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S級冒険者編
再び第五階層へ
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「流石にゴブリンは言いすぎだよ。ホブゴブリンと同じぐらいだよ」
「いや、言っておくけどブロックゴーレムは危険度がレベル4の魔物だからな!?それをせいぜいレベル2か3ぐらいしかないホブゴブリンと同レベルぐらいって……」
「そういうダインだって大分頼もしくなったじゃないの。前よりも随分と援護が上達したわね」
「ああ、ダインのお陰で俺たちも助かっている」
「そ、そうかな?へへへっ……そう褒められると悪い気はしないな」
ダインも闇の聖痕を習得するようになってから影魔法の上達が留まらず、何だかんだでここまでの戦闘で敵を捕縛したり、あるいは戦闘に参加できるようにもなった。ダインが存在するのとしないので戦闘に掛かる負担が大きく異なるため、正直に言えばレナたちもダインの影魔法は有難い。
普通の魔術師は砲撃魔法を使って後方から援護を行うが、煉瓦の大迷宮の場合は迷路で構成されており、このような場所だと砲撃魔法は実を言えばあまり役には立たない。複雑な構造の迷路は障害物も多く、しかも狭い通路では味方や自分を巻き込む可能性もあるので砲撃魔法は迂闊には扱えない。更に言えば並大抵の砲撃魔法では煉瓦の迷宮を構成する煉瓦の壁を破壊することさえも出来ないため、このような場所では影魔法の方が役立つ場面が多かった。
影魔法ならば場所や地理に関係なく、地続きに存在するのならばどんな障害物があろうと「影」の性質を生かして敵の元まで届く。また、影魔法は魔力の消耗量も少なく、しかも闇の聖痕を所持しているダインならば薄暗い迷宮内ならば闇の精霊の力を借りて魔力をすぐに回復させる事も出来る。そのお陰でレナたちは特に問題もなく第五階層の出入口である「隠し通路」へと到達した。
『おおっ、もうたどり着きましたよ。いや、まさか1時間足らずでここまで辿り着くなんて流石はレナさんとその愉快な仲間たちです』
「誰が愉快な仲間たちよ。あまり生意気なことを言うと聖水を頭に振りかけるわよ」
『それは私にとってはご褒美です。というかアンデッドじゃないんだから私を浄化しようとするのは止めてください。私は死ぬつもりはありませんから』
「はいはい、分かったよ。それと今回の依頼はお前なんだからちゃんと報酬も用意しとけよ」
『分かってますよ。さあ、行きましょうか!!』
前回も訪れたことがある隠し通路を抜けてレナたちは大迷宮の第五階層へと挑む。ここから先は非常に危険地帯であるため、決して油断はできなかった――
――第五階層へと転移したレナたちは前回の時とは違い、荒れ果てた荒野へと転移した。前の時は第五階層の東側に存在する草原へと飛ばされ、ゴブリンキングやゴブリンロードという化け物に襲われたのだが、今回は北川に存在する荒野へと飛んだらしい。
この第五階層は各階層の中でも最も広大で危険度の高い魔物の巣窟である。この場所には地上に出現すれば軍隊で対処しなければならない危険な魔物も多数生息し、転移した直後にレナたちの前に巨大な猪型の魔獣が出現した。
「フゴォオオオオッ!!」
「うわああああっ!?」
『まさか転移して早々にキングボアに追いかけられる羽目になるとは……ほら、ダインさん!!しっかり走らないと押しつぶされますよ!?』
全長が30メートル近くも存在する巨大な猪にレナたちは追いかけまわされ、最後尾を走っているダインは嘆きの声を上げる。
「ちょ、なんで転移して早々にこんな化物と遭遇するんだよ!?前の時もそうだったけど、明らかに狙ってるだろこれ!!」
『そうですね、毎回転移する場所が危険な魔物の生息地という点も考えると、もしかしたら偶然ではなく第五階層へ転移する場所はランダムではなくて敢えて危険地帯に送り込まれるのかもしれません』
「なんでそんな面倒な……」
『そもそも大迷宮は勇者たちを鍛え上げる施設として作り出された建築物という話もあるぐらいです。まあ、この程度の難関を乗り越えられないようなら第五階層へ訪れるなという製作者の意図を感じられますね』
「ちくしょう、なんて陰湿な嫌がらせだ!!」
「ダイン君!!しゃべってないで走らないと危ないよ!?」
「私もそう思う」
「フガァアアアアッ!!」
話している間にもキングボアはレナたちの後方を駆け抜け、徐々に距離を詰めていく。仕方なく先頭を走っていたレナはいい加減に逃げるのも飽きてきたので相手にしようかと考えた時、シズネが立ち止まって他の者たちに先へ行くように促す。
「仕方ないわね……あまり、力は使いたくないのだけど」
雪月花を構えたシズネは地面に刃を突き刺した瞬間、刀身から放たれた冷気が地面を覆いつくし、やがて周辺一帯を凍り付かせる。その結果、キングボアは凍り付いた地面に足を滑らせ、そのまま地面に派手に転倒した。
「フゴォッ!?」
「おおっ……流石だな」
「ただの時間稼ぎにしか過ぎないわ。さあ、行きましょう」
キングボアは凍り付いた地面の上で慌てて起き上がろうとするが、また滑って倒れてしまう。その様子を見ながらレナたちはその場を急いで離れ、荒野から抜け出すために駆け抜ける。
「いや、言っておくけどブロックゴーレムは危険度がレベル4の魔物だからな!?それをせいぜいレベル2か3ぐらいしかないホブゴブリンと同レベルぐらいって……」
「そういうダインだって大分頼もしくなったじゃないの。前よりも随分と援護が上達したわね」
「ああ、ダインのお陰で俺たちも助かっている」
「そ、そうかな?へへへっ……そう褒められると悪い気はしないな」
ダインも闇の聖痕を習得するようになってから影魔法の上達が留まらず、何だかんだでここまでの戦闘で敵を捕縛したり、あるいは戦闘に参加できるようにもなった。ダインが存在するのとしないので戦闘に掛かる負担が大きく異なるため、正直に言えばレナたちもダインの影魔法は有難い。
普通の魔術師は砲撃魔法を使って後方から援護を行うが、煉瓦の大迷宮の場合は迷路で構成されており、このような場所だと砲撃魔法は実を言えばあまり役には立たない。複雑な構造の迷路は障害物も多く、しかも狭い通路では味方や自分を巻き込む可能性もあるので砲撃魔法は迂闊には扱えない。更に言えば並大抵の砲撃魔法では煉瓦の迷宮を構成する煉瓦の壁を破壊することさえも出来ないため、このような場所では影魔法の方が役立つ場面が多かった。
影魔法ならば場所や地理に関係なく、地続きに存在するのならばどんな障害物があろうと「影」の性質を生かして敵の元まで届く。また、影魔法は魔力の消耗量も少なく、しかも闇の聖痕を所持しているダインならば薄暗い迷宮内ならば闇の精霊の力を借りて魔力をすぐに回復させる事も出来る。そのお陰でレナたちは特に問題もなく第五階層の出入口である「隠し通路」へと到達した。
『おおっ、もうたどり着きましたよ。いや、まさか1時間足らずでここまで辿り着くなんて流石はレナさんとその愉快な仲間たちです』
「誰が愉快な仲間たちよ。あまり生意気なことを言うと聖水を頭に振りかけるわよ」
『それは私にとってはご褒美です。というかアンデッドじゃないんだから私を浄化しようとするのは止めてください。私は死ぬつもりはありませんから』
「はいはい、分かったよ。それと今回の依頼はお前なんだからちゃんと報酬も用意しとけよ」
『分かってますよ。さあ、行きましょうか!!』
前回も訪れたことがある隠し通路を抜けてレナたちは大迷宮の第五階層へと挑む。ここから先は非常に危険地帯であるため、決して油断はできなかった――
――第五階層へと転移したレナたちは前回の時とは違い、荒れ果てた荒野へと転移した。前の時は第五階層の東側に存在する草原へと飛ばされ、ゴブリンキングやゴブリンロードという化け物に襲われたのだが、今回は北川に存在する荒野へと飛んだらしい。
この第五階層は各階層の中でも最も広大で危険度の高い魔物の巣窟である。この場所には地上に出現すれば軍隊で対処しなければならない危険な魔物も多数生息し、転移した直後にレナたちの前に巨大な猪型の魔獣が出現した。
「フゴォオオオオッ!!」
「うわああああっ!?」
『まさか転移して早々にキングボアに追いかけられる羽目になるとは……ほら、ダインさん!!しっかり走らないと押しつぶされますよ!?』
全長が30メートル近くも存在する巨大な猪にレナたちは追いかけまわされ、最後尾を走っているダインは嘆きの声を上げる。
「ちょ、なんで転移して早々にこんな化物と遭遇するんだよ!?前の時もそうだったけど、明らかに狙ってるだろこれ!!」
『そうですね、毎回転移する場所が危険な魔物の生息地という点も考えると、もしかしたら偶然ではなく第五階層へ転移する場所はランダムではなくて敢えて危険地帯に送り込まれるのかもしれません』
「なんでそんな面倒な……」
『そもそも大迷宮は勇者たちを鍛え上げる施設として作り出された建築物という話もあるぐらいです。まあ、この程度の難関を乗り越えられないようなら第五階層へ訪れるなという製作者の意図を感じられますね』
「ちくしょう、なんて陰湿な嫌がらせだ!!」
「ダイン君!!しゃべってないで走らないと危ないよ!?」
「私もそう思う」
「フガァアアアアッ!!」
話している間にもキングボアはレナたちの後方を駆け抜け、徐々に距離を詰めていく。仕方なく先頭を走っていたレナはいい加減に逃げるのも飽きてきたので相手にしようかと考えた時、シズネが立ち止まって他の者たちに先へ行くように促す。
「仕方ないわね……あまり、力は使いたくないのだけど」
雪月花を構えたシズネは地面に刃を突き刺した瞬間、刀身から放たれた冷気が地面を覆いつくし、やがて周辺一帯を凍り付かせる。その結果、キングボアは凍り付いた地面に足を滑らせ、そのまま地面に派手に転倒した。
「フゴォッ!?」
「おおっ……流石だな」
「ただの時間稼ぎにしか過ぎないわ。さあ、行きましょう」
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