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真・最終章 七魔将編
ナオVSアイラ
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――その頃、玉座の間ではナオはアイラと激しい激戦を繰り広げていた。本気で戦うアイラに対してナオも一歩も引かずに打ち合い、家臣達は見守る事しかできなかった。本来であればこの国の女王であるナオにアイラが襲い掛かる事が問題なのだが、ナオを止められるのはアイラだけであるために兵士も大臣も手出しできない。
「はあっ、はあっ……」
「つ、強くなったわね……ナオちゃん」
アイラは自分と互角に打ち合えるまでにナオが成長していた事に驚き、その一方で嬉しくも思っていた。ナオが知らない間にここまでの成長を果たしている事にアイラは師として嬉しく、ナオの方もこんな形とはいえアイラと戦える事に笑みを浮かべる。
「「剣舞!!」」
二人は同時に剣を構えると、同じ戦技を繰り出す。但し、両手でカトラスを扱うナオに対してアイラは剣一本で対抗し、二人は何度も刃を交わす。攻撃の手が多いのはナオだったが、一撃の重さはアイラが上回り、二人は互角に打ち合う。
刃を交わしながらナオはアイラの隙を伺うが、剣聖の領域にまで辿り着いた彼女が簡単に隙を見せるはずがない。それでも彼女は自分の信念のため、そして家族のために負けられなかった。
(ここで退くわけにはいかない!!)
強い想いを込めた一撃でナオはアイラを吹き飛ばし、後ろに下がったアイラは体勢を整えようとした。しかし、その前にナオはカトラスを上段に振りかざして必殺技を放つ。
「火炎剣!!」
「それは……!?」
ナオは発動したのは魔刀術であり、真紅の炎がカトラスを覆う。魔刀術を習得したのはレナだけではなく、ナオもアイラの指導を受けて魔刀術を完成させていた。アイラは咄嗟に自分も魔刀術を発動させようとしたが、ナオは真紅の炎を刃から噴射して加速を行う。
奇しくもレナと同じように魔刀術の炎を利用した剣技をナオは繰り出し、剣を構えたアイラに叩きつける。あまりの威力にアイラの剣は折れてしまい、彼女は驚きの表情を浮かべた。
「まさか!?」
「はぁあああっ!!」
武器を失ったアイラに対してナオは容赦せずに切りかかり、彼女は全力の一撃を繰り出す。それに対してアイラは冷や汗を流しながらも折れた剣で受け流す。
「流水!!」
「くぅっ!?」
刃が折れようと残された柄だけでアイラはナオの攻撃を受け流しの上位互換の戦技で防ぎ切るが、彼女は足を止めるとアイラに目掛けて蹴りを繰り出す。
「蹴脚!!」
「っ!?」
格闘家の戦技を繰り出したナオに対してアイラは驚いた表情を浮かべ、反応が遅れてアイラの脛にナオの踵が叩きつけられる。流石のアイラモ弁慶の泣き所を打ち込まれて苦痛の表情を浮かべると、ナオは隙を逃さずに最大の一撃を繰り出す。
(この一撃に全てを賭ける!!)
カトラスを重ね合わせた状態でナオはアイラに迫ると、彼女に目掛けて繰り出す。それを見たアイラは咄嗟に両腕を交差して防ごうとしたが、それでも構わずにナオはアイラに切りかかった。
「十文字斬り!!」
「くぅうっ!?」
十字に切り付けられたアイラは大きく後ろに後退し、この時に彼女は両腕に魔鎧術を発動させてナオの攻撃を耐えた。しかし、予想以上の衝撃を受けたアイラは両腕が痺れてしまう。そんな彼女にナオは迫るとカトラスを突き出す。
アイラは両腕と脛の痛みで動けず、それでも迫りくるナオに対してまだ動ける方の足で蹴りつけようとした。ナオの顔面に目掛けてアイラは回し蹴りを放とうとした時、唐突に王城に振動が走る。
「きゃっ!?」
「な、何だ!?」
「女王陛下!!これはいったい……」
「何が起きたというのだ!?」
唐突に発生した振動にアイラとナオは戦闘を中断し、他の家臣達も何が起きたのかと戸惑う――
――時は少し前に遡り、ミドルの部屋の隠し通路を抜けて宝物庫に辿り着いたカノンたちは目当ての聖光石のペンダントを回収した。まさか大将軍のミドルの部屋に宝物庫に繋がる隠し通路があるなど夢にも思わなかったが、ミドルが所持していたロンギヌスは元々は宝物庫に保管されていた代物であり、どうやら定期的にミドルは宝物庫に足を踏み入れてロンギヌスを拝借していた事が発覚した。
「まさかミドル大将軍の部屋と宝物庫が繋がっているなんて……」
「全然知らなかった……」
「大方、王妃の仕業でしょう。いくら大将軍でも宝物庫を気軽に出入りできるはずはないんだから」
宝物庫に入り込んだカノンは聖光石のペンダントを手にすると、国中の宝が収められた宝物庫を見まわして考え込む。普段の彼女ならば宝物庫の中の宝を漁る所だが、もしも宝物庫に侵入した事がアイラやナオに気付かれると流石に今度は処刑は免れない。
(魔銃さえ取り返せばあんな奴等怖くないのに……ここにはないようね)
カノンの所持していた魔銃の類は現在はレナが管理しており、彼の空間魔法で異空間に収められている。カノンが魔銃を取り返すためにはレナから奪い返す必要があるため、その間は大人しくしなければならない。
「はあっ、はあっ……」
「つ、強くなったわね……ナオちゃん」
アイラは自分と互角に打ち合えるまでにナオが成長していた事に驚き、その一方で嬉しくも思っていた。ナオが知らない間にここまでの成長を果たしている事にアイラは師として嬉しく、ナオの方もこんな形とはいえアイラと戦える事に笑みを浮かべる。
「「剣舞!!」」
二人は同時に剣を構えると、同じ戦技を繰り出す。但し、両手でカトラスを扱うナオに対してアイラは剣一本で対抗し、二人は何度も刃を交わす。攻撃の手が多いのはナオだったが、一撃の重さはアイラが上回り、二人は互角に打ち合う。
刃を交わしながらナオはアイラの隙を伺うが、剣聖の領域にまで辿り着いた彼女が簡単に隙を見せるはずがない。それでも彼女は自分の信念のため、そして家族のために負けられなかった。
(ここで退くわけにはいかない!!)
強い想いを込めた一撃でナオはアイラを吹き飛ばし、後ろに下がったアイラは体勢を整えようとした。しかし、その前にナオはカトラスを上段に振りかざして必殺技を放つ。
「火炎剣!!」
「それは……!?」
ナオは発動したのは魔刀術であり、真紅の炎がカトラスを覆う。魔刀術を習得したのはレナだけではなく、ナオもアイラの指導を受けて魔刀術を完成させていた。アイラは咄嗟に自分も魔刀術を発動させようとしたが、ナオは真紅の炎を刃から噴射して加速を行う。
奇しくもレナと同じように魔刀術の炎を利用した剣技をナオは繰り出し、剣を構えたアイラに叩きつける。あまりの威力にアイラの剣は折れてしまい、彼女は驚きの表情を浮かべた。
「まさか!?」
「はぁあああっ!!」
武器を失ったアイラに対してナオは容赦せずに切りかかり、彼女は全力の一撃を繰り出す。それに対してアイラは冷や汗を流しながらも折れた剣で受け流す。
「流水!!」
「くぅっ!?」
刃が折れようと残された柄だけでアイラはナオの攻撃を受け流しの上位互換の戦技で防ぎ切るが、彼女は足を止めるとアイラに目掛けて蹴りを繰り出す。
「蹴脚!!」
「っ!?」
格闘家の戦技を繰り出したナオに対してアイラは驚いた表情を浮かべ、反応が遅れてアイラの脛にナオの踵が叩きつけられる。流石のアイラモ弁慶の泣き所を打ち込まれて苦痛の表情を浮かべると、ナオは隙を逃さずに最大の一撃を繰り出す。
(この一撃に全てを賭ける!!)
カトラスを重ね合わせた状態でナオはアイラに迫ると、彼女に目掛けて繰り出す。それを見たアイラは咄嗟に両腕を交差して防ごうとしたが、それでも構わずにナオはアイラに切りかかった。
「十文字斬り!!」
「くぅうっ!?」
十字に切り付けられたアイラは大きく後ろに後退し、この時に彼女は両腕に魔鎧術を発動させてナオの攻撃を耐えた。しかし、予想以上の衝撃を受けたアイラは両腕が痺れてしまう。そんな彼女にナオは迫るとカトラスを突き出す。
アイラは両腕と脛の痛みで動けず、それでも迫りくるナオに対してまだ動ける方の足で蹴りつけようとした。ナオの顔面に目掛けてアイラは回し蹴りを放とうとした時、唐突に王城に振動が走る。
「きゃっ!?」
「な、何だ!?」
「女王陛下!!これはいったい……」
「何が起きたというのだ!?」
唐突に発生した振動にアイラとナオは戦闘を中断し、他の家臣達も何が起きたのかと戸惑う――
――時は少し前に遡り、ミドルの部屋の隠し通路を抜けて宝物庫に辿り着いたカノンたちは目当ての聖光石のペンダントを回収した。まさか大将軍のミドルの部屋に宝物庫に繋がる隠し通路があるなど夢にも思わなかったが、ミドルが所持していたロンギヌスは元々は宝物庫に保管されていた代物であり、どうやら定期的にミドルは宝物庫に足を踏み入れてロンギヌスを拝借していた事が発覚した。
「まさかミドル大将軍の部屋と宝物庫が繋がっているなんて……」
「全然知らなかった……」
「大方、王妃の仕業でしょう。いくら大将軍でも宝物庫を気軽に出入りできるはずはないんだから」
宝物庫に入り込んだカノンは聖光石のペンダントを手にすると、国中の宝が収められた宝物庫を見まわして考え込む。普段の彼女ならば宝物庫の中の宝を漁る所だが、もしも宝物庫に侵入した事がアイラやナオに気付かれると流石に今度は処刑は免れない。
(魔銃さえ取り返せばあんな奴等怖くないのに……ここにはないようね)
カノンの所持していた魔銃の類は現在はレナが管理しており、彼の空間魔法で異空間に収められている。カノンが魔銃を取り返すためにはレナから奪い返す必要があるため、その間は大人しくしなければならない。
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