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S級冒険者編
最終フェーズ 最大の強敵
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「一刀両断」
凍り付いた火竜に向けてレナは退魔刀を振り抜き、そのあまりの威力に衝撃波が発生するほどであり、火竜の肉体が粉々に砕け散った。その光景を見てシズネは笑みを浮かべるのと同時に冷や汗を流し、以前よりもレナ自身の力が高まっている事を気づく。
(到底信じられないわね……これだけの力を持ちながら剣士でないなんて)
レナの戦う姿を見た人間ならば彼が「剣士」ではないと言われても信じられないだろう。だが、実際にレナの職業は「魔術師」である事は間違いなく、魔術師でありながら剣士の如く剣を扱う姿にシズネは理不尽さえ感じる。
(これだけの剣技を扱える魔術師なんて、歴史上でも他にいないわね)
改めてレナの強さの恐ろしさを感じながらも彼女は火竜の残骸に視線を向け、同時に雪月花に視線を向ける。どうやら問題なくこの場所でも力が発揮できることは判明したが、ここでシズネは疑問を抱く。先ほどの火竜を氷漬けた一撃を思い返し、今更ながらに違和感を抱く。
(さっきの攻撃、どういうことかしら?普段以上に力を引き出せ様に感じるわ……火竜を凍結させるだけの一撃が出せるなんて、普通ならあり得ないのに)
自分の一撃で火竜が凍結化させる事に成功した事にシズネは不思議に思い、今まで雪月花の能力を扱った際にここまでの出力を引き出せたことなど一度もない。更に雪月花の能力を扱うときは毎回彼女は魔力を消耗して疲労感に襲われるのだが、今回は特に大きな疲労もなかった。
雪月花がいくら七大魔剣と言えども、火竜を一撃で凍り付かせるなど有り得ず、仮にそれだけの出力の攻撃を行えば所持者にも大きな負担が掛かる。それなのにシズネは特に身体に問題はなく、疑問を抱いた彼女はステータス画面を確認すると、驚くべき事が判明する。
「なっ……レベルが、70!?」
「えっ!?ど、どうしたんだよ!?」
「何か気づいたのか?」
シズネが驚きの声を上げ、他の者たちも何事かと顔を向けると、彼女は視界に表示された画面を見て動揺を隠せない。何しろここへ訪れる前はレベル50台だったシズネのレベルが一気に70にまで上昇しており、これは最早「英雄」の領域に到達していたのだ。本来、シズネの年齢でレベルが70にまで上昇する事は普通ならばあり得ない話だった。
しかし、現実にシズネのレベルは70に上昇した事は間違いなく、雪月花の能力を使用できたのは彼女のレベルが上昇した事で肉体が強化され、体内に保有する魔力も増えていた事だと判明する。英雄の領域に至ったお陰で雪月花の力を存分に引き出せる事が出来たらしく、シズネは改めて雪月花を見つめる。
(これが雪月花の本当の力……いえ、きっとまだ力を私は引き出しきれていないわ)
雪月花の力を完璧に使いこなすにはシズネの力量が足らなかったに過ぎず、彼女は自分の愛剣の力をまだ引き出す事が出来ると確信した。だが、喜んでばかりはいられず、皆の脳内に再び機械音声が響く。
『敵対生物の撃破を確認、これより最終フェーズに移行します』
「うわっ!?またこの声かっ!?」
「最終フェーズ……という事は次で終わりか」
「次は何と戦わされるんですかね……火竜よりもやばい奴なんてそうはいないと思いますけど」
レナ達の視界が暗転し、暗黒空間に再び覆われてしまう。これまでの傾向からフェーズを重ねるごとに敵が強さを増している事は判明しているのだが、次の相手は火竜よりも強い存在だとした場合、いったいどんな相手と戦わされるのかレナ達は不安を抱く。
生態系の頂点に位置する竜種、仮にもその竜種の1匹である「火竜」それを上回る存在となると「白竜」あるいは火竜の上位種という「炎竜」でも出てくるのかとレナは不安を抱くが、いざというときのためにレナは錬金術師の能力で聖剣を作り出す準備を行う。
(相手がやばい奴だったらカラドボルグを作り出して何とかするしかない……魔力が足りるといいけど)
物質変換の能力で所持する武器を聖剣カラドボルグに変化させればレナは雷光の一撃を繰り出せるが、もしも相手が聖剣でも倒しきれない存在だった場合、どうしようも出来ない。白竜や炎竜のような化物が出てこないことを祈りながらレナ達は待ち構えると、やがて周囲の光景が一変した。
「……えっ?な、何だここ……」
「草原……なのか?」
「でも、これ……草が黒いぞ?」
「どうなってるんだこれ?」
レナ達の視界に広がったのは「黒色の草原」としか表現できず、周囲一面が黒く染まった草花が広がっていた。あらゆる植物が黒色に染まっているため、異様な雰囲気が漂っていた。
「草が黒い……ていうか、地面も黒いぞ!?」
「ここはいったい……」
「……ま、まさかここって、黒原じゃないのか!?」
「黒原だと……まさか、あの伝説の草原の事か!?」
ダインが何かを思い出したように声を上げ、それを聞いたゴンゾウも目を見開く。その様子を見てレナは二人が何か知っているのかと思うが、どうやら二人だけではなく、レナとホネミン以外の者たちは何か心当たりがある様子だった。
※おまけ
アイリス「ひゃっはぁあああっ!!遂に私が表紙の第五巻が発売されますよおおおおっ!!( ゚Д゚)」
カタナヅキ「えっ……さっき、やっぱり表紙はダインとゴンゾウに変更って連絡が……はぐっ!?」
アイリス「やかましい!!もう決定事項です!!」
※今日の12時に宣伝を行います。
凍り付いた火竜に向けてレナは退魔刀を振り抜き、そのあまりの威力に衝撃波が発生するほどであり、火竜の肉体が粉々に砕け散った。その光景を見てシズネは笑みを浮かべるのと同時に冷や汗を流し、以前よりもレナ自身の力が高まっている事を気づく。
(到底信じられないわね……これだけの力を持ちながら剣士でないなんて)
レナの戦う姿を見た人間ならば彼が「剣士」ではないと言われても信じられないだろう。だが、実際にレナの職業は「魔術師」である事は間違いなく、魔術師でありながら剣士の如く剣を扱う姿にシズネは理不尽さえ感じる。
(これだけの剣技を扱える魔術師なんて、歴史上でも他にいないわね)
改めてレナの強さの恐ろしさを感じながらも彼女は火竜の残骸に視線を向け、同時に雪月花に視線を向ける。どうやら問題なくこの場所でも力が発揮できることは判明したが、ここでシズネは疑問を抱く。先ほどの火竜を氷漬けた一撃を思い返し、今更ながらに違和感を抱く。
(さっきの攻撃、どういうことかしら?普段以上に力を引き出せ様に感じるわ……火竜を凍結させるだけの一撃が出せるなんて、普通ならあり得ないのに)
自分の一撃で火竜が凍結化させる事に成功した事にシズネは不思議に思い、今まで雪月花の能力を扱った際にここまでの出力を引き出せたことなど一度もない。更に雪月花の能力を扱うときは毎回彼女は魔力を消耗して疲労感に襲われるのだが、今回は特に大きな疲労もなかった。
雪月花がいくら七大魔剣と言えども、火竜を一撃で凍り付かせるなど有り得ず、仮にそれだけの出力の攻撃を行えば所持者にも大きな負担が掛かる。それなのにシズネは特に身体に問題はなく、疑問を抱いた彼女はステータス画面を確認すると、驚くべき事が判明する。
「なっ……レベルが、70!?」
「えっ!?ど、どうしたんだよ!?」
「何か気づいたのか?」
シズネが驚きの声を上げ、他の者たちも何事かと顔を向けると、彼女は視界に表示された画面を見て動揺を隠せない。何しろここへ訪れる前はレベル50台だったシズネのレベルが一気に70にまで上昇しており、これは最早「英雄」の領域に到達していたのだ。本来、シズネの年齢でレベルが70にまで上昇する事は普通ならばあり得ない話だった。
しかし、現実にシズネのレベルは70に上昇した事は間違いなく、雪月花の能力を使用できたのは彼女のレベルが上昇した事で肉体が強化され、体内に保有する魔力も増えていた事だと判明する。英雄の領域に至ったお陰で雪月花の力を存分に引き出せる事が出来たらしく、シズネは改めて雪月花を見つめる。
(これが雪月花の本当の力……いえ、きっとまだ力を私は引き出しきれていないわ)
雪月花の力を完璧に使いこなすにはシズネの力量が足らなかったに過ぎず、彼女は自分の愛剣の力をまだ引き出す事が出来ると確信した。だが、喜んでばかりはいられず、皆の脳内に再び機械音声が響く。
『敵対生物の撃破を確認、これより最終フェーズに移行します』
「うわっ!?またこの声かっ!?」
「最終フェーズ……という事は次で終わりか」
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レナ達の視界が暗転し、暗黒空間に再び覆われてしまう。これまでの傾向からフェーズを重ねるごとに敵が強さを増している事は判明しているのだが、次の相手は火竜よりも強い存在だとした場合、いったいどんな相手と戦わされるのかレナ達は不安を抱く。
生態系の頂点に位置する竜種、仮にもその竜種の1匹である「火竜」それを上回る存在となると「白竜」あるいは火竜の上位種という「炎竜」でも出てくるのかとレナは不安を抱くが、いざというときのためにレナは錬金術師の能力で聖剣を作り出す準備を行う。
(相手がやばい奴だったらカラドボルグを作り出して何とかするしかない……魔力が足りるといいけど)
物質変換の能力で所持する武器を聖剣カラドボルグに変化させればレナは雷光の一撃を繰り出せるが、もしも相手が聖剣でも倒しきれない存在だった場合、どうしようも出来ない。白竜や炎竜のような化物が出てこないことを祈りながらレナ達は待ち構えると、やがて周囲の光景が一変した。
「……えっ?な、何だここ……」
「草原……なのか?」
「でも、これ……草が黒いぞ?」
「どうなってるんだこれ?」
レナ達の視界に広がったのは「黒色の草原」としか表現できず、周囲一面が黒く染まった草花が広がっていた。あらゆる植物が黒色に染まっているため、異様な雰囲気が漂っていた。
「草が黒い……ていうか、地面も黒いぞ!?」
「ここはいったい……」
「……ま、まさかここって、黒原じゃないのか!?」
「黒原だと……まさか、あの伝説の草原の事か!?」
ダインが何かを思い出したように声を上げ、それを聞いたゴンゾウも目を見開く。その様子を見てレナは二人が何か知っているのかと思うが、どうやら二人だけではなく、レナとホネミン以外の者たちは何か心当たりがある様子だった。
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カタナヅキ「えっ……さっき、やっぱり表紙はダインとゴンゾウに変更って連絡が……はぐっ!?」
アイリス「やかましい!!もう決定事項です!!」
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