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真・闘技祭 予選編
3人の大剣剣士
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『ちょっと待て、それはずるいぞ!!吾輩がレナと戦うのだ、お主の方こそ魔物を倒して本選に勝ち進めばいいであろう!!』
「何を馬鹿な事を……我が国が確実に勝利するためにはこの王子は真っ先に倒さねばならん。だからこそ俺がこの王子を倒すのだ」
他の六聖将からレナの強さを伺っていたクレナイは、レナこそが闘技祭に出場する選手の中で最も危険な存在だと判断し、自分が出向いて真っ先に彼を倒すために訪れた。レナを倒すか、あるいは本選に出場させなければ一気にヨツバ王国側の選手が優勝する可能性が高まると判断したクレナイはゴウライの代わりに戦おうとした。
だが、ゴウライとしては折角の勝負の間に割って入り、自分よりも先にレナと戦おうとするクレナイの行動に我慢できなかった。彼女もレナがどれほどの強いのかは知りつくし、今の彼女が最も戦いたい相手でもある。
『いや、それは許さんぞ!!レナと戦うのは吾輩だ、お主の方こそ邪魔だから帰れっ!!』
「なっ……子供か貴様は!!いいからお前の方こそ先に行け、これ以上に煩わせるな!!」
『何だとっ!!』
「やる気かっ!?」
クレナイは自分のいう事を聞かないゴウライに苛立ちを抱き、一方でゴウライの方も獲物を横取りしようとするクレナイに怒りを露にするが、言い争う二人に対して都市の各地に配置されている大会の運営側に派遣された警備兵が話しかける。
「あの~……よろしいでしょうか?」
『「なんだっ!?」』
「ひいっ!?いえ、あの……御二人が言い争っている間にレナ選手は行かれてしまいましたが……」
『「なにぃっ!?」』
二人は振り返ると、いつの間にかレナの姿が消えている事に気付き、慌てて姿を探す。しかし、既にレナは「隠密」の技能を使用して二人が言い争っている間に気づかれないようにその場を離れ、既に別の地区にまで移動していた――
――予選の序盤で参加者の中でもトップクラスの二人の剣士を相手にするところだったレナだが、どうにか逃げ遂せ事に安堵すると、大きな建物の屋上から周囲の様子を伺う。今のところは魔物の姿は見つからず、他の参加者とも遭遇していない。
(ふうっ……まさか、いきなりゴウライとクレナイと出くわすとは思わなかったな。危うく、大剣剣士同士の最強決定戦が始まるところだった)
レナとしては本選に出場する前にゴウライやクレナイなどの強敵と戦うなど冗談ではなく、早急に二人が追いかけてくる前に予選を突破するため、レナは風の聖痕を利用して風の精霊の力を借りて魔物の居場所を探す。
『風の精霊よ』
かつてアリアが精霊魔法を使用した時のことを思い浮かべ、レナは彼女に習って腕を伸ばす。その途端、右腕に宿した風の聖痕が光り輝き、周囲に存在した風の精霊が集う。そして精霊の力を借りて周囲一帯の状況を調べようとした時、即座にレナは違和感を感じ取った。
聖痕を発動した瞬間、唐突に奇妙な疼きを感じ取り、この感覚はレミアやダインが傍に存在するときも同じような感覚だった。二人が魔法を発動した際、聖痕同士が反応する事はレナも気づいていた。そして自分の近くには聖痕の所有者が存在する事に気付く。
『叔母様の話だとゴウライは地属性の聖痕の所有者だといってたけど……そういえばホムラも火属性の聖痕の所有者だといっていたな』
現時点で判明しているの聖痕の所有者は「レナ(風属性の聖痕)」「ホムラ(火属性の聖痕)」「ゴウライ(地属性の聖痕)」「レミア(聖属性の聖痕)」「ダイン(闇属性の聖痕)」の5名だけである。水属性と雷属性の聖痕の所有者だけは判明しおらず、そもそも現代の時代に聖痕の所有者に相応しい人物が存在するのかも判明していない。
マリアの推測では聖痕の所有者は一定の魔力を所有した人間にしか宿る事はなく、聖痕の所有者に相応しき人物がいない場合は聖痕が発現する事はない。しかし、レナが風の聖痕を発動した瞬間、今までにないほどに聖痕が疼きだし、都市内に複数の聖痕の反応を確認した。
(何だ、この感じ……聖痕が熱い!?)
これまでに聖痕が疼く事は何度かあったが、その中でも今回の反応は特に強く、レナは右腕を抑えて意識を集中させる。風の精霊の力を借りてレナは周辺一帯どころか冒険都市全域を調査した結果、都市内に確かに「6」の聖痕の反応を確認した。
(聖痕の所有者が……全員集まっているのか!?)
感じ取れる聖痕の反応が6ならばレナの聖痕を含めれば合計で7個となり、全ての聖痕の所有者が既に都市内に集まっている事が判明する。今までは確認が取れなかった水属性と雷属性の所有者も既に都市内に存在するという事実にレナは驚き、いったい何者なのかと確かめたようと考える。
闘技祭の事を考えれば魔物を見つけ出して素材を剥ぎ取り、本選に出場するのが最優先事項だとはレナも理解している。だが、どうしても聖痕の所有者が気になったレナはとりあえずは一番近くに存在する聖痕の所有者の確認に向かおうとした時、何処からか矢が放たれてきた。
「何を馬鹿な事を……我が国が確実に勝利するためにはこの王子は真っ先に倒さねばならん。だからこそ俺がこの王子を倒すのだ」
他の六聖将からレナの強さを伺っていたクレナイは、レナこそが闘技祭に出場する選手の中で最も危険な存在だと判断し、自分が出向いて真っ先に彼を倒すために訪れた。レナを倒すか、あるいは本選に出場させなければ一気にヨツバ王国側の選手が優勝する可能性が高まると判断したクレナイはゴウライの代わりに戦おうとした。
だが、ゴウライとしては折角の勝負の間に割って入り、自分よりも先にレナと戦おうとするクレナイの行動に我慢できなかった。彼女もレナがどれほどの強いのかは知りつくし、今の彼女が最も戦いたい相手でもある。
『いや、それは許さんぞ!!レナと戦うのは吾輩だ、お主の方こそ邪魔だから帰れっ!!』
「なっ……子供か貴様は!!いいからお前の方こそ先に行け、これ以上に煩わせるな!!」
『何だとっ!!』
「やる気かっ!?」
クレナイは自分のいう事を聞かないゴウライに苛立ちを抱き、一方でゴウライの方も獲物を横取りしようとするクレナイに怒りを露にするが、言い争う二人に対して都市の各地に配置されている大会の運営側に派遣された警備兵が話しかける。
「あの~……よろしいでしょうか?」
『「なんだっ!?」』
「ひいっ!?いえ、あの……御二人が言い争っている間にレナ選手は行かれてしまいましたが……」
『「なにぃっ!?」』
二人は振り返ると、いつの間にかレナの姿が消えている事に気付き、慌てて姿を探す。しかし、既にレナは「隠密」の技能を使用して二人が言い争っている間に気づかれないようにその場を離れ、既に別の地区にまで移動していた――
――予選の序盤で参加者の中でもトップクラスの二人の剣士を相手にするところだったレナだが、どうにか逃げ遂せ事に安堵すると、大きな建物の屋上から周囲の様子を伺う。今のところは魔物の姿は見つからず、他の参加者とも遭遇していない。
(ふうっ……まさか、いきなりゴウライとクレナイと出くわすとは思わなかったな。危うく、大剣剣士同士の最強決定戦が始まるところだった)
レナとしては本選に出場する前にゴウライやクレナイなどの強敵と戦うなど冗談ではなく、早急に二人が追いかけてくる前に予選を突破するため、レナは風の聖痕を利用して風の精霊の力を借りて魔物の居場所を探す。
『風の精霊よ』
かつてアリアが精霊魔法を使用した時のことを思い浮かべ、レナは彼女に習って腕を伸ばす。その途端、右腕に宿した風の聖痕が光り輝き、周囲に存在した風の精霊が集う。そして精霊の力を借りて周囲一帯の状況を調べようとした時、即座にレナは違和感を感じ取った。
聖痕を発動した瞬間、唐突に奇妙な疼きを感じ取り、この感覚はレミアやダインが傍に存在するときも同じような感覚だった。二人が魔法を発動した際、聖痕同士が反応する事はレナも気づいていた。そして自分の近くには聖痕の所有者が存在する事に気付く。
『叔母様の話だとゴウライは地属性の聖痕の所有者だといってたけど……そういえばホムラも火属性の聖痕の所有者だといっていたな』
現時点で判明しているの聖痕の所有者は「レナ(風属性の聖痕)」「ホムラ(火属性の聖痕)」「ゴウライ(地属性の聖痕)」「レミア(聖属性の聖痕)」「ダイン(闇属性の聖痕)」の5名だけである。水属性と雷属性の聖痕の所有者だけは判明しおらず、そもそも現代の時代に聖痕の所有者に相応しい人物が存在するのかも判明していない。
マリアの推測では聖痕の所有者は一定の魔力を所有した人間にしか宿る事はなく、聖痕の所有者に相応しき人物がいない場合は聖痕が発現する事はない。しかし、レナが風の聖痕を発動した瞬間、今までにないほどに聖痕が疼きだし、都市内に複数の聖痕の反応を確認した。
(何だ、この感じ……聖痕が熱い!?)
これまでに聖痕が疼く事は何度かあったが、その中でも今回の反応は特に強く、レナは右腕を抑えて意識を集中させる。風の精霊の力を借りてレナは周辺一帯どころか冒険都市全域を調査した結果、都市内に確かに「6」の聖痕の反応を確認した。
(聖痕の所有者が……全員集まっているのか!?)
感じ取れる聖痕の反応が6ならばレナの聖痕を含めれば合計で7個となり、全ての聖痕の所有者が既に都市内に集まっている事が判明する。今までは確認が取れなかった水属性と雷属性の所有者も既に都市内に存在するという事実にレナは驚き、いったい何者なのかと確かめたようと考える。
闘技祭の事を考えれば魔物を見つけ出して素材を剥ぎ取り、本選に出場するのが最優先事項だとはレナも理解している。だが、どうしても聖痕の所有者が気になったレナはとりあえずは一番近くに存在する聖痕の所有者の確認に向かおうとした時、何処からか矢が放たれてきた。
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