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真・闘技祭編
カノンの思惑
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「さあ、ここからはお母さんと稽古をしましょうか!!手を抜いたら駄目よ~」
「えっ……稽古って、まさか母上と戦うんですか?」
「そうよ、といっても現役を離れている私だと、レナちゃんを相手をするのは少しきついと思うから助っ人を呼んでいるの」
「助っ人?」
「アイラさん、お待たせしました!!」
まさかアイラの言葉に驚いていると、レナは後方から声を掛けられ、その声を聞いて踊りて振り返るとそこにはナオの姿が存在した。彼女は両手にカトラスを握りしめ、ワルキューレ騎士団の制服を身にまとっていた。
「ナオ!?どうしてここに……」
「ふふふ、私も微力ながらに協力するぞ」
「実はナオちゃんも最近は私と一緒に稽古するようになったの。女王様になったといっても、やっぱり自分自身を守る力がないといけないと思って私が稽古を見ているの」
「母上がナオに稽古……?」
驚くべき事実にレナは動揺するが、ナオは久々に剣士として戦えることが嬉しいのかカトラスを振り回し、改めてレナと向き合う。一方でアイラの方も訓練用の剣を手放し、闘拳を身に付ける。まさか母親と義姉と戦う日が来るとは思わなかったレナは二人に囲まれて冷や汗を流す。
「ここからはお母さんも本気で行くわね。うふふ……手加減は無用よ」
「まだまだ姉の威厳を保つため、本気で行かせてもらうぞ!!」
「あははっ……はあっ」
レナは空間魔法を発動させて鏡刀を引き抜くと、仕方なく身構える。アイラとナオはそんなレナを前後から挟むと、久々の実戦に二人とも期待するように動く――
――同時刻、ジャンヌとシズネは城内に存在する訓練場にて剣を交じ合わせていた。旋斧を両手に構えるジャンヌに対してシズネは雪月花と白百合を構え、彼女の斬撃を軽く受け流す。
「回転!!」
「甘いっ!!」
「きゃあっ!?」
両手の旋斧を利用して遠心力を利用し、時間の経過と共に回転の速度と威力を上昇させるのがジャンヌの剣技だが、それを見越してシズネは彼女が十分な加速を行う前に剣を繰り出して戦技の発動を中断させる。
戦技を発動させる前に止められたジャンヌは慌てて体勢を立て直そうとしたが、その前にシズネは刃を繰り出して彼女の首筋に押し付ける。刃を首元に充てられたジャンヌは冷や汗を流し、シズネは勝ち誇るように笑みを浮かべた。
「これで私の3連勝ね」
「くっ……もう一度お願いします!!」
「いいわ、いくらでも掛かってきなさい」
「……全く、汗臭い奴等ね」
先ほどから何度も組手を行うシズネとジャンヌに対し、二人から離れた場所に絨毯を敷いて魔銃の手入れをカノンは行っていた。牢獄に閉じ込められている間は魔銃の手入れが出来なかったため、彼女は銃器の具合と汚れがないのかを丹念に調べ、最終的には銃弾の製作を行う。
カノンの魔銃が放つ弾丸は特別製であり、時には魔石を弾丸の形状に削り出して使用する場合もある。そのために彼女は小髭族のような手先の器用さを持ち合わせ、魔石をヤスリを使用して弾丸の形状へと作り上げていく。
(ふふっ……大会で活躍すれば自由の身、こんな国なんかすぐに出て行ってやるわ……でも、王妃がいなくなったのは少し困ったわね。また新しい雇い主を探さないといけないわ)
大会で適当に活躍して自由を得られた後はカノンはバルトロス王国に留まる気はなく、適当に獣人国にでも向かおうかと考えていた。しかし、今まではイレアビトの支援を受けていたからこそ彼女は豪勢な生活や魔銃に必要な素材を用意して貰っていたが、今後は彼女の支援が得られないとなると少々困る。
一応は現在はナオの支援を受けて魔銃に必要な器具や魔石を用意して貰っているが、それもあくまでも闘技祭の開催期間の間だけの支援であり、早急にカノンは自分を支援してくれる人材を探す必要があった。冒険者になって階級を上げていけば儲かるとは分かってはいるが、いかんせん彼女の魔銃は強力である一方で色々と金が掛かってしまう。
(また傭兵生活に戻るのも嫌だし、かといってこの国に留まるのも面倒だし……そうだわ、確か闘技祭には大金が用意されているはずだったわね!?)
今回の闘技祭は各国の猛者が出場し、前回の闘技祭よりも数多くの出場者が参加する事が予想されていた。そのため、賞金に関しても各国が資金を提供し、優勝者には莫大な賞金が得られるという話を聞いていた。カノンは魔銃に視線を向け、笑みを浮かべる。
(どんな相手だろうと私が狙撃すれば敵じゃないわ。それに優勝すれば顔も売れるし、きっと私の事を欲しがる国も出てくるはずよ……ちょうどいいわ、旅の資金の確保も兼ねて本気で優勝を目指してみようかしら)
どんな相手だろうとカノンは魔銃が存在すれば勝てると思い込み、どれほど強い力を持っていようと、強力な魔法の使い手だろうと彼女は遠距離から銃で狙撃を行える自分に勝てる人間はいないと思っていた。レナやエリナに敗北した件に関しては素直に自分が慢心していたために彼女達に後れを取った事を認める。
「えっ……稽古って、まさか母上と戦うんですか?」
「そうよ、といっても現役を離れている私だと、レナちゃんを相手をするのは少しきついと思うから助っ人を呼んでいるの」
「助っ人?」
「アイラさん、お待たせしました!!」
まさかアイラの言葉に驚いていると、レナは後方から声を掛けられ、その声を聞いて踊りて振り返るとそこにはナオの姿が存在した。彼女は両手にカトラスを握りしめ、ワルキューレ騎士団の制服を身にまとっていた。
「ナオ!?どうしてここに……」
「ふふふ、私も微力ながらに協力するぞ」
「実はナオちゃんも最近は私と一緒に稽古するようになったの。女王様になったといっても、やっぱり自分自身を守る力がないといけないと思って私が稽古を見ているの」
「母上がナオに稽古……?」
驚くべき事実にレナは動揺するが、ナオは久々に剣士として戦えることが嬉しいのかカトラスを振り回し、改めてレナと向き合う。一方でアイラの方も訓練用の剣を手放し、闘拳を身に付ける。まさか母親と義姉と戦う日が来るとは思わなかったレナは二人に囲まれて冷や汗を流す。
「ここからはお母さんも本気で行くわね。うふふ……手加減は無用よ」
「まだまだ姉の威厳を保つため、本気で行かせてもらうぞ!!」
「あははっ……はあっ」
レナは空間魔法を発動させて鏡刀を引き抜くと、仕方なく身構える。アイラとナオはそんなレナを前後から挟むと、久々の実戦に二人とも期待するように動く――
――同時刻、ジャンヌとシズネは城内に存在する訓練場にて剣を交じ合わせていた。旋斧を両手に構えるジャンヌに対してシズネは雪月花と白百合を構え、彼女の斬撃を軽く受け流す。
「回転!!」
「甘いっ!!」
「きゃあっ!?」
両手の旋斧を利用して遠心力を利用し、時間の経過と共に回転の速度と威力を上昇させるのがジャンヌの剣技だが、それを見越してシズネは彼女が十分な加速を行う前に剣を繰り出して戦技の発動を中断させる。
戦技を発動させる前に止められたジャンヌは慌てて体勢を立て直そうとしたが、その前にシズネは刃を繰り出して彼女の首筋に押し付ける。刃を首元に充てられたジャンヌは冷や汗を流し、シズネは勝ち誇るように笑みを浮かべた。
「これで私の3連勝ね」
「くっ……もう一度お願いします!!」
「いいわ、いくらでも掛かってきなさい」
「……全く、汗臭い奴等ね」
先ほどから何度も組手を行うシズネとジャンヌに対し、二人から離れた場所に絨毯を敷いて魔銃の手入れをカノンは行っていた。牢獄に閉じ込められている間は魔銃の手入れが出来なかったため、彼女は銃器の具合と汚れがないのかを丹念に調べ、最終的には銃弾の製作を行う。
カノンの魔銃が放つ弾丸は特別製であり、時には魔石を弾丸の形状に削り出して使用する場合もある。そのために彼女は小髭族のような手先の器用さを持ち合わせ、魔石をヤスリを使用して弾丸の形状へと作り上げていく。
(ふふっ……大会で活躍すれば自由の身、こんな国なんかすぐに出て行ってやるわ……でも、王妃がいなくなったのは少し困ったわね。また新しい雇い主を探さないといけないわ)
大会で適当に活躍して自由を得られた後はカノンはバルトロス王国に留まる気はなく、適当に獣人国にでも向かおうかと考えていた。しかし、今まではイレアビトの支援を受けていたからこそ彼女は豪勢な生活や魔銃に必要な素材を用意して貰っていたが、今後は彼女の支援が得られないとなると少々困る。
一応は現在はナオの支援を受けて魔銃に必要な器具や魔石を用意して貰っているが、それもあくまでも闘技祭の開催期間の間だけの支援であり、早急にカノンは自分を支援してくれる人材を探す必要があった。冒険者になって階級を上げていけば儲かるとは分かってはいるが、いかんせん彼女の魔銃は強力である一方で色々と金が掛かってしまう。
(また傭兵生活に戻るのも嫌だし、かといってこの国に留まるのも面倒だし……そうだわ、確か闘技祭には大金が用意されているはずだったわね!?)
今回の闘技祭は各国の猛者が出場し、前回の闘技祭よりも数多くの出場者が参加する事が予想されていた。そのため、賞金に関しても各国が資金を提供し、優勝者には莫大な賞金が得られるという話を聞いていた。カノンは魔銃に視線を向け、笑みを浮かべる。
(どんな相手だろうと私が狙撃すれば敵じゃないわ。それに優勝すれば顔も売れるし、きっと私の事を欲しがる国も出てくるはずよ……ちょうどいいわ、旅の資金の確保も兼ねて本気で優勝を目指してみようかしら)
どんな相手だろうとカノンは魔銃が存在すれば勝てると思い込み、どれほど強い力を持っていようと、強力な魔法の使い手だろうと彼女は遠距離から銃で狙撃を行える自分に勝てる人間はいないと思っていた。レナやエリナに敗北した件に関しては素直に自分が慢心していたために彼女達に後れを取った事を認める。
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