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S級冒険者編
リーリスとの戦闘
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――リーリスの要望通りにレナは訓練場に移動すると、その殺風景な風景に驚かされる。訓練場といっても鍛錬器具は一切存在せず、学校の体育館程度の広さを誇っていた。地面や天井はコンクリートのような素材で形成されているが、ただのコンクリートではないのかレナが力任せに大剣を叩きつけても掠り傷程度しか与えられない。
「どうですか?中々広いでしょう、ここは勇者が訓練する事を想定して作り出された場所なので簡単には壊れませんよ」
「なるほど、確かに思いっきり戦えそうだけど……これ、どういう素材なの?」
「地球のコンクリートを参考にして作り出された特殊な素材です。そこいらの竜種が暴れても壊れる事はないので安心してください」
「なるほど、それなら安心だ」
竜種級の存在が暴れたとしても壊れないのならばレナが聖剣を作り出して攻撃しても問題はなく、そもそも聖剣を扱う機会が訪れるかは分からない。退魔刀と大太刀を引き抜いたレナはリーリスと向かい合うと、彼女は素手のままで向き直る。
いきなり勝負を挑まれた時は驚いたが、リーリスによると彼女は久しく戦闘訓練を行っていなかったので自分の力を試したいらしい。元々は勇者のサポート役として作り出された彼女だが、勇者の育成のための練習相手として戦う事を想定され、戦闘機能も搭載されているという。
「さあ、遠慮しないで思いっきり戦ってくださいね!!私も手加減はしませんから!!」
「どうなっても知らないぞ……壊れた時はどうするの?」
「大丈夫です、その時はスペアがありますから!!」
「スペアあるの!?」
冗談なのか本気で言っているのかは分からないがリーリスも引く気はないらしく、彼女は身構えるとレナも両手の剣を構える。見た限りではリーリスには何らかの武術を極めた達人のような雰囲気は感じられないが、仮にも勇者の練習相手を自称するので戦闘能力は高いのだろう。
勇者と実際に会ったことがないのでレナは勇者がどの程度の存在なのかは計りかねるが、仮想世界で最後に戦った相手はリーリスによると勇者に匹敵する力を持つ存在という。ちなみに氷竜の中に入っていた人間の正体までは聞かされておらず、レナは知らず知らずに勇者級の実力を持つ相手と戦っていた事になる。
(さあ、どう動くかな……とりあえず、近づいてみるか)
レナはリーリスの様子を確認しながら近づこうとした瞬間、一瞬にしてリーリスの姿が消えた。その光景にレナは目を見開き、いったい何処に消えたのかと探す。
(消えた!?まさか、高速移動!?)
姿が消えてしまったリーリスをレナは慌てて探すが、周囲を見渡しても彼女の影も形も確認できず、焦りを抱く。しかし、ここでレナはある疑問を抱いて試しに瞼を閉じて「心眼」を発動させる。
視覚を封じる事で五感を研ぎ澄ませ、心の目で相手の動きを読む。やがてレナはこっそりと自分の背後に近付く存在を感知すると、後方に向けて剣を放つ。
「そこかっ!!」
『おっと、気づかれましたか!?』
背中に大剣を振りかざすとリーリスの声が響き、彼女はどうやらカメレオンのように周囲の風景に擬態して姿を隠していたらしく、迷彩機能とでも言えば良いのか見事に姿を隠蔽していた。それを確認したレナは彼女に追撃を加えようと大太刀を構えると、リーリスは今度は何処から取り出したのか拳銃のような武器を取り出す。
「発砲!!」
「あぶなっ!?」
リボルバー式のマグナムのような銃器を取り出したリーリスは容赦なく発砲を行い、慌ててレナは頭を伏せて弾丸を回避する。まさか銃を取り出すとは予想外だったが、事前にリーリスの動作を確認して回避行動を取っていれば避けるのは容易い。
銃弾さえも躱したレナに対してリーリスは焦る様子もなく銃器を投げ捨てると、今度はレイピアのような武器を取り出す。ここでレナはリーリスが取り出した武器は先ほどの彼女のように迷彩機能で隠蔽していた事を見抜き、最初から彼女は複数の武器を所持していた事を見抜く。
「シル……いえ、ホワイトチャリオッツです!!」
「その名前はマジで止めろ!!」
危うくとんでもない名前を口にしそうになったリーリスだが、見事なレイピア捌きでレナに鋭い突きを繰り出す。しかし、純粋な剣技ならばシズネが勝り、普段から彼女と組み手を行っているレナにとってはリーリスの放つ突きなど簡単に対処できた。
大太刀を振り上げてレイピアを弾くと、リーリスは武器を失って後退する。そして次に取り出した彼女の武器は「ガトリング砲」だった。
「これが私のとっておき、リーリス・ガトリングです!!」
「ちょ、それありか!?」
「安心してください、全てゴム弾ですので死ぬことはありません!!多分ですけど!!」
「いや、ゴム弾でも普通に死ぬわ!!」
「問答無用!!うりゃあああっ!!」
リーリスはガトリング砲を撃ち込んだ瞬間、仕方なくレナは掌を前に差し出して黒渦を作り出す。そして黒渦を利用して撃ち込まれた弾丸を異空間に取り込む。
※な、何だこのアンドロイド……サイコ〇スか!?
「どうですか?中々広いでしょう、ここは勇者が訓練する事を想定して作り出された場所なので簡単には壊れませんよ」
「なるほど、確かに思いっきり戦えそうだけど……これ、どういう素材なの?」
「地球のコンクリートを参考にして作り出された特殊な素材です。そこいらの竜種が暴れても壊れる事はないので安心してください」
「なるほど、それなら安心だ」
竜種級の存在が暴れたとしても壊れないのならばレナが聖剣を作り出して攻撃しても問題はなく、そもそも聖剣を扱う機会が訪れるかは分からない。退魔刀と大太刀を引き抜いたレナはリーリスと向かい合うと、彼女は素手のままで向き直る。
いきなり勝負を挑まれた時は驚いたが、リーリスによると彼女は久しく戦闘訓練を行っていなかったので自分の力を試したいらしい。元々は勇者のサポート役として作り出された彼女だが、勇者の育成のための練習相手として戦う事を想定され、戦闘機能も搭載されているという。
「さあ、遠慮しないで思いっきり戦ってくださいね!!私も手加減はしませんから!!」
「どうなっても知らないぞ……壊れた時はどうするの?」
「大丈夫です、その時はスペアがありますから!!」
「スペアあるの!?」
冗談なのか本気で言っているのかは分からないがリーリスも引く気はないらしく、彼女は身構えるとレナも両手の剣を構える。見た限りではリーリスには何らかの武術を極めた達人のような雰囲気は感じられないが、仮にも勇者の練習相手を自称するので戦闘能力は高いのだろう。
勇者と実際に会ったことがないのでレナは勇者がどの程度の存在なのかは計りかねるが、仮想世界で最後に戦った相手はリーリスによると勇者に匹敵する力を持つ存在という。ちなみに氷竜の中に入っていた人間の正体までは聞かされておらず、レナは知らず知らずに勇者級の実力を持つ相手と戦っていた事になる。
(さあ、どう動くかな……とりあえず、近づいてみるか)
レナはリーリスの様子を確認しながら近づこうとした瞬間、一瞬にしてリーリスの姿が消えた。その光景にレナは目を見開き、いったい何処に消えたのかと探す。
(消えた!?まさか、高速移動!?)
姿が消えてしまったリーリスをレナは慌てて探すが、周囲を見渡しても彼女の影も形も確認できず、焦りを抱く。しかし、ここでレナはある疑問を抱いて試しに瞼を閉じて「心眼」を発動させる。
視覚を封じる事で五感を研ぎ澄ませ、心の目で相手の動きを読む。やがてレナはこっそりと自分の背後に近付く存在を感知すると、後方に向けて剣を放つ。
「そこかっ!!」
『おっと、気づかれましたか!?』
背中に大剣を振りかざすとリーリスの声が響き、彼女はどうやらカメレオンのように周囲の風景に擬態して姿を隠していたらしく、迷彩機能とでも言えば良いのか見事に姿を隠蔽していた。それを確認したレナは彼女に追撃を加えようと大太刀を構えると、リーリスは今度は何処から取り出したのか拳銃のような武器を取り出す。
「発砲!!」
「あぶなっ!?」
リボルバー式のマグナムのような銃器を取り出したリーリスは容赦なく発砲を行い、慌ててレナは頭を伏せて弾丸を回避する。まさか銃を取り出すとは予想外だったが、事前にリーリスの動作を確認して回避行動を取っていれば避けるのは容易い。
銃弾さえも躱したレナに対してリーリスは焦る様子もなく銃器を投げ捨てると、今度はレイピアのような武器を取り出す。ここでレナはリーリスが取り出した武器は先ほどの彼女のように迷彩機能で隠蔽していた事を見抜き、最初から彼女は複数の武器を所持していた事を見抜く。
「シル……いえ、ホワイトチャリオッツです!!」
「その名前はマジで止めろ!!」
危うくとんでもない名前を口にしそうになったリーリスだが、見事なレイピア捌きでレナに鋭い突きを繰り出す。しかし、純粋な剣技ならばシズネが勝り、普段から彼女と組み手を行っているレナにとってはリーリスの放つ突きなど簡単に対処できた。
大太刀を振り上げてレイピアを弾くと、リーリスは武器を失って後退する。そして次に取り出した彼女の武器は「ガトリング砲」だった。
「これが私のとっておき、リーリス・ガトリングです!!」
「ちょ、それありか!?」
「安心してください、全てゴム弾ですので死ぬことはありません!!多分ですけど!!」
「いや、ゴム弾でも普通に死ぬわ!!」
「問答無用!!うりゃあああっ!!」
リーリスはガトリング砲を撃ち込んだ瞬間、仕方なくレナは掌を前に差し出して黒渦を作り出す。そして黒渦を利用して撃ち込まれた弾丸を異空間に取り込む。
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