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真・最終章 七魔将編
七つの宝玉
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「あ、あの女……とんでもない物を隠してたわね」
「す、凄い……なんて魔力なの」
「ちょっと怖い……」
七つの魔水晶は魔力感知の技能を持ち合わせていない人間でも近付いただけで魔力を感じ取れる程であり、一つ一つが想像もできない程の膨大な魔力を蓄えていた。カノンはまさかこれほどの代物が封じられているとは思わず、冷や汗を流す。
これほどの魔水晶をどうやって作り出したのか、答えは単純明白だった。この魔水晶はそれぞれが竜種を打ち倒して入手した核を加工したものに違いない。それ以外には考えられず、少なくともかつて7体の竜種が討伐された事を意味する。
(これだけの宝物を隠し持っているなんて……あの女、最後の戦いの時にどうしてこれを使わなかったのよ)
これほどの凄まじい魔力が蓄積された魔水晶を王妃が隠し持っていた事にカノンは不満を抱き、最後の戦いの時に王妃がこれを持ち出していればレナ達に勝ち目はなかった。この魔水晶を利用すればどんな物でも作る事ができたが、今はそんな事よりもこの魔水晶を持ち出す事が重要だった。
(流石にこれほどの大きさの物だと運び出すのが大変ね。でも、これさえあれば魔銃の代わりに使えるわ)
奪われた魔銃は惜しいがカノンはこれほどの魔水晶を手に入れば億万長者になるのも夢ではなく、場合によっては魔水晶を利用して新しい武器を作り出す事も可能だと考えた。彼女はシオンとリアナに視線を向け、まずはこの二人をどうにかしなければならなかった。
(この邪魔者達を気絶させるのが先決ね……悪く思わないで頂戴)
カノンは胸元に手を伸ばすと隠し持っていた筒を取り出す。こちらの筒は魔銃の部品の一つであり、本来は銃身に取り付けるための道具だった。これを装着するとサイレンサーのように音を消す事ができるのだが、今回は吹き矢の代わりに利用する。
シオンとリアナが宝に夢中の間、カノンは金属の筒に口元に加えて二人を気絶させようとする。しかし、この時にシオンが恐る恐る魔水晶に手を伸ばそうとしていた。
「こ、これ……触っても平気かしら?」
「大丈夫だとは思うけど……」
「なっ!?ちょ、ちょっと待ちなさい!!」
不用意に魔水晶に触れようとしたシオンとリアナを見てカノンは慌てて止めようとしたが、二人は既に手を伸ばしていた。カノンは慌てて二人を止めようとしたが時は既に遅く、二人の手が魔水晶に触れてしまう。
魔水晶に手が触れた瞬間、壁の一部が歪んで人面の様な物が浮き上がった。そして次の瞬間、壁が崩れて内部から大型のゴーレムが出現した。ゴーレムは全体が煉瓦で構築されており、当の大迷宮に生息する「ブロックゴーレム」だった。
――ゴォオオオッ!!
部屋の中に出現したブロックゴーレムはシオンとリアナに目掛けて腕を伸ばし、それを見たカノンは二人が殺されると思って慌てて彼女達に飛びついて床に伏せる。
「伏せなさい!!」
「「きゃっ!?」」
「ゴオオッ!!」
カノンが飛びついた事でシオンとリアナは間一髪でブロックゴーレムの攻撃を避ける事ができたが、空振りしたブロックゴーレムの腕は建物の壁を破壊する。ここで騒動を聞きつけて城の兵士が部屋の中に入ってきた。
「な、何だ今の音は……うわぁあああっ!?」
「ま、魔物!?どうしてこんな所に……」
「ゴウッ!!」
ブロックゴーレムの姿を確認した兵士達は怖気づき、部屋の中に入ってきた兵士達にブロックゴーレムは迫る。それを見たカノンはシオンとリアナに早く逃げるように促す。
「ちょっと、今の内よ!!早く行きなさい!!」
「は、はい!!」
「あ、ありがとう……」
カノンの言葉にシオンとリアナは戸惑いながらも逃げ出そうとするが、部屋の出入口はブロックゴーレムで塞がれていた。先ほどブロックゴーレムが破壊した壁から外へ抜け出せる事に気付いたカノンは二人を連れて外へ飛び出す。
兵士に気を取られていたブロックゴーレムは逃げ出したカノン達を見て振り返り、怒りの形相を浮かべながら後を追う。この時にブロックゴーレムは間水晶が収められた棺を片腕に持ち上げ、崩壊した壁を通り抜けてカノン達の追跡を行う。
「ゴォオオオッ!!」
「「「ひいっ!?」」」
棺を片腕に抱えながら追いかけてくるブロックゴーレムにカノン達は恐怖し、その一方で部屋に取り残された兵士達は唖然とその光景を見つめる。しかし、すぐに追われているのがシオンとリアナだと気付いて慌て出す。
「お、王女様!?どうして王女様たちがここに……」
「いかん!!すぐに人を集めろ、早く助けなければ……」
「女王陛下に報告を!!」
兵士達は即座にブロックゴーレムからシオンとリアナを守るために追跡し、一方でナオに現状を報告するために駆け出す兵士もいた。カノンはシオンとリアナを連れ、どうしてこうなったのかと頭を抱える。
「ああ、もう……無茶苦茶じゃない!?」
「ゴォオオオッ!!」
ブロックゴーレムに追い掛け回されながらカノンの絶叫が城内に響く――
「す、凄い……なんて魔力なの」
「ちょっと怖い……」
七つの魔水晶は魔力感知の技能を持ち合わせていない人間でも近付いただけで魔力を感じ取れる程であり、一つ一つが想像もできない程の膨大な魔力を蓄えていた。カノンはまさかこれほどの代物が封じられているとは思わず、冷や汗を流す。
これほどの魔水晶をどうやって作り出したのか、答えは単純明白だった。この魔水晶はそれぞれが竜種を打ち倒して入手した核を加工したものに違いない。それ以外には考えられず、少なくともかつて7体の竜種が討伐された事を意味する。
(これだけの宝物を隠し持っているなんて……あの女、最後の戦いの時にどうしてこれを使わなかったのよ)
これほどの凄まじい魔力が蓄積された魔水晶を王妃が隠し持っていた事にカノンは不満を抱き、最後の戦いの時に王妃がこれを持ち出していればレナ達に勝ち目はなかった。この魔水晶を利用すればどんな物でも作る事ができたが、今はそんな事よりもこの魔水晶を持ち出す事が重要だった。
(流石にこれほどの大きさの物だと運び出すのが大変ね。でも、これさえあれば魔銃の代わりに使えるわ)
奪われた魔銃は惜しいがカノンはこれほどの魔水晶を手に入れば億万長者になるのも夢ではなく、場合によっては魔水晶を利用して新しい武器を作り出す事も可能だと考えた。彼女はシオンとリアナに視線を向け、まずはこの二人をどうにかしなければならなかった。
(この邪魔者達を気絶させるのが先決ね……悪く思わないで頂戴)
カノンは胸元に手を伸ばすと隠し持っていた筒を取り出す。こちらの筒は魔銃の部品の一つであり、本来は銃身に取り付けるための道具だった。これを装着するとサイレンサーのように音を消す事ができるのだが、今回は吹き矢の代わりに利用する。
シオンとリアナが宝に夢中の間、カノンは金属の筒に口元に加えて二人を気絶させようとする。しかし、この時にシオンが恐る恐る魔水晶に手を伸ばそうとしていた。
「こ、これ……触っても平気かしら?」
「大丈夫だとは思うけど……」
「なっ!?ちょ、ちょっと待ちなさい!!」
不用意に魔水晶に触れようとしたシオンとリアナを見てカノンは慌てて止めようとしたが、二人は既に手を伸ばしていた。カノンは慌てて二人を止めようとしたが時は既に遅く、二人の手が魔水晶に触れてしまう。
魔水晶に手が触れた瞬間、壁の一部が歪んで人面の様な物が浮き上がった。そして次の瞬間、壁が崩れて内部から大型のゴーレムが出現した。ゴーレムは全体が煉瓦で構築されており、当の大迷宮に生息する「ブロックゴーレム」だった。
――ゴォオオオッ!!
部屋の中に出現したブロックゴーレムはシオンとリアナに目掛けて腕を伸ばし、それを見たカノンは二人が殺されると思って慌てて彼女達に飛びついて床に伏せる。
「伏せなさい!!」
「「きゃっ!?」」
「ゴオオッ!!」
カノンが飛びついた事でシオンとリアナは間一髪でブロックゴーレムの攻撃を避ける事ができたが、空振りしたブロックゴーレムの腕は建物の壁を破壊する。ここで騒動を聞きつけて城の兵士が部屋の中に入ってきた。
「な、何だ今の音は……うわぁあああっ!?」
「ま、魔物!?どうしてこんな所に……」
「ゴウッ!!」
ブロックゴーレムの姿を確認した兵士達は怖気づき、部屋の中に入ってきた兵士達にブロックゴーレムは迫る。それを見たカノンはシオンとリアナに早く逃げるように促す。
「ちょっと、今の内よ!!早く行きなさい!!」
「は、はい!!」
「あ、ありがとう……」
カノンの言葉にシオンとリアナは戸惑いながらも逃げ出そうとするが、部屋の出入口はブロックゴーレムで塞がれていた。先ほどブロックゴーレムが破壊した壁から外へ抜け出せる事に気付いたカノンは二人を連れて外へ飛び出す。
兵士に気を取られていたブロックゴーレムは逃げ出したカノン達を見て振り返り、怒りの形相を浮かべながら後を追う。この時にブロックゴーレムは間水晶が収められた棺を片腕に持ち上げ、崩壊した壁を通り抜けてカノン達の追跡を行う。
「ゴォオオオッ!!」
「「「ひいっ!?」」」
棺を片腕に抱えながら追いかけてくるブロックゴーレムにカノン達は恐怖し、その一方で部屋に取り残された兵士達は唖然とその光景を見つめる。しかし、すぐに追われているのがシオンとリアナだと気付いて慌て出す。
「お、王女様!?どうして王女様たちがここに……」
「いかん!!すぐに人を集めろ、早く助けなければ……」
「女王陛下に報告を!!」
兵士達は即座にブロックゴーレムからシオンとリアナを守るために追跡し、一方でナオに現状を報告するために駆け出す兵士もいた。カノンはシオンとリアナを連れ、どうしてこうなったのかと頭を抱える。
「ああ、もう……無茶苦茶じゃない!?」
「ゴォオオオッ!!」
ブロックゴーレムに追い掛け回されながらカノンの絶叫が城内に響く――
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