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S級冒険者編
圧倒的な力の差
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「なっ……まずい、ダイン!!シャドウマンを早く!!」
「えっ!?わ、分かった!!」
氷竜の異変に気付いたレナはダインに声をかけ、彼の影魔法で防御しようと促す。レナの言葉に慌ててダインは影魔法を発動させ、影人形を作り出そうとしたが、その前に氷竜は氷柱状の巨大な氷塊を吐き出す。
「螺旋氷弾!!」
何処からともなく少年の声が響き渡り、氷竜の口元で作り上げられた巨大な氷塊の砲弾がレナ達に迫りくる。高速回転が咥えられた氷の塊が迫る光景を見てレナはダインの影魔法は間に合わないと判断すると、退魔刀を握りしめて一か八かの賭けに出る。
(間に合うかっ!?)
迫りくる巨大な氷塊に対してレナは退魔刀を両手で構えると、物質変換を発動させて退魔刀を変形させ、やがて「カラドボルグ」を作り出す。オリジナルのカラドボルグよりも巨大な剣だが、性能に関しては変わりはなく、全力で振り放つ。
聖剣と化した退魔刀から金色の雷光が放たれると、そのまま迫りくる氷塊に衝突して轟音が鳴り響く。雷撃は見事に氷塊を破壊する事に成功したが、周囲に電流を帯びた氷の破片が散らばる。
「うわぁっ!?」
「ぬおっ!?」
「ひいいっ!?」
氷の破片に当たらないように全員が身を伏せる中、レナは聖剣を手にした状態で氷竜と向き直り、口元の部分に視線を向ける。そして氷竜の口内に人間らしき姿を発見した。それを確認したレナは狙いを定め、続けて雷撃を放つ。
「はああっ!!」
「氷盾!!」
氷竜の顔面に向けて放たれた雷撃に対して、口の中に隠れていた人物は両手を差し出すと再び魔法を発動させて巨大な円盤状の氷を作り出す。結果としては円盤型の氷塊によって雷撃は妨げられ、氷塊を破壊する事には成功したが、氷竜の元には雷撃は届かなかった。
聖剣の攻撃さえも防ぐ氷塊を見てレナは驚きを隠せず、同時にこの魔法の正体を見抜く。先ほどから疑問を抱いていたのだが、相手が使用する魔法はレナも見覚えがあり、驚くべき事に相手は「初級魔法」の「氷塊」を駆使して戦っている。
(まさか、初級魔法なのか……でも俺のと比べて規模が違いすぎる!!)
相手が使用している魔法が初級魔法だと見抜いたレナは焦りを隠せず、レナが扱う氷塊の魔法とは規模も密度も違いすぎた。レナの場合は作り出せる氷はせいぜい10メートル程度があり、それ以上の大きさの氷を作り出す事は出来ない。正確に言えばそれ以上の大きさを作ろうとしてもレナでは維持は出来ないというのが正しいかった。
氷塊の魔法は規模が大きいほどに負担も大きく、魔力を消耗してしまう。だが、レナの魔力量を考えれば10メートル以上の氷塊を作り出す事は絶対に不可能というわけではないが、高い集中力がなければ氷塊を維持する事は出来ない。しかし、レナ達の前に存在する氷竜は少なくとも体長は30メートル近くは存在した。
(信じられない……ここが仮想空間だとしても、少なくとも元々はこれぐらいの力を持つ人物を参考に作り出されているとしたら、本当にこれだけの魔力と技術を持つ奴がいたのか!?)
アイラ、バル、火竜の強さに関してはオリジナルを参考に作り出されたとしか思えず、その強さは本物にも劣らない。しかし、目の前に現れた敵はレナが聖剣を使用しても倒せず、それどころか逆に追い詰められようとしていた。
「黒炎!!」
「なっ……まずい!?闇属性と火属性の合成魔術だ!!」
氷竜の口内に存在するに人間は今度は黒色の炎を想像させる魔法を放ち、レナ達の元に火炎放射の如く、黒炎が放たれた。それを見たダインはいち早く敵の攻撃の性質に気づき、咄嗟にレナは聖剣を使用しようとしたが、立て続けの連続攻撃で魔力を消耗して片足が崩れてしまう。
「うわっ!?」
「レナ君!?危ないっ!!」
「雪月花!!」
レナが崩れたのを見てミナが慌てて駆け出そうとしたが、その前にシズネが動いて彼女は雪月花を構えると、魔剣の力を最大限に利用して迫りくる黒炎に向けて刃を振る。結果的には雪月花から生み出された冷気の斬撃が黒炎と衝突して防ぐことには成功したが、左右に切り裂かれた黒炎は草原を焼き尽くす。
「ひいいっ!?な、何だよこれ!?」
「この炎の威力は……前に見た死霊魔術師のキラウが扱っていた魔法よりも凄い」
「……格が違いすぎる」
「こ、こんなの……どうしようも出来ないよ!!逃げようよ!!」
「逃げ場なんて……もうないわよ」
自分達の周囲が黒炎によって塞がれた事でレナ達は逃げ場を失ってしまい、そんな彼等に対して氷竜は飛び上がると、今度は上空から攻撃を行うつもりなのか空中に静止した。翼が生えているにも関わらずに空を飛ぶ際には両翼を羽ばたかせる事もないため、氷竜の正体が氷塊の魔法で作り出した物だと嫌でも思い知らされる。
やがて氷竜の中に存在する人物は今度は銀色に光り輝く球体を作り出し、レナ達の頭上を照らす。攻撃されると思ったレナ達だったが、特に光を浴びても身体に異変はなく、その代わりに足元の植物が唐突に成長を始めてレナ達の身体にまとわりつく。
「えっ!?わ、分かった!!」
氷竜の異変に気付いたレナはダインに声をかけ、彼の影魔法で防御しようと促す。レナの言葉に慌ててダインは影魔法を発動させ、影人形を作り出そうとしたが、その前に氷竜は氷柱状の巨大な氷塊を吐き出す。
「螺旋氷弾!!」
何処からともなく少年の声が響き渡り、氷竜の口元で作り上げられた巨大な氷塊の砲弾がレナ達に迫りくる。高速回転が咥えられた氷の塊が迫る光景を見てレナはダインの影魔法は間に合わないと判断すると、退魔刀を握りしめて一か八かの賭けに出る。
(間に合うかっ!?)
迫りくる巨大な氷塊に対してレナは退魔刀を両手で構えると、物質変換を発動させて退魔刀を変形させ、やがて「カラドボルグ」を作り出す。オリジナルのカラドボルグよりも巨大な剣だが、性能に関しては変わりはなく、全力で振り放つ。
聖剣と化した退魔刀から金色の雷光が放たれると、そのまま迫りくる氷塊に衝突して轟音が鳴り響く。雷撃は見事に氷塊を破壊する事に成功したが、周囲に電流を帯びた氷の破片が散らばる。
「うわぁっ!?」
「ぬおっ!?」
「ひいいっ!?」
氷の破片に当たらないように全員が身を伏せる中、レナは聖剣を手にした状態で氷竜と向き直り、口元の部分に視線を向ける。そして氷竜の口内に人間らしき姿を発見した。それを確認したレナは狙いを定め、続けて雷撃を放つ。
「はああっ!!」
「氷盾!!」
氷竜の顔面に向けて放たれた雷撃に対して、口の中に隠れていた人物は両手を差し出すと再び魔法を発動させて巨大な円盤状の氷を作り出す。結果としては円盤型の氷塊によって雷撃は妨げられ、氷塊を破壊する事には成功したが、氷竜の元には雷撃は届かなかった。
聖剣の攻撃さえも防ぐ氷塊を見てレナは驚きを隠せず、同時にこの魔法の正体を見抜く。先ほどから疑問を抱いていたのだが、相手が使用する魔法はレナも見覚えがあり、驚くべき事に相手は「初級魔法」の「氷塊」を駆使して戦っている。
(まさか、初級魔法なのか……でも俺のと比べて規模が違いすぎる!!)
相手が使用している魔法が初級魔法だと見抜いたレナは焦りを隠せず、レナが扱う氷塊の魔法とは規模も密度も違いすぎた。レナの場合は作り出せる氷はせいぜい10メートル程度があり、それ以上の大きさの氷を作り出す事は出来ない。正確に言えばそれ以上の大きさを作ろうとしてもレナでは維持は出来ないというのが正しいかった。
氷塊の魔法は規模が大きいほどに負担も大きく、魔力を消耗してしまう。だが、レナの魔力量を考えれば10メートル以上の氷塊を作り出す事は絶対に不可能というわけではないが、高い集中力がなければ氷塊を維持する事は出来ない。しかし、レナ達の前に存在する氷竜は少なくとも体長は30メートル近くは存在した。
(信じられない……ここが仮想空間だとしても、少なくとも元々はこれぐらいの力を持つ人物を参考に作り出されているとしたら、本当にこれだけの魔力と技術を持つ奴がいたのか!?)
アイラ、バル、火竜の強さに関してはオリジナルを参考に作り出されたとしか思えず、その強さは本物にも劣らない。しかし、目の前に現れた敵はレナが聖剣を使用しても倒せず、それどころか逆に追い詰められようとしていた。
「黒炎!!」
「なっ……まずい!?闇属性と火属性の合成魔術だ!!」
氷竜の口内に存在するに人間は今度は黒色の炎を想像させる魔法を放ち、レナ達の元に火炎放射の如く、黒炎が放たれた。それを見たダインはいち早く敵の攻撃の性質に気づき、咄嗟にレナは聖剣を使用しようとしたが、立て続けの連続攻撃で魔力を消耗して片足が崩れてしまう。
「うわっ!?」
「レナ君!?危ないっ!!」
「雪月花!!」
レナが崩れたのを見てミナが慌てて駆け出そうとしたが、その前にシズネが動いて彼女は雪月花を構えると、魔剣の力を最大限に利用して迫りくる黒炎に向けて刃を振る。結果的には雪月花から生み出された冷気の斬撃が黒炎と衝突して防ぐことには成功したが、左右に切り裂かれた黒炎は草原を焼き尽くす。
「ひいいっ!?な、何だよこれ!?」
「この炎の威力は……前に見た死霊魔術師のキラウが扱っていた魔法よりも凄い」
「……格が違いすぎる」
「こ、こんなの……どうしようも出来ないよ!!逃げようよ!!」
「逃げ場なんて……もうないわよ」
自分達の周囲が黒炎によって塞がれた事でレナ達は逃げ場を失ってしまい、そんな彼等に対して氷竜は飛び上がると、今度は上空から攻撃を行うつもりなのか空中に静止した。翼が生えているにも関わらずに空を飛ぶ際には両翼を羽ばたかせる事もないため、氷竜の正体が氷塊の魔法で作り出した物だと嫌でも思い知らされる。
やがて氷竜の中に存在する人物は今度は銀色に光り輝く球体を作り出し、レナ達の頭上を照らす。攻撃されると思ったレナ達だったが、特に光を浴びても身体に異変はなく、その代わりに足元の植物が唐突に成長を始めてレナ達の身体にまとわりつく。
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