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真・最終章 七魔将編
封印されし物
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「さっさと戻るわよ」
「あんたね、メイドの癖に生意気じゃない?」
「仮にも王女である私達に対して口の利き方がなってないわね……」
「何よ、あんた達だって似たような立場でしょう」
カノンの口調にシオンとリアナは苦言を呈するが、実際の所は二人も王女とはいえ監視対象である。現在はカノンの手引きで部屋から抜け出しているだけに過ぎず、本来ならば彼女達は勝手な行動を取れないように常に見張られている。
宝物庫に忍び込んだ事が気づかれたらまずいのはシオンとリアナも同じであり、ここまで来たら一連托生で行動するしかなかった。三人は宝物庫を後にすると、王妃の部屋へと向かう。
「遂にここまで来たわね」
「……ねえ、本当にお母様のペンダントを嵌め込めば何か起きるの?」
「当たり前よ。そうとしか考えられないわ」
「もしも失敗したらあんたが責任を取りなさいよ」
「うるさいガキ共ね……いいからやるわよ」
絨毯の下に隠された魔法陣にカノンはペンダントを構えると、彼女は魔法陣の中央部にペンダントを嵌め込む。窪みの部分にペンダントが嵌め込まれると魔法陣が輝き始め、カノンは自分の予想通りに王妃のペンダントが魔法陣を発動するための道具だと知る。
「やったわ!!」
「ちょ、ちょっと!!これどうなってるのよ!?」
「光がどんどん強く……きゃあっ!?」
魔法陣が光り輝くと部屋全体に振動が走り、この時に王城内で地震の如く強い振動が襲った。やがて王妃の部屋の天井部分にも魔法陣が浮き上がると、天井と床の魔法陣から光の柱が発生した。
「きゃあっ!?」
「な、何よこれは!?」
「まさか……転移魔法陣!?急いで離れなさい!!」
二つの魔法陣から放たれる光が繋がって光柱と化すと、慌ててカノンは二人を連れて魔法陣から離れる。やがて魔法陣の上に存在した本棚が次々と消え去り、最終的には魔法陣の上に存在した物が全てなくなると、天井部分から漆黒の棺のような物が出現した。
本棚が消失した代わりに天井から漆黒の棺が落とされると、魔法陣は効力を失ったのか消え去ってしまう。カノン達はそれを見届けると唖然とするが、彼女達は天井から落ちてきた棺を見て恐る恐る近寄る。
「な、何よこれ……棺?」
「ど、どうしてこんな物が……」
「これは……見て!!これってもしかしてバルトロス帝国の紋章じゃない!?」
棺を確認したカノンとシオンは呆然と見つめるが、リアナは即座に棺に刻まれている紋章を見て驚く。姉のシオンと違って真面目に勉強を行っていた彼女は棺に刻まれた紋章を見抜き、慌てた様子で離れる。
「そ、そういえばお母様は旧帝国に所属していたって聞いてたけど、どうしてこんな物を……」
「旧帝国……」
「……中を確認するわよ」
「ちょ、ちょっと!?本気で言ってるの!?」
王妃が旧帝国と呼ばれた組織の主である事はカノンも知っていたが、王妃が隠していたバルトロス帝国の紋章が刻まれた棺を見て気になったカノンは棺を確認しようとする。シオンとリアナは正気を疑うが、既にここまでの騒動を引き起こした以上は後戻りはできない。
「ここで確認しないと後悔する事になるわよ。ここまで騒ぎを起こしたんだから他の人間にも気づかれているはずよ……それならバレる前に先に中身を確認しましょう」
「そ、そんな事を言われても……」
「いいからあんた達も手伝いなさい!!」
カノンは二人にも棺を開けるように促すと、渋々と二人も棺の蓋を開くのを手伝う。三人がかりでどうにか棺を開けた瞬間、中身を見て三人は非常に驚いた。
「な、何よこれ……」
「どうしてこんな物がこの中に……」
「これは……なるほど、そういう事だったのね」
棺の中に入っていた物を確認してシオンとリアナは動揺し、一方でカノンの方は王妃が凝った仕掛けを施してまで隠したい物を知って納得する。
――棺の中に収められていたのは巨大な魔水晶だった。それも一つや二つではなく、七つの属性の魔水晶が取り揃えられた。一つ一つの大きさが尋常ではなく、バスケットボール程の大きさを誇る。
これほどの大きさの魔水晶は簡単に手に入る代物ではなく、恐らくは竜種の核を加工して作り出された物だと思われた。これらの魔水晶を作り出すためには国家予算並の資金が必要であり、恐らくは旧帝国の遺産だと思われた。帝国が滅びる際にどうやら生き延びた帝族が魔水晶を持ち出したらしく、その生き残りの子孫であるイレアビトが受け継いで管理していたらしい。
まさかこれほどの宝物を王妃が隠し持っていたなど予想もしていなかったカノンは笑みを浮かべ、この魔水晶を裏で売買すればどれほどの大金が得られるのかは想像さえもできない。しかし、あまりにも大きすぎて数も多いので今のカノンではどうする事もできなかった。
※ボツ案
棺の中に入っていたのは作者だった場合
「な、中に入っていたのは……俺だった!?」
「あんたね、メイドの癖に生意気じゃない?」
「仮にも王女である私達に対して口の利き方がなってないわね……」
「何よ、あんた達だって似たような立場でしょう」
カノンの口調にシオンとリアナは苦言を呈するが、実際の所は二人も王女とはいえ監視対象である。現在はカノンの手引きで部屋から抜け出しているだけに過ぎず、本来ならば彼女達は勝手な行動を取れないように常に見張られている。
宝物庫に忍び込んだ事が気づかれたらまずいのはシオンとリアナも同じであり、ここまで来たら一連托生で行動するしかなかった。三人は宝物庫を後にすると、王妃の部屋へと向かう。
「遂にここまで来たわね」
「……ねえ、本当にお母様のペンダントを嵌め込めば何か起きるの?」
「当たり前よ。そうとしか考えられないわ」
「もしも失敗したらあんたが責任を取りなさいよ」
「うるさいガキ共ね……いいからやるわよ」
絨毯の下に隠された魔法陣にカノンはペンダントを構えると、彼女は魔法陣の中央部にペンダントを嵌め込む。窪みの部分にペンダントが嵌め込まれると魔法陣が輝き始め、カノンは自分の予想通りに王妃のペンダントが魔法陣を発動するための道具だと知る。
「やったわ!!」
「ちょ、ちょっと!!これどうなってるのよ!?」
「光がどんどん強く……きゃあっ!?」
魔法陣が光り輝くと部屋全体に振動が走り、この時に王城内で地震の如く強い振動が襲った。やがて王妃の部屋の天井部分にも魔法陣が浮き上がると、天井と床の魔法陣から光の柱が発生した。
「きゃあっ!?」
「な、何よこれは!?」
「まさか……転移魔法陣!?急いで離れなさい!!」
二つの魔法陣から放たれる光が繋がって光柱と化すと、慌ててカノンは二人を連れて魔法陣から離れる。やがて魔法陣の上に存在した本棚が次々と消え去り、最終的には魔法陣の上に存在した物が全てなくなると、天井部分から漆黒の棺のような物が出現した。
本棚が消失した代わりに天井から漆黒の棺が落とされると、魔法陣は効力を失ったのか消え去ってしまう。カノン達はそれを見届けると唖然とするが、彼女達は天井から落ちてきた棺を見て恐る恐る近寄る。
「な、何よこれ……棺?」
「ど、どうしてこんな物が……」
「これは……見て!!これってもしかしてバルトロス帝国の紋章じゃない!?」
棺を確認したカノンとシオンは呆然と見つめるが、リアナは即座に棺に刻まれている紋章を見て驚く。姉のシオンと違って真面目に勉強を行っていた彼女は棺に刻まれた紋章を見抜き、慌てた様子で離れる。
「そ、そういえばお母様は旧帝国に所属していたって聞いてたけど、どうしてこんな物を……」
「旧帝国……」
「……中を確認するわよ」
「ちょ、ちょっと!?本気で言ってるの!?」
王妃が旧帝国と呼ばれた組織の主である事はカノンも知っていたが、王妃が隠していたバルトロス帝国の紋章が刻まれた棺を見て気になったカノンは棺を確認しようとする。シオンとリアナは正気を疑うが、既にここまでの騒動を引き起こした以上は後戻りはできない。
「ここで確認しないと後悔する事になるわよ。ここまで騒ぎを起こしたんだから他の人間にも気づかれているはずよ……それならバレる前に先に中身を確認しましょう」
「そ、そんな事を言われても……」
「いいからあんた達も手伝いなさい!!」
カノンは二人にも棺を開けるように促すと、渋々と二人も棺の蓋を開くのを手伝う。三人がかりでどうにか棺を開けた瞬間、中身を見て三人は非常に驚いた。
「な、何よこれ……」
「どうしてこんな物がこの中に……」
「これは……なるほど、そういう事だったのね」
棺の中に入っていた物を確認してシオンとリアナは動揺し、一方でカノンの方は王妃が凝った仕掛けを施してまで隠したい物を知って納得する。
――棺の中に収められていたのは巨大な魔水晶だった。それも一つや二つではなく、七つの属性の魔水晶が取り揃えられた。一つ一つの大きさが尋常ではなく、バスケットボール程の大きさを誇る。
これほどの大きさの魔水晶は簡単に手に入る代物ではなく、恐らくは竜種の核を加工して作り出された物だと思われた。これらの魔水晶を作り出すためには国家予算並の資金が必要であり、恐らくは旧帝国の遺産だと思われた。帝国が滅びる際にどうやら生き延びた帝族が魔水晶を持ち出したらしく、その生き残りの子孫であるイレアビトが受け継いで管理していたらしい。
まさかこれほどの宝物を王妃が隠し持っていたなど予想もしていなかったカノンは笑みを浮かべ、この魔水晶を裏で売買すればどれほどの大金が得られるのかは想像さえもできない。しかし、あまりにも大きすぎて数も多いので今のカノンではどうする事もできなかった。
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棺の中に入っていたのは作者だった場合
「な、中に入っていたのは……俺だった!?」
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