不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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真・最終章 七魔将編

オウガVSゴウライ

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オウガは外に出た理由は強い気配を複数名感じたからだが、その気配の正体がバルたちだと知ると彼はあからさまにやる気をなくし、そのまま立ち去ろうとした。彼の目的は強者との戦闘だが、相手が女だと知ると途端にやる気を失せてしまう。


「お前は……思い出したぞ、あの時の男か!!」
「な、何なんだいこいつは……」
「……只者ではありませんね」
「ふんっ……失せろ、女を殺す趣味はない」


オウガの放つ威圧に対してバルたちは冷や汗を流し、一目見ただけで彼の力を思い知らされる。まるで大型の肉食獣に遭遇した小動物のような気分に陥り、バルたちは冷や汗を流す。だが、ゴウライだけは違った。


「待て!!吾輩との決着はまだついてないぞ!!」
「決着だと……何度も言わせるな、俺は女と戦う気はない」
「そうはいかん!!今度は逃がさんぞ、あの面倒な女はいないから心置きなく戦える!!」
「ちっ……」


ゴウライはオウガと以前に戦った事があり、シズネと共に彼とアルドラに挑んだ。だが、アルドラに不意を突かれて彼女の血を飲まされた事で戦闘は中断された。その事がゴウライにとっては気に入らなかった。

今回こそ戦いの決着をつけるためにゴウライはオウガへと挑み、彼女は手にしていたデュランダルを構えて突進する。その攻撃に対してオウガは両腕を重ね合わせると、真正面から逃げずにゴウライの一撃を受ける。


「兜割りぃっ!!」
「ふんっ!!」


闘技場の頑丈な石畳の試合場を真っ二つに破壊するほどの威力を誇るゴウライの一撃に対し、オウガはあろう事から正面から彼女の攻撃を受け止めた。普通の人間どころか巨人族であろうとゴウライの一撃を受ければ無事では済まないはずだが、オウガは生身の肌でゴウライの攻撃を受けた。


「そんな馬鹿なっ!?」
「腕が……切れてない!?」
「嘘だ!?あの一撃を受けてなんで無事なんだ!?」


ゴウライの振り下ろした刃に対してオウガは両腕で防ぐと、金属音と共にゴウライの刃が弾かれてしまう。その光景を見た者達は信じられず、生身でゴウライの刃を受け切ったオウガの肉体の硬さが信じられない。

巨人族が覚える技能の中に「硬皮」という能力があるが、この硬皮は文字通りに肉体を硬くさせる技術である。原理としては筋肉を凝縮させて硬質化させる事だが、オウガの場合も似たような能力を扱い、ゴウライの攻撃を受け止めたとしか考えられない。

しかし、ゴウライはこの世界において最強の剣士といっても過言ではなく、その攻撃を正面から受け止められる存在など滅多に存在しない。しかも彼女が扱う武器は聖剣デュランダルであり、この世界に存在する全ての聖剣の中でも一番の硬度の高さを誇る。



――オウガは世界最強の剣士と、世界最硬の聖剣の一撃を受けても立っており、その肉体の硬度はギガンやゴンゾウが「鬼人化」を発動させた時よりも上回る。しかも彼は二人と違って素の状態であり、その肉体の強さは世界最強といっても過言ではない。



「……これで気は済んだか?」
「ぐぬぬっ……吾輩の一撃を受けて顔色一つ変えぬ奴は久しぶりだ」
「ふんっ……退け!!」


オウガはデュランダルの刃を押し退けようと力を込めると、この時にゴウライは刃を弾かれた瞬間、今度はオウガの脇腹に目掛けて次の戦技を叩き込む。


「回転!!」
「ぐふぅっ!?」
「き、効いた!?」
「やったのかい!?」


ゴウライは回転を加えた一撃をオウガの脇腹に叩き込むと、ここで初めてオウガは苦痛の表情を浮かべ、それを見た他の者達は攻撃が通じたのかと思った。だが、オウガの身体に叩き込まれた刃は弾かれてしまい、せいぜい軽い痣を作る程度だった。

異様なまでの肉体の硬さを誇るオウガにゴウライも戸惑いを隠せず、以前との戦闘でも彼女の攻撃は通じなかった。オウガの肉体の硬度はアダマンタイトさえも上回るかもしれず、彼女の聖剣の一撃さえも通さない。だが、攻撃を加える際にゴウライは妙な感覚を覚える。


(何だ、こいつの身体は……今の感触、何かがおかしい)


オウガを斬りつける際にゴウライは手元の感触に違和感を覚え、オウガを斬りつける際に彼の身体に膜の様な物が存在し、それに阻まれてしまってゴウライはオウガを傷つけられないように覚えた。

しかし、ゴウライがオウガの肉体の秘密に気付く前にオウガはゴウライに視線を向け、彼は拳を振りかざす。だが、決して女には手を出さない主義のオウガはゴウライの足元に目掛けて拳を叩き込む。


「埋まっていろ!!」
「ぬおっ!?」
「うわぁっ!?」
「な、何だ!?」


オウガの拳が地面に叩き込まれた瞬間、地割れが発生してゴウライの身体が大地の裂け目に落ちてしまい、慌てて彼女はデュランダルを利用して地割れの隙間から落ちないようにする。幸いにもデュランダルの刀身よりも裂け目が小さかったため、どうにかデュランダルは割れ目に落下する事はなく、まるで懸垂のような体制でゴウライはデュランダルにしがみついて落下は免れた。
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