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真・闘技祭 本選編
閑話 《ある日の夢》 ※読者様からのコメントの要望があり、書きました。
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――ある日、レナは眠っている時に唐突に「狭間の世界」に似た世界へと訪れる。最初はアイリスにまたもや呼び出されたのかと思ったが、今回はいつもと雰囲気が異なる事に気付く。
「ここは……夢の世界?いや、何か感じが違うな……アイリス!!いるのか!?」
「あっ、こっちの方から声が聞こえた!!お~い、誰かいますか!?」
「えっ?」
レナが大声を上げると、後ろの方から少年の声が聞こえて振り返る。すると、そこには自分の親戚の「霧崎ルノ」という名前の少年が駆け寄っていた。その少年を見てレナは驚きを隠せず、地球にいるはずの彼がこの世界にいる事に戸惑う。
「もしかして……ルノ君!?どうしてここに?」
「えっ……どうして俺の名前を知ってるの?」
「あ、いや……」
ルノは自分の事を知っているレナに驚いた表情を浮かべ、ここでレナは自分の姿が地球にいた頃と異なる事に気付く。転生前のレナは現在のレナとは違う姿をしており、この姿でルノと出会うのは初めてである。
気が付いたら不思議な世界に訪れ、自分の事を知っている見た事もない少年にルノは戸惑い、銀色に嵌め込んでいる腕輪を覗き込む。彼は転送装置の機能を持つこの腕輪を利用した時にこの世界に迷い込んでしまい、少し警戒気味にレナに尋ねた。
「……どうして俺の名前を?」
「それは……信じてもらえないかもしれないけど、俺の名前は……」
「お~い、ルノ君!!やっと見つけた!!」
「あっ、ナオ君……」
「えっ!?」
会話の際中にルノの背後から見覚えのある顔が現れ、そちらの少年もレナの従弟である「霧崎ナオ」という名前の少年だった。彼もこの世界にいる事にレナは驚き、一方でナオはルノと同じ腕輪を取りつけていた。
「良かった、急に変な世界に飛ばされたから困ってたんだ。これから地球に戻ろうとしていたのに……」
「あ、ナオ君も装置を使ってここへ来たんdな。困ったな、リーリスがいないから修理できないのに……」
「リーリス?それって、もしかして……」
「えっ!?リーリスの事を知ってるんですか!?」
レナは聞き覚えのある名前に声を上げると、ルノとナオは驚いた表情を浮かべる。彼等の知るリーリスとレナが知っているリーリスは厳密に言えば別人なのだが、全くの無関係ではない。だが、同じ名前の人物を知っていたという事でルノとナオはレナから話を聞く――
――しばらく時間が経過すると、レナはどうにか自分が「白崎レナ」である事を伝え、そして二人の話から察するにレナは二人が召喚された世界の数百年後の世界に存在する事に気付く。ルノとナオは自分達が世話になっていた「バルトロス帝国」が滅び、現在は子孫が「バルトロス王国」という新しい国を築き上げている事を知って驚く。
「まさか、帝国が滅んだなんて……リーリスが何かやらかしたのかな」
「いや、そこでリーリスさんの名前が真っ先に出るのは可哀想だよ……た、多分、違うよ」
「でも、レナ君の話を聞く限りだとアンドロイドとか作り出しちゃってるし……」
「なんかよく知らないけど、二人は元の世界に帰れたんだね」
「うん、色々とあってね」
レナはルノとナオと久しぶりに話せた事に感動するが、レナからすれば二人は十数年ぶりに再会した事になるが、ルノとナオの方は地球にいた頃のレナと姿が異なっている事に戸惑い、最初は本当に本人なのか疑ったぐらいである。
「それにしてもルノ君がまさか帝国の時代に召喚された勇者だったなんて……ナオ君もヨツバ王国で最初に召喚された勇者だったのか。もしかしたら俺は二人の血筋を継いでいるのかもしれないね」
「え~……どうかな、それはないんじゃない?」
「そもそも僕達、結婚はしてないし……」
二人が生きている時代はレナの世界の数百年前の世界であるため、もしもルノが帝国の王族、ナオはヨツバ王国のエルフと結婚して子供が出来ていた場合、レナは二人の血筋を継いでいる可能性も少なからず存在する。最も実際に血が繋がっているのかは不明だが、こうしてで会えた事に3人は喜ぶ。
「それにしてもここは何処だろうね?どうやって帰ればいいんだろう……あ、そうだ。この転移装置、使えないかな?」
「えっと……うん、機能は問題なさそうだね」
「そっか……なら、二人は自分の世界に帰りなよ。あ、でも二人とも歴史を変えちゃうと俺の時代にも影響があるのかな?」
「う~ん、どうだろう……」
「帝国が滅びるのは寂しいけど、俺達が死んだ後の話だからね……」
レナが帝国の末路を話したため、帝国時代に生きるルノとナオの行動によっては現在の王国の時代に影響があるのではないかと考えられるが、帝国が滅びたのは二人がいなくなった後の時代のため、大丈夫なのではないかと考える。
「実は俺達は地球を救うために行動してるんだけど、それも過去の世界に移動して未来を変えてるんだよね」
「それじゃあ、俺の世界も……」
「もしかしたらだけど……でも、何となくだけど大丈夫だと思う。帝国が滅びるのは寂しいけど、また王国として蘇るんだよね?なら、俺達は何もしないよ」
「でも、いいの?二人の子孫が苦労する事になるかもしれないよ?」
「いや、そもそも俺達が結婚して子供が出来るかどうかも分からないし……うん、何とかうまくやるよ」
自分達が生きている時代の国が滅びるとと聞かされて正直に言えばルノとナオのショックは大きかったが、それでも帝国の子孫が新しい国を再建すると聞いて安心した。自分達がいなくても子孫たちは頑張って国を復活させるのならば二人は何もしない事にした。
レアとナオは転移装置を起動させて元の世界に戻る事にすると、一方でレナの方はしばらくはこの世界に留まる事にした。何となくではあるがここにいればアイリスが迎えに来てくれる気がしたのだ。
「それじゃあ、二人とも……元気でね」
「うん、また会えたらいいね……さよなら、レナ君」
「レナ君も頑張ってね……もしかしたらレナの君のお姉さんは俺の子孫かもしれないし、後の事は任せたよ!!」
「あはは……うん、任せて」
二人は転移装置の腕輪を発動させた瞬間、光に包まれて消えてしまう。その光景を見送ったレナは眠気に襲われ、意識を失う――
「――あれ、ここって……そうか、決勝戦を終えて疲れて眠ったんだっけ」
レナはベッドの上で目を覚まし、頭を抑えながら身体を起き上げる。現在の彼は「闘技祭」と呼ばれる世界中の猛者が集まった武芸大会に参加し、決勝戦にまで勝ち残った。決勝戦が始まる前に少し身体を休めようと寝た事を思い出すが、どんな夢を見ていたのか思い出せない。
「なんか、凄く会いたい人に会った気がするけど……もう一度眠ればまた会えるかな?」
天井を見上げながらレナは身体を横にすると、再び同じ夢が見れる事を願って眠ってしまう。これから大事な決勝戦が行われるにも関わらず、呑気に眠ろうとする自分自身に呆れながらもレナは眠りについた――
※今回の話は読者様の要望でレナが地球で暮らしていた頃の親戚と出会う話です。3人とも作者の作品の主人公です。
「ここは……夢の世界?いや、何か感じが違うな……アイリス!!いるのか!?」
「あっ、こっちの方から声が聞こえた!!お~い、誰かいますか!?」
「えっ?」
レナが大声を上げると、後ろの方から少年の声が聞こえて振り返る。すると、そこには自分の親戚の「霧崎ルノ」という名前の少年が駆け寄っていた。その少年を見てレナは驚きを隠せず、地球にいるはずの彼がこの世界にいる事に戸惑う。
「もしかして……ルノ君!?どうしてここに?」
「えっ……どうして俺の名前を知ってるの?」
「あ、いや……」
ルノは自分の事を知っているレナに驚いた表情を浮かべ、ここでレナは自分の姿が地球にいた頃と異なる事に気付く。転生前のレナは現在のレナとは違う姿をしており、この姿でルノと出会うのは初めてである。
気が付いたら不思議な世界に訪れ、自分の事を知っている見た事もない少年にルノは戸惑い、銀色に嵌め込んでいる腕輪を覗き込む。彼は転送装置の機能を持つこの腕輪を利用した時にこの世界に迷い込んでしまい、少し警戒気味にレナに尋ねた。
「……どうして俺の名前を?」
「それは……信じてもらえないかもしれないけど、俺の名前は……」
「お~い、ルノ君!!やっと見つけた!!」
「あっ、ナオ君……」
「えっ!?」
会話の際中にルノの背後から見覚えのある顔が現れ、そちらの少年もレナの従弟である「霧崎ナオ」という名前の少年だった。彼もこの世界にいる事にレナは驚き、一方でナオはルノと同じ腕輪を取りつけていた。
「良かった、急に変な世界に飛ばされたから困ってたんだ。これから地球に戻ろうとしていたのに……」
「あ、ナオ君も装置を使ってここへ来たんdな。困ったな、リーリスがいないから修理できないのに……」
「リーリス?それって、もしかして……」
「えっ!?リーリスの事を知ってるんですか!?」
レナは聞き覚えのある名前に声を上げると、ルノとナオは驚いた表情を浮かべる。彼等の知るリーリスとレナが知っているリーリスは厳密に言えば別人なのだが、全くの無関係ではない。だが、同じ名前の人物を知っていたという事でルノとナオはレナから話を聞く――
――しばらく時間が経過すると、レナはどうにか自分が「白崎レナ」である事を伝え、そして二人の話から察するにレナは二人が召喚された世界の数百年後の世界に存在する事に気付く。ルノとナオは自分達が世話になっていた「バルトロス帝国」が滅び、現在は子孫が「バルトロス王国」という新しい国を築き上げている事を知って驚く。
「まさか、帝国が滅んだなんて……リーリスが何かやらかしたのかな」
「いや、そこでリーリスさんの名前が真っ先に出るのは可哀想だよ……た、多分、違うよ」
「でも、レナ君の話を聞く限りだとアンドロイドとか作り出しちゃってるし……」
「なんかよく知らないけど、二人は元の世界に帰れたんだね」
「うん、色々とあってね」
レナはルノとナオと久しぶりに話せた事に感動するが、レナからすれば二人は十数年ぶりに再会した事になるが、ルノとナオの方は地球にいた頃のレナと姿が異なっている事に戸惑い、最初は本当に本人なのか疑ったぐらいである。
「それにしてもルノ君がまさか帝国の時代に召喚された勇者だったなんて……ナオ君もヨツバ王国で最初に召喚された勇者だったのか。もしかしたら俺は二人の血筋を継いでいるのかもしれないね」
「え~……どうかな、それはないんじゃない?」
「そもそも僕達、結婚はしてないし……」
二人が生きている時代はレナの世界の数百年前の世界であるため、もしもルノが帝国の王族、ナオはヨツバ王国のエルフと結婚して子供が出来ていた場合、レナは二人の血筋を継いでいる可能性も少なからず存在する。最も実際に血が繋がっているのかは不明だが、こうしてで会えた事に3人は喜ぶ。
「それにしてもここは何処だろうね?どうやって帰ればいいんだろう……あ、そうだ。この転移装置、使えないかな?」
「えっと……うん、機能は問題なさそうだね」
「そっか……なら、二人は自分の世界に帰りなよ。あ、でも二人とも歴史を変えちゃうと俺の時代にも影響があるのかな?」
「う~ん、どうだろう……」
「帝国が滅びるのは寂しいけど、俺達が死んだ後の話だからね……」
レナが帝国の末路を話したため、帝国時代に生きるルノとナオの行動によっては現在の王国の時代に影響があるのではないかと考えられるが、帝国が滅びたのは二人がいなくなった後の時代のため、大丈夫なのではないかと考える。
「実は俺達は地球を救うために行動してるんだけど、それも過去の世界に移動して未来を変えてるんだよね」
「それじゃあ、俺の世界も……」
「もしかしたらだけど……でも、何となくだけど大丈夫だと思う。帝国が滅びるのは寂しいけど、また王国として蘇るんだよね?なら、俺達は何もしないよ」
「でも、いいの?二人の子孫が苦労する事になるかもしれないよ?」
「いや、そもそも俺達が結婚して子供が出来るかどうかも分からないし……うん、何とかうまくやるよ」
自分達が生きている時代の国が滅びるとと聞かされて正直に言えばルノとナオのショックは大きかったが、それでも帝国の子孫が新しい国を再建すると聞いて安心した。自分達がいなくても子孫たちは頑張って国を復活させるのならば二人は何もしない事にした。
レアとナオは転移装置を起動させて元の世界に戻る事にすると、一方でレナの方はしばらくはこの世界に留まる事にした。何となくではあるがここにいればアイリスが迎えに来てくれる気がしたのだ。
「それじゃあ、二人とも……元気でね」
「うん、また会えたらいいね……さよなら、レナ君」
「レナ君も頑張ってね……もしかしたらレナの君のお姉さんは俺の子孫かもしれないし、後の事は任せたよ!!」
「あはは……うん、任せて」
二人は転移装置の腕輪を発動させた瞬間、光に包まれて消えてしまう。その光景を見送ったレナは眠気に襲われ、意識を失う――
「――あれ、ここって……そうか、決勝戦を終えて疲れて眠ったんだっけ」
レナはベッドの上で目を覚まし、頭を抑えながら身体を起き上げる。現在の彼は「闘技祭」と呼ばれる世界中の猛者が集まった武芸大会に参加し、決勝戦にまで勝ち残った。決勝戦が始まる前に少し身体を休めようと寝た事を思い出すが、どんな夢を見ていたのか思い出せない。
「なんか、凄く会いたい人に会った気がするけど……もう一度眠ればまた会えるかな?」
天井を見上げながらレナは身体を横にすると、再び同じ夢が見れる事を願って眠ってしまう。これから大事な決勝戦が行われるにも関わらず、呑気に眠ろうとする自分自身に呆れながらもレナは眠りについた――
※今回の話は読者様の要望でレナが地球で暮らしていた頃の親戚と出会う話です。3人とも作者の作品の主人公です。
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