』
「こんな奴等、フェンリルや火竜や九尾と比べるとどうってことないよ」
『いや、比較対象がおかしすぎません!?』
「そういう常識はもうレナには通じないんだよ……今のこいつにとってはブロックゴーレムなんてもうただのゴブリンと大差ないんだろ」
レナの言葉にホネミンが珍しく突っ込むが、そんなレナに対してダインが半ば呆れながら答えた。
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