不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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真・最終章 七魔将編

ヒトミンの覚醒

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「いっくよ~!!」
「合体技……名付けて、トルネードスプラッシュ!!」
「ぷるしゃああっ!!」
「ぬおおおおっ!?」


ヒトミンの体内に吸収されたのは事前にコトミンの精霊魔法によって水の精霊が含まれた水分であり、ヒトミンの体内に吸収された水分はコトミンミンの体内に収まった水の精霊を操る事で水を操作し、ゴウライへ向けてヒトミンは凄まじい勢いで放水を行う。

通常よりも凄まじい勢いで発射された水の塊がゴウライへと襲い掛かり、彼女はデュランダルで受け止めようとしたが抑えきれず、後ろへと追い込まれていく。その様子を見ていたウルはゴウライへ向けて近付くと、今度は全力の体当たりを食らわせる。


「ウォンッ!!」
「ぬあっ!?」
「今だ、抑えつけろ!!」
「分かったっ!!」
「全員で乗りかかれ!!」


体当たりを受けたゴウライはデュランダルを手放し、この隙を逃さずにウルはゴウライを抑えつけるために乗り込むと、他の者達も慌てて駆け出してゴウライを抑えつけるためにウルの上に乗り込む。


「おら、大人しくしな!!」
「ぬぐぐっ……力比べなら負けんぞ!?」
「ウォンッ!?」
「ちょ、何だこいつ!?力強いぞ!?」
「何としても抑えてください!!」


ウル、バル、アンジュ、サーシャ、リンダが必死に倒れたゴウライを抑え込もうとするが、巨人族をも上回る膂力でゴウライは自分の上に乗った者達を持ち上げようとする。しかし、この時にティナとコトミンが駆け出し、真っ先にティナがゴウライを抑えつける者達に参加した。


「大人しくしてぇっ!!」
「ぬあっ!?」
「ティナ様、流石です!!」
「あ、相変わらず馬鹿力だね……」


ティナが参加するとゴウライでさえも押し退ける事ができず、聖属性の魔力に特化したティナの身体能力が非常に高く、他の4人とウルの力を合わせればどうにかゴウライを抑えつける事ができた。その間にコトミンがヒトミンを抱えた状態で動き、ゴウライの顔の前にヒトミンを移動させる。

何をするつもりなのかとゴウライはヒトミンを覗き込むと、ヒトミンはつぶらな瞳を向け乍ら口を開き、ゴウライの端正な顔に向けて緑色に光り輝く液体を放つ。


「ぷるしゃあっ(勢い弱め)」
「ぶわっ!?」
「よし、精霊薬を飲ませた!!」
「精霊薬!?そのスライムに飲ませていたのかい!?」


ヒトミンの体内には事前に精霊薬を飲み込ませ、ゴウライの顔面に精霊薬を浴びせる事に成功した。精霊薬を飲めば洗脳から解除される事はジャンヌで実証済みであり、ゴウライはしばらくの間は目を回していたが、やがて意識を取り戻すと驚いた表情を浮かべる。


「むむっ……こ、これはいったい、どういう事だ?」
「ゴウライ、あんた正気に戻ったのかい?」
「正気?どういう意味だ……むむっ、そうだ!!吾輩は今まで何をしてたんだ!?」
「……どうやら成功したようですね」
「よ、良かったぁっ……」


ゴウライの様子が変化したのを見て他の者達は彼の身体から退くと、ゴウライは戸惑いの表情を浮かべながら頭を抑え、アルドラに操られていた影響で自分が仕出かした行為を思い返して眉をしかめる。彼女はアルドラとオウガの戦闘の際、アルドラの血を飲んで操られた事を思い出す。


「そうか、吾輩は操られていたのいか……くっ、思い出すだけで腹立たしい!!」
「はあっ……死ぬかと思った」
「どうにか生き延びましたね……しかし、喜んでいる場合ではありません。ティナ様、どうしてこんな危険な場所に……」
「あうっ……ごめんなさい」
「でも、私達がいなければゴウライを元に戻す事はできなかった。そこは忘れないでほしい」
「そ、それは結果論です……しかし、一応は礼を言っておきます」


リンダは勝手に持ち場を離れて都市内に入り込んできたティナ達を叱りつけようとしたが、コトミンの反論を受けて強く叱りつける事はできず、実際にリンダ達だけではゴウライをどうにかする事はできなかった。

結果的にはコトミン達の活躍のお陰で最強の剣士が遂にアルドラの洗脳から解放された。しかし、喜んでばかりはいられず、まだまだ敵は残っているはずだった。


「ゴウライ!!あんたほどの奴が洗脳されるなんて何があったんだい!?あんたとシズネの身に何があった!?」
「うむ、それを話すと長くなるが……一言で言えば完全に油断していた。まさか、あの女があのような能力を持っていたとは思わなかった」
「能力?それは吸血鬼の能力の事ですか?」
「それもあるが、あの女の武器が問題でな……一太刀でも浴びれば逆らう事ができん」
「武器?それはどんな武器だい?」
「奴が使ったのは……」


ゴウライが言葉を言い終える前に建物に衝撃が走り、裏口の扉が内側から破壊される。驚いた全員が視線を向けると、そこには七魔将のオウガの姿が存在した。オウガは外に赴くと、裏庭の方に立つゴウライ達の姿を一瞥して眉をしかめる。


「ちっ……女ばかりか」
「な、何だいあんた……!?」
「その顔は……思い出したぞ、お前は七魔将のオウガだな!!」
「オウガ!?七魔将!?」


オウガが姿を現すとゴウライはアルドラと手を組んで自分に襲い掛かってきた彼の事を思い出し、他の者達も七魔将と聞いて驚愕の表情を浮かべるが、当のオウガは彼女達を見て不機嫌そうな表情を浮かべた。
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